2016/6/19 四阿山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)

四阿山山行計画書

作成者:舩津

■日程 2016/6/19(日)

■山域 上信越

■捜索要請日時 2016/6/20 10:00

■メンバー(計4人)

CL舩津 SL岩崎 青木 平岩

■集合

6/19(日)  トヨタレンタカー高田馬場駅店7:00発
(高田馬場駅から5分程のところです。)

■交通

□行き

練馬IC—(関越自動車道)—藤岡JCT−(上信越自動車道)—上田菅平IC—菅平牧場管理事務所 約3時間 高速料金4510円

□帰り

菅平牧場管理事務所—上田菅平IC—(上越自動車道)—藤岡JCT−(関越自動車道)—練馬IC 約4時間 高速料金4510円

■行程

菅平牧場管理事務所~1:40~1983m地点~0:20~中四阿~0:35~2214m地点~0:15~2274m地点~0:20~四阿山~0:15~2274m地点~0:40~大隙間~0:40~根子岳~1:10~展望台~0:20~菅平管理事務所(計6:15)

■エスケープルート

四阿山まで:引き返す

2274m地点から:そのまま進む

■地図

二万五千分の一地形図:「四阿山」

山と高原地図:「17 志賀高原」

■遭難対策費

100円×4人

■備考

□日の出・日の入

長野 日の出 4:28 日の入 19:09

□警察

・上田警察署 0268-22-0110

・長野原警察署 0279-82-0110

□悪天の場合

中止(前日15:00までに判断)

□温泉

良いのが見つかればぜひ行きましょう。

四阿山山行記録
作成者:舩津
■日程 2016/6/19(日)
■山域 上信越
■天候 曇りのち雨
■メンバー(オーダー順・敬称略)
CL舩津 平岩 青木 SL岩崎
■行程
11:31駐車場発 11:56五分休憩 12:32五分休憩 13:14五分休憩 13:34四阿山山頂 14:33十分休憩
14:52根子岳山頂 16:00駐車場着 (休憩除くと計3:50)


■記録
 過去の松本さんの記録と同じく菅平牧場管理事務所への到着が11時過ぎになったのは予想外だ。車での移動とはいえ、特に渋滞もなかった。各々が安全運転を心がけた結果だとして前向きにとらえよう。

○菅平牧場から四阿山まで
 駐車場そばのトイレで準備をすませ、歩き始める。牧場の横、牛が寝るのを眺めながらさわやかな気持ちで進む。天気は曇り気味だったが、無性にソフトクリームが食べたい。
 林の中に入ってからしばらく歩くとせせらぎの音がきこえる。山と高原地図に老朽化注意と記された橋は、もはや橋ではなかった。ツツジや白い肌の木々が明るく視界を彩り、普段の日帰り山行に比べ遠くへ来たことを実感する。登り始めた時間が遅いため多くの人が下りてくる。途中まで道幅が狭いので、すれ違うのに苦労した。最近の潮流に乗り、みんなで幸せについて談義。一旦林を抜けると雨がぽつりぽつり降ってきた。熱くなったカラダに心地よい。この辺りからガレ場になる。雨具に着替えると、ラーメン屋の兄ちゃんと思わしき岩崎が現れた。
 途中いくつかある広場のような場所で人々が休憩していたが、挨拶だけして通り過ぎる。高校生集団に間違われたのは釈然としない。次第に雨が強まったが、会話を楽しめる程度で落ち着きありがたい。少々風が吹いているためサイズの合わない青木のザックカバーは飛ばされそうになっていた。
 鳥居峠コースとの合流地点で階段が現れる。意味もなく数えると85段。登りきったところが山頂というわけでないのが残念。祠を左に歩き、ようやく四阿山にたどり着く。雨だったが、晴れの日の展望を期待させられる眺めだった。ぼんやり見える山間を想像で補い楽しむ。幸い、登山者がお一人いらしたので集合写真を撮っていただく。

