2015/7/29-8/1 白峰南嶺

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)

白峰南嶺山行計画書 ver.1.0
作成者:久光
 
■日程
2015/7/29-8/1(水-土) 予備日8/2(日)
前夜泊 山中3泊4日 予備日1日

■山域 南アルプス
 
■メンバー(計1人)
CL久光

■集合
7/28 20:40 新宿駅西口高速バスターミナル

■交通
□行き
7/28
20:40 新宿駅西口高速バスターミナル-(高速バス 新宿~身延線)-23:52 飯富 2700円
7/29
7:35 飯富-(早川町乗合バス)-7:55 大島 600円
8:00 大島-(早川町乗合タクシー)-8:10 馬場 200円
※乗合タクシーの予約は前日19:00まで

□帰り
奈良田温泉-(早川町乗合バス)-下部温泉駅 1000円
(6:35/9:50/13:50/15:55)-(7:44/10:59/14:59/17:04)

下部温泉-(JR)-北朝霞
・青春18きっぷ利用の場合 2370円
(8:18/9:14/10:45/12:03/14:01/15:57/18:06//最終20:28)-(最終00:28)

・学割利用の場合
下部温泉-(ワイドビューふじかわ号)-東花輪 820円
(11:26/13:20/15:19/17:19)-(11:54/13:49/15:48/17:47)

東花輪-(JR)-北朝霞 2270円(学割使用可)
(12:07/14:02/16:09/18:00)-(15:14/17:25/18:59/21:08)

■行程
1日目 馬場-(0:15)-ゲート-(0:45)-林道終点-(1:10)-広河原-(1:10)-山の神-(1:30)-1600m-(1:30)-桧横手山-(1:30)-小ピーク-(0:50)-布引山(計8:40) ※幕営地点は布引山山頂部or桧横手山を想定
2日目 布引山-(0:40)-鞍部-(0:45)-笊ヶ岳-(0:25)-椹島下降点-(0:40)-水場分岐-(1:05)-南生木割山-(1:05)-天上小屋山-(1:20)-林道終点-(0:50)-伝付峠-(0:45)-乗越-(1:00)-広場(計8:45) ※広場または適地で幕営
3日目 広場-(0:40)-奈良田越-(1:00)-白剥山-(0:50)-ピーク横の小さなコル-(1:10)-樹林帯の窪地-(1:15)-笹山南峰-(1:50)-白河内岳-(0:55)-大籠岳(計7:40)
※テン場は白河内岳手前森林限界過ぎ、ゴーロ帯手前、白河内岳山頂部、大籠岳先の鞍部、
4日目 大籠岳-(1:30)-広河内岳-(0:30)-大門沢下降点-(0:40)-ゴーロの上端-(0:50)-ガレの縁-(1:00)-大門沢小屋-(1:00)-小尾根を巻く-(0:40)-大古森沢出合-(0:55)-林道出合-(0:30)-広河内橋-(0:30)-奈良田(計8:05)

■エスケープルート
偃松尾山分岐まで:引き返す
偃松尾山分岐から白剥山まで:伝付峠より伝付峠入口バス停へ(5:15)
白剥山より大籠岳:笹山南峰より奈良田湖へ(4:20)
大籠岳より先:そのまま進む
※伝付峠周辺は二軒小屋への避難も検討(伝付峠より1:10)

■地図
二万五千分の一地形図:「七面山」「新倉」「奈良田」「塩見岳」「間ノ岳」「夜叉神峠」
エアリア:「塩見・赤石・聖岳」

■食当
各自
 
■共同装備
・ツェルト1:久光
・ヘッド×1:久光
・救急箱:久光
・ラジオ:久光
・カート×2:久光

■個人装備
□ザック □サブザック □ザックカバー □雨具 □防寒具 □登山靴 □替え靴ひも □ヘッドランプ □予備電池 □地図 □コンパス(複数) □非常食 □行動食 □銀マット □シュラフ □ポリタンorプラティパス □ゴミ袋 □コッヘル □武器 □トイレットペーパー □ナイフ □ライター □計画書 □筆記用具 □常備薬 □学生証 □現金 □新聞紙 □軍手 □着替え □温泉セット □遭難対策マニュアル(緊急連絡カード含む)□帽子 □健康保険証 □日焼け止め □天気図用紙 □カメラ □ストック (□サンダル □暇つぶし)

