2016/8/25-27 剱・立山縦走

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
剱・立山縦走計画書vol.1.0
作成:寺垣
■日程 2016/8/25−27(金−土)
山中二泊三日 予備日なし
■山域 北アルプス
■在京本部設置要請日時2016/8/27 18:00
■捜索要請日時 2016/8/28 10:00
■メンバー
CL寺垣 SL松本 平松

■集合 25日6:11 電鉄富山駅 富山地方鉄道立山行 先頭車両
■交通
□行き
CLは高速バスを利用予定
電鉄富山6:11/7:06—(富山地方鉄道)—立山7:20/8:19
立山8:20/8:40—(立山ケーブルカー)—美女平8:27/8:47
美女平9:00—(立山高原バス)—室堂9:50

□帰り(簡略版)
室堂(立山高原バス)13:40/14:00/14:20/15:00/15:40/16:20/17:05/最終17:40
美女平(立山ケーブルカー)14:40/15:00/15:20/15:40/~最終18:40
立山(富山地方鉄道)15:00/15:26/15:56/16:22/~最終19:24
*往復切符購入で6710円。片道切符を買うよりも安い。
富山にて解散予定。

■行程
□1日目(25日)
室堂~0:10~みくりが池温泉~0:15~らいちょう温泉雷鳥荘~0:30~雷鳥沢キャンプ場~1:50~剱御前小舎~0:40~剱沢キャンプ場(計3:25)

□2日目(26日)
剱沢キャンプ場~0:20~剣山荘~0:30~一服剱~0:40~前剱~0:40~平蔵のコル~0:40~剱岳~0:30~平蔵のコル~0:40~前剱~0:30~一服剱~0:20~剣山荘~0:25~剱沢キャンプ場(計6:15)*終日サブザック行動

□3日目(27日)
剱沢キャンプ場~1:20~別山~0:55~真砂岳~0:45~富士ノ折立~0:15~大汝山~0:20~雄山~0:40~一ノ越~0:30~富山大学立山研究所~0:10~浄土山~0:20~室堂山~0:30~立山室堂山荘~0:10~室堂(計5:55)

■エスケープルート
剱岳:引き返して室堂へ
別山以降:そのまま進み、室堂へ

■地図
山と高原地図:剱・立山
2.5万分の1:「立山」「剱岳」
■遭難対策費
400円/人 計1200円
■その他
・最寄りの警察署:富山県富山南警察署 076-467-0110
・日の入り(26日・剱)18:36
・日の出(27日・立山)5:07
■参照
2015年度北アルプス縦走
立山黒部アルペンルート(http://www.alpen-route.com/access_new/)
剣山荘(http://www.japanesealps.net/north/hut/kenzanso.html)

剱・立山山行記録
作成者:寺垣
■日程 2016/8/25-27
■山域 北アルプス
■天候 一日目 晴
     二日目 曇時々晴のち雨
     三日目 霧雨
■メンバー(オーダー順・敬称略)
一日目・三日目CL寺垣 SL松本 平松
二日目 CL寺垣 平松 SL松本
■山行記録
□一日目(8月25日)晴
富山駅正面の南口は新幹線効果でとてもきれいだが、高速バスの発着する北口は少し寂しい。北口から南口に地下通路がついているが割と距離がある。北口の地下にはベンチがあるので寝ているおじさんたちがいる。少し怖い。
6:00前に富山電鉄駅に集合する。
ここでまとめて切符が買えるのかと思っていたが、早朝のため窓口が空いておらず、自動券売機でひとまず立山までの切符を買う。まわりには日帰りのザックのひとが多く見られた。
時間ぎりぎりに乗車。町、田んぼ、山中と変わっていく車窓をながめる。
立山に到着。土産物屋や山道具のレンタルショップが充実している。ここで立山室堂間の往復の切符を購入。近くには入場無料のカルデラ博物館があった。
人の列について乗り換えを繰り返し、室堂に向かう。ロープウェーの増便が出ていたので計画より50分も早く9:00に室堂についた。乗り物に乗っているだけで2000mあっさり超えてしまうなんて…。
室堂でおやきを食べたりスタンプを押したりする。3000円の雷鳥の大きいぬいぐるみがかわいかった。観光地の空気に毒されて萎えた気合を奮い立たせて、室堂出発。

09:30 室堂出発
09:57 みくりが池
10:00 火山情報ステーション タオルを水で濡らして顔にまく。硫化水素は水に溶けやすいので、タオルの濡れた部分が硫化水素を吸収してくれるらしい。
10:17 雷鳥荘 キャンプ場を通り過ぎる
10:32 雷鳥沢通過
10:42-50 登り途中で一本。みもりんさんとCLがバテ気味。辛さを紛らわすために5・7・5・7・7しりとりをする。息が上がる。
11:37-47 一本
12:19-29 一本 しゃべりすぎのためか一度も雷鳥は見かけず。
13:00-13:24 剱御前小屋で休憩。桃のネクターが400円で売ってあった。
14:19 剱沢テント場着
テントを立てた後、歩いて5分の剱沢小屋に行ったり、昼寝をしたりして過ごす。電波はばっちり通じるので、ネットで天気予報を確認した。(天気図を書くことも試みたが睡魔に負けた。)明日は午後から雨が降りそうなので、早めにでることにする。
晩御飯にはポトフを作った。魚肉ソーセージを煮込むとでろんでろんになる。生の方が美味しい。
数人から剱気をつけてねと忠告を受けていたので、明日大丈夫かしらんとビビりつつ、就寝。

