2016/8/27-28 神津島

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
神津島ハイク・旅行計画書 ver.1.1
作成者:久光
■日程 2016/8/27(土)-29(月) 山行は8/28を予定(変更の場合連絡)

■山域 神津島

■在京責任者の行動開始日時 8/28 19:00

■捜索要請日時 8/29 8:00

■メンバー (計11人)
CL久光 SL飯田 舩津 吉川 岩崎 出原 平岩 石田 小倉 薩摩 菅沼

■集合
8/27(土)
7:41新宿発 小田急線急行小田原行 最後尾車両
※途中合流可、その場合久光まで連絡のこと

■交通
□行き
8/27(土)
7:41 新宿−(小田急小田原線 急行小田原行)−9:12 小田原
9:29 小田原−(東海道線 快速アクティー 熱海行)−9:52 熱海
10:00 熱海駅−(東海バス 熱海後楽園行)−10:10 熱海港
10:55 熱海港−(東海汽船 1250便 神津島行)−12:50 神津島
※遅れた場合
熱海駅発のバスは10:20、10:40にもあるが、10:40は出港に間に合わない可能性が高い。熱海駅よりタクシーも利用可。10:55の出港に間に合わせること。
※乗船手続きは15分前までを目処に。手続き時に学生証を提示すれば、学割適用によりいくらかの返金あり。

□帰り
8/29(月)
12:45 神津島−(東海汽船 2250便 熱海港行)−14:40 熱海港
14:55 熱海港−(東海バス 熱海駅行)−15:05 熱海駅
(遅れた場合:毎時15,35,55分に熱海駅行あり)
熱海駅から電車で東京方面へ

※台風で帰京を早めた場合
8/28(日)
14:10 神津島—(神新汽船 下田港行)—16:30 下田港 3080円(学割適用後)
伊豆急下田駅まで徒歩20分/タクシー7分 850円
伊豆急下田駅から電車で東京方面へ
17:06 伊豆急下田—(伊豆急行/JR伊東線 熱海行)—18:37 熱海
熱海駅から電車で東京方面へ(東海道線の場合、川崎以遠は学割使用可) 伊豆急下田—新宿3890円 

※台風で高速船欠航かつ神新汽船は乗船可の場合
8/29(月)
12:10 神津島—(神新汽船 下田港行)—16:30 下田港
以下同上

■行程
□1日目(8/27)
赤崎遊歩道方面探索等?

□2日目(8/28)
沢尻湾キャンプ場−(0:50)−黒島登山口—(1:00)—千代池—(0:30)—表砂漠—(0:25)—裏砂漠展望地—(0:15)—新東京百景展望地—(0:15)—天空の丘—(0:15)—ババア池—(0:35)—最高地点—(0:15)—白島下山口−(1:05)−白島登山口−(0:50)−沢尻湾キャンプ場(計6:05)
※適宜ショートカット可

下山後遊泳、花火等

□3日目(8/29)
散策?

※天上山以外の予定については応相談。やりたいこと、行きたい場所等を考えてきてください。事前相談OK。天気によって変更あり、その場合在京に連絡

■エスケープルート
裏砂漠、千代池付近は黒島登山口へ、それ以外は白島登山口へ。白島登山口は白島トイレまで車道あり。

■地図
2万5千分1地形図「神津島」
天上山マップ http://www.kouzushima.org/map/images/0173.pdf

■備考
□日の出・日没
日の出(8/28)5:14
日の入(8/28)18:15

□遭難対策費
100円×11人

□警察
新島警察署 04992-5-0381

□温泉
神津島温泉保養センター 800円(観光案内所に割引券あり)
※水着着用の浴槽あり。

□その他
神津島村営バス時刻表 http://vill.kouzushima.tokyo.jp/travel/transport.html
天上山マップ
http://www.kouzushima.org/map/images/0173.pdf

□台風について
8月26日17:00に判断

神津島旅行記録

■作成: 久光

■日程: 2016/8/27(土)-8/28(日)