■備考
□日の出・日没
7/30 笊ヶ岳付近
日の出 4:53
日の入り 18:53

□警察
鰍沢警察署 0556-22-0110
静岡中央警察署井川交番 054-260-2110

□遭難対策費
600円
 
□温泉
町営奈良田の里温泉 550円

白峰南嶺山行記録

■作成: 久光

■日程: 2015/7/29-8/1

■山域: 南アルプス

■天候
・一日目:曇
・二日目:晴後曇
・三日目:晴後曇
・四日目:晴

■メンバー: CL久光

■行程
・一日目
8:16 馬場
8:27 ゲート
9:01-9:16 林道終点
10:26-10:40 広河原
11:29-11:46 山の神
12:31-12:41 一本
13:10 1600m
14:41-14:56 桧横手山
15:46-15:56 一本
16:36 小ピーク
16:39-16:46 一本
17:15 布引山

・二日目
5:00 布引山
5:27 鞍部
6:05-6:20 笊ヶ岳
6:45 椹島下降点
7:14-7:29 一本
7:44 水場分岐
8:27-8:40 偃松尾山分岐
9:12 生木割山
9:40-9:55 一本
10:21 天上小屋山
11:04-11:17 一本
11:33 林道終点
12:15-13:35 伝付峠
14:27-14:35 乗越
15:25 幕営地

・三日目
4:38 幕営地
5:25 奈良田越
5:37-5:42 一本
6:15 白剥山
6:50-6:55 ピーク横の小さなコル
7:37 樹林の窪地
7:55-8:05 一本
8:52 笹山南峰
9:20-9:25 一本
10:12-10:17 白河内岳
10:59-11:10 大籠岳
11:59-12:09 一本
12:40-12:45 広河内岳
13:05-13:12 大門沢下降点
14:15 ガレの縁
14:57 大門沢小屋

・四日目
5:48 大門沢小屋
6:25 小尾根を巻く
6:45 大古森沢出合
7:27 林道出合
7:52 広河内橋
8:14 奈良田


■記録
□0日目
お茶大に装備を取りに行くのがギリギリになってしまい、バタバタの出発になった。新宿発身延行き高速バスの最終便に乗り、飯富で下車。飯富みふれあいセンターの軒先を借りて寝ようとするも、あまり寝られず。

□1日目
6時半過ぎに起床。荷物をまとめ、7時35分発の早川町乗合バスに乗る。大島で前日に予約しておいた早川町乗合タクシーに乗り換え、8時10分馬場着。急な山肌が谷に落ち込む山深いところだが、アスファルトから湿った空気が立ち上り、夏の朝である。暑い。ミンミンゼミの声が響き渡る。
広河原までは、沢を左手に見下ろしながら徐々に高度を上げていく。途中から登山道に入るが、一ヶ所崩落箇所があり、ガレを横断する。踏み跡はあるが、高度感がある上に少し不安定で緊張させられる。最後に広河原で徒渉するが、これは靴底を濡らす程度で問題なかった。
広河原から先は、地図を見るだけで帰りたくなるほどの等高線の密さ。道自体はそれなりの幅がある上、ジグザグにつけられているので歩きにくくはないものの、とにかく一本調子な登りで息つく場所すらない。エアリアに書いてあるところが即ち、勾配から解放されるところの全てだ。しかも暑い。広河原の標高なんて1000mもないので暑いに決まってる。小一時間歩いた時点で服はすでにぐっしょりである。全身がベタベタする。まだ1日目なのに!
周囲は何となく奥秩父を想起させる人臭い森で、ワイヤーロープの落ちている箇所もあり、ここもかつて産業の山であったことを物語る。
桧横手山は、山といってもほんのわずかな小ピークだが、この尾根上の唯一の小ピークといえる小ピークである。到着した時点で3時近く、いい時間だなとは思いつつも、樹林帯で天候の崩れる様子もないので先へ進むことにする。広河原から延々と続いた急登をのぼりつめて最後に出るのが、エアリアにいう「ガレの縁」である。ここは左手がガレた斜面になっており、その上端を通過する。注意していればそこまで危険ではないが、疲れていると注意力散漫になるので気を付けましょう。ガレの途中で登山道は森に戻るが、戻るところの踏み跡は錯綜して分かりづらい。
17:15、ようやく布引山山頂着。2〜3張分程度の幕営跡があり、ここを今晩のお宿とする。やたらと虫が多いのが難点。
それにしても、一日で標高差2000m以上を登るのはつらい。標高2400mの涼風が身にしみる。

