2015/6/28 皇海山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
皇海山山行計画 ver.1.0
作成者:久光

■日程
2015/6/28(日) 日帰り
 
■山域 足尾

■メンバー(計4人)
CL久光,SL寺垣,岩崎,青木

■集合
6/28(日) 7:00 東武東上線ふじみ野駅西口ロータリー

■交通
□行き
ふじみ野駅—(久光車)—皇海橋 約3時間 高速料金3010円
※栗原川根利林道経由

□帰り
皇海橋—(久光車)—ふじみ野駅 約3時間 高速料金3010円

■行程
皇海橋—(0:30)—二俣—(1:30)—不動沢のコル—(1:00)—皇海山—(0:40)—不動沢のコル—(1:10)—二俣—(0:20)—皇海橋(計5:10)
特に問題がなければ不動沢のコルより鋸山往復
不動沢のコル—(0:40)—鋸山—(0:30)—不動沢のコル(全体計6:20)

■エスケープルート
引き返す

■地図
二万五千分の一地形図:「皇海山」
エアリア:「赤城山・皇海山・筑波山」

■備考
□日没
皇海山 日没 6/28 19:06

□警察
・沼田警察署 0278-22-0110
 
□温泉
・南郷温泉しゃくなげの湯 510円

皇海山山行記録

■作成: 久光

■日程: 2015/6/28

■山域: 足尾

■天候: 曇り

■メンバー: CL久光 SL寺垣 青木 岩崎

■オーダー:
皇海山まで:久光—岩崎—青木—寺垣
皇海山から:寺垣—岩崎—青木—久光

■行程
10:40 皇海橋駐車場発
11:34-11:44 一本(1640m付近) 
12:06 不動沢のコル
12:32-12:54 皇海山
13:23 不動沢のコル
13:56-14:10 鋸山
14:26-14:31 一本
14:50 不動沢のコル
15:51 皇海橋駐車場

■記録
・天狗岳の泊まり山行が雨で中止になったものの、土曜日に改めて天気予報を確認すると、翌日曜日は晴れの予報に変わっており、急きょ温めていた計画を実行に移す。実は、晴れ予報は関東南部のみで、群馬県北部は曇り時々雨だったのだが…
・アプローチの林道は、追貝側よりは路況がマシとの情報が多い根利経由とした。マシとはいっても20kmの未舗装路で、路面には落石やら木やらが散らばり、度々メンバーに下りて端によけてもらった。何度か車の底を摺る嫌な音がした。結局抜けるのに一時間以上はかかっただろうか。それにしても気持ちよく晴れている。駐車場についた辺りでようやく日が陰る。
・駐車場は皇海橋の両側にあり、結構広い。追貝側にトイレと登山届記入所がある。
・駐車場からは沢筋を行く。何度か渡渉しつつ登るが、途中からは沢の中を通る、というか沢床が均されて道になっている。コルが近くなり沢筋から離れて斜面にとりつくと、今度は立木頼みの急勾配で、どことなく沢のツメを想起させる。何かに呪われているのだろうか。
・あっけなく不動沢のコル到着。ここからも樹林帯の登りだが、所々で群馬側の展望が開ける。延々と樹海が広がり果てしない感じの景色。しかしほどなくしてガスに突っ込む。
・12:54山頂着。異様に早い。ずっと後ろをついてきていたジーパンのお兄さんにコーヒーを分けていただく。ありがたい。彼曰く、登り始めのあたりで小熊が近くを横切ったのを見たとのこと。ちなみにこのお兄さんはバイカーで、今回も登山というよりは林道が目当てだったらしい。樹林帯なこともあり展望はゼロ、時折パラパラと降ってくるものがあり寒い。長居はせずに立ち去る。
・風はそこそこ強いが、天気ももっており、特に問題はなさそうなので鋸山へ。尾根の先に見えている鋸尾根は、その名の通りギザギザの特徴的な見た目。かつての信仰登山のルートはこの峰々を登降したようである。深田が登ったのもそのルートらしい。あれは面白いだろうなあ。
コルから先の道は、若干ササがうるさくなる。ガスは完全に抜け、山の両側には日が射している模様。こちらにも時折日差しがのぞく。要所要所で群馬側に加え、栃木側の展望も開ける。栃木側は鉱毒のせいもあるのか樹林が薄く、どことなく高山の風情のある開放的な風景。日光連山の特徴的な山々も近くに見える。振り返れば皇海が頭をガスに突っ込んでいる。山頂直下の岩場は高度感もあり、少し怖い。しっかりと三点支持で登ってもらう。
・鋸山の山頂では再びガスが流れてきて、展望は栃木側が切れ切れに見えるのみ。
・同じルートを引き返す。山頂からの下りが今回一番の悪場で、急な岩場でしかも高度感があり、しっかり三点支持ができないとなかなか厳しい。大きなザックでの通過は相当難儀だろう。岩場が終わると右に折れて尾根に乗るが、トップが少し下りかけた。更に下へ続く踏み跡もできてしまっているように見えるが、エアリアにも「沢に下らないこと」とあるように、注意が必要。
・途中眺めの良い小ピーク上で、日光連山を眺めながら、軽く山座同定をレクチャー。
・あとは同じルートを下るだけ。コルから約1時間で駐車場に戻る。10台以上あった他の車はすでに皆帰ってしまい、残っているのは我々のもののみ。
・来た道をひたすら引き返す。果てしない道のりであった。20:20頃にふじみ野駅で解散するも、遠いメンバーは更に2時間かかった模様。本当にお疲れさまでした。

■反省・備考・感想
・前日に急きょ決定したので、計画がバタバタになり、各方面には大変ご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。
・後ろも余裕そうな顔をしているし、自分では気付かなかったのだが、寺垣さん曰くペースが若干早かった模様。確かに、後で改めて計算してみると500mを50分で登っている。バリエーションでボケたか…
・岩場は少し怖い。新入生が参加する場合、ハイクを2〜3回経験してからの方がよいだろう。
・多くの記録で「行程中よりもアプローチの林道が恐い」と書かれているが、尤もである。レンタカーだと傷のリスク的に微妙だろう。車高の高い車を借りて、洗って返せば何とかなるだろうか…
・渋いイメージと裏腹に、納得の百名山だった。山頂往復のみだと物足りないが、鋸山まで足を延ばせば展望もなかなかよい。皇海橋往復なら両神山の日向大谷往復より楽しいし、足尾から鋸山経由で登れば両神縦走+α位の魅力はあるだろう。要は両神並みかそれ以上には楽しい。アプローチの悪ささえ解決できれば、日帰り山行としてはなかなか充実したものにできる。
・雨予報にも関わらず最後まで濡れることもなく、天気も持ち、若干ガスりがちだったものの展望もあり、梅雨時の山行としては余裕の合格点だろう。新入生にとっては岩場のちょうどよい練習にもなっただろうし、ステップアップにも良いかもしれない。