2016/2/21 那須岳(茶臼岳)
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
那須岳(茶臼岳)山行計画書ver.2.0(2/20版)
作成者:遠藤
■日程 2/21(日)
■山域 那須・塩原
■在京本部設置要請日時 2016/2/21 19:00
■捜索要請日時 2016/2/22 9:00
■メンバー(計2名)
CL遠藤 SL久光
■集合
JR赤羽駅5:57発宇都宮線・宇都宮行 先頭車両
■交通
*学割利用可
(行き)
JR宇都宮線・宇都宮行
赤羽駅(5:57)→宇都宮駅(7:29)
JR中央本線・小淵沢行
宇都宮駅(7:37)→黒磯駅(8:28)
3020円
東野交通バス・大丸温泉行
黒磯営業所(8:45)→大丸温泉(9:38)
?円(かつての記録から1000円強と思われる)
※遅れた場合
・指定バスに乗れるように新幹線を利用する。
or
・乗車するバスを変更する。その場合,那須湯本行となるので,大丸温泉まで1時間ほど歩くことになる。
(帰り)
東野交通バス・那須塩原駅行
大丸温泉(15:12)→黒磯営業所(16:20)
?円
JR宇都宮線快速ラビット・上野行
黒磯駅(16:38)→赤羽駅(18:59)
JR湘南新宿ライン・大船行
赤羽駅(19:03)→池袋駅(19:13)
3020円
※バスに乗り遅れた場合
那須湯本始発のバスを利用する。
■行程
大丸温泉~(1:20)~峰ノ茶屋跡避難小屋~(0:50)~茶臼岳~(0:40)~峰ノ茶屋避難小屋~(1:00)~大丸温泉
(計3:50)
※『厳選雪山登山ルート集』参照
■エスケープルート
引き返す
*コース上に峰ノ茶屋跡避難小屋あり。
*峰ノ茶屋跡避難小屋付近で前進するか否かの判断をする。
■地図
2.5万分の1 「那須岳」
エアリア 「12那須・塩原」
■遭難対策費
100円×2人
計200円
■備考
日の出(那須岳 2/21)6:15
日の入(那須岳 2/21)17:33
NHKラジオ第一(東京)594kHz
NHKラジオ第二(東京)693kHz
東野交通黒磯営業所 0287-62-0858
那須塩原警察署 0287-67-0110
那須岳(茶臼岳)山行記録
作成者:遠藤
■日程 2016/2/21(日)
■山域 那須・塩原
■天候 雪
■メンバー(計2人,敬称略)・オーダー
CL遠藤 SL久光
■山行記録
9:58 大丸温泉
10:22 那須ロープウェイ
10:43 登山指導所
10:58-11:13 1580m付近
11:48-11:57 峰ノ茶屋避難小屋
12:26 登山指導所
12:36-12:51 那須ロープウェイ
13:02 大丸温泉
14:27 鹿の湯
濃霧のため電車が遅延したものの,無事に黒磯駅に到着。お金で時間を買うはめになった久光さんとATMを探しながらバスに乗車。登山者らしき姿はなし。そもそも人があまり乗っていない。途中からは我々のみになってしまった。さらに途中から雪が舞い始め,那須湯本に着く頃には吹雪いていた。山行前に天気予報や天気図とにらめっこして,強風であることは予想していたが,まだ下界なのにもかかわらず,この勢いだと先が思いやられる。
大丸温泉に到着し,建物の陰で準備をする。一応,ビーコンなどを装着し,出発。最初はアイゼンなしで歩いていく。特に歩きにくいということもなく,予想通りワカンも必要ない。まだ樹林帯なのだが,強風でたまによろける。登山指導所付近の鳥居は背中を屈めてやっとくぐれる程度に埋まっており,狛犬は雪面に座っていた(それだけ雪が積もっているということ)。1580m付近でアイゼンを装着。まだ風がそれほど強くないところのはずなのだが,物が吹き飛ばされるほどの風は吹いている。
途中で引き返してくる登山者に何人か会ったが,口をそろえて「風が強い」と言っていた。よろけて膝を打ったという人,半分とばされながらどうにか山頂に行ったという人(結局山頂に行ったのはこの人だけか)。我々もどこまで行こうかと思案しながら先へ進む。
アイゼンをつけて少し進むと,岩と氷の世界となる。風が強すぎて雪がとばされてしまっている。向かい風がきつい。谷側に落ちないように気をつけないとならない。これじゃあ無理だということで,避難小屋までで引き返そうと決定。
やっとの思いで峰ノ茶屋避難小屋に到着。風の当たらないところに逃げて,茶臼岳を見上げる。雲も噴煙も速すぎる。まるで早送りで再生しているようであった。これが那須岳の風なんだと実感。風速は予報通り25~30m/sというところ。これだけの風は初体験だ。やはり登頂するには日本が移動性高気圧に覆われた日を狙うのが吉であろう。
逃げ帰るように下山。追い風の方がおっかない。本当に吹き飛ばされそうである。風が強いときは耐風姿勢をとったり,岩につかまったりしながら,風が弱いときを狙って進んでいく。だるまさんがころんだをやっているようだ。それでも下山は速い。
大丸温泉に着いて,そこからは車道を歩いて下山。今回はスタッドレスでなくても行けたこともあって,車で行かなかったことをやや後悔。殺生石を見て,鹿の湯に入って山行終了。今回は温泉がメインの山行になってしまった……。鹿の湯は石鹸は使えないが,開湯1300年(!?)という歴史ある温泉で,観光客も含め多くの人が癒されていた。41℃~48℃の様々な温度のお湯がある。ゆったり浸かった後,那須湯本へ移動。これで今日の山行は終了。
■総括
今回はとにかく風との戦い。これだけの勢いの風が吹くと,安全に行動するのはほぼ不可能ということはよくわかった。
■反省・備考
・色々な考えがあるのは重々承知だが,悪条件だとわかっていながら山に行くのもよい経験になる。今回は風以外のリスクが少なかったというのも大きい。もちろん撤退を躊躇ってはならないが。
・「ものをこわがらな過ぎたり,こわがり過ぎたりするのはやさしいが,正当にこわがることはなかなかむつかしい」。寺田寅彦の言う通りである。
・(今回は)ワカン不要。雪崩も起きそうな箇所は見当たらず。但し,登山道の脇をはしる林道で雪崩事故がかつて起きており,甘く見てはならない。危険なのは剣ヶ峰付近だけではない。
■コメント
今回は雪があまりなかったので,今度はラッセル地獄でしょうか。