2016/8/31-9/1 富士山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
富士山山行 計画書ver1.0
作成:谷口
■日程 2016/8/31,9/1(水、木)(山中小屋泊)
■山域 富士山
■在京本部設置要請日時2016/9/1 19:00
■捜索要請日時 2016/9/2 10:00
■メンバー(計8人)
CL 谷口 SL青木 薩摩 小倉 菅沼 石田 石田 松原
■集合
8月31日、06:20、@新宿高速バスターミナル(バスタ新宿)4階
■交通
□行き
小田急箱根高速バス箱根線
新宿(6:35)→御殿場(8:15)

富士急行バス
御殿場(8:35/9:35)→須走口五合目(9:35/10:35)

□帰り
富士急行バス
須走口五合目(11:50/13:00/14:30/15:40/16:20)→御殿場(12:45/13:55/15:25/16:35/17:15)

小田急箱根高速バス
御殿場(15:35)→新宿(17:25)

■行程
○一日目
須走口五合目~1:35~新六合目~0:50~本六合目~1:20~七合目~0:50~本七合目 (計4:35)
○二日目
本七合目~0:30~八合目~1:15~九合目~1:25~剣ヶ峰~0:45~下山口入り口~1:15~七合目(砂走はじまり)~0:50~砂払い五合目~0:35~須走口五合目
(計6:35)
■エスケープルート
剣ヶ峰まで:引き返す
剣ヶ峰から:そのまま進む
■地図
2.5万分の1 「富士山」「須走」
山と高原地図「富士山」
■遭難対策費
200円/一人
■備考
宿泊は本七合目「見晴館」で、8名予約済です。
砂走りの際、砂が目に入るので、コンタクトより眼鏡が好ましいそうです。
また、同じく砂走りの際、スパッツがないと砂がかなり靴の中に入るようなので、スパッツは持ってきてください。共装には二つあるようです。
小田急高速バス料金は、一人当たり、往復で、3200円です。CLが立て替え当日手渡しします。
富士急登山バスは、一人当たり、往復で、2060円です。当日の朝、御殿場駅で往復のチケットを購入する予定です。
下山後時間に余裕があれば、御殿場駅から徒歩五分の人参湯(入浴料400円)に行きましょう。
■その他
・小田急高速バス 03-3427-3160(東京)
・富士急行バス 03-3376-1229(東京)、0550-82-1333(御殿場)
・富士八景の湯 0550-84-1126
・最寄りの警察署
山梨県警察本部生活安全部地域課山岳救助隊 055−235-2121
静岡県警察本部地域課 054−271-0110
*須走ルートには救護所がないので、何か緊急の事態があった場合は110番もしくは119番通報せよとのこと。
見晴館:素泊まり5700円(キャンセル料は1週間前から30%。当日の悪天候の場合は連絡すれば無料でキャンセル可)090-1622-1048(0550-89-1048)
公衆トイレ:5合目200円、各山小屋100~300円
案内所:5合目
富士山入山料1000円
日の出(31日)5:18
日の入り(31日)18:14
荒天時判断:8月30日 17:00まで

■参照
富士登山オフィシャルサイト
http://www.fujisan-climb.jp/basic/trails/subashiri.html

高山病対策
http://fujisan.rash.jp/2012/04/post-96.html

富士山山行記録
■作成: 谷口
■日程: 2016/8/31-9/1
■山域: 富士山
■天候:1日目快晴 2日目晴れ
■メンバー: CL谷口 SL青木 薩摩 小倉 菅沼 石田直輝 石田晴輝 松原
■行程
1日目
8:30 10:35 御殿場駅
11:26 11:55 須走五合目
13:14 13:24 六合目
13:58 14:08 本六合目
15:10 15:25 七合目
16:15  本七合目見晴館
2日目
2:45 本七合目見晴館
3:13 3:54 八合目
4:16 4:31 本八合目
4:53 5:21 八合五勺
6:01 九合目
6:55 7:18 登頂
7:55 8:08 剣ヶ峰
9:00 本八合目
9:31 9:40 本七合目見晴館
10:31 10:50 砂払い五合目
11:21 須走五合目