□二日目(8月26日)曇り時々晴のち雨
朝ごはんは松本さんのパスタ。朝なので少なめに作る。
04:30 テン場出発。朝焼けがきれいで元気が出る。岩場の途中にヘッドランプが見える。早いなあ
05:00 剱小屋着。ヘルメットを500円で借りる。
06:00 一服剱着
06:20-06:35 前剱手前で休憩。ザックが放置してあるのが意味深で怖い。
07:30 カニのタテバイ。最後の方が鎖をつかみづらかった。
08:10-08:27 山頂で休憩。無事に登り切れてうれしかった。人がいっぱいいる。写真を取ってもらう
09:00 カニのヨコバイを通過。渋滞している。ヨコバイとはしごは初めの一歩が少し怖い。
09:35 前剱の下のところで休憩。途中年配のツアー集団とすれ違った。
10:40 一服剱
11:00 剱山荘。ヘルメットを返し、CLは牛筋煮込み600円を食べる。お肉がしっかり入っていて美味しかった。
12:00 テン場着
すぐに雨がぱらぱら降ってきて、昼前に降りられたことに安堵。
松本さんは無事に降りられた記念にTシャツを買っておられた。

晩御飯はみもりんさんのうどん。野菜を煮込んだスープでゆでたからか不思議な味がうどんにしみこんでいた。
夜中はずっと雨が降り続いていた。焼きマシュマロをしてから寝る。
今回の山行で一番怖かったのが、夜にいったトイレであった。テントから出ると真っ暗で、ヘッドランプで照らしてもトイレが見当たらない。一人で行ったため異様に心細く、雨に打たれつつ、雨に濡れた草をかき分けた。赤い屋根を見つけた時はとてもうれしかった。トイレは明るいうちに済ませておくのが吉。

□三日目(8月27日)霧雨
最終日の朝ごはんは、温めなくてもいいレトルトのたれとペンネである。ゆで汁を飲みたくないあまり、水をけちり、ペンネを焦がす。なんだか今回の食当はなかなかうまくいかない。

雨がひどいのでしばらく待ち、雨雲レーダーと相談しつつ、テントを片づけて出発。
05:35 テン場発
06:00 別山分岐
07:00 別山
07:15 雨具をいったんとる。暇なので2文字しりとりや、剱岳で適当に折句を作ってみる。
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折句というよりあいうえお作文である。
08:00 真砂山 途中で念願の雷鳥を発見。来たかいがあった。
09:30 大汝休憩所着。味噌汁200円がとてもおいしい。風と雨で冷え切った体にストーブと味噌汁は優しかった。
10:00 大汝山着。ヤッホーと叫んでみたが返事はなかった。
11:00 雄山着。お祓いをしてもらう。雨にもかかわらずこのあたりから多く人がいる。
12:00 一の越山荘。みんなが雨宿りしているので座るところもない。雨の中展望台に行く気になれず、少しだけエスケープして温泉へ。
12:58 みくりが池着

日本一高所の天然温泉、みくりが池温泉にゆっくりつかる。喫茶店で小倉トーストをたのんだら思ったより大きく、おなかも落ち着いた。
再びバス、ロープウェーを乗り継いで下界へ。気合が足りないのか、軽くなったはずのザックが重くてつらい。
立山で一時間ほど電車を待ちながら、返却のため、みもりんさんに共装をすべて渡す。パッキングが楽しい。
富山では駅近くの回転ずしを食べた。太っ腹な松本さんがおごってくださった。同期におごってもらうなんて…とみもりんさんが複雑な顔をしておられた。
各自お土産を買い、富山駅で各自解散。

■総括
全体的に整った登山道で歩きやすかった。テン場で電波が通じるのもこまめに天気が確認するのに役立った。メンバーがCLより上級生で少人数だった分、CLの気が抜けているところがあったが、無事に剱も立山も登り、雷鳥も見え、楽しい山行であった。

■雑感
・CL念願の初北アルプスであり、剱岳が登れたこと、雷鳥が見れたことがうれしかった。
・いろんな人に気をつけてねと脅されて、ビビりながら行った剱だったが、あくまで整備された登山道なので鎖もきれいでしっかりしているし、クライミングやボルダリングなどと比べて、そこまで恐怖を感じることはなかった。ただ、高度感があるので、もしそれに怖いと感じて動けなくなると危ないかなと思った。特別な技術がいるわけではないが、鎖や高度感に慣れている必要はあると思う。
・今回はみもりんさんのみハーネスを持参していた。人によっては心の安心にあるとよいと思う。つけている人はたまーに見かけた。
・登りはしゃべりすぎると疲れる。基本だが、ペースを作って登ること。辛さを紛らわすのに言葉遊びゲームは楽しいのでおすすめだが、熱中しすぎると逆に疲れるので注意。