2017/6/10-11 瑞牆山・金峰山
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
瑞牆山・金峰山山行計画書
作成者:菅沼
■日程 2017/6/10,11(土・日)1泊2日・予備日なし
■山域 奥秩父
■在京本部設置要請日時 2017/6/11 18:00
■捜索要請日時 2017/6/12 10:00
■メンバー (計9人)
CL菅沼 SL川瀬 平岩 児玉 吉田 小暮 坂巻 鈴木 花井
■集合
07:06高尾駅発 中央本線・甲府行 先頭車両
■交通
□行き
高尾07:06—(中央本線・甲府行)—甲府08:38/08:53—(中央本線・松本行)—韮崎09:06 (1663円)
韮崎駅09:35—(山梨峡北交通・韮崎瑞牆線)—10:47みずがき山荘 (2,050円)
※遅れた場合
新宿07:30—(特急あずさ3号・南小谷行)—韮崎09:18 高尾には停車しないので注意
高尾08:44—(中央本線・小淵沢行)—韮崎10:38
韮崎駅(11:00/12:40)—みずがき山荘(12:15/13:52)
□帰り
みずがき山荘11:25/12:55/14:20/15:20/16:30(終)—日帰り入浴増富の湯11:47/13:17/14:42/15:42/16:52—韮崎駅12:40/14:10/15:35/16:35/17:45
韮崎16:38—(快速ビューやまなし)—高尾18:10
韮崎14:32/15:08/15:38/16:48/17:44/18:05/~21:19(終)—(中央本線)—高尾16:30/17:08/17:42/19:07/19:40/20:07/~23:00
韮崎21:01(特急終)—(特急スーパーあずさ36号)—新宿22:37
■行程
1日目
瑞牆山荘-0:50-富士見平-0:30-天鳥川-1:30-瑞牆山頂-1:00-天鳥川-0:30-富士見平
[計4:20]
2日目
富士見平-1:00-大日小屋-0:30-大日岩-1:50-金峰山頂-1:40-大日小屋-0:45-富士見平-0:40-瑞牆山荘
[計6:25]
※富士見平にテントを張るので、瑞牆山荘・富士見平間以外はサブザック行動となります。
■エスケープルート
瑞牆山荘へ戻る
(瑞牆山、金峰山共に富士見平からピストン,富士見平-0:40-瑞牆山荘)
■地図
山と高原地図27(旧26) 金峰山・甲武信
2.5万分の1:「瑞牆山」
■遭難対策費
200円/人*9名
計1800円
■悪天時
前日12時までに判断
■備考
日没(6/10 金峰山)19:12
日出(6/11 金峰山)04:18
瑞牆山荘 0551-45-0521
富士見平小屋 090-7254-5698 (http://www.fujimidairagoya.jp/access.html)
テン場代1000円/人 素泊まり4500円
韮崎警察署 0551-22-0110
温泉:日帰り入浴増富の湯(820円) 0551-20-6500 (http://www.masutominoyu.com/index.html#cont1)
山梨峡北交通 0551-42-2343 (http://kyohoku.jp/)
高尾—韮崎は93.9キロなので、学割使用不可。 豊田以東は使用可。
金峰・瑞牆山行(2015/5/3,4)
金峰・瑞牆山行(2016/5/21,22)
瑞牆山・金峰山山行記録
作成者:菅沼
■日程 2017/6/10,11(土,日)
■山域 奥秩父
■メンバー(オーダー順・敬称略)
CL菅沼 坂巻 鈴木 SL川瀬 児玉 花井 小暮 吉田 平岩
■天候 6/10:曇一時小雨 6/11:晴時々曇
■時間
□1日目(6/10)
11:27瑞牆山荘発
12:05休憩
12:12発
12:22富士見平着
13:08同発
13:41天鳥川着・小休止
13:44同発
14:04引返す
14:18天鳥川着・休憩
14:26同発
14:49富士見平着
□2日目(6/11)
4:39富士見平発
5:28大日小屋着・休憩
5:35同発
6:03大日岩着・休憩
6:13同発
7:01砂払ノ頭着・休憩
7:10同発
8:10金峰山頂着
8:55同発
9:54砂払ノ頭着・小休止
9:59同発
10:34大日岩着・休憩
10:43同発
11:08大日小屋
11:41富士見平着
12:12同発
12:47瑞牆山荘着
■記録
□1日目(6/10)
・高尾駅~瑞牆山荘
