2015/5/9-10 天城山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
天城新歓合宿計画書(Ver2.1)5/8 20:00
作成者:木下(清)

■日程 2015/5/9,10 (土・日)

■山域 伊豆

■メンバー (計12人)
CL木下(清),SL寺垣,久光,遠藤,柳田,石川,船津,五島,平岩,山本,松原,金丸

■集合
JR東京駅 8:17発東海道本線快速アクティー 先頭車両

*このアクティーは宇都宮始発です。どの駅から乗るか事前にCLまでご連絡ください。
アクティーの停車駅・時刻の一部抜粋です。
宇都宮6:14-大宮7:40-赤羽7:56-上野8:10-東京8:17-品川8:27-横浜8:44-小田原9:29-熱海9:52

■交通
※注意
JR東日本からJR東海へとまたがって移動するため、PASMO、SuicaなどのICカードは使えません。三島駅での清算が必要になって、余計な時間がかかってしまうため、行きは切符を購入するようにしてください。
*JRでの学割がきく場合があるので各自調べてみてください。ちなみに川崎から乗る人は学割がききます。(川崎-三島間 102.5km)

【行き】
○JR東海道本線快速アクティー 熱海行 (普通運賃のみで乗れます)
東京8:17-熱海9:52
○JR東海道本線 普通 静岡行
熱海9:59-三島10:11
○伊豆箱根鉄道 普通 修善寺行 510円
三島(10:17/10:30)-修善寺(10:53/11:06)
○伊豆東海バス 4番乗り場 1090円
修善寺11:35-天城峠バス停12:18

*遅れた場合
・東海道新幹線こだま639号 東京9:26-三島10:19

・JR東海道本線快速アクティー 東京9:09-熱海10:47
・JR東海道本線 熱海10:59-三島11:13
・伊豆箱根鉄道 三島(11:22/11:38)-修善寺(11:56/12:13)
・伊豆東海バス 修善寺12:20-天城峠13:03

【帰り】
○天城東急リゾートシャトルバス 1000円
天城高原ゴルフ場(11:15/15:15/16:10/17:40)-伊東駅(12:10/16:10/17:05/18:35)
○JR伊東線
伊東(16:48/17:21/17:44)-熱海(17:12/17:44/18:10)
○JR東海道本線
熱海(17:18/17:37/17:51/18:10/18:36)-東京(19:08/19:14/19:46/20:05/20:29)

最終
伊東22:05-22:28熱海22:35-00:07品川-00:26東京

■コースタイム
1日目
天城峠バス停-0:30-天城峠-0:30-向峠-0:55-大見分岐-0:40-八丁池
(計2:35)

2日目
八丁池-0:45-白田峠-0:30-戸塚峠-0:35-戸塚山-0:30-万三郎岳-1:05-万二郎岳-1:00-天城高原ゴルフ場
(計4:25)

■エスケープルート
1日目:引き返す
2日目戸塚峠まで:引き返す、八丁池から青スズ台、野鳥の森を通って(あるいは寒天林道を通って)八丁池口バス停へ
2日目戸塚峠から:そのまま進む

*八丁池口からのバス
9:56/11:16/14:10/15:25*/16:20*
昭和の森会館にて修善寺駅行きに乗り換える。*つきは修善寺駅まで直通バス

■地図
二万五千分の一 地形図「湯ヶ島」「天城山」
エアリア:30「伊豆 天城山」

■備考
5/9日の入り 18:38 (静岡)
5/10日の出 4:48 (静岡)
    日の入り 18:39 (静岡)

□雨天時 前日19:00頃に判断
□参考資料
NHKラジオ第一 882kHz(静岡) 1161kHz(熱海)
NHKラジオ第二 639kHz(静岡)
静岡県警大仁警察署 0558-76-0110
伊豆東海バス伊東事業所 0557-37-5121

