2016/5/15 軍刀利沢
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
軍刀利沢遡行・熊倉沢左股左沢下降計画書
作成者:久光
■日程 5/15(日)日帰り
■山域 奥多摩
■捜索要請日時 2016/5/16 8:00
■メンバー(計3名)
CL久光 SL丸山 朝倉
■集合
5/15(日) 6:50 京王線北野駅付近国道16号沿
■交通
□往路
丸山車で落合橋へ(約1:00)。落合橋手前200mに駐車スペース。
□復路
丸山車で武蔵五日市駅へ(約0:35)
■行程
落合橋−(0:40)−軍刀利沢出合/入渓−(2:00)−三国峠−(0:15?)−970p−(1:45?)−落合橋(計4:40?)
ただし、12:30までに三国峠到着またはそれが見込まれる場合、熊倉沢左股東沢下降
三国峠−(0:20?)−熊倉沢左股東沢下降点/沢下降−(2:00?)−林道出合−(0:20)−落合橋(計5:20?)
※軍刀利沢最後の10m滝を超えた段階で沢下降の余力があると判断すれば、695m二股で右に入り尾根を越えて熊倉沢へ。
※コースタイムは「東京周辺の沢」による
■エスケープルート
軍刀利沢:2段10m滝までは引き返す。2段10m滝からは左岸尾根から登山道経由で井戸へ
軍刀利沢左岸尾根:p844までは井戸へ。p844からはそのまま進む
熊倉沢:左股東沢源頭までは井戸へ。源頭からはそのまま進む。
■地図・遡行図
2万5千分1地形図「五日市」「猪丸」
山と高原地図「奥多摩」
遡行図
軍刀利沢:雷鳥Google DriveよりP5240400.JPG
熊倉沢左股:雷鳥Google DriveよりP5240399.JPG
(ユーザー名・ログイン方法は久光まで)
■遭難対策費
100円×3人
■備考
□日の入
東京 (5/15) 18:39
□日の出
東京 (5/16) 4:35
□警察
五日市警察署 042-595-0110
□悪天の場合
前日15:00までに実行の可否を判断
□入浴
秋川渓谷瀬音の湯 3時間900円
瀬音の湯より武蔵五日市駅までバス乗車可。また、徒歩10分の十里木バス停より別系統のバスあり。
■作成: 久光
■日程: 2016/5/15(日)
■山域: 奥多摩
■天候: 曇後晴
■メンバー: CL久光 SL丸山 朝倉
■行動記録
7:58 落合橋
8:26-8:57 入渓点
9:32-10:16 2段10m
11:27 695m二股
12:23-39 左岸尾根
13:03 熊倉沢左股東沢出合
13:44 4m滝
14:04-25 10m滝
14:46 仕事道の橋
14:50-15:15 右股出合
15:36 落合橋
■記録
6:50に北野駅付近の国道16号にて集合、丸山車にて1時間ほどで矢沢林道の落合橋へ。軍刀利沢出合まで更に林道を早歩きで30分。
入渓点には赤テープがある。ここで入渓準備。林道から出合はよく見える。出合への下りは明確な踏み跡あり。朝倉くんは久しぶりの沢なので、入渓前に懸垂下降を一度確認する。
出合からしばらくは平穏。藤の花弁が随所で沢床に散っている。縞模様の岩がナメをなしており美しいが、時折倒木が現れて鬱陶しい。5m逆くの字は水流右側を直登。朝倉くんはお助けを出した。8mナメ滝も直登。左から取付き水流を直上する。ここも朝倉くんはお助けで確保。
続く2段10mは巻いた。右のガレた斜面を登り、落ち口の高さで踏み跡をたどってトラバース。最後が一部悪いものの残置ロープがある。ここでは一応ロープを出した。久光リードで久光、朝倉は右斜面から。丸山のみ一旦ロープを投げ直し、水流右側の斜面を直登した。
連続する5mナメ滝は、1つ目は直登。2つ目は上部に流木が挟まってハング状になっており、久光、朝倉は中ほどから左に逃げた。丸山は直登。6m滝手前で一瞬先行パーティーが見えた。6m滝は久光、朝倉が右から、丸山は左から。右側には残置ハーケンがあった。『東京周辺の沢』にいわゆる「細長い淵」は長さ10mあるかないかでショボく、へつって通過。右岸の方が簡単。最後の10mナメ滝はロープを出した。丸山がリードで水流右側を直登。セカンドの朝倉はトップロープで登るも中盤で断念し、久光とともに右から巻いた。上部はホールドが細かく難しいらしい(丸山評価でⅢ+)。
10m滝を上がれば程なく695m二股。メンバーの体力・気力ともに問題なく、このままのペースであれば恐らく三国峠12:30は間に合うので、計画書通り右沢に入る。ここから水量は少なくなり、消えたり現れたりを繰り返す。途中2度ほど6m程度の滝があるも、事前情報通りいずれも直登可能。最後の三俣は右に入り、急登をしばらく登ると左岸尾根に出る。
尾根で小休止し、続いて熊倉沢下降へ。尾根反対側の急斜面をしばらく下る。樹木が豊富で表土も柔らかく格別の困難はないが、下部は浮石が多く、落石を1回ならず起こしたのは反省。下りきった谷は倒木が多く、しばらく苦労する。
4m滝と3mトイ状はクライムダウン。5m滝は久光、朝倉が右岸の立木に支点を取って懸垂下降し、丸山はクライムダウン。次の2段15mも久光、朝倉は右のルンゼから懸垂下降するが、丸山はクライムダウン。登る分には簡単そうだが…
しばらく行くと西沢を合わせて、すぐに仕事道の橋が現れる。道を下り、二つ目の端で装備解除。右股を渡ると林道で、落石の多い道を20分ほど歩いて落合橋に戻った。
■反省・備考・感想
・左岸尾根から下る際に、落石が多かったのは問題。各人もっと歩き方を考えた方がよかった。また、久光が先行した結果後続の落石が降ってくる形になったのは良くない。沢のツメでも同様だが、遅い人に合わせてなるべく横一列で行くようにすべきである。急斜面の下りで表土をかき回した結果、地面を覆っていた草木の芽にもかなりのダメージを与えてしまった。結果的には一旦稜線に出てから沢筋を下った方が、リスク・手間・環境負荷等様々な面で良かったと思う。
・朝倉くんは読図・ロープワークをもっとやると良い。CLを担える人材になってください。
・虫が多い。またなんとなく水が臭い。
・初心者を連れて行くにはまあまあ。源次郎の方が楽しい。