7:06高尾発の電車の先頭車両集合。メンバーのうち8人が集合し電車は発車。しかしながら、小暮君は現れずしばらく連絡が取れない。寝坊したかと心配したが、しばらくすると同じ電車の違う車両に乗っていると連絡があり、一安心。甲府駅にて合流、全員揃う。甲府駅で乗り換え、韮崎駅で下車。9:35発のバスを待つためバス停に並ぶ。ここで39期のパッキングを直す。山行前に詳しく説明する時間をとればよかったと反省。バスは小型で定員は30人程。先頭に並んでいたため幸い全員座れたが、バスは非常に混みあった。今回は9人と多いこともあり事前に電話をかけておいたが、団体が来ると分かっていれば増便することもあるようだから、今回のような大人数では事前連絡を念のためしておいたほうが安心だろう。混雑のため発車は遅れ、途中乗客が体調不良で停車するなどトラブルもあり、瑞牆山荘への到着が予定より30分ほど遅れる。
・瑞牆山荘~富士見平
トイレなどを済まし早速出発。少し急な樹林帯をゆっくりと登る。途中で坂巻さんが辛そうだったのでCLに荷物を多少移しパッキングを再び直す。途中休憩を取りながらも、特に問題なく富士見平まで上がった。メインザックの行動はここまで。富士見平到着後、小屋で手続きを済まし、テントを張る。小屋の方からカラスが出るから食材はテントの中にしっかり入れておくよう注意を受けた。梅雨入りしたにしては天気もいいせいか非常にテントが多く、少し傾斜がある場所で我慢。39期に張り方を教えながら設営する。サブザックを準備し昼食を各自軽く取り、瑞牆山へと出発した。
・富士見平~天鳥川~(撤退)~天鳥川~富士見平
テントを設営しているころから、冷たい風を感じ、少し雲行きが怪しく感じるも、出発。まだ岩の多い山道に慣れていないメンバーもいたことに加え、瑞牆山から戻ってくる登山者が非常に多く、なかなか進めない。時々雨粒も感じ、天鳥川を過ぎたころから頭の中に「撤退」の二文字がちらつき始める。天鳥川以降は木々が空を覆う薄暗く岩がゴツゴツとした谷道。それにしても下山者が多く、歩き出してしばらくすると小雨が降りだした。今回の山行は、新歓合宿の代替の意味もあり、39期は全員泊り山行がはじめてだったため無理は禁物、また翌日の山行・夕食の時間・天候の怪しさ等々を考慮して、泣く泣く引き返すことを決める。そうと決まればゆっくりと戻る。再び天鳥川に着き、後ろから下山してきた団体に抜いてもらおうと小休止をしようとしたら、その団体の先頭がなんだか見慣れた顔。その団体は、CLの出身高校の山岳部であった。ここで懐かしの高校山岳部に出会うとは愉快な巡り合わせだ。見たことのない「後輩」たちに自己紹介をさせられた後、先に行ってもらう。あとで分かったことであるが、設営したテントの周囲の大きなテントはその山岳部のテントであった。富士見平までゆっくりと戻る。
・下山後
到着後ゆっくり夕食の準備。夕食はドリア。ミートソースがとってもおいしそうで、楽しい気分でコンロの使い方を教えたりしていた…が、お米を炊くときにトラブル。お米を水に浸ける時間が足りなかったことが原因で、水の量の勘が狂ってしまい、芯が残ってしまった。CL、食当のSL、平岩さんが3人でショックを受けて頭を抱えながら、水を加え再加熱、なんとかする。美味しいミートソースとチーズをのせて食べたが、意外とお米も食べられるようになっていた。ナイスリカバリー。CLは高校山岳部顧問の先生方とお話をしたり、天気図を書く高校生に懐かしさを感じたり。3年下の後輩の顔など誰も知らない。時の流れを感じた。夕食を終え、各自就寝準備などをして19時前には就寝。夜、酔ったおじさんたちが大きな声で話していて注意され、その声で目が覚めることもあったが、全員おおむねよく眠れたようであった。夜に少し雨降る音が聞こえる。少しだけ不安になったが、好天を信じた。
□2日目(6/11)
・出発前
無事予定通り3時に起床。雨音は聞こえない。テントは男女で分かれており、外は寒く出るのは非常に億劫だったので、朝の食当は吉田君がいる男子テントの中で作る。調理中は暖かかった。メニューはトマトのスープパスタ。具材がトマト缶・しめじ・スパム・豆と非常に豪華だった。前日にパスタが9人で300グラムほどしかないと聞いて少ないと文句をつけてしまっていたが、具材の豊富さを考えれば朝にぴったりの量でした。不用意な発言をここにお詫び申し上げます。39期もちゃんと起きて動き出しており、安心した。4時前には出来上がり、女性の方々にも配る。朝食の片づけを終わらせ、各自出発準備を整えた。
・富士見平~大日岩
