2014/11/1-2 瑞牆山・金峰山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
瑞牆・金峰縦走計画書ver.3.0(10/30版)
作成者:遠藤
■日程 11/1,2(土・日)
■山域 奥秩父
■在京本部設置要請日時 2014/11/2 17:00
■捜索要請日時 2014/11/3 10:00
■メンバー(計4名)
CL遠藤 SL木下(亮)・平松・木下(清)
■集合
JR甲府駅8:53発中央本線・松本行 先頭車両
■交通
(行き)
JR中央本線・松本行
 甲府駅(8:53)→韮崎駅(9:06)
 240円
*八王子~韮崎だとギリギリ学割利用不可(逆に言えば,その手前から乗る人は学割利用可)
茅が岳みずがき田園バス
 韮崎駅(9:30)→瑞牆山荘(10:45)
 2060円
(帰り)
乗合タクシー
 大弛峠(14:50)→柳平(15:20)
 800円
栄和交通バス・大弛峠(金峰山)線
 柳平(15:30)→塩山駅(16:15)
 1000円
JR中央本線・高尾行
 塩山駅(16:31)→高尾駅(17:42)
JR中央線中央特快・東京行
 高尾駅(17:59)→新宿駅(18:41)
 1940円
*塩山~新宿(約107km)で学割利用可能
■行程
1日目:
瑞牆山荘~(0:50)~富士見平小屋~(2:00)~瑞牆山~(1:30)~富士見平小屋
(計4:20)
*富士見平小屋~瑞牆山はサブザック行動
*余裕があれば大日小屋まで進む
2日目:
富士見平小屋~(1:00)~大日小屋~(0:30)~大日岩~(1:50)~金峰山~(1:00)~朝日岳~(0:30)~朝日峠~(0:30)~大弛峠~(1:00)~国師ヶ岳~(0:10)~三繋平~(0:15)~北奥千丈岳~(0:15)~三繋平~(0:30)~大弛峠
(計7:30)
*大弛峠からはサブザック行動
*時間的に厳しいようであれば国師ヶ岳・北奥千丈岳はカット(計4:20)
■エスケープルート
金峰山まで:引き返す
金峰山から:そのまま進む
■地図
2.5万分の1 「瑞牆山」「金峰山」
エアリア 「26金峰山・甲武信」
■共同装備
赤ダン(No.0)本体:遠藤
赤ダン(No.0)ポール・ペグ:木下亮平
鍋(銀):木下清晶
ヘッド×2:遠藤
カート×3:遠藤→平松
おたま・しゃもじ・包丁・まな板:木下清晶
救急箱(有紗):木下亮平
■食当
      朝      夕
1日目 **     平松
2日目 木下清晶  **
*昼食は各自
■個人装備
□ザック □ザックカバー □サブザック □シュラフ □マット □登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備電池 □雨具 □スパッツ □防寒具
□帽子 □水 □昼食 □非常食 □行動食 □ゴミ袋 □コッヘル □武器 □軍手 □新聞紙 □トイレットペーパー □地図 □コンパス
□筆記用具 □計画書 □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む) □学生証 □保険証 □現金 □ライター □常備薬 □着替え
*防寒を徹底すること!
■遭難対策費
200円×4人
計800円
■備考
日の出(金峰山 11/1,2)6:00頃
日の入(金峰山 11/1,2)17:00頃
NHKラジオ第一(甲府)927kHz
NHKラジオ第二(甲府)1602kHz
瑞牆山荘 0551-45-0521
富士見平小屋 0551-45-0600(テン場代1人1000円)
大日小屋 0551-45-0600(テン場代1人1000円)
*大日小屋は現在無人らしい。テン場代は富士見平小屋で支払う。
金峰山小屋 0267-99-2030
大弛小屋 0553-39-2121
山梨峡北交通 0551-42-2343
栄和交通 0553-26-2344
韮崎警察署 0551-22-0110

瑞牆・金峰縦走記録
作成者:遠藤
■日程 2014/11/1,2(土・日)
■山域 奥秩父
■天候 1日目:雨一時曇 2日目:曇一時晴
■メンバー(計4人,敬称略)・オーダー
木下清晶 SL木下亮平 平松 CL遠藤
■山行記録
□1日目
久々の5時起き(メンバーによってはもっと早い?)で駅へ向かってみると,ハロウィンの仮装をした方々が多数。
こちらもまぁ仮装しているみたいなものだから,今回はお仲間がたくさんいたおかげで,目立たずよかったかも。
個人的には,百鬼夜行の仮装でもして,行列でも作っていただきたいものだが,流行りの「妖怪ウォッチ」のコスプレで終わってしまうのが悲しい。
……という妖怪論に入っていくと,怪異,恐怖,現代妖怪やらと途方もない方向へ向かってしまうので,話を戻す。

一本早い電車で高尾に行ったところ,亮平君と偶然出会い,一緒に甲府に向かうことに。
甲府で亮平君は駅そば。
朝食は既に済ませていたようだが,よく食べるなぁと感心。
程無くして平松さん,清晶君が到着し,今回も集合トラブルなし。
ご両人は相当早い(or速い)電車で来てくださったようで,ご苦労様でした。

韮崎駅に到着後,バスを待っていると,警察官が近づいて来たので,ドキッとした(何か後ろめたいことがあるのだろうか)が,安全登山の案内と万が一のときのための写真を撮らせてくれとのことであった。
バスは我々のみが乗車。
天気もいまいちだし,皆さん敬遠なさったのか。
瑞牆山荘に到着後,雨に降られつつ,軒下で準備。
どうも例の2人が揃うと,雨に降られる。
まともに晴れたのって,三ツ峠と那須だけじゃないか。

