2015/1/10 赤城山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
赤城山雪山ハイク計画書ver.3.0(1/9版)
作成者:遠藤
■日程 1/10(土)
■山域 赤城
■在京本部設置要請日時 2015/1/10 17:00
■捜索要請日時 2015/1/11 9:00
■メンバー(計4名)
CL遠藤SL川名◯久光◯木下
■集合
JR赤羽駅6:36発高崎線・高崎行 先頭車両
*上記電車は上野駅始発(6:26発)。
*途中乗車の場合は連絡をお願いします。
■交通
*学割使用可能。
*赤城山線1日フリー乗車券(3100円)はバス車内で購入可能。
(行き)
JR埼京線・大宮行
 池袋駅(6:22)→赤羽駅(6:30)
JR高崎線・高崎行
 赤羽駅(6:36)→高崎駅(8:15)
JR両毛線・前橋行
 高崎駅(8:18)→前橋駅(8:32)
 1944円
関越交通バス
 前橋駅(8:45)→あかぎ広場前(9:51)
 1500円
(帰り)
関越交通バス
 赤城山ビジターセンター(15:15/17:20)→富士見温泉(16:00/18:05)
 1200円
 富士見温泉(16:05/16:52/17:45/18:12/18:42/19:35)→前橋駅(16:35/17:22/18:22/18:42/19:12/20:05)
 600円
*直通のバスもある。
 赤城ビジターセンター(16:40)→前橋駅(17:58)
 1500円
 なお,富士見温泉には17:32に到着する。
以下,簡略版
 前橋駅(16:53/17:05/……/20:47)→池袋駅(18:57/19:13/……/22:51)
 1944円
■行程
あかぎ広場前~(0:20)~黒檜山登山口~(0:30)~猫岩~(1:25)~黒檜山~(0:35)~大ダルミ~(0:25)~駒ヶ岳~(1:00)~駒ヶ岳登山口~(0:10)~赤城公園ビジターセンター
(計4:25)
*大ダルミ直前,駒ヶ岳直後は雪庇のあるヤセ尾根。通行注意!
(cf.)山と渓谷社『雪山登山』,pp.156,157
★コース詳細はコピーしてメンバーに配布する。
■エスケープルート
黒檜山周辺まで:黒檜山登山口を経由して赤城公園ビジターセンターへ
大ダルミ周辺から:そのまま進む
■地図
2.5万分の1 「赤城山」
エアリア 「20赤城・皇海・筑波」
■遭難対策費
100円×4人
計400円
■備考
★悪天時は中止
日の出(赤城山 1/10)6:47
日の入(赤城山 1/10)16:54
NHKラジオ第一(東京)594kHz
NHKラジオ第二(東京)693kHz
関越交通株式会社 0279-22-2020
前橋警察署 0277-43-0110
富士見温泉 027-230-5555
*3時間510円

赤城山雪山ハイク記録
作成者:遠藤
■日程 2015/1/10(土)
■山域 赤城
上毛かるたに「裾野は長し赤城山」とあるように,赤城山の裾野は広い。
富士山に次ぎ,第2位だそう。
深田が褒めるのも納得である。
■天候 雪のち晴れ
■メンバー(計4人,敬称略)・オーダー
SL川名 木下(清) 久光 CL遠藤
(後ろ3名は適宜交代)
■山行記録
川名さん・木下(清)君・遠藤は高崎行の電車に集合。
久光さんとは高崎駅にて合流。
今回も無事に集合できてよかった。

前橋は遠い。
川名さんに至っては,往復に10時間近くかかるが,コースタイムはその半分以下と嘆いておられた。

高崎行の電車では雪山装備を持っている人が多かった。
おそらく上越へ向かうのであろう。
案の定,水上行の電車に多くの人々が流れ込んでいった。

前橋駅でバスに乗った。
10月に来た時に比べ,乗客が少ない。
無論,ぎゅうぎゅう詰めなどということはない。
それどころか,2人席を1人で占領できる程度。

バスの中,暇だったので,準備もしつつ,他の乗客の装備を眺めた。
雪山登山靴がやはり多いが,夏山用と思われるものもちらほら。
ストックかピッケルはほぼ全員が持っており,ストックの方が多い。
スノーシューを持って来ている人も発見。
ここまで装備に多様性があると,面白い。

あかぎ広場前で下車した後,トイレの陰に隠れて,準備。
風が強く,雪が吹きつける(BLIZZARDではない)。
黒檜山もガスって見えない。
これは誰のせいでしょう?
防寒対策をした後,登山口に向けて出発。