例の高校生の団体よりも少し早めに出発。予定より少しだけ遅れてしまったが、初めての泊りのメンバーがいる割には十分な準備の早さだったろう。歩き始めはゆっくり、焦らずに進む。途中上着を脱いだり水を飲む小休止のついでに、地形図を見せながら地点確認などもやってみる。地図と周囲の状況、今まで歩いてきたルートの特徴や時間など、様々な要素を考えなければいけないので難しいですが、そのうち慣れると思います。ここで高校生の集団に抜かれる。相変わらず、メインザックの割りに速い。これ以降追いつけることはなかった。大日小屋のテン場には、数張テントが張ってあったが、広いテン場ではないので設備が充実した富士見平が適当だろう。大日小屋を利用する場合は富士見平小屋で受付をする必要があるとのこと。ここから大日岩まで、少し岩がちな道を登り、大日岩で稜線に出る。
・大日岩~金峰山
大日岩の脇で休憩を取り、ここからはSLを先頭に歩き出す。最初は樹林帯の中を歩く。中高年の団体さんが数パーティー。まだ道が広くすれ違うのはそこまで難しくなかった。砂払ノ頭以降は岩場の稜線。ここから岩場に慣れていないメンバーもいるため進みはゆっくりに。場所・時間によって風が強く、少し肌寒い。ところどころ鎖もあるが、頼らなくても登れる程度。今回はサブザックだったのでそこまで難しくはない。ただ、雨などで濡れていたら滑りやすくかなり慎重に歩く必要があっただろう。
金峰山頂でしばらく休憩。少し靄がかかっており展望はまあまあ。五丈岩に登ろうとするメンバーもいたが、途中で断念したようだった。頂上でのかりんとうは美味しいですね。ありがとうございました。
・金峰山~富士見平
下りは同じような学生のパーティーと抜きつ抜かれつ。下りは登りよりも遅くなるかな、と思ったら、39期も慣れてきたようでサクサク下りられる。サブザックのお陰か、下りなのに珍しく体が悲鳴を上げない。しっかりとした休憩は大日岩でとったのみ。メンバーの顔にも特に疲れの色は見えず、富士見平へ無事に帰着した。
・富士見平~瑞牆山荘
富士見平で到着後、すぐテントを撤収。帰りに温泉に入りたかったため12:50発のバスに乗ることを目標に少し急ぐ。ここからはメインザック行動だが、少し焦ってしまったかパッキングがうまくいっていなかったメンバーもおり、ところどころ止まりながらの下りになったためコースタイムと同等程度の速さ。登りで感じたよりも道は短く、あっという間に瑞牆山荘へ到着した。
・瑞牆山荘~高尾駅
バス停にはかなり人が並んでおり、バスの大きさから乗れない懸念もあったが、幸い増便をしてくれたようで目標の12:50発のバスに乗ることができた。瑞牆山荘から韮崎駅まで、1回途中下車が可能な片道乗車券(2050円)を購入し、途中増富温泉に寄る。どうやら10円安くなるこの片道乗車券は、乗車時に運転手に頼まないと買えないようだった。温泉には食事処も併設されており、メンバーと協議の結果2時間ほど滞在することに。特に大きな期待はしていなかったのだが、この温泉はなかなか良かった。ぬるめの浴槽が多く、25℃、30℃、35℃、37℃、42℃と素晴らしい充実ぶり。疲れた足でぬるめのお湯にゆったりと浸かる、これは至高である。メンバーの圧力に屈せず滞在を2時間としたことは大正解であった。特に25℃の源泉かけ流しの浴槽は、しばらく入っていれば身体の内部まで温まり、いくらでも入っていられそうだった。時間が迫ってきたため1時間と少しで泣く泣く入浴を切り上げ、食堂へ向かうと、驚くべきことにCL以外のメンバーはみんな上がっており、食事も大体終えていた。皆さんは早風呂のようだ。牛乳が売り切れていたのは遺憾だったが、温泉後の天ざるそばに舌鼓を打つ。登山後はそばに限る。さて、あっという間にバスの時間になり、韮崎行のバスに乗り込む。思っていたほど混んでおらず、メンバーの大半は座ることができた。韮崎駅に到着し、そこからホリデー快速ビューやまなしに乗るべく3分乗り換えチャレンジ。少し電車が遅れていたようで、無事乗り換えに成功する。ラッキー。これに乗り遅れ10分後の電車になると、高尾着が1時間遅くなるため、この差は大きい。最近中央線ばかりに乗っているなあと思いつつ、おしゃべりをして盛り上がっているといつの間にか高尾。ここで流れ解散となった。
■総括
先月の雲取山新歓合宿がつぶれ計画したこの山行、天候に恵まれ楽しく登ることができた。泊り山行はじめてのメンバーも特に心配するようなこともなく登ることができたので、充実した山行だったのではないだろうか。富士見平はテン場の広さも十分で、この時期に新入生を連れていくにはなかなか良い山だと思った。交通費が安くないのが少し辛い点ではあるが。
■反省
・お米はしっかり浸けておくことが大事。39期の皆さまには、初めての山行でのお米がイマイチとなってしまい申し訳ありませんでした。
・山行時メンバーから持ち物に「歯ブラシ」を入れた方がよいと指摘を受けました。次回からは加えます。
・富士見平からの下山時、バスの時間が迫っており少し急いでしまいました。もっと早い段階からバスの時間を気にしたほうが良かったと反省しています。