11:20 瑞牆山荘
12:03-12:43 富士見平小屋
大日小屋と迷ったが,予定通り富士見平小屋でテン泊。雨が止んでいるうちにテントを張れたのは良かった。テント設営後,サブザック行動の準備をし,瑞牆山へ。
12:58 伐採小屋分岐
13:43-13:53 一本
岩場・鎖場ありのコースで,雨の中はやや緊張を強いられる。
14:27-14:35 瑞牆山
雨,強風,ガスでひどい有様(無論,展望などない)。さっさと撤退。
16:06 富士見平小屋

雨具を外した後,テントに籠って食当開始。
米を浸けながら,紅茶やほうじ茶ラテを楽しむ。
夕飯は平松さんのハッシュドビーフ。
玉ねぎには苦戦して,男3人が泣くことになった。
しかし,亮平君の米炊きも,那須同様,上手くいって,美味しいハッシュドビーフであった。
デザートにおしるこまで用意していただいて,ありがとうございました。
やっぱり,女性がいると山行のQOLが上がるよなぁ。
その後,20:00頃には就寝。
寒くはないが,今回もなかなか寝付けなかった。
合宿に向いていないのか。

※瑞牆山ピストン時の判断
瑞牆ピストンをCLが既成事実化してしまった感が否めない。「行けるか行けないか」で言えば「行ける」であったが,「行きたいか行きたくないか」で言えば「行きたくない」であったのかもしれない。メンバーと共有したのは,谷から抜けた際の風雨の様子を見て判断するということであった。幸いにも雨は強くなく,頂上に出るまで風に吹かれるようなこともなかったので,そのまま山頂へ向かった。
なお,判断に関しては一般山行反省会で示された通り,メンバーの力量と天候・コースの状況を比較衡量し決定するというものに従った。
一方,「瑞牆山は行く意味がなかった。」という意見も見られた。理由は,「コースタイムも決して短くなく,ガスのため展望もなかった。それであれば,その時間を大日小屋移動に当てて,明日の行程に余裕を持たせた方が賢明である。」というものである。

□2日目
4:00起床。
朝食は清晶君のトマトスープスパゲッティー。
茹で汁処理にも困らず,よいチョイスであったように思う。
水汲み・トイレなどを済ませ,6:30頃に出発。
このときは太陽も見えていた。

6:25 富士見平小屋
7:25-7:36 大日小屋
無人小屋の雰囲気を醸し出している。
歩きながら,都道府県の有名人を言うというゲームをやっていた。
8:04 大日岩
8:45-8:56 一本
9:19 砂払ノ頭
南アや富士がよく見える。まだ,晴れており,風も心地よい。
9:43 金峰山小屋分岐
岩場・鎖場が多い。メインザックを背負って行動するのは少し難儀か。雨が降っていないのが幸い。
10:16-10:35 金峰山
金峰山までは,南風が強く,ガスがかかり始める。各自,風対策を行う。
金峰山山頂は混んでいた。マイカー登山者にはアクセスがいいからか。
また,五丈石に登る人々もいた。風が強い中,大変じゃなかろうか。
11:04 鉄山
途中までハイマツ帯が続く。南アルプスと錯覚する。
11:23-11:37 一本
11:40 朝日岳
12:04 朝日峠
12:29-12:43 大弛峠
北奥・国師のためにやや急ぐ。大弛小屋の前にザックをデポし,サブザック行動。道標を見ると,北奥・国師共に40分で行けるらしい。
13:11 前国師岳
夢の庭園は白霧の中。ある意味,それも夢の情景かもしれない。木段が続き,一苦労。
13:19-13:28 北奥千丈岳
奥秩父最高峰。展望があれば……。
13:38-13:47 国師ヶ岳
少し休憩するも,寒すぎてさっさと撤退。
13:55 前国師岳
14:15 大弛小屋
到着後,小屋で一休みし,トイレや靴の泥落としを済ませた後,タクシーに乗り込む。

タクシーでそのまま塩山駅まで送り届けてもらった(バスへの乗り換え不要)。韮崎駅から瑞牆山荘まで行くよりも,塩山駅から大弛峠へ向かった方が電車・バス代共に安いから,金峰をピストンするだけであれば,こちらの方がおすすめ。

塩山駅周辺でかなり遅め(16:00)の昼食をとる。後ろのご老人パーティーが宴会を行う中,素早くほうとう,すいとん,もつなどを食す。17:05発のホリデー快速に乗って都内へ。

■総括
難易度の高くない岩場・鎖場があちこちにあるので,慣れるには最適だと思う。但し,雨の際は決行の判断に迫られる。11月は寒いが,山裾の紅葉を拝めて,それはそれで一興。

■反省・備考
・天候には恵まれず。雨や風,寒さと,条件としては決して良いものではなかった。その分,学ぶことも多かったはず。
・その点を除けば,平和な山行であった。
・メインザックで鎖場をこなすことを考えると,実は経験者向けだったのかも。
・2日目の朝,出発までに意外と時間がかかった。テント撤収の指示を出すのが遅かった。

■コメント
鹿島槍以来の3+1体制。+1の意義は大きく,山行にスパイスを加えてくれる(平松さんありがとうございます!)。
残る3人はいつも通り。メンバーがほぼ固定されているところを見るに,派閥でもできたかのよう。
まぁ,それはさておき,今回はあまり展望もなかったので,次の機会に期待したいと思います。金峰・瑞牆山行はこの数年ほぼ毎年計画されており,来年もきっと計画されるでしょうから,ご一緒できればと考えています。もし,その機会があれば,よろしくどうぞ。