2014/9/27 釜の沢西俣

東京大学・お茶の水女子大学公認サークル 山岳愛好会雷鳥
釜の沢西俣 遡行計画書
作成者 土松

■日程 2014年9月27日〜28日(朝発1泊予備日なし)

■山域 奥秩父

■在京責任者 西井

■在京本部設置要請日時
9月28日22:00

■捜索活動要請日時
9月29日19:00

■メンバー
L 土松・新井・岡本・川名

■集合
高尾614発の電車の最前部

■交通
9/27
新宿/458→高尾557/614→塩山722/
塩山駅よりタクシー(30分,約6500円)

9/28
西沢渓谷バス停からのバス:14:40, 15:40(乗れなければタクシー)

■行程
9/27
西沢渓谷バス停〜鶏冠谷出合〜山ノ神〜釜の沢出合〜両門の滝〜西俣の適地で幕営

9/28
幕営地点〜右沢へ入る〜ミズシ〜甲武信ヶ岳〜徳ちゃん新道〜西沢渓谷バス停

■エスケープルート
両門の滝までは引き返す.それ以降はそのまま進む

■地図
2.5万分の1 「金峰山」
エアリア 「奥秩父」

■共同装備
救急箱: 川名
テント: 川名(持ち出し後振り分け)
コッヘル*2: 川名(持ち出し後振り分け)
カート*2: 土松
ヘッド*2: 川名
ロープ(8.6mm*30m): 土松
ラジオ: 土松
メタ:土松
お助け紐(7mm*7m):土松

釜の沢西俣(奥秩父・笛吹川水系・東沢)遡行記録
2014/9/27-28
L土松,新井,川名,岡本(ゲスト;新井の友人)

「今の現役生はまだ泊まり沢に行ったことがない」という話を聞いたのが,8月の赤木沢のとき.
渉が7月に立てていた中ノ岐沢北岐沢も雨で流れてしまい,今季一本は何としても泊まり沢に行こうという話に.
上越の東黒沢〜ナルミズ沢に行く方向で思いつく限りの方々に声をかけてみたが,なかなか捕まらず.
初心者が2人ということもあり,東黒沢〜ナルミズよりさらにワンランク易しい釜の沢西俣に転進することにした.

総評
■ 易しいが,美しい淵,ナメ,適度に登攀を楽しめる滝がまとまった名渓.ナメと滝が続くので,東俣より西俣がいいと思う.
■ 西俣上部の滝はワンポイントで確保が欲しいところもあり,初心者がいる場合はお助け紐があると良い.
■ 幕営適地は下流から上流まで至るところにある.西俣に入ってゴルジュを抜けたゴーロ帯は特に適地多し.

行動記録

9/27(土) 快晴

815西沢渓谷バス停→955鶏冠谷出合(ロープワークの練習)→1200山の神→1410釜の沢出合→1520幕営地(両門の滝近く)

■ 塩山駅から西沢渓谷バス停までタクシー.約6500円.
■ 鶏冠谷出合で入渓準備.周辺の斜面でロープワークの練習をする.懸垂下降とプルージック.
■ 鶏冠谷出合から山の神までは基本的に旧登山道を使った巻きなのだが,途中登山道が河原に降りたところで沢中を進みすぎてしまう.左岸のルンゼからやや強引に登山道へ復帰.ここでザイルを出した.変なところを登らせてしまって反省.
■ 山の神からは河原をてくてく歩く.へつって遊んだり,途中の淵で泳いだり.
■ 魚留の滝は水流やや左から.上のほうにあるガバを掴めれば易しいが,背が小さいと苦労するかも.お助け紐を出す.
■ 両門の滝まであと10分くらいのところで右岸に幕営.これでもかというくらい薪を集めて焚き火を始める.ベーコン,ソーセージ,マシュマロ,チーカマを焼いてみた.チーカマは焼いても美味しくなりません.南ア全山今昔物語で盛り上がる.20時頃就寝.

9/28(日) 快晴

555 幕営地→900右沢左沢二俣→1135ミズシ→1250甲武信ヶ岳→1645西沢渓谷バス停

■ 4時起床,6時前に出発.幕営地からすぐに両門の滝.両門の滝は右岸の大高巻きになる.滝から少し離れたところにあるリッジを登ったのち,落ち口へ向けて斜上する.難しくはないが,落ちたら危険な箇所なのでザイルを出した.懸垂なしで沢へ復帰.
■ ここからハイパーナメナメタイム.両門の滝直後の数個のナメ滝はどれも楽しい.ときどき滑って釜にドボンしたり.
■ 遡行図で巻くように書いている3m+3.5m滝は直登可能.水を厭わなければ水流沿いにホールドが見つかる.この辺り,適度に登りがいのある楽しい滝が続く.お助け紐も使いつつ軽快に越えていく.
■ 曲がり滝辺りで大きく沢が開ける.沢に日光が降り注ぎ,滝がキラキラと輝いている.天気の良いことといったら!
■ 『東京周辺の沢』に従い,しばらく沢筋を詰めて最後は左岸の尾根に上がるつもりでいたのだが,川名が「早く右岸の尾根に上がっちゃいましょうよ.僕の新しい遡行図によると右岸に上がるらしいですよ」と主張.沢の詰めにもトレンドがあるらしい.僕もすっかり
old-fashioned になってしまったと嘆きつつ,若者に折れて右岸尾根に上がる.難しいところもなく,樹林をしばらく登ればミズシ近くの登山道に飛び出す.流行に乗るのも悪くないです.ミズシで沢装備解除.
■ 甲武信ヶ岳からは八ヶ岳,金峰,南ア,北アなど西側の展望がひらける.御嶽山から噴煙が上がっているのも見えた(が,何が起きているのか当時我々は知る由もない).徳ちゃん新道経由で西沢渓谷へ.へろへろ.
■ 西沢渓谷バス停からタクシーで日帰り温泉の宏池荘へ(400円).塩山駅から10分ほど.川名の背筋が素晴らしいと褒めちぎる岡本.え,筋肉好き?
■ 駅近くでカツ定食を食べて東京へ帰る.みなさんおつかれさまでした.