伊東駅周辺には温泉がいくつかあるようです。時間に余裕があったら入るのもいいでしょう。

天城新歓合宿記録
作成者:木下
■日程 2015/5/9,10 (土・日)
■山域 伊豆
■天候 9日:曇り一時雨 10日:晴れ時々曇り
■メンバー(計12人)・オーダー
1隊 CL木下 五島 平岩 船津 柳田 遠藤
2隊 SL寺垣 松原 山本 金丸 石川 久光
■山行記録
○9日(1日目)
一人アクティーに乗れなかった人が出たものの新幹線で追いついて(正確には追い抜いて)もらい、三島駅にて全員集合。ここから東海バスにて天城峠バス停まで向かうが、団体割引が効いて1割引であった。
12:20-12:40 天城峠バス停
時間も時間なので各自少し腹ごしらえをしたり、山に入る準備をしたりする。雲行きは怪しく、すっきりしない。1隊の出発後10分程度開けて2隊が出発することを確認して出発。

<1隊>
12:50 天城トンネル
13:07-13:17 天城峠
ベンチもあり、やや歩いた時間は短かったがここで一本。地図を見てもそうだが、ここまでの登りは意外ときつい。2隊に追いつかれたころに出発。
13:48 向峠
ここら辺の道は基本なだらかで、比較的歩きやすい。しかし、湿気か蒸し暑さか、はたまた重いザックのせいか、汗が滝のように流れる…。
14:17 藤ヶ沢付近
地形図とエアリアを見比べればわかるが、このあたりは廃道が多いようである。看板等もしっかり整備されているので何ら問題はない。
14:14-14:32 休憩
ここで2隊に追いつかれる。途中すれ違ったおじさんからうけた注意に関して話し合いをする。とりあえず八丁池付近まで行きそこで偵察を出すことにして出発。(詳しくは2隊の記録を。)
14:59 大見分岐
15:05 寒天林道への分岐
15:27 展望台
展望台についてから林道終点にテントを張れそうか確認し、ここに張ることにする。
展望台ではガスっていて何も見えない上に、少し雨が落ちてきた。

弱いとはいえ雨中のテント設営となった。新歓合宿からこのありさまである。例の雨男二人が揃うとどうもうまくいかない…。さらに雨がやまないのでテントの中で夕食作りとなる。この日の夕食は麻婆春雨丼だったが、多少失敗していてもちゃんと食べられれば大丈夫なのである。夕食ができるころには雨もやみ、食事は外で食べた。夕食後、遠藤さんの誕生日祝いということでケーキを食す。こんなイベント的なことのある山行もよいと思いつつのんびりしていると、また雨がポツポツと…。そそくさとテントに逃げ込むことにする。

<2隊>
12:20 天城峠バス低着
12:51 2隊出発
13:00 トンネル
13:18 天城峠。一隊においついて一本。一応20メートルくらい反対側まで行って天城越える。
13:27 出発
13:48 943メートルの小ピーク
14:00 向峠。ここを少し過ぎたあたりでおじさんに会う。山に慣れた感じのひとで、やまについて何か物書きをしているらしい。どこに泊まるのかと言われ、前の隊と一緒に八丁池に泊まるつもりだというと、ここが国立公園内で特に八丁池の周辺は植生保護の観点からキャンプが規制されていること、2,3人のやむをえない宿泊ならともかく、大学のサークル(しかも12人という大所帯)で計画してそこに泊まるのはどうなの?大人数になるほど植生へのインパクトも大きい。調べたらダメだってことは分かるはずだし、通報されればレンジャーが来るよ、などといったことを目の笑ってない笑顔で言われる。大学名を聞かれたがやんわりと言わなかった。とりあえず前を行く隊に合流してからどうするかを検討します、と返事をして、君たちを信用するからといわれ、分かれる。
少しスピードを上げる。
14:27 休憩している一隊に合流。おじさんの話を伝達。一隊は遠藤さんだけ話かけられ、「どこまでいくの?」「八丁池です」「あそこ禁止されてるんだよね」「そうなんですよねー」程度で終わったらしい。
CL、SL、久光さん、遠藤さんで少し固まって相談。おじさんの話から八丁池に泊まるのは、ない。八丁池近くに林道があるから、そこまで行って泊まれそうならそこ、だめなら駐車場(片道50分)まで偵察を出してみようということで一致。みんなにも、とにかく八丁池付近まで行くことを伝える。展望台で会おうといって一隊を見送る。
14:42 二隊出発。
15:14 大見分岐
15:28 林の中で一本。コースタイム2:30で短いと思っていたからか、意外と長い。
15:28 出発。
15:40? 遠藤さんと合流。林道終点でテントが張れそうとのこと。ザックをデポして展望台へ。富士山も見えてかなり眺めがよい。
テントを立てている一隊と合流

