2017/9/24 Štrbské pleso

Štrbské plesoハイク記録
■日程 2017/9/24
■山域 Visoké Tatry[英High Tatras]
■天候 曇りときどき小雨 3度ぐらい
■メンバー CL平岩 雷鳥外2名(A:実家がスロヴァキアのハンガリー人。日本語だけでなくスロヴァキア、ハンガリー、ポーランド、ドイツ、英語対応可, B:登山初心者の日本人)
■行程
Štrbské Pleso駅-Štrbské pleso-Hotel Patria-Mlynská Dolinaを歩くイエロールートの途中-Štrbské Pleso駅

■記録
・前置き
 天気と前後の行程の都合とにより、ハイキングとしての行動は行っていないも同然だが、スロヴァキア側からタトラ山脈へ行く日本語での記録は文献でもネット上でもほとんど見られなかったので、今後の参考までに簡単に記録を残しておく。一般にポーランドのZakopaneから行く日本人の方が多いようだが、Aによると「ポーランド側からはつまらない、スロヴァキア側から見るタトリの方が急峻で綺麗」とのこと。Aはスロヴァキア出身なので多少話を盛ってはいるが、ガイドブックを見る限りポーランド側からの山容の方がなだらかなのはたしか。
 当初は前日にŠtrbské plesoからPopradské pleso(plesoはスロヴァキア語で小さな湖の意)へ行くコースタイム2:35+0:25(Popradské pleso一周)のレッドルート[初心者向け]を歩く予定だった。しかし23日の朝に暴風警報が出ておりハイクを止めKežmarokで遊んでいたので、天気の若干落ち着いた翌24日に、1時間30分ほどŠtrbské plesoの周辺を歩くに留めた。

・コース概況
08:45 Štrbské Pleso駅 小規模な東武日光駅といった感じ。周りにお土産屋やインフォメーションセンター、ホテルなどあり。舗装道を歩いてŠtrbské plesoへ向かう。
09:00 Štrbské pleso 湖周辺は遊歩道。かつてタトラが隆起した際取り残された海跡湖らしい。晴れていたら背景にタトラが見えて美しいだろうに、ぎりぎり対岸が見えるレベル…。また雨か……。
09:15 Hotel Patria 湖岸に立つ大きなホテル。
09:30 Mlynská Dolinaを歩くイエロールートの途中 Dolinaは谷の意。時間の許す限り、イエロールートを進んでみた。石がごろごろ敷かれている歩道なのでスニーカーでも歩ける。
10:07 Štrbské Pleso駅 来た道を戻って到着。


■補足
①言語
 スロヴァキアもハンガリーと同様に、観光地を除いて、基本的に英語が通じないというよりわからない感じだった。スロヴァキアのPopradはハンガリーやドイツやポーランドからの観光客が多数来るスキーリゾートなので、私の下手な英語でも通じた。
 万が一Visoké Tatryで遭難した場合、普通に英語が通じる地域ではないのでリスキーではある。ドイツ人登山者が多いのと、標識に書いてある単語もアルファベットを適当にドイツ語読み?しておけば伝わるので、英語よりもドイツ語の方が汎用性は高いように感じた。Aによると、この山域で遭難するのは、ハンガリー語が通じると思ってやってきたハンガリー人らしい。
 登山道の道標は、地名が現地語表記で立っている。

②登山道情報の入手
 2017年現在、日本語媒体での入手は厳しい。ロープウェイを乗り継いで2600mまで上がることができるTatranská Lomnicaについては日本人ブログや地球の歩き方などでの情報が入手できるが、他のエリアはほぼ無理。
 Tatryの公式?HPは英語もあるが、レイアウト崩れして見るのがめんどくさくなり、Amazonで英Sunflower Booksの”Tatra Mountains”という登山ガイドブックを購入した。Amazonが日本国内に在庫として持っているおかげで、定価13£のところを1600円ぐらいで買えるし、カラーのルートマップやコースタイム、細かいルート状況も記述され、定期的に版も更新されているので大変良い本。
 Popradのインフォメーションセンター(登山情報も周辺観光情報も同じこの施設。センターの人はマルチリンガル。)ではTATRA PLANという防水でカラーの1:27000の地形図をお勧めされて購入した。7€。
 登山道は、難易度に合わせてルートが色分けされており、道標や目印もその色に合わせて付けられている。詳細はガイドブックに書いてあるので割愛。

③交通 MÁVもZSSKも英語HPで乗換案内があるが定刻通りに動くとは限らない。とにかく気を長くするに限る。
[22日]
・Budapest Keleti→Kosice
MÁV[ハンガリー国鉄] 6100Ft なぜか片道券より往復券の方が安いので往復券購入。
6:30発 10:00前着 まさかの定刻通り。下手すると平気で2時間ぐらい遅れるらしい。Kosiceはスロヴァキアの古都なので観光。
・Kosice→Poprad-Tatry
ZSSK[スロヴァキア国鉄]2.64€ 同じ区間を私鉄も走っているらしいが、時間はあまり変わらず国鉄だと安いとのことでスロヴァキア国鉄。ちなみに、スロヴァキア国内、学生は無料または格安で国鉄に乗れる。
12:27発 14:18に着くはずが15:00頃着 20分遅れで出発したのでしょうがない。

[24日] 全てZSSK
07:29 Poprad-Tatry駅発 Tatranská Lomnica行き
07:25発のŠtrbaで乗り換える電車だったら36分でŠtrbské Pleso行けるはずだったのに、電車を待つホームを間違えて、結局各駅停車で1時間13分かけて行く羽目に。
07:53 Starý Smokovec駅 乗り換え
08:45 Štrbské Pleso駅
 上記記録に書いたように湖周辺を歩く。
10:13 Štrbské Ples駅 Poprad-Tatry行き
11:30 Poprad-Tatry駅

*切符
全て現地の窓口で購入した。
MÁVのICは予約もできるらしいが、早朝なら自由席を前日に購入でも特に問題ないとのこと。MÁVの窓口の人は、Budapest最大のターミナル駅でも英語があまりできず、できてもハンガリー語訛りがあり相当早口なので、インターネットで購入する方が安心かもしれない。
基本的にハンガリーでの接客は、客がハンガリー人にせよ外国人にせよ、店主の方が偉く、高圧的。逆にスロヴァキアでの接客は大変親切で、Popradなどの観光地であれば英語も通じやすい。切符売り場もお国柄が反映されていた印象。