□2日目
3時に起床するも、のんびりしているうちに時間が過ぎ、出発は5時になった。ひたすら樹林帯をゆく道だが、とはいえ植生は亜高山帯のそれである。笊ヶ岳の山頂部は森林限界上に飛び出し、東には富士のご尊顔が、西には懐かしき光岳と聖岳、更に北へ向かって赤石、荒川、塩見の面々が顔をそろえる。皆さんお久しぶりです。昨年の苦労を思い出しながら一休み。
笊ヶ岳から先はひたすら冴えない樹林帯の道の上り下りを繰り返す。幼木のうるさい場所が多々あり、特に偃松尾山分岐周辺はほとんど道が見えず、藪漕ぎに近い。赤テープはそれなりには付いている。
伝付峠の手前からは林道に下る。林道とはいっても廃道化して久しく、もともと未舗装の道床には木が生い茂り、森に帰りつつある。特に登山道から降りたあたりなどは、ほとんど藪漕ぎ状態である。エアリア曰く「幼木がうるさい」。道か森かといえば、どちらかというと森。

二軒小屋から上がってくる立派な林道と合流したのちは普通の林道歩きになり、すぐに伝付峠着。ザックをデポし、新倉方面に少し下った水場で2日分の水を補給する。ついでに水浴びする。峠に戻ると、本日初めての人に出会った。地元の方らしき初老のおじさんで、何でも三伏峠から二軒小屋経由で来たのだとか。伝付峠にお気に入りの場所があるらしい。昔から南ア南部にはよく来るらしく、この先の道の状況を教えてくれたほか、昔の様子についても語ってくれた。なんでも、昔は大井川東俣沿いにも延々と林道があって、奈良田越で尾根筋の林道と合流していたとか。静岡からこっそりバイクでイワナを釣りに来る人もいたそうだ。また、広河内岳から東俣に降りる登山道があり、白峰三山と南ア南部を結ぶルートとして使われていたらしい。
ところで、広河内岳から大井川東俣方面に降りた池ノ沢池が、彼きってのおすすめだそうである。皆さん、一度いかがでしょうか。

伝付峠から先もしばらく、新しい立派な林道が続く。古い林道の崩壊区間も付け替えられ、エアリアに「崩壊箇所多し」と書かれた危険箇所は出てこない。
実は事前に調べてあったのだが、この林道、意外なことにリニアの関連工事で再整備されたらしい。というのも、リニアの南アルプストンネルは早川町から伝付峠、二軒小屋付近を通過して大鹿村に抜けるのだが、その掘削で発生した土砂の一部は、二軒小屋付近の斜坑から搬出される。そして、当初の計画上でその土砂を積み上げようとしていた有力候補地の一つが、この林道の行く先(扇沢源頭部)なのである。白峰南嶺の稜線近くに残土を積み上げるという計画は以前から一部で話題になっており、実際に現場を見てみたいというのもこの山行を企画した一つのきっかけだった。
新しい立派な林道は、処分場予定地に着いたところで突然途切れている。訪れてみると果たして、再整備された林道の足元には今にも崩壊しそうな急でガレた斜面が広がる。というか、この先の修復されていない林道を見ると、ほとんど崩落していて見る影もない。こんなところに大量の岩屑を積み上げようとしたってねぇ…。地元自治体の反対により、現在計画は一応見直しの方向に動いているようである。

