2015/7/22 川苔山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
川苔山行 確定計画書(7月21日)
作成者:木下(亮)

■日程 7月22日(水)
■山域 奥多摩
■メンバ(計2名)
CL木下, SL寺垣

■集合
立川駅0650発・古里駅0753着・奥多摩行 青梅線<最後尾>車両
■交通
(行き)
立川駅0650→古里駅0753 550円
(帰り)
川乗橋(1346/1511/1630/1759/1904)→奥多摩駅 所要15分290円ICカード使用可
奥多摩駅(鳩ノ巣駅)→立川駅 毎時約2本 所要1時間5分~1時間20分 640円
奥多摩駅→新宿駅 所要1時間40分~2時間 1080円

■行程
 古里駅(0753・0810)
~赤杭山
~川苔山(1200・1230)
~百尋ノ滝(1410・1430)
~川乗橋(1550?)
(~奥多摩駅(1740?))
 (歩行計6時間50分~8時間40分)
※百尋ノ滝周辺は迂回指示に注意、また前後のルートでも事故が発生しているので注意

万が一百尋ノ滝方面に降れない場合
 川苔山(1230)
~大ダワ(1330)
~大根ノ山ノ神(1415)
~鳩ノ巣駅(1445)
 (歩行計6時間5分)
※百尋ノ滝付近まで下ってから通行不可能に気づいた場合、百尋ノ滝→川苔山の登りに2時間かかるため、鳩ノ巣駅への到着は19時ごろになる可能性あり

※足毛岩経由ルートは歩かれていないため東側の道をとること

■エスケープルート
川苔山まで:古里駅に引き返す
川苔山から(百尋ノ滝方面):
    そのまま進む、ただし登山道の状況により進めなければ引返して大ダワ方面へ
川苔山から(大ダワ方面):そのまま進む

■地図
2万5千図 「武蔵御岳」「原市場」「武蔵日原」「奥多摩湖」
山と高原地図 「23奥多摩」

■雨天時
一時小雨程度の場合は出来るだけ実施し、天候によって途中でエスケープなどする可能性があります。

■参考情報
□日没日出
7月22日日没(東京) 1854
7月23日日出(甲府) 0446
□ラジオ周波数
NHKラジオ第一:東京;594kHz
NHKラジオ第二:東京;693kHz
NHK FM:東京;82.5MHz
□警察署電話番号
警視庁青梅警察署 0428-22-0110

川苔山行記録
作成 木下

□日程 7月22日(水)
□山域 奥多摩
□メンバ(計2名)
CL木下, SL寺垣

□計画
 古里駅(0753・0810)
~赤杭山
~川苔山(1200・1230)
~百尋ノ滝(1410・1430)
~川乗橋(1550?)
(~奥多摩駅(1740?))
 (歩行計6時間50分~8時間40分)
万が一百尋ノ滝方面に降れない場合
 川苔山(1230)
~大ダワ(1330)
~大根ノ山ノ神(1415)
~鳩ノ巣駅(1445)
 (歩行計6時間5分)

□行程
 古里駅(0754・0800)
~アブに刺された処置(0835・0845)
~ズマド分岐の先(0855・0905)
~赤杭山(アカグナヤマ・0935・9945)
~エビ小屋山の取り付き(?・1015・1025)
~川苔山(1125・1200)
~853点あたり(船井戸から大ダワを経由せず直接下るルート、右に直角に曲がるところ?・1245・1300)
~鳩ノ巣駅(1425・1444)

