2014/9/24-26 皇海山・袈裟丸山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
皇海山行計画書ver.2 (9/22 更新) 作成:中村

■在京責任者    渡邉

■日程    山中 三泊四日 予備日一日
    9/24 Wed. ~ 9/27 Sat.

■山域  足尾

■遭難対策費        ¥600

■メンバー 2名
CL 中村 SL 吉川

■集合
    9/24 沢入1006着の列車、先頭車両にて

■交通
    行き
わたらせ渓谷鐵道 間藤行き
桐生0900発〜相老0907発〜大間々0917発〜沢入1006着

※遅れた場合
わたらせ渓谷鐵道 間藤行き
桐生1007発〜相老1016発〜大間々1028発〜沢入1120着

    帰り
わたらせ渓谷鐵道 桐生行き
間藤発 0920/1058/1222/1328/1508/1632/1823/最終1946
原向発 0931/1111/1235/1338/1521/1643/1833/最終1956

※わたらせ渓谷鐵道では交通系ICカードは使えません。
※桐生駅にてJR両毛線と、相老駅にて東武桐生線とそれぞれ接続があります。詳細は各自で。

■行程
    一日目 9/24
沢入駅〜(0:50)〜分岐〜(0:20)〜塔ノ沢登山口〜(1:00)〜寝釈迦像〜(1:00)〜賽ノ河原〜(1:00)〜小丸山〜(0:10)〜避難小屋
    計 4:20

    二日目 9/25
避難小屋〜(1:00)〜前袈裟丸山〜(0:30)〜後袈裟丸山〜(1:15)〜奥袈裟〜(3:45)〜六林班峠
    計 6:30

    三日目 9/26
六林班峠〜(1:30)〜鋸山〜(0:30)〜不動沢のコル〜(1:00)〜皇海山〜(0:40)〜不動沢のコル〜(0:40)〜鋸山〜(0:45)〜薬師岳〜(1:15)〜庚申山〜(0:40)〜分岐〜(0:30)〜庚申山荘


    計 7:30
※ 鋸山—不動沢間でサブザック行動に切り替え、皇海山往復

    四日目 9/27
庚申山荘〜(0:45)〜鏡岩〜(0:20)〜一の鳥居〜(1:10)〜かじか荘
〜(0:50 舟石林道経由)〜備前楯山入口〜(0:50)〜備前楯山〜(0:35)〜備前楯山入口
〜(1:00)〜赤倉〜(0:20)〜間藤駅
    計 5:50
※ パーティの調子によって備前楯山をカット。その場合行動時間は計 4:25


■エスケープルート
    賽ノ河原まで:引き返す
    前袈裟丸山まで:引き返し、賽ノ河原から弓の手、折場登山口へ下山。ここから林道。
    六林班峠まで:引き返し、後袈裟丸山から南西へ、郡界尾根登山口へ下山。ここから林道。
    蔵王岳(鋸山薬師岳間)まで:引き返し六林班峠へ、そこから西へ、庚申山荘経由で下山。
    それ以降:そのまま進む

※賽ノ河原—折場登山口 0:50 、林道 2:00
※後袈裟丸山—郡界尾根登山口 2:20  、林道 3:00
※六林班峠—庚申山荘 2:10
※状況によっては、不動沢から皇海橋への下山も検討する。

■地図
2万5千分の1地形図:『足尾』『袈裟丸山』『皇海山』
エアリア:『赤城 皇海 筑波』

※今回の山行は水場が充分とは言えないため、水は各自多めに。最悪の場合庚申山荘まで水場が確保できない可能性も。

■在京本部設置要請日時 
    2014/9/28 18:00

■捜索活動要請日時
    2014/9/29 10:00

■備考
悪天時の判断は前日18:00に行う。

温泉は、かじか荘とわたらせ渓谷鐵道水沼駅内施設にあります。

日の出入り 各宿泊場所付近での時刻
            出       入り
9/24    ----      1745
9/25    0525   1743
9/26    0526   1741
9/27    0527    -----


NHKラジオ
AM第一:594 kHz
AM第二:693 kHz
FM:足利 83.7 MHz 、足尾 86.5 MHz

■参考資料、サイトなど

雷鳥で過去に同じコースを歩いた記録がありましたので掲載させていただきます。
リンク

甲武信ヶ岳山行記録    作成者:中村
■日程    2014/9/24~26
■山域    足尾
■天候    9/24:曇りのち雨 9/25:雨のち曇り 9/26:晴れ
■メンバー
    CL中村 SL吉川  (計2名 敬称略)
        オーダー 中村 吉川