崩落した林道を渡るのはこの山行でもっとも緊張を強いられた。一部を除けばそれでも人一人通れる程度の幅は残されているのだが、途中に一箇所、二三歩分だけ、不安定な片足分しかない踏み跡を通らねばならない。しかもおそらく状態は刻一刻と変わっているので、今後山行を立てたとしても通過できない可能性は大だろう。迂回するとしたら崩壊地点の上を大きく高巻くことになるだろうか。
崩壊箇所通過後、すぐの小広場で幕営。当初はエアリアにいわゆる「広場」での幕営を予定していたのだが誤認。設営後長ガレ方面まで状況を確認しに行ったとき、そのことに気づく。

余談にはなるが、リニア中央新幹線の経済的、時間的インパクトは歓迎すべきだと思う。ただ一方で、一方で南アルプスと周辺地域を少しだけ知っている人間としては、我々都市で暮らす住民も、建設に伴う通過地点の痛みに、少しは目を向けた方がよいと思うのである。

3日目
3時起床、4時半過ぎに出発。前日まで2日とも、夕方には遠雷が聞こえていたので、当初の計画通り稜線上に泊まる気もせず、上手くいけば大門沢まで降りることも視野に早足で進む。奈良田越までは通行不能な崩壊箇所もなく、幼木もそこまでうるさくない。

奈良田越からはバリエーション区間。奈良田越は地形が複雑で、登り口が分かりづらい。面倒なので「奥秩父メソッド」発動(※お察しください)、間もなく道に出る。道、あるいは踏み跡ははっきりしたり怪しくなったりを繰り返すが、基本的に地形を見ながらたどっていけばそれらしきものを辿っていけば、大きく外すことはない。時折赤テープや道標が現れる。何回か踏み跡を外れたが、基本的にルートは尾根の上かそれに近い西側斜面にある。ところどころ灌木の密生したところを突っ切る。
笹山手前では一度ハイマツ帯になるが、ルートは分かりにくい。外すとハイマツの激藪なので、赤テープやケルンに従いつつ、ハイマツに覆い隠されている踏み跡をかきわけながらたどる。見晴らしの良い笹山北峰を過ぎると一旦樹林帯に戻る。
白河内岳手前でようやく森林限界を超える。白河内岳は広い南斜面を登るが、丁寧に沢山のケルンが残されており、比較的分かりやすい。濃霧でない限りはあまり問題ないだろう。山頂直下で、伝付峠以来の他パーティとすれ違う。中高年の男女による10人弱の賑やかなパーティだったが、この先の道のりに不安そうなメンバーもいた。天候は、晴れたりガスが流れてきて視界が悪くなったりを繰り返す。
白河内岳から先はいよいよ気持ちの良い稜線散歩。後ろに塩見岳、前に間ノ岳を見ながら、森林限界上の無人の稜線に、気分は最高。この景色の中を一人っきりで歩く開放感がたまらない。当初の宿泊予定地だった大籠岳には10:59着。余裕があるので、大門沢まで下ることを決定。この辺りのルートは一応ケルンや赤テープで指示されているが、踏み跡が錯綜して歩きにくい。
広河内岳手前でガスの中に入る。広河内岳の登りも、やはり踏み跡が複数あり分かりにくい。下りは要注意。広河内岳から先は一般登山道に復帰し、大門沢下降点からの急な下りを辛抱し、14:57大門沢小屋着。60代と70代だという二人連れのパーティと出会い、ウイスキーやおつまみを分けていただく。なんでも、全盛期の大学山岳部出身で、関西の山岳会だという。当初は間ノ岳から雪渓を下ってくる予定だったが、計画変更で大門沢経由にしたらしい。年配の方の方は柄が木でできている古いピッケルを持っていた。なんでも、「これより新しいピッケルが大町の山岳博物館にあったよ、ハハハ」だそうだ。学生時代の思い出話も伺う。学生が競ってヒマラヤの未踏峰を落としていく、そんな時代もあったのだなあ…

