2016/4/24 源次郎沢

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
源次郎沢遡行計画書
作成者:久光
■日程 4/24(日)日帰り

■山域 表丹沢

■捜索要請日時 2016/4/25 8:00

■メンバー(計4名)
CL久光  SL丸山  松本  遠藤

■集合
4/24(日) 7:35 渋沢駅北口ロータリー

■交通
□往路
渋沢駅北口より丸山車で戸沢へ(約40分)

□復路
戸沢より丸山車で渋沢駅北口へ(約40分)

■行程
戸沢−(0:50)−二俣−(1:30)−源次郎尾根の岩場−(0:20)−花立/登山道−(0:20?)−1128p−(0:45)−戸沢(計3:45?)
ただし、13:30までに花立に到着し、メンバー全員が心身ともに余裕のある場合、ナガレの沢を下降。その場合、
1128p−(0:15)−堀山の家−(1:00?)−戸沢(計4:15?)
※コースタイムはエアリア及び「東京周辺の沢」による

■エスケープルート
F6まで:右岸登山道より戸沢山荘へ
F6から:右岸小尾根から大倉尾根へ
花立から:そのまま進む
ナガレの沢:4m滝までは大倉尾根へ。4m滝から先はそのまま進む。

■地図・遡行図
2万5千分1地形図「大山」
山と高原地図「丹沢」
遡行図
・源次郎沢:http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-16-a2/well_ksandw/folder/115983/55/3921655/img_0
・ナガレの沢:雷鳥Google DriveよりP6293074.JPG(ユーザー名・ログイン方法は不明なら久光まで)

■遭難対策費
100円×4人
計400円

■備考
□日の入
 大倉 (4/24) 18:25
□日の出
 大倉 (4/25) 4:53
□警察
秦野警察署 0463-83-0110
□悪天の場合
前日15:00までに実行の可否を判断

源次郎沢遡行・ナガレの沢下降記録

■作成: 久光

■日程: 2016/4/24(日)

■山域: 表丹沢

■天候: 曇時々雨

■メンバー: CL久光 SL丸山 松本 遠藤

■行動記録
8:28 駐車場発
8:48 入渓
9:24 F5下
10:22 F5上
10:25 二股
10:26 F6下
11:16 F6上
12:03 F10下
12:37 F10上
13:05 登山道出合
13:28-13:50 堀山の家
14:01 ナガレの沢出合
14:19 F3
15:09 F2
15:27 F1
15:48 駐車場

■記録
渋沢駅北口で丸山車に拾ってもらい、戸沢出合までは約25分。速い。林道歩きはやめておいて正解だった。河原の駐車場に車を置き入渓準備、出発。はじめのうちは小雨がパラついていたが、そのうち止む。橋を渡り一旦源次郎沢を徒渉し、書策新道で堰堤の上に出ようとするが、少し行き過ぎる。戻って明瞭な踏み跡をたどり出合へ。どうやら入渓点の看板はなくなったらしい。
F1からF4は直登。小滝にも一々番号を振っているらしい。F5は松本に基本事項講習後、ロープを出して左のリッジを登った。リード久光、二番松本、三番遠藤、ビレイ丸山。残置数か所、終了点はボルトで打たれている。少し時間がかかりすぎた。巻くなら左の小尾根だろう。
F5の上ですぐに二股があり、右に入ると目の前がF6。ロープを出し水流左側を直登する。リード久光、二番松本、三番丸山、ビレイ遠藤。上部で若干ハング気味の岩を越えるのが少し怖い。岩の横に残置スリングがあり、盛大にA0する。残置支点はふんだんにあり、終了点もボルトで打たれている。なお、左の看板の上あたりにもう1つ残置のあるラインがあった。下部が少し難しそうで敬遠したのだが、上部は簡単で岩も乾いているので、こちらが正解だったかもしれない。
F6を過ぎてまもなく水が無くなる。またこの辺りからガスが濃くなる。F9はチムニーを登る。松本のみお助けで確保。F10は丸山君と遠藤君が登りたいらしいので、二人で登ってもらう。遠藤曰く「まあ、これを登らないと何しに来たんだかって感じですからねぇ。」少々キャラが違う気がするのだが、頭でも打ったんじゃなかろうか?丸山リード、遠藤ビレイ。右壁から登り上部で落ち口にトラバースするも、高度感があり少し苦労したようだ。残置あり。久光と松本は左から巻く。巻きの踏み跡は明瞭。
F10を過ぎてまもなく左の尾根状に乗り、少し左に寄り気味で斜面を登る。時折踏み跡もあり、ひと登りで花立山荘の少し下の登山道に出た。松本曰く「ここまできて大山登らないとか無いわー。」余裕そうなのでナガレの沢下降を決定。沢装束のまま、ハイカーに怪訝な顔をされつつ堀山の家まで降りる。
堀山の家で補給を済ませ、もう少し登山道を下ったところで、登山道を外れ左にそれていく薄い道を発見。たどってみると果たして、堀山の家の水場に降りる道である。水場からの送水管は壊れているようで、道も少し荒れていた。たどっていくとナガレの沢最後の二股に出た。
ここからは沢沿いをひたすら下る。緑色の岩がよい雰囲気。F3はクライムダウン困難なので、左岸のルンゼ状を降りる。青っぽい岩で幻想的だが、ザレており壁もボロボロ。松本、遠藤はお助け紐で確保。下に鹿の死骸があり、降りると腐敗臭が鼻をついた。ここからはしばらく変わり映えのしないゴーロ歩き。丸山君に言わせれば「いやー、ク○ですね。」F2は右岸のルンゼから下る。F1は懸垂下降するも、支点の木が遠すぎて下まで届かず、下段はクライムダウンした。堰堤を数基越えると水無川出合。ふくらはぎ位までの流れを徒渉して駐車場に戻った。

■反省
・F5の通過に大分時間がかかり、また確保や中間支点のかけ方にミスが見られた。特にビレイ時のミスは致命的なものになりうる。もっときびきび動くとともに、気を張って注意すべき。
・補給は登攀の待ち時間等にしっかり行う。
・丸山を除く三人はクライミング技術をもっと磨く必要がある。ボルダリングしましょう。

■感想・備考
・松本が社会人になってついに初沢。楽しんでもらえたようでよかったです。また行きましょう。
・まだ4月だが、既にヒルが結構いた。被害は松本1か所、久光1か所。表丹沢は早くも厄介な時期を迎えているらしい。夏は厳しいだろう。
・源次郎沢はまずまずの沢。登れる滝が多いので適度に沢の楽しさと怖さを味わえ、大して濡れずとも登れ、ツメも短めなので、特に新人に沢の魅力を知ってもらうには無難なチョイスだと感じた。個人的には葛葉よりも良い。ナガレの沢は、下山ルートとしてはまあ、という感じ。「丹沢の谷110ルート」では源頭の崩壊がやたら強調されているが、二股まで道を通れば普通に巻ける。