2015/2/24 堂平山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
堂平山山行 確定計画書(2月23日版)
作成者:木下(亮)

■日程 2月24日(火)
■山域 奥武蔵
■在京本部設置要請日時  2015/2/24 1730
■捜索要請日時  2015/2/25 1000
■メンバ(計4名)
CL木下(亮)SL柳田◯遠藤◯吉川

■集合
東武池袋駅 0700発急行先頭車両
*同列車への途中駅からの乗車も可能です。事前にCL木下までご連絡ください。
■交通
(行き)
東武東上線
 池袋駅(0700)→小川町駅(0816)
 810円
イーグルバス
 小川町駅4番(0824)→白石車庫(0857)
 620円
(帰り)
イーグルバス
 白石車庫(1400/1538/1623/1734/1958)→小川町駅(所要約33分)
 620円
東武東上線
 小川町駅→池袋駅
 (毎時約3本・所要1時間5分~20分)
 810円

■行程
 白石車庫(0910)
~笠山(1040)
~七重峠(1100)
~笹山(1120)
~七重峠(1135)
~堂平山(1215・1250)
~白石峠(1320)
~定峰峠(1410・1450)
~白石車庫又は白萩橋(1530)
 (歩行計5時間05分)
※定峰峠に茶屋がありますのでパーティの調子でうどんでも。その時間を見込んであります。
■エスケープルート
堂平山まで:引返して七重峠又は笠山手前から白石車庫へ
白石峠まで:白石峠から白石車庫へ
白石峠から:そのまま進む、又は白石峠まで引返して白石車庫へ
■地図
2万5千図 「安田」(「正丸峠」)
山と高原地図 「22奥武蔵・秩父」

■遭難対策費
100円*4名
計400円
■雨天時
・前日予報で雨又は雪であれば中止連絡をします。

■参考情報
□日没日出
2月24日日没(さいたま)  1731
2月25日日出(前橋)     0620
□ラジオ周波数
NHKラジオ第一:東京;594kHz
NHKラジオ第二:東京;693kHz
NHK FM:秩父;83.5MHz, 東京;82.5MHz, さいたま;85.1MHz
□警察署電話番号
秩父警察署 0494-24-0110
小川警察署 0493-74-0110
寄居警察署 048-581-0110

堂平山山行記録
作成者 木下(亮)

■日程 2月24日(火)
■山域 奥武蔵
■メンバ(計4名)
CL木下(亮)SL柳田◯遠藤◯吉川

■訂正
 計画書中「地図 2万5千図」が「安田」となっているのは「安戸」の間違いです。失礼しました。

■計画
 白石車庫(0910)
~笠山(1040)
~七重峠(1100)
~笹山(1120)
~七重峠(1135)
~堂平山(1215・1250)
~白石峠(1320)
~定峰峠(1410・1450)
~白石車庫又は白萩橋(1530)
 (歩行計5時間05分)

■行程
 白石車庫(0910)
~580m付近(0940・0950)
~笠山(1016・1031)
~七重峠(1051・1054)
~笹山(1116・1126)
~堂平山(1206・1255)
~定峰峠(1409・1420)
~白石車庫(1450)
※オーダ:木下‐吉川‐柳田‐遠藤

■ルート状況
□白石車庫~登山口
 入口が大変わかりづらい。他のコースの矢印に惑わされず、地図に忠実に入るべし。一度入ればしばらくは正しい矢印が過剰なくらいに示されている。
□登山口~笠山
 あまり歩かれておらず道が荒れている。舗装された林道と未舗装で荒れ放題の林道を越えて、廃道になりつつあるような急登を登ると峠の北側に出る。更に登るとまず見晴らしのある東峰、次が神社のある西峰である。晴れていればそこそこの景色に神社が映えるだろう。
□笠山~七重峠
 はじめの下りは急だが長くは続かない。舗装道が近くを走る。
□七重峠~笹山
 七重峠は七本(?)の道(舗装・未舗装・山道)が集まる幅広な峠で、やや難しい。特に笹山への取付きは中央の舗装道から直には出ておらず、一度枝分かれして数メートル進んだところにあるのでわかりづらい。正しい道はずっと稜線上を進むので、トラバースし始めたら早目に左の尾根に上がって道を確かめてみるべし。
□七重峠~堂平山
 緩くはない登りが一本調子に続く。新道と旧道がつきつはなれつして進む。山頂はパラグライダ用広場、天文台、山頂広場が広がり、少し下って東屋がある。晴れていれば関東近郊の山々を一望できるようだ。もっと雪があり空気の澄んだ頃が楽しかろう。
□堂平山~定峰峠
 アップダウンを繰り返す地味な道なので、今回のように足場が悪い時や面倒くさいときはとなりの舗装道で全て巻いてしまうの手もないではない(ただし白石峠以降舗装道は大きく巻いて距離を取る)。定峰峠の茶屋は冬休み中であったので、うどんやあずきすくいを目当てにする場合は春や秋にすべし。
□定峰峠~白石車庫
 少しの山道の後ずっと舗装道で下る。途中の鬼うどん(ここは値が張るらしい)は火曜定休。バス停にある蕎麦屋も冬休み、こちらの定休は水曜日と雨の日(「定休」という日本語の意味を考えさせられる)。
□小川町
 蕎麦屋、ラーメン屋、焼肉屋、定食屋など多いが、多くは火曜定休または準備時間。火曜に行く場合は「そば処しむら」がおすすめ。火曜でなくてもここを選んで損は無かろう。

