2017/11/4 牛奥ノ雁ヶ腹摺山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
牛奥ノ雁ヶ腹摺山山行計画書
作成者:菅沼
■日程 2017/11/4(土) 日帰り
■山域 大菩薩
■在京本部設置要請日時 2017/11/4 17:30
■捜索要請日時 2017/11/5 9:00
■メンバー (計4人)
CL菅沼 SL鈴木 木口 杉山

■集合
07:06高尾駅発 中央本線・甲府行 先頭車両

■交通
□行き
高尾07:06—(中央本線・甲府行)—甲斐大和08:01 (972円)
甲斐大和駅08:10—(栄和交通・大菩薩上日川峠線)—すずらん昆虫館前08:36 (750円)
※遅れた場合
高尾08:10/08:44—(中央本線)—甲斐大和09:04/09:44
甲斐大和駅09:20/09:50—(栄和交通・大菩薩上日川峠線)—すずらん昆虫館前09:46/10:16
□帰り
やまと天目山温泉16:16/16:24/17:32/18:47[終]—(栄和交通/甲州市民バス)—甲斐大和駅16:30/16:35/17:43/18:58
(300円)
甲斐大和22:38[終]—新宿00:25(京王線利用)

■行程
すずらん昆虫館-0:40-林道出合-1:10-牛奥ノ雁ヶ腹摺山-1:00-黒岳-0:40-湯ノ沢峠-0:35-大倉高丸-0:30-ハマイバ丸-0:45-米背負峠-0:40-林道終点-1:15-やまと天目山温泉
[計7:15]

■エスケープルート
牛奥ノ雁ヶ腹摺山付近まで:引き返す
川胡桃沢ノ頭付近-ハマイバ丸付近まで:湯ノ沢峠へ進む/引き返す
湯ノ沢峠—(タクシー・約6300円/台)—甲斐大和駅or湯ノ沢峠-1:50-やまと天目山温泉
ハマイバ丸付近から:そのまま進む

■地図
山と高原地図25(旧24)「大菩薩嶺」
2.5万分の1:「大菩薩峠」・「笹子」

■遭難対策費
100円/人*4名
計400円

■悪天時
前日夕方までに判断

■備考
日出(11/5 東京)06:06
日没(11/4 東京)16:43
山梨県警日下部警察署 0553-22-0110
栄和交通(バス) 0553-26-2344 http://eiwa-kotsu.jp/root.html
甲州市民バス http://www.city.koshu.yamanashi.jp/kurashi/files/20170404/%E6%99%82%E5%88%BB%EF%BC%89%E7%B8%A6%E6%96%AD%E7%B7%9A.pdf
栄和交通(タクシー) 0120-08-6336
やまと天目山温泉 0553-48-2000
http://www.daibosatsu-kankou.com/facility/yamato_tenmoku_hotspring.php
10:00-19:00(最終受付18:00) 300円/3h

牛奥ノ雁ヶ腹摺山山行記録
作成者:菅沼
■日程 2017/11/4(土)
■山域 大菩薩
■メンバー(オーダー順・敬称略)
SL鈴木 木口 杉山 CL菅沼
■天候
晴のち曇
■時間
10:00すずらん昆虫館前バス停発
10:55休憩
11:03発
11:16パノラマ岩
11:28牛奥ノ雁ヶ腹摺山・休憩
11:45同発
12:07川胡桃沢ノ頭
12:29黒岳
12:43白谷ノ丸
13:04湯ノ沢峠
13:30大蔵高丸・休憩
13:47同発
14:08ハマイバ丸
14:28天下石・小休止
14:35同発
14:45米背負峠・小休止
14:50同発
15:16林道終点
16:18やまと天目山温泉着