■記録
    9/24
1015 沢入駅発
1108 林道分岐
1129 塔ノ沢登山口着 休憩 1140発
1243 寝釈迦着 休憩 寝釈迦見物 1309発
    この先細かい沢の徒渉が多く、ルートの確保をしっかりする必要がある。赤テープが随所にあるため、注意していればさほど難しくはない。
1408 避難小屋着 遠目にシカと遭遇 1418発
    この小屋はいかにも小屋といった風。中は見ていないが水場はない様子。
1425 賽の河原 通過
1448 袈裟丸山雨量計 休憩 中村ばてる 雨の気配が迫っている 1458発
1515 雨が降り出す 雨具の着用 1521発
1538 小丸山 通過
1548 避難小屋着

明日の停滞を決定。
2230頃地震を感じる。ラジオによれば震源は福島県沖最大震度4とのこと。

    9/25
停滞を決定。
雨のピークは1030頃にすぎ、1200頃にはやんだ。
水汲みに出ることを決定。
1243 小屋発
    道はほとんど用をなさず、まさかの水場まで藪漕ぎ。小川の音を頼りに進む。
1249 水場着 水は出ているものの、ほとんど使われていないのか状態は良くない 1306発
1310 小屋着 
1400を過ぎると陽が差すように。吉川が散歩に出る。
1500頃、中村は観天望気を試みる。
    地表面付近:北東の風 強く
    下層:北北西の風 強く 積雲が見られる
    中層:南西の風 強く 積雲あるいは高層雲が見られる
    北面に雲はあまり見られず
    南西から南東側に灰色の雲(おそらく積雲)が見られる
風の鉛直シアが大きいことが予想され、天気は荒れそうである。
しかし下層の風上に目立った雲は見られないので雨がひどくなることは考えにくい。
と漠然と考えながら1600の気象通報を聞く。ちなみに昼の天気予報でも、「関東全域に雷注意報」とのことであった。

明日は晴れることが予想された。
明日だけならば絶好の登山日和といえそうだが、ここまでのパーティの状況、悪天候、加えてさほど大きくないとはいえ地震と不確定要素が大きいこと、メンバの力量、装備などから撤退が適当と判断した。また、下山のコースは、沢の増水が懸念されるため、塔ノ沢コースではなく、弓の手コース、折場登山口を目指すことに決めた。

    9/26
よく晴れている。今日の行動には支障がなさそうである。
前袈裟丸山へのピストン行動。サブザックを使用。
0719 小屋発
    道中笹原が続く。濡れないように雨具をスラックスのみ着用。
    途中、木が折れているのを発見する。まだ新しいもののようでもある。
0808 前袈裟丸山着 八反張方面通行禁止の看板あり。今回はこれより先は断念する。

    展望はそこそこある。南西方面が開けている。 0830発
0901 避難小屋着 撤収
    わずか2時間の間に小屋の中は蒸し暑くなっていた。小屋を軽く整理、掃除して0930発
0943 小丸山 通過 多少の展望はある
1008 雨量計 通過
1019 賽の河原着 休憩 趣のある場所である 1029発
1035 展望台 通過 なかなか立派なものだった
    途中、非常に展望のいい箇所があった
    道はそれほどわかりづらくはないが赤テープもない。水を引くためのゴム管があるので迷いはしないが。
1101 折場登山口着 休憩 水場がある ここから長い林道 1110発
    沢入駅1340頃の電車を狙う
1210 休憩 1220発
1226 林道分岐 通過
    電車には間に合いそうなのでペースをやや控えめに
1310 沢入駅着

 
■反省、備考など
 ヤシオには遅く、紅葉には早いという絶妙に適期を逃した山行計画となってしまった。寝釈迦と前袈裟の展望は良いものだったが、天候には恵まれなかった。
 台風の接近は予想できていたものの、万が一雨がひどくないかもしれないという望み薄な期待で入山することとなってしまった。避難できる箇所が確保できると考えてのことだったが、計画の中止を判断するべきだったと言えるだろう。
 山中での判断はおおむね良好であったと考えている。三日目の撤退の判断については、進むという選択肢が全くなかったわけではなかった。メンバーの力量が充分なら、あるいは予備日を消費して先へ進むという選択もとれたかもしれない。つまるところは力量に対して計画が難しかったということで、これはおおきな反省点である。
 今回停滞した避難小屋は、ドラム缶を半分地中に埋めたような半円筒型(かまぼこ型)で金属製。継ぎ目から漏ったり湯を沸かすと結露したりしたが、銀マが備え付けてあり風も通らないので漏るところを避ければ問題なく過ごせた。ぎっちり詰めておとな4人が入る程度の広さである。天井には細引きが張られ、洗濯バサミやハンガーも完備され上着を乾かすこともできた。
 水場は非常に見つけづらい。藪をこいで小川の音を頼りにみつけるしかない。パイプで水が引かれているが、パイプを動かすと泥などが混じる。また取水口付近に泥が溜まり、掘らないとタンクをかざせないなど多少の不便はあったものの大きな問題にはならない。