○四阿山から根子岳まで
 次は根子岳だ。猫岳だったなら吉川あたりの猫好きが喜こんで来そう。鞍部までの下りはぬかるんでいたため滑りやすく、泥下りのよう。汚れつつも雷鳥民の話をしながら踏ん張る。道は散々だが、雨林の音は耳にやさしい。
 鞍部から先は尾根上の開けたササ原を歩く。遠く西に見えるのは棚田だろうか。奇岩続きの鬼遊びの庭を闊歩し、岩の上で休憩。この時点で下手な山の頂上よりよほど見晴らしが良く、東側に映える山々は霧雨に包まれ色っぽい。珍しく寒がってた青木を横目にCLはアルファ米おこわを味わい幸せ。もう少し進んでいくと根子岳に到着。山頂の鐘を鳴らしてとりあえずスッキリ。広いところだったが他に人がいなかったので、気ままに写真を撮って遊んだ。

○根子岳から菅平牧場まで
 下りは濡れた石が歩きにくい。一羽のウグイスが寂しそうに鳴いてると思ったが、よくよく耳をすませば他にもお仲間がいるようで安心させられる。少し離れた樹の枝にウグイスを目視。力強い鳴き声に惚れいる。植生が見覚えのある様相となるが、行きに比べ花々が多い。ツツジにも種々の色合いがあるようだ。心なしか平岩さんの雨具もツツジ色に見えてくる。雨に濡れた方が花は美しいのだと知った。
 林を抜けた先の展望台からは牧場一帯が眺められ、一昔前のドラマのよう。原っぱの横を過ぎるといよいよゴール地点だ。みなさんお疲れ様です。

 靴と手を洗ってから在京の寺垣さんに下山報告。電話越しだと別人に聞こえ、内心かけ間違えたかと困惑していた。失礼があったらすみません。車に乗り込むもエンジンがかからない事態が生じ焦ったが、なんとかなる。本当によかった。車で10分ほどにある菅平高原温泉ホテルで身体を労わり、再び帰路へ。車中では岩崎がhip-hopを流し、時折熱く語っていた。21:30頃にレンタカーを返却後、高田馬場で中華を食べてから解散。長い1日だった。


■反省
・初CLであるのと行動開始時間が遅かったこともあり、はじめペースを上げていたようだ。最初の休憩までに汗だくになってしまった。
・先頭は自分のリズムで歩けてしまうため、CLが先走る場面が目立った。隊の先を行く者として落ち着いたペースを心がけたい。
・山頂目前での休憩が続いた。仕方ない面もあるし、無理に進むよりは良かったと思うが、もう少し効率的に休めるようにしたい。
・到着が遅かったため予定通りのコースタイムならレンタカーの返却に間に合わなかっただろう。振り返った段階でようやく気付いたが、登山口に到着した時点で考え判断すべきだった。また、そのような事態を計画段階で想定してプランBを記載するべきだった。
・同じ日に山行が重なりツェルト確保競争に出遅れたためフライを代わりに持って行った。何事もなく助かったが、ビバークでのツェルト(フライ)の使い方を把握していないのはCLとして問題だろう。
・デジカメを買おうと思いました。
・要所要所での記録をしなかったため後から見る人にとって参考にしづらい記録となってしまた。通り過ぎただけのポイントでも時間や道の様子などをメモしておけば良かった。

■感想
・コースタイムより二時間半ほど早かったが、過去の記録も大体同じ時間なのでコースタイムが甘めに設定されているのだろう。
・登りでは一時間ごとに十分休憩するより、半時間ごとに十分休憩する方が疲れも溜まりにくいし身体も冷えにくいのではと常々考えていたので、今回試せて良かった。個人的にはその効果を実感できたが、休めるポイントがうまく見つけられないと長く歩かされた気分になる。また、五分では休憩が慌ただしくなるので、総合的にはどっこいどっこいかもしれない。
・駐車場上側は混んでおり初心者には駐車が難しい。多少歩くのを我慢し、空いている下側に停めた方が精神的にも吉。
・登山道はよく整備されていて分岐ごとの標識もわかりやすく、迷いそうなポイントはなかった。
・全般的にこれといった難所はなかった。晴れの日なら随分と歩きやすかっただろう。


■総括
車の運転をしたい青木と、CLを経験したい舩津の望みとを合わせた結果計画が立った。今回露呈したCLの力不足は今後向上させていきたい。晴れの予報は外れたが、雨には雨の良さがあることを教えてくれた山行だった。山自体も常に見所があり、再び行きたいと思わされた。