2017/9/13-16 八ケ岳

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
八ケ岳縦走計画書
作成者:岩崎
■山域 八ヶ岳
■日程 2017/09/13~17(3泊4日、予備日1日)
■在京本部設置要請日時 2017/09/17 19:00
■捜索要請日時 2017/09/18 09:00
■メンバー(1名)
CL 岩崎

■集合
佐久平駅9/13 08:55

■交通
【行き】
JR京浜東北根岸線 日暮里06:02—赤羽06:15
JR高崎線 赤羽06:23—高崎08:01
JR新幹線 高崎08:23—佐久平08:52
千曲バス 佐久平駅09:01—立科町役場前09:39
たてしなスマイル交通 立科町役場前11:10—立科牧場11:37
計6120(4800+820+500) 円
【帰り】
JR中央本線 信濃境15:40—小淵沢15:44
JR快速ホリデー 小淵沢16:17—新宿18:55
計3024円
〈最終〉
JR中央本線 信濃境20:50−甲府21:33
JR中央本線 甲府21:36−高尾23:00
JR京王高尾線 高尾23:13−北野23:23
JR京王線特急 北野23:26−新宿00:05

■行程
1日目:蓼科牧場—3:10—蓼科山—1:40—大河原峠—0:50—双子池キャンプ場(計5:30)
2日目:双子池キャンプ場—2:40—北横岳—2:00—縞枯山—0:30—茶臼山—0:45—麦草峠—3:05—黒百合ヒュッテ(計9:00)
3日目:黒百合ヒュッテ—2:35—やまびこ荘—2:10—横岳—1:30—赤岳—1:10—キレット小屋(計7:25)
4日目:キレット小屋—1:30—権現岳—1:40—編笠山—3:00—富士見高原ゴルフコース—1:10—信濃境(計7:20)

■エスケープルート
双子池キャンプ場まで:引き返す
双子池~縞枯山:ロープウェイで下る
縞枯山~黒百合ヒュッテ:麦草峠に向かう
黒百合ヒュッテ~キレット小屋:本沢温泉、横岳登山口の近い方へ進む
キレット小屋以降:そのまま進む

■地図
2.5万分の1 「蓼科山」「蓼科」「八ヶ岳西部」
山と高原地図 33「八ヶ岳」

■遭難対策費
600円/人
計600円

■雨天時
前日17:00までに判断

■備考
日の出 05:19 (八ヶ岳 9/15)
日の入り 18:04 (八ヶ岳 9/15)
佐久警察署 0267-68-0110
茅野警察署 0266-82-0110
北八ヶ岳ロープウェイ
http://www.kitayatu.jp/ropeway/
双子池キャンプ場
https://www.futagoikehyutte.com/
幕営費 800円/人 (9/11~14は休業。テント泊は利用可能。) 水場あり
黒百合ヒュッテ
http://www.kuroyurihyutte.com/
幕営費1000円/人 素泊まり5300円 水場あり
キレット小屋
http://www.yatsu-honzawaonsen.com/kiretto.html
幕営費 550円/人 素泊まり4700円 水場枯れ気味 飲用水有料
アルピコタクシー茅野営業所 0266-71-1181
ニュー交通タクシー 0267-65-7070
八峰苑鹿の湯
http://happoen.jp/hotspa.html?id=182
日帰り入浴 600円

八ケ岳縦走記録
作成者:岩崎
■日程 9/13~15(2泊3日)
■山域 八ヶ岳
■天候
1日目:晴れ
2日目:晴れ
3日目:晴れ時々曇り
■メンバー(1名)
岩崎

■行程
・1日目
11:45 蓼科牧場
11:50 ロープウェイ終着
12:00 7合目登山口
12:25-12:35 休憩
13:20-14:30 蓼科山荘
13:50-14:00 蓼科山
14:20-14:30 蓼科山荘
15:30-15:40 大源原峠
16:00-16:10 双子山頂上
16:40 双子池ヒュッテ

