2015/11/21 四阿山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)

四阿山ハイク計画書(改訂版)
作成者:松本

■日程 2015/11/21(土)

■山域 上信国境

■在京本部設置要請日時 2015/11/21 21:00

■捜索要請日時 2015/11/22 10:00

■メンバー(計4名)
CL松本 SL川名 山田 高木

■集合 2015/11/21(土)
ニッポンレンタカー高田馬場駅前営業所6:00発
(免許証所持者は高田馬場駅早稲田口改札前5:40集合)

■交通
【行き】
練馬IC─(関越自動車道)─藤岡JCT─(上信越自動車道)─上田菅平IC─菅平牧場管理事務所 (所要3時間)
【帰り】
同上(応相談)

■行程
菅平牧場管理事務所~(2:00)~1983m地点~(0:20)~中四阿~(0:50)~2214m地点~(0:10)~2274m地点~(0:10)~四阿山~(0:10)~2274m地点~(1:40)~根子岳~(1:30)~菅平牧場管理事務所
(計6:50)
※連休初日で大渋滞が予想されるため、四阿山ピストンの可能性あり(計5:45)

■エスケープルート
四阿山まで:引き返す
四阿山から:そのまま進む

■地図
2万5千分の1地形図:「四阿山」(要確認!)
山と高原地図:『志賀高原・草津白根山・四阿山』

■備考
*日没予定時刻(11/21)
16:39 (長野県長野市)
*雨天時中止:前日19:00までに判断
*温泉はたくさんあります。下山時刻に応じていいところを探しましょう。

■遭難対策費
100円/1人

■参考
*長野県警察本部地域部山岳安全対策課 026-233-0110
*群馬県警察本部 027-243-0110

四阿山ハイク記録
作成者:松本

■日程 2015/11/21(土)

■山域 上信国境

■天候 晴れ

■オーダー
SL川名─高木─山田─CL松本
(川名をトップに据え、うしろ3人は適宜交代)

■山行記録
 紅の妙義にしばしの別れを告げトンネルを抜けると眼下に佐久のまちが広がった。遠くの山々が鈍色の空にとけ合おうとしている。「だから天気悪いと言ったでしょう。」隣で山田さんも苦笑いした。このあたりの鬱陶しい霧は常のこととはいえ、どこか心許なさがまつわりつく。
 上田から菅平へは一本道であるが四人はそう楽観してもいられなかった。山道はまったく霧に鎖されてしまった。「登って愉しいかどうかですね。」訊いたところで誰も引き返そうとはしない。古びた掘立小屋の脇には駐車場があるが、道はまだ真直ぐのびている。無造作に置かれた立看板などさして気にもとめず先を急いだ。案の定、ここ菅平牧場管理事務所に駐められた車は数知れない。もはや十一時をまわるところである。
 霧は晴れた。目前にそびえる四阿山はその名の通りなだらかな山容である。とりあえず行けるところまで行きましょう、といって登り始めた。暑いくらいの陽射しに、「空気がおいしい」と高木さんは早くも満足そうだった。
 中四阿からのぞむ四阿山の、木々のふしぎな白さに目を疑った。白樺だろうかと歩を進めると、枝々が襞状の氷をまとっているのがわかった。川名が「エビのしっぽ」という呼称を教えてくれた。「これだけでも来た甲斐があったわ。」ここまで予定の三分の二で来ている。日暮れには間に合うから、と川名はあくまでも根子岳を周回するつもりでいる。
 雲海を衝くように北アルプスの山々が頭を出していた。ひるがえって南方は雲一つなく、煙たなびく浅間山、秩父、南アルプス、そして遙か金色の富士の山。異邦人の親子がちょうど山頂を発つところだった。
 北側の斜面は陽が当らないせいかずいぶん泥濘んでいた。笹の絨毯を飛び跳ねてみたり、すべって泥だらけになったりしながら森を抜けると、そこにはいつか写真で見た有名な構図があった。あゝ、あれは四阿ではなくて根子岳だったのか、と笹原のあいだを登ってゆき、振り向けばここにきて四阿の由来がよくわかる。
 ところが俄かに風が吹いたと思うと、後ろの山をねずみ色の中に隠してしまった。夕刻に近づくにつれ、ひややかな晩秋のひとときが身にしみる。根子岳に据えられた石碑もろくに見ず、四人はすでに下山の途にあった。

11:07 菅平牧場管理事務所
12:15-30 中四阿
13:00 2274m地点
13:13-13:33 四阿山
13:45 2274m地点
14:55 根子岳
15:45 菅平牧場管理事務所

●千古温泉(500円)
 上田菅平ICに戻る途中で立ち寄った。霧隠才蔵だか猿飛佐助だかが修行したと伝わる千古滝の目の前にある。小さな温泉宿で、待合にある薪ストーブがなんとも可愛らしい。ただし、浴槽は小さく、シャワーも2つしか設置されていないのが難点。風呂場には8人までしか入れないが、夕刻には地元の常連客で賑うため、川名と私はしばらく待たされる羽目になった。

●居酒屋あじ彩(みみずくや)
 やっとの思いで見つけた店。せっかく信州上田まで来たのだから、と地元の名物「美味だれ焼き鳥」を食べて帰ることにした。ネットで「みみずくや」を見つけ、早速そこに向かうと、看板が違う。ほかを当たるのも面倒で、入ってみると焼鳥屋である。どうやら名前を変えたようだ。ちなみにこの名物、三人三様に「びみだれ」「うまだれ」「おいだれ」と注文したが、正しくは「おいだれ」である。
 あとの楽しみは高田馬場までお預けということで。

■総括
 たった2時間で登頂できる手軽さだが、大パノラマはさすが百名山の貫録である。氷霧が季節の移り変わりを思わせた。

■反省
・まさか登山口の到着が11時になるとは思わなかった。連休初日だったので渋滞は覚悟していたが、関越道の追突事故で予定が大幅に狂った。早朝6時に出たから、実に5時間も要したわけである(帰りは予定通り3時間)。
・横川SAで食事を終え、車にエンジンをかけると勝手に後退し始め、道をふさいでしまうハプニングが起きた(笑い話で済んで何よりである)。
・場所がら温泉はすぐ見つかるだろうと高を括っていたが、現地で探すのに意外と苦労した。