■記録
・登山口まで
さて、この記録はまず謝罪から始めなければならないだろう。
当初の計画では、7:06高尾発の電車内集合。しかし、CLの起床は6:55。一見して明白な寝坊である。高校の修学旅行出発日以来の絶望感と共に飛び起き、すぐさま連絡・準備し20分後には電車に乗る。集合時刻通りに高尾駅に集合していた他の3人には先に甲斐大和駅へ向かってもらい、そこで追い付いたCLと、予定より1本後(70分後)のバスに乗ることにする。9時過ぎ、CLは無事乗り換えに成功し1時間遅れで到着しメンバーが集合。3人とも(生)あたたかい目で迎えてくれた。甲斐大和では非常にたくさんの登山客が降り、駅前の小さなバス停はごった返していた。バスは2台で、ぎりぎり座れたが、乗ることができなかった乗客も十数名いたようだった。およそ10分発車が遅れたバスに20分ほど揺られ、登山口のバス停に到着した。
1時間以上も待っていただいた3人に心より感謝し、またこの大失態について、心よりお詫び申し上げたい。
・すずらん昆虫館前バス停~牛奥ノ雁ヶ腹摺山
バス停近くの少し分かりにくい場所から登山道に入る。しばらくは林道と交差したり、林道に沿って歩く。途中、正面に人工針葉樹林を見たところで道は左に大きく曲がるため、そのまま直進しないように注意。林道の終点から登山道。動物の侵入を防ぐ柵が多く、いちいち開けては閉めなければならず少し面倒だった。やや階段が多いということを除けば、普通の樹林帯の登山道である。途中のパノラマ岩で、他の登山客に話しかけられる。「あ!電車の中で『先輩が寝坊で遅れるとかマジウケるんですけど(笑)』とか言ってた子達でしょ!早いわね!(笑)」本当にすみませんでした。パノラマ岩を越えると、立ち枯れた木々が立ち並ぶ、なんだか不思議な雰囲気の一帯を通る。そこからしばらく歩き、今回の主要な目的である牛奥ノ雁ヶ腹摺山に到着した。頂上は開けた草地で開放感がある。"Mt.ushiokunogangaharasuriyama"という看板は必見である。この周辺では牛奥ノ雁ヶ腹摺山の他にも、雁ヶ腹摺山や笹子雁ヶ腹摺山があるが、牛奥ノ雁ヶ腹摺山が最も名前が長い。今後機会があれば牛奥ノ雁ヶ腹摺山・雁ヶ腹摺山・笹子雁ヶ腹摺山の雁ヶ腹摺山3座をめぐる山行もやってみたいところだ。ここで杉山くんよりリンゴと梨をいただきました。ありがとうございました。
・牛奥ノ雁ヶ腹摺山~米背負峠
牛奥ノ雁ヶ腹摺山からは稜線。稜線といっても森林限界は越えておらず、時々開けたところがある程度。道はところどころ分かりにくいが、周囲の状況を気にしながらテープと踏み跡を頼って行けば迷うことはないだろう。登山道には道標がかなり多く、整備されている。山と高原地図には倒木が多いなどとあるが、そこまで歩きにくいということはない。湯ノ沢峠までは車道が通っているようだったが、南北の縦走路から少し西に歩いたところにあるようだった。登山者数を調べるカウンターが設置されている。牛奥ノ雁ヶ腹摺山の方向へ向かう人はあまり多くないようだった。時間に余裕があったのでそのまま計画通り進むことにする。大蔵高丸は今回のコースを通して一番開けたところだったが、残念ながら富士山は霞んでしまっていた。ここで杉山くんよりリッツと苺ジャム、バームクーヘンをいただきました。ありがとうごうざいました。なだらかな稜線を少し歩くと、ハマイバ丸。破魔射場丸と書くらしい。またしばらく歩くと、天下石。正面は絶壁だが、裏からは登れるようだった。木口さんや杉山くんの身のこなしの軽さには敬服する。そこから少し急な道を下り、米背負峠へ到着した。
・米背負峠~やまと天目山温泉
林道までは、沢沿いの道を歩く。沢沿いにしては非常になだらか。数度軽めの渡渉がある。樹林におおわれ薄暗い。地図には道が荒れている場合があるとあるが、晴れの日ならば問題ない。ただ、雨の日には歩きたくはない道だった。30分程度で、林道に入る。舗装された道。とても退屈な1時間の林道歩きだと予想していたが、林道沿いの紅葉がとても美しい。思わぬ収穫だった。県道に合流する前には真っ暗なトンネル。途中で折れ曲がっているため、トンネルの中は真っ暗で気味が悪い。驚かせると叩かれるので注意しよう。一般車は通行できないため、トンネル内部が汚れておらずきれいとの杉山くんの評。このトンネルを抜け、県道を右折し再びトンネルを抜けると、やまと天目山温泉。林道歩きで少しだけ雨粒を感じたのみで、雨には降られずに済んだ。
全体を通して、地図のコースタイムの7割程の時間で歩いた。
・下山後
やまと天目山温泉は、510円/3h。当初はここで食事も済ませようと思っていたが、なんと食堂のラストオーダーが17時。思わぬ誤算。(予定通りに出発できていれば食べられたのに…ということがみんなの頭を過っただろう。本当に反省しています。)1時間後のバスで甲斐大和で向かうことに。温泉はアルカリ泉で、お肌がすべすべになった気分。混雑時は少し手狭か。露天風呂からは紅葉も拝め、気分が良い。そこそこで温泉を切り上げ、バスへ乗車。17:30には外は真っ暗。甲斐大和まで15分ほどバスに揺られ、駅近くのセブンイレブンで少し買い物をし、電車に乗り込んだ。電車の中ではいろいろおもしろい話で盛り上がっていると、あっという間に終点高尾。高尾駅で流れ解散となった。

■総括
・まず、第一にCLの寝坊という大失態。深く反省すると共に、メンバーに陳謝する。
・連休中日で、大菩薩峠付近はごった返していたであろうにも関わらず、行程を通してあまり人に会わなかった。靄がかかり景色が良かったとまでは言えないが、静かな道を歩き、紅葉も堪能することができた。日本一長い名前の山に行きたいという衝動的動機で計画したにしては、充実した山行だった。
・樹林帯・草原・ササ・砂地・沢沿いと、非常に表情豊かな道で、とても面白かった。
・先頭は終始SLの鈴木さんに歩いてもらった。とても良いペースで、歩きやすかったです。

■反省
・登山の数日前から体調が良くないにも関わらず、寝不足であってはいけない。
・登山前日の疲れている時に、12時間もアルバイトに勤しんではいけない。帰ってからさらに働くなどもっての他である。
・寝る前に翌朝起きられるかどうか嫌な予感がしたなら、複数の目覚ましをセットするなど、念には念を入れて、入れすぎるということはない。
・計画書で、遅れた場合を記載していたことは、遺憾にも役に立った。
・共装の確保は計画的に行いたい。
・分かりにくいところや分岐では、目印に注意しながら慎重に進もう。

■雑感
・久々の登山で予想以上に疲れてしまった。杉山くんも同じく身体に堪えたらしい。女性陣はどちらも元気そうでした。
・リンゴと梨、リッツと苺ジャム、そしてバームクーヘン、おいしかったです。ありがとうございました。
・温泉を出た後、自販機コーナーに向かい、牛乳がないからってアイスで安易に妥協してはいけない。受付付近の冷蔵庫に瓶の牛乳が売っていることだって、あるのだから。