・2日目
3:00 起床
5:30 出発
6:30-6:35 亀甲池
8:00-8:10 北横岳
8:50-9:00 分岐
9:10-9:20 縞枯山荘
10:25-10:50 茶臼山
11:45-12:00 麦草ヒュッテ
13:00-13:10 丸山
13:25-13:30 高見石小屋
14:00-14:10 休憩
15:00 中山
15:30 黒百合ヒュッテ

・3日目
4:00 起床
6:00 出発
6:45-6:50 休憩
7:30-7:45 東天狗
8:50-9:00 休憩
10:00-10:15 硫黄岳近く
11:00-11:10 台座ノ頭?
11:30 奥の院
11:45 三叉峰
12:50-13:00 休憩
13:50-14:00 休憩
14:45 海ノ口自然郷横岳登山口
17:45 野辺山駅

■記録
◇1日目
・交通
佐久平駅までのアクセスは高速バス、鈍行+路線バス、(鈍行+)新幹線、の3つ。
高速バスは到着時刻が10:30~となり、路線バスを乗り継いで蓼科牧場に向かうと、14:37になり遅すぎる。
鈍行+路線バスは安く抑えられるが、乗り換え回数がとにかく多い。5回といったところ。
新幹線を使えば、上野から1本で行けてとても楽。特急代金2500円。
・自宅~佐久平
熊谷から乗れば特急代金は1800円なので、今回は節約のため熊谷から乗った。自由席が座れるかどうか不安だったが、難なく座れた。乗車率は40%ぐらい。新幹線といえば硬すぎるアイスなので、車内販売があったら買おうと思っていたが今回は無かった。主な乗客は高崎で降りるサラリーマンだったので、車内販売をやっても売れないのだろう。
・佐久平~蓼科牧場
佐久平駅はタクシーの待機列があるくらいには田舎ではない。地図を見たところ近くにコンビニもあるようだ。水曜日ということもあってかバスは空いている。他の乗客は望月というところで全員降りた。町役場に用はないらしい。立科町役場で次のバスを1時間待つ。歩いて10分のところにローソンがあったのでそこで昼飯を買った。蓼科牧場へ向かうバスの乗客は他に1人だけ。もともと運行していた民間業者が撤退し、それを市が引き継いだらしい。なお、行きに使用したバスはどちらもICカードが使えなかった。
・蓼科牧場~蓼科山荘
なぜか蓼科牧場に予定より遅くついた。道は空いていたのに。時間の厳しい行程だったのでロープウェイを使うことにした。片道530円と良心的。蓼科山荘までの登りは何てことない。何てことないが、今回はザックが重く一歩がつらい。何とかコースタイム通りで蓼科山荘に着く。
・蓼科山荘~蓼科山~蓼科山荘
メインザックを山荘にデポして、サブザックで蓼科山をピストンする。鎖場もあるにはあるが、サブザックなら難しくない。山荘に戻って小屋で長門牧場アイスを食べる。濃厚でとても美味しかった。日が落ちないうちに双子池に向かう。
・蓼科山荘~双子池
蓼科山荘~大河原峠はぬかるみが多かった。双子山~双子池はあまり使われていないらしく、道が荒れ気味である。背丈ほどの笹が登山道を覆っているのをかき分けて進む。
・双子池キャンプ場
双子池のキャンプ場は雌池のほとりにある。池まで緩やかな傾斜で3mくらいしか距離がないので、大雨で増水したらテントが水没しそうである。水場は雄池であるが、水質は微妙。濁ってはいないが、藻のようなものが漂っている。仕方ないので煮沸して利用した。