4日目
4時起床、朝食を済ませて下山開始。林道までは2時間かからなかった。林道出合手前では砂防ダム工事がだいぶ進んでいて、2年前に来た時は3回渡った吊り橋も、1本目こそそのまま残るものの、2本目は跡形もなく撤去され、3本目は渡らずに工事用道路で下をくぐるようになっていた。だるい1時間弱の林道歩きを経て、8:14、奈良田温泉着。温泉は9時前に開き、入浴ののちバスと列車を乗り継いで帰京した。

■反省・備考
・奈良田越手前の林道崩壊地点をそのまま通過してしまったのは、結果的には何事もなかったが、正しい判断だったとはあまり言いがたい。
林道崩壊地点のトラバースには2、3歩分の短い区間ではあるが、いかにも不安定なザレの斜面を渡らなければならない場所があった。一方、高度にして50mほど高巻けば樹林帯を伝って通過することができる可能性があった。今回の場合は、第一に、これまでのバリエーションで自身が何度か同様の斜面を通過したことがあり、かつ他にメンバーがおらず、その実力を考慮する必要がないこと、第二に、高巻くには来た道をしばらく戻る必要があり、なおかつ実際に高巻くことができるか否かも不透明であることから、両者を勘案した結果、そのまま通過することを選択した。しかし、それでも迷うところはあったし、迷ったのであればより安全な可能性のある高巻きが可能であるか検証すべきだった。
更に、高巻きを敬遠したの背景には、それまでの行程による疲労から、行けるかどうかも分からない藪斜面に戻って取りつく気になれなかったこともあった。しかし、そうだとすればそもそも今回の行程には無理があったのではないか。行程の終盤に今回のような状況が現れても、対応できる程度の体力を残しておけるくらいには、余裕をもった行程にするべきではないか。

・設営の段階になってようやく、ツェルトに紐がついていないことに気付いた。持っていた細引きと替え靴紐、お助け紐で代用したが、事前に確認すべきだっただろう。代用物を持っていなかった場合、かなり悲惨なことになりかねなかった。同時に、細引きとお助け紐の有用性を実感した。ある程度山慣れたメンバーであれば、細引きくらいは常備しておくのがよいだろう。

・全体的にルートの不明瞭なところがあり、特にバリエーション区間となる奈良田越〜広河内岳では顕著だった。そこまで迷いやすいとは思わないが、一般登山道歩きの延長線で臨むのは多少危険である。最低限CL、SLは、多少のバリエーション経験と、登山道の点線に頼らない読図能力を身につけてから臨むべきだろう。奥秩父に行きましょう。

■感想
・単独行の楽しさとリスク。一人での山行は、人間関係に煩わされることがない面では楽しい。ただ、やはり緊急時のリスクは格段に上がるだろう。やはり、複数人で行く方が格段に安心感がある。

・馬場〜布引山の登りは地獄。三大急登に匹敵するか、あるいはそれ以上。

・笹山〜広河内岳の、森林限界を超えた無人の稜線は最高。この部分のみを味わいたいのであれば、笹山ダイレクト尾根を利用した、奈良田〜広河内岳〜笹山〜奈良田のコースで十分だろう。だた、昨日には光岳を横に見ていたのが、今日には白根三山まで来てしまった、というスピード感を味わえるのは、白峰南峰の醍醐味かもしれない。リニア工事の闇も見られる。全体的に渋いコースではあるが、例えば南ア全山に挑戦してまだ物足りないのであれば、やってみる価値はあると思う。