10:20 あかぎ広場前
10:40-10:57 黒檜山登山口
トレースは明瞭。雪は締まっており,キックステップで登るよりかはアイゼンをつけた方がよかろうと判断。以降,下山まで終始アイゼン歩行。
11:06 猫岩
樹林帯なのだが,北風がきつい。これは目出し帽&ゴーグルの方がよかったか。木下(清)君に手先・足先の冷えがないか適宜確認。
12:03-12:30 黒檜山
川名さんが他の登山者をすいすいと抜いていき,あっという間に黒檜山に。心地よいペースであった。
途中の霧氷は圧巻。そのうち,リトルモンスターでも見に行きたいなぁ。
山頂は展望なし。谷川や皇海が見えたはずが……。風が弱かったのは幸い。休憩&補給。
13:30-13:53 駒ヶ岳
黒檜山直下など,所々,短距離ではあるが急傾斜の箇所があり,手こずる。アイゼンワークに慣れていれば6本爪でもよいが,12本爪の方が無難。
雪庇の発達も見られた(これは計画書で注意を促した通り)。しかし,道を外れることがなければ問題はない。
駒ヶ岳から振り返ると,黒檜山がよく見える。筑波山,西上州,奥秩父縦走路なども確認。晴れてよかった。
14:33 駒ヶ岳登山口(付近)
久光さんによる簡単な滑落停止のレクチャーの後,折を見て尻セード。ふかふか雪で,滑落してどっかにさようならということもないので,安心。川名さんは積極的に尻セードを実行。その後を他のメンバーがついて行くという感じ。あえて少しトレースを外れて歩いて,雪に足を突っ込みもした。全メンバーとも楽しんでいる様子。
下降点からは階段の露出がある。部分的に急傾斜でヒヤッとしたが,アイゼンを効かせて歩けば問題ない。

下山後,大沼へ。
一面凍って,中央付近ではワカサギ釣りをやっている。
この景色に一同のテンションが上がる。
湖面の氷をピッケルで割ろうとしてみたり(割れないので問題ない),JR SKISKIごっこやらスケートやらを試みたり。
そんな少年たちを白い黒檜山は見下ろしていた。

あかぎ広場前15:17発のバスに乗り込み,富士見温泉へ。
今回は「♪ 夕映え 樹氷を染めれば しばらく地球は止まってる」とはいかなかったが,帰るのが遅くなり過ぎず結構。

珍しく温泉に入らない川名さん,久光さんと別れて,木下(清)君,遠藤は温泉へ。
バス・電車の中では遠藤は半分夢の中(木下(清)君がしっかり起きててくれているし……)。
行きと同じ長い電車の旅の後,今回の山行も無事に終わった。

■総括
雪上を歩くことを通して,雪に親しむのに最適な山。雪山入門者にもうってつけと言える(アプローチの容易さ,行程の短さ,天候の安定度,雪崩リスクの低さ等々)。本格的な雪山登山への橋渡しともなろう。しかし,あくまでも雪山なので,基本的な装備・知識・技能なしに歩くのは控えたい。

■反省・備考
・計画時にCLの不手際が目立った(「謝罪」参照)。
・初心者であればあるほど,装備は良質なものにすべき。
(ex.)アイゼン(6本爪)→アイゼン(12本爪)
・今回は何らかの形で雪山に接したことのあるメンバーで行ったが,全くの初心者を連れて行く場合,天候判断やコースの状況判断はもっとシビアであるべき。
(ex.)風雪の中の行動はできる限り避ける,黒檜山のピストンに計画を変更するなど。
・(秋と比べた)冬の赤城山のよい点は,①登山者が少ない(→バスが混まない,登山道で渋滞しない),②大沼の上を歩ける,③雪遊びができる。秋は秋で紅葉が見られてよいが。

■謝罪
今回の計画の趣旨は「雪上歩きを通して雪と親しむ」ということで,普段,雪山に行かない人も参加できるような間口の広い計画をと考えていました。
しかし,認識の甘い部分があり,最終的には雪山装備を一定程度要求してしまう形となり,参加を断らねばならないという事態も発生しました。
本当に申し訳ありません。
雪山といっても,初冬期・厳冬期・春期・残雪期と様々ですし,山域を選べば,多くの人を連れて行けるような計画にもなると思います。
その際にご一緒できればと思います。

■コメント
>川名さん,久光さん
今回はお二人を満足させられるような計画ではなかったので,不完全燃焼であろうとは思います。
今後も雪山に限らずお世話になると思いますが,よろしくお願いします。
>木下(清)君
久しぶりの雪山とのことだったので,楽しい半分,おっかない半分ぐらいかもしれません。
これに懲りずに雪山の計画に参加してくれれば幸いです。