◇2日目
・朝
朝、何も考えず3時に起きたが早すぎた。朝食を食べ終えて二度寝した。5時には周りが明るくなってきたので、出発の準備を始め、5時30分に出発した。
・双子池~北横岳
双子池~亀甲池はあまり使われていないらしく荒れ気味だが、赤テープが丁寧に誘導してくれた。亀甲池~北横岳はひたすら登りが続く。頂上の展望は良い。双子池では電波が通じなかったが、ここでは通じた。
・北横岳~麦草峠
ロープウェイと縞枯山の分岐でこの日初めて人に出会った。ロープウェイで登ってきた観光客のようだった。縞枯山荘はとても綺麗。リンゴジュースを300円で購入。展望のない縞枯山を抜けて茶臼山へ。頂上から少し歩くと展望がとても良いところがある。麦草峠まで降りる途中に中学生の集団がいた。学校登山らしい。麦草ヒュッテもこれまた綺麗。350円で滝沢牧場アイスを購入。
・麦草峠~高見石小屋
高見石小屋までの道のりはアップダウンの連続で疲れるが、道は険しくないのでただ進むのみ。高見石小屋は飲み物が450円~と少々高め(麦草ヒュッテは確か200円)。中山までの長い登りを終えれば黒百合ヒュッテまでもう一息。ちょいちょい下る。
・黒百合ヒュッテ
黒百合ヒュッテもこれまた綺麗(水洗トイレ!)。人はそれなりにいるようだが、綺麗な小屋に泊まっている人が多いようだ。テン場には1つしかテントが張られていない。幕営費は一般1000円で、学生700円。水場は無いが、小屋で無料で貰える。夕飯はキーマカレーのアルファ米+クラムチャウダー。とても楽でおいしい。

◇3日目
・朝
昨日の反省を踏まえ、4:00起床。コッヘルで焼きそばを適当に作る。水を貰いに行くとき歯ブラシを売っていることに気づき購入。歯を磨く。そんなこんやで出発が6:00まで遅れる。
・黒百合ヒュッテ~東天狗
天狗の奥庭は岩石帯。これまでとは趣の違うルートになる。岩に〇×の目印がついているのだが、かなり薄れている。下りのときやガスっているときは注意が必要か。
・箕冠山~根石岳山荘
ザレ場気味の道が続く。展望があって気持ちの良い道。根石岳山荘は傍から見る限りかなりボロイ。
・根石岳山荘~硫黄岳
やまびこ荘は8/25で営業終了していた。
・硫黄岳~三叉峰
硫黄岳の頂上はかなり広い。標識は一応あるが、天気が悪いときは赤石の頭の方へ行かないよう注意。奥の院~三叉峰はそれなりに険しい岩場。晴れていれば特に問題なさそうだが雨の時は要注意。個人的には谷川岳~平標山の縦走であった岩場を彷彿とさせた。
・三叉峰~横岳登山口
ひたすら長い樹林帯の下り。開けたところが少なく、グループの場合は休憩が取りづらいか。
・横岳登山口~野辺山駅
八ヶ岳高原ロッヂまでのコースタイムは山と高原地図のコースタイムは15分。だが、実際歩いたら50分近くかかった。疲れで歩くのが遅くなったことを考えてもこのコースタイムは何かの間違いではないか。別荘地帯、田畑、森、国道と歩き続けること3時間、野辺山駅に着いた。

■総括
単独行のテント泊は初めてだったが特に何の問題もなく終えることができた。あまりに人の少ない山域だと寂しく感じるかもしれない。ただ、1人で歩いているとよく話しかけられるようにはなる。

■反省
・テントの撤収は1人でやるといつもより時間がかかる。慣れるまでは時間に余裕をもつべき。
・記録はメモ帳に実際書く方が休憩中にサッとできて良い。
・唇の日焼け対策をすっかり忘れていた。リップクリームを塗ろう。
・天気予報を見てから考えた後だしジャンケン的計画だったので、MLに流すのが直前になってしまった。具体的な日程が未定でも前もって流しておくべきか。

■雑感
・「蓼科」より「立科」の方が古い呼び方らしい。
・今回、エスケープすることに決めたのは主に体力面に依る部分が大きい。最終日の天気は午前曇り、午後から段々と雨が降る予報だった。山中での行動時間が6時間ということを考えれば、いつも通りであればエスケープしなかった。しかし、単独行テント泊ということで荷物が重く、いつもと違うレベルの疲労を感じていたので(要するにとても疲れていた)、エスケープすることに決めた。下山口から駅まで3時間歩けたことを考えれば杞憂だった感じもあるが、山では一歩踏み外して滑落、滑って岩にぶつけて骨折など一瞬の油断が命取りになる。厳しめの判断だったが、悔いはない。