□オーダ
木下-寺垣

□ルート状況
 古里駅からの登山口に、百尋ノ滝方面スズメバチの為通行止めの旨張り出されていた。頂上でも百尋ノ滝に下りる道がロープでふさいであり同じ掲示があった。頂上には同様に足毛岩大ダワ間通行止めの掲示と、西側足毛岩方面に下りる道の封鎖がなされていた。
 夏なので人も歩かずある程度草が茂っているのは仕方ないところだが、途中二か所ほど両側から背丈に及ぶ草が生い茂ってきて半ば藪漕ぎのようなところがあった。特にズマド分岐から赤杭山の間だったか、尾根の少し西側を歩きながら、木は無く(草もなければより)景色は開けているのだがかなり長い間藪を漕ぐ区間があって、トラバース気味の足場も広くなく不快であった。藪に突っ込むぞと思ったら一歩引返して上着を着るのがよさそうだ。
 急登でも藪漕ぎでもない区間はほとんど平坦な道を歩き快適なピクニックの気分であった。
 赤杭山(と次の小ピーク)を下りて鞍部に出たところで、地図では認識していなかった未舗装林道を横断した(ここ数年の山と高原地図には記載があるだろうか、手持ちは2006年版とだいぶ古かった)。更に次の小ピークを越えて下りたところで再び林道と交わり、957ピークの西側をトラバースする登山道(左側)ではなく東から巻く林道(右側)を通るように指導標があった。通行が禁止されている登山道の方は見える範囲では特に崩れている様子はなかったが細い道がさらに荒れ気味で危なそうではあった。日を遮るもののないその林道がどこまで続きどこで山に戻るのか不安だったが、957ピークを巻き終えたところで左側に急登して復帰したようである。林道は分岐より先では細く草木も多くなっていた。急登して登山道に戻り、少し進んで谷を跨いでから西側に登るとエビ小屋山の尾根だ。
 その先は何という事はない。一度日の当たる尾根の急登があり、都会の側が見える。山頂直前は分岐が多く少し方向を掴みづらい。
 下り、舟井戸から大ダワへの道はアップダウンが多く岩場があり要注意とのこと、大したことはなかろうが(計画からは外れて)船井戸から直接下った。はじめは幅の広くやや足場の悪い急な谷を下るがその先は何もない。景色もない単調な下りが続く。
 最後の最後、「鳩ノ巣駅」(トラバースを直進)と「熊野神社・鳩ノ巣駅」(右手に下る)に分岐する。どちらからでも下れるのだが、熊野神社側に下りたところ思いがけぬ急下りで、しかも草木が茂り放題でやや難儀した。高校の時に歩いた記憶は直進ルートだったか。熊野神社には祭で使う大きな舞台があった。
 どうも記憶の中で古里駅と鳩ノ巣駅が混ざっていたようだが、鳩ノ巣駅には自販機とトイレしかなく、付近にはコンビニも蕎麦屋もない小さな駅だった。

□雑感
 暑い! 登山口までの道の途中の家でも、玄関の前で犬がバテてぶっ倒れて昼寝していた。さらに滝には行かれぬと来て、どんなにバテるだろうかと不安だったが、山に入ると大半の区間では木陰であったこともあり、それほど暑くはなかった。
 登りはじめてすぐ、寺垣さんが「痛っ!」と叫ぶ。右足の後ろ側を何か虫に刺されたという。救急箱を開けるもムヒの類がなく、胃薬、傷薬、包帯、絆創膏程度しか入っていない。ひとまずヴィクトリノックスのちんちくりんな毛抜きで傷口付近から何かつまみだし(それが毒針なのか産毛なのかわからないが、後日皮膚科に入ったらアブだったということだからそもそも何も残ってはいなかっただろう)、絆創膏を貼っておいた。それほど痛みはなく歩けるという事なので様子を見つつ進んだ。大したことはなく結局問題なく歩きとおせたのでよかったが、やはりポイズンリムーヴァとムヒは救急箱に標準装備すべきだし、当然持ち出す前に中身を確認すべきであった。また寺垣さんは動きやすさのために長ズボンスタイルからサポータ+短パンスタイルに変えたところで、刺されたのもズボンに覆われていないサポータ部分であったから、流行りのスタイルにもそういう弱点はあるのかもしれない。
 歩いていると暑いので、時折穏やかな風の通る木陰で小休止を入れると、もうそこで昼寝をしてしまいたくなるような気持ち良さである。頂上もそれほど展望が開けているわけではないが静かな良い頂で、鍋なり昼寝なりしてくれという感じだった。頂上直下の小屋はもう廃屋ですらなく綺麗に潰されて屋根だけ置いてるような状態。
 下りは前半の急下りが気持ちよくないが、後半もあまり面白くない道だ。
 駅周辺でコンビニでもないかとぐるっと一周したのだが、怪しいラーメン屋にやっているかどうかわからない小さな商店、人の気も物の気もない食堂、幟はあるが入口の見えない釜飯屋などがあるばかり。垢抜けた雰囲気の喫茶店は唯一営業していたようだった。駅前の居酒屋風なみせも昼間は開いているのか休んでいるのか。結局自販機のジュースが精一杯だった。
 全体としては、藪が多く道も整備されておらず不安になるところも多いが、人が少なく静かな山歩き、奥多摩の味わいが楽しめるルートだった。期待したほどの暑さもハードさもなくあまり負荷にはならなかった。歩荷でもよさそうだ。

□反省
・持出し前に救急箱の中身を確認すべし。
・救急箱の中身は常に検討し全ての箱で揃えるべし、虫刺され薬とポイズンリムーヴァは全てにあって然るべきだろう。
・10年近くも前の山と高原地図は意味がない! 出来るだけ新しい情報を仕入れるべし。
・CLが持っているからいいだろうと地図を買わないのは言語道断、予習をしていないという事だし、ましてや二人しかいないパーティのSLである。
・どんな山行も消化試合にしてはいけない、夏山への足慣らしの急拵えのものでも夏山と同じように気合を入れて臨むべし。