■山域: 神津島

■天候: 
一日目 晴後雨
二日目 曇

■メンバー: CL久光 SL飯田 ○舩津 ○吉川 ○岩崎 ○出原 ○平岩 ○石田 ○小倉 ○薩摩 ○菅沼

■記録
□一日目
東京は朝から雨。迫りくる台風の進路予想と対峙しつつ、だましだまし決行したが、予報より天気が悪い。先行きが早くも心配になる。
予定では7:41発の小田急線車内集合のはずだったが、初っ端からCL久光が最寄り駅で電車を乗り逃がし、間に合わず。湘南新宿ラインで追いかけ、小田原駅で合流する。ご迷惑をおかけしました。既に熱海入りしていた平岩さん、菅沼君とは熱海駅で合流。寝坊して新幹線で来た吉川君とは熱海港で合流し、何とか10:55発の神津島行高速船に間に合った。熱海港ではネット予約と学割適用価格の差額を返金してもらったので、今後の軍資金が若干増えた。
高速船は海面から浮いて走るためか、揺れが少ない。あっという間に大島を過ぎ、利島、新島、式根島を横目に見ながら神津島着。大島あたりから次第に空が明るくなり、神津島は晴れていた。港から見る天上山は、噂通りアルプスチックで格好良い。
観光協会でバーベキューセットをレンタルし、温泉割引券を購入。バーベキューは1セット1日1000円である。安い。続いて東海汽船の窓口で翌日以降の船の運航状況を確認。窓口の人によると、明日帰ることを強く勧める、とのこと。ここまでは想定内だったので、翌日午後の下田便を予約する。これにて、早くも神津島旅行は日程の短縮が確定した。
港の隣の食堂で海鮮丼を食べ、午後は買い出し組と設営組の2班に分けて行動する。買い出しは食当とSLにお願いし、我々設営組は、重いバーベキューセットを引きずって沢尻湾キャンプ場へ移動。この日はちょうどアクアスロン大会が開かれていたらしく、キャンプ場への道がそのコースとなっており、狭い道をひっきりなしにランナーの方々が往来し、明らかに邪魔になっている我々は若干気まずい。おちゃめなランナーのおじさんが、すれ違うたびに、「バーベキュー頑張れよ!」とエールをくれる。「ありがとうございます!」と返す。
キャンプ場までは片道2kmの道のり。10分ほど歩いたところで雨が降りはじめ、やがて本降りになる。島の天気もよく変わるようだ。キャンプ場に到着し、ひとまず設営。雨の中のいい設営練習になっただろうか?ここでも例のおじさんが、「キャンプ頑張れよ!」と外から叫んでくれる。彼らは何往復しているのだろう。
神津島の海は、雨雲の下でも青い。海を見慣れぬ山の民は早くも興奮が抑えられないようだ。早速水着に着替えて海へとダッシュ!ほどなくして買い出し隊も合流し、全員が海に入った。しかし、山の民たちは海での遊び方を知らない。所在なげに泳いでみたり、クラゲのように漂ってみたり、水を掛け合ったり、果てには浮いてきた海藻を全力で投げ合うのであった。何はともあれ、水着で集合写真を撮り、雷鳥で海に行くというCL久光の4年越しの夢は、ついに実現したのだった。
雨脚が強くなり、薄暗くなってきたので、海から上がって徒歩5分の温泉保養センターへ。しかし、バーベキュー用の炭を買い忘れたことに気づき、皆が温泉に入っている間に、久光、舩津、平岩の3人は買い出しに行った。行きはバスに乗れたものの、帰りは土砂降りの中歩くしかなく、途方に暮れていたところを、偶然出会った民宿の方に、ご厚意で乗せて送っていただいた。感謝の言葉しかない。
戻って入浴後、炊事場で待ちに待ったバーベキュー。外は大雨だが、屋根の下で飲む神津島の焼酎はまろやかで美味しく、夜は更けていくのであった。そして、早々と明日の登山の中止を決定。赤崎遊歩道で飛び込みをして、もう一回温泉に入ってから午後の便でゆっくり帰る…というのは、我ながら完璧なプラン…の筈だった。

□二日目
登山を中止にしたので、急ぐ必要もなかろう。そんなわけで6時半起床。とはいえ、標高8mのテントの中は蒸し風呂で、そんなに遅くまで寝てはいられなかった。朝食は小倉さんによるスープとごはん。朝ごはんらしい朝ごはんで美味しい。
予定では、8時58分のバスで赤崎遊歩道に向かうことになっていた。そのために、我々はテントを撤収し、水着に着替え、万全の準備を整えていた。しかし、8時半の防災無線で残酷な事実を知ることになる。「…熱海行高速船は、12時45分、前浜港より出向予定。下田行フェリーあぜりあは、海上状況の悪いため、欠航です。繰り返します…」
こうなっては、ひとまずフェリーの確保が先決だ。赤崎行きはひとまず中止し、バスで港の窓口に走る。バスの運転手さんは、「今回の台風は強いから、今日乗れなかったら何日かは来ねぇな。8月中はもう船、出ないかもしれない。」島での暮らしが東京といかに違うか、痛感させられる。
窓口で問い合わせると、9時半出港の東京行フェリーしかない、という。それも席なしの立ち券。しかし我々には最早選択肢は残されていない。全員分のチケットを買って、バスでとんぼ帰りし、荷物を担いで港に急ぐ。海岸道路の右手の海には、もう白い船体が顔を見せている。
何とか乗り込んだ船は、高波で大きく揺れている。立ち券の我々には席もなく、受付でもらったレジャーシートを一等船室の入り口前に敷くしかない。格差社会を感じる。式根島、新島、利島、大島と各島を順番に回るフェリーは、ただひたすらに遅い。しかしその分、島に寄港するたびに、出会いと別れのドラマを見ることができる。小さな島にも、人々の日々の生活があるのだ。大海原はどこまでも広い。
8時間が経過し、トランプにも飽きたころ、船はレインボーブリッジを潜って竹芝桟橋に到着。下船しても体が揺れている。フェリー利用により浮いたお金で串揚げをお腹一杯食べ、解散。有志はその後カラオケへ。何だかんだで行けずに終わっていたカラオケも、行ってみるとよく盛り上がった。22時を過ぎてようやく帰宅の途に就く。予定通りには何も進まなかったが、それなりに楽しい一日だった。

■反省
・悪天候時の船の運航可能性などを精査せずに決行し、結局ドタバタの末消化不良のまま帰って来ざるを得なくなったのは、CLの不手際だった。メンバーの皆さんには申し訳ありませんでした。この場を借りてお詫びします。何とか少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。
・CLが予定の電車に乗れなかったのは反省。他人のことは言えませんが、寝坊には気を付けましょう。

■感想・備考
・東京→神津島の夜行便は、予約開始翌日の時点で既にほぼ満席状態だった。予約開始当日に買うべし。
・地元の人情報によれば、神津島~下田航路の「フェリーあぜりあ」は、小さいため悪天候時には真っ先に運休になるらしい。高速船の代替には使えない。
・8月後半は台風リスクが高い。比較的気候の安定している前半に行くべし。台風接近時の島嶼部への渡航は避けるべき。
・神津島→東京のフェリーは、直前でも立ち席券を購入可。ただし席はないので、デッキにシートを敷いて難民船ごっこをすることになる。
・バーベキュー用の炭はまるはんスーパーで購入可。
・ロクに観光すらできず帰ることになったのは残念だった。天候の安定している時期に再訪したい。