■記録
 朝6時20分にバスタ集合だったが、予想通り集合時間に全員揃うはずもなく、まあまあ焦ったがなんとかバスの発車時刻には全員間に合った。
 バスに乗ること2時間ほどで御殿場駅に到着。駅で1時間ほど時間を潰して須走口バスに乗るはず、だった。しかし、窓口でチケットを購入する際に念のため次のバスの時間を確認すると、なんと2時間後だということが判明!自分が乗ろうとしていたバスは土日のみの便だったのだ。自分の計画性の甘さが早速露呈してしまいメンバーに迷惑をかけることとなった。結局、神社に参拝したり、ソバを食べたりと各々がゆったりと御殿場観光をして時間を潰した。
なんだかんだで須走口に着いたのは11時半頃だった。登山口で準備を整えていると、足元にまさかのGを発見し、標高2000メートルという過酷な環境でも必死に生きるその姿にメンバー一同勇気付けられた。結局富士登山をスタートさせたのは正午ごろだった。入り口付近で入山料を請求するおっちゃんを華麗にスルーし、森林帯をゆっくり登って行った。途中、開けた箇所がいくつかあり、こまめに休憩をはさんだ。2時間ほど歩くと木々は随分まばらになり、強い日差しを受けながら歩を進めた。天候は快晴で、雲はほとんどなく、黒々とした山肌が山頂まで続いているのがよく見えた。ところが、本六合目を超えたあたりから風が強くなり、風は標高を上げるほどに悪化していった。強風と寒さと格闘しながら、七合目を通過し、16時過ぎに本七合目の見晴館になんとか辿り着いた。体調を崩す者もおらず、タイムも順調だったので宿に着いた際はホッとひと安心だった。
 しばらく休憩した後、宿の外で晩飯作りに取り掛かった。晩飯はパスタだったので、まず湯を沸かしにかかった。ところが、容赦なく荒れ狂う強風、自分が持参したカートにほとんどガスが残っていない、ライターが全くつかない、寒すぎて長時間外にとどまることが出来ない等問題が山積し、晩飯は各自持参したパンかあるいは茹でていないパスタの麺をパリパリ食うか...という意見まで出る事態に...。結果的には、山小屋の方に台所で調理して頂いたおかげで最悪の事態は免れたが、またもや自分の準備不足と想定の甘さが露呈することとなった。
 翌日は午前2時に起床し、準備を整え2時45分頃活動を開始した。寒さはあったが前日より風は弱まっており、山頂アタックには良いコンディションだった。ここまで順調にみえた山行だったが、八合目付近で突然石田晴輝が体調を崩し、晴輝は見晴館で待機という形をとった。自分の中では、高山病に関しては1番大丈夫だろうなあと思っていた晴輝が体調を崩してしまったことに大変驚いた。改めて高山病は誰しもなりうるものだと痛感させられた出来事だった。
 その後は、残りのメンバー7人で順調に標高を上げ、八合五勺で御来光を拝み、7時頃遂に登頂を果たした。もう日は完全に昇りきっていたが、眼下に広がる景色は大変美しく、登ってきた甲斐があったと心の底から思えた。しばし登頂の喜びに浸ってから、火口の周りをぐるっとまわって剣ヶ峰に立ち寄り、山頂碑の前で写真を撮ると、すぐに下山を開始した。予定より登頂時刻が遅れ気味で、帰りのバスに間に合うか心配だったので早足で下った。途中見晴館で晴輝と合流して、いよいよ富士下山のクライマックス、砂走りを開始した。砂走りのエリアでは、各々が好きなペースで下山した。にしても晴輝が速い。速すぎる。どうして転ばずにあそこまで加速できるのか不思議なくらい速かった。晴輝に負けじと松原さんも走り出したが加速しすぎてブレーキがきかなくなり、奇声を発しながら自ら道沿いの土手に突っ込んでなんとか止まったのがとても印象に残っている。申し訳ないがあれは大変面白かった。こんな感じで全員無事に砂走りを乗り切り、午前中のうちに登山口まで下山することができた。富士山を振り返ると、山の中腹から山頂にかけて雲に覆われており、晴れているタイミングでうまく登頂して下山することができてよかったと思った。
 バスで御殿場駅に移り、駅近くの人参湯で疲れを癒し、ラーメン屋で腹を満たし、帰りのバスで爆睡して2日間の山行は終了した。


■反省、備考
・バスの時刻は予めしっかり調べておくべき。
・しっかり整備された山だけあって、道に迷うことはまずないが、足場は悪く歩きづらい。また晴れていても強風に注意。
・基本下山道はずっと同じ感じの道で、ずっと砂走りといっても過言ではない。
・御殿場駅周辺は食事処がほとんどなく、ラーメンか蕎麦の二択。
・入山料は払うべきだったのかよくわからない。見た感じは義務ではない感じだった。
・見晴館の方は大変優しい。
・見晴館には布団がある。
・見晴館には枕もある。
・七合目ではライターはつかない。
・カートを持参する時はガスが残っているか確認すべき。
・やっぱり山は天気がいいとよさが倍増する。