■雑感
 予報では晴れ時々曇り、気温もそこそこ上がるという事だったのだが、朝明るくなってみると雲が厚くかなり寒い。やはり天気はメンバに依存しているようだ。荷が多かったのでダウンとカッパのほかの中間着を削ったのは間違いだったか。
 長々と電車に揺られて小川町でバスに乗ると、平日の朝早い便にもかかわらずソロのオジサン二人にオバチャンペアが二組。このオバチャンの喧しいこと!早口でずっとしゃべっている。我々と同じ終点で下りたが、ルートは違うようでよかった。
 歩き始め、入り口でちょっと迷う。地図通りの枝分かれを数メートル過ぎて、柳田さんが見つけた「笠山入口」の文字が薄く刻まれた石碑(ヤマレコにはこれを目印にしている記録があった)のところから入ると、すぐにもとの枝と合流していた。連発する矢印に誘導されて民家の軒先を進むとほどなくして山道に入る。最近風が強かったのだろうか、折れた枝がたくさん道に落ちている。綺麗そうな祠も湯のみが倒れたりまだ新しい注連飾りも飛んで落ちていたので直しておいた。道には枝が落ちているだけでなく草木も生え始めているので、あまり歩かれていないのだろう。思っていたよりも登りは短く、あっという間に二本目の林道を横切る。ここからの急登がさらに荒れていて笹が迫っているところもある。
 笠山神社はなかなか立派だ。かつて大干ばつの時に雨乞いをしたらしい。大きな倉庫(避難小屋)や仮設トイレ、たき火の後もあったので、神事の時には泊まり込むのかもしれない。登山道と反対側、正面の急な稜線には石段がついている。この表参道は山と高原地図で破線になっているが、今も使うことがあるのだろうか。引返して七重峠方面へ。急な下りの後すぐに林道が見え、下山したような感覚になる。
 七重峠で暫し地図とにらめっこ。方向と地形から笹山のあたりをつけ、それらしい入口に入ると、始めこそ不鮮明だがすぐにはっきりとしたトラバースになる。地図では稜線上を進んでいるように見えたのでおかしいなと思いつつ、先の方で這い上がるのだろうと思って(遠藤さんが進もうというのでね)進み続けると、だんだん道が荒れてきて、しまいには崩れ、突如として終わる。遠藤さんが無理矢理尾根に上がって登っていくので、我々も草木を漕ぎながら這い上がっていく。七重峠あたりから後についてきたオジサンは諦めて引返したようだ。主稜線に出て少し登ると笹山であった。
 笹山は330度くらいは木がかられていてそれなりの展望がある。稜線上、正しい道を下り始めると、やはりこちらも鮮明な道であった。すぐに先ほどのオジサンが向こうからやってくる。引返してこの道を見つけたらしい。ずっと下ると、出たところは峠の中心からは見えない地味な場所。ここにこそ矢印の案内を、そして間違いの道にはバツ印を付けてもらいたいなあ。
 堂平山まではうっすら積もった雪やそれが解けたぬかるみが更に落ち葉で隠されて大変足元が悪い。そこをまっすぐ登っていくので滑らないように注意しつつ半歩ずつという感じで疲れる。
 堂平山は広い山頂。晴れていれば気持ちいいだろう。雲取も富士も見える事になっているが、武甲山が精一杯だった。少し下の東屋で湯を沸かし昼食にする。林道のすぐそばなのでピクニックをしているような気分だが、風が通ってとても寒いのがピクニック気分から引き戻してくれる。
 ここから定峰峠まではアップダウンのある道。やはり雪とぬかるみに加えて地面は大半が霜柱に覆われており、表面が土なので上からは見えないのだがそれが解け始めているところは踏み込むとズボッと沈んで脚を取られる。茶屋で一服の為だと思って頑張って一本で定峰峠に向かったのだが、結局茶屋は休みだった。
 バス停まで歩いてバス待ちに50分、蕎麦屋も休み。柳田さんは寝ていた。バス中では吉川くんも寝ていたかな。途中で朝のオバチャンペアがのりこんできたが、こんどは全然喋っていない。朝からエネルギィをセーヴして使っていけばいいのに。
 小川町に着くと、人身事故で東武線のダイヤが無茶苦茶になっていた。茶屋の分を取り返そうと店を探すが、ほとんどが火曜定休か夜の仕込中。酒中心お店と外にメニューの無い蕎麦屋が空いているだけだった。中に山帰りと思しきオジサンパーティがいたので大丈夫だろうと、ここに入ることにした。
 そば処しむらという店で、全く高いことはなく、登山客に慣れていると見えて泥だらけの我々にも優しい店だった。甘い紅茶に雨もサーヴィスしてくれた。次回は火曜じゃなくてもここに来ようか。
 うまいことに17時10分頃に快速に乗れたが前が詰まって時間がかかり、池袋着は18時40分ごろになった。平日の19時まわり、混雑した電車で各々帰路についた。