○10日(2日目)
1日目はあいにくの雨だったが、この日は晴れていた。朝食のトマトスープ(ミネストローネというべきか)は手早くできて後片付けも楽と非常に良い。テント撤収もきわめて素早く、3時半起床にもかかわらず5時過ぎには出発できるほどに準備ができていた。普段よりも時間がかかると思っていただけに、驚きであった。
せっかくの晴れなので展望台で景色を楽しむことに。富士山はよく見えきれいな朝の景色だった。

<1隊>
5:28 展望台発
5:37 八丁池
朝霧もあったがなかなかきれいな池である。
6:19-29 白田峠
6:53 戸塚峠
7:27-39 小岳
道はおおむねなだらかで歩きやすい。小岳の手前でロープが設置されている場所が一つあるがロープなしでも問題なく通過できる。新入生もさほど難儀せずに登っていており、頼もしくも思える。
7:46 片瀬峠
8:06-8:29 万三郎岳
やや長めの休憩。晴れていて気持ちはいいのだが、この山頂は展望はない。天城縦走路を開設する大きな看板が設置されていて、多くの登山者が入っていることを思わせる。このあたりから、ゴルフ場から入山してきたと思われる数多くの登山者とすれ違う。
8:54 石楠立
9:14 馬の背
道沿いにはシャクナゲが咲いていたり、馬酔木のトンネルがあったりするのだが、その方面の知識のないCLは構わずに進んでいく。
9:30-9:52 万二郎岳
エアリアだと展望がいいらしいのだが、そこまでではないようにも思える。そもそもガスが出ていてあまり見えていない。
10:39 四辻
10:56 登山口
11:01 ゴルフ場バス停

2隊と合流したのち全員そろって伊東駅へのバスに乗る。伊東駅では温泉に入ったり食事をしたり海岸で遊んだりと、山の後としてはいろいろ遊んでいた。
伊豆の“最高峰”・万三郎から伊豆の“最低点”・海岸までを歩ききったということで、無事新歓合宿を終えられることができた。

<2隊>
5:30一隊を見送る
寺垣が展望台に行ってみたところ、八丁池を歩く一隊が見えた。おーいと言ったら思ったより声が響いた。
5:40二隊出発。ところどころで読図。
6:30白田峠。一隊が出ていくのを見送って休憩。
6:40出発
7:03戸塚峠
7:27急登終了。読図する。
7:42小岳着。元気の良い、夜中から歩いてきたというおばさんに抜かされる。
7:49出発
8:15万三郎着。一隊とともに記念撮影。雲が多くなる。長めの休憩
8:35出発
9:35万二郎着。ガスで景色は全く見えない。石川さんが詰将棋をやっていた。二隊の出発直前にガスが少し晴れて下が見えた。
9:58出発
10:58登山道終了。一隊と合流。

■総括
テント地の選定に関しては2年前にも行っているから大丈夫と楽観しており、反省しなければならない。
ただ上の点を除けば、特にトラブルやバテやけがもなく、新入生のみなさんにはテント泊のいい体験にはなったのではないかと思う。新歓合宿として何回か計画されていただけあって、山そのものとしてのレベル・魅力は十分であったと思う。初心者にとっても前夜泊で行ければおすすめできる山だと思う。

■反省・備考
総括にも記したが、テント地の選定・下調べに問題があった。今回テントを張った場所も、植生へのインパクトは八丁池よりも少ないとはいえ、張るのは避けるべき場所であり、今後天城に行く場合は前夜泊が適当。
また今回の計画では15時半過ぎに行動を終えているが、やや遅い。伊豆というアクセスの悪さをカバーするためにアクティーに乗っていく計画にしたが、遅刻者がアクティーに乗ってくるくらいの計画の方がより余裕が持てただろう。