2017/11/12 三ツ峠山
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
三ツ峠山山行計画書
作成:平岩
■日程 2017/11/12(日)
■山域 御坂
■在京本部設置要請日時2017/11/12 18:00
■捜索要請日時 2017/11/13 09:00
■メンバー 計3名
CL平岩 SL石田 鈴木
■交通
JR高尾駅7:11発JR中央本線大月行 先頭車両
□行き
新宿6:22-中央線中央特快(高尾行)/中央線(高尾行)-07:05高尾07:11-中央本線(大月行)-07:48大月 1317円
大月07:51-富士急行線(河口湖行)-08:43河口湖 1140円
河口湖駅09:05-富士急バス天下茶屋線天下茶屋行き-09:30三ツ峠登山口 730円
*遅れた場合
新宿-スーパーあずさ1号(松本行)07:00-07:55大月 1,317円+指定席1450円
大月08:13-フジサン特急1号(河口湖行)河口湖-09:00 1,140円+指定席600円 など
□帰り
三つ峠駅発富士急行線大月方面行き 15:58/16:21[新宿行ホリデー快速富士山2号]/17:39/17:51[新宿行山梨富士4号]/18:11/18:43/19:39~22:32[最終]
[例]
○三つ峠16:52-富士急行線(大月行)-17:29大月]710円
大月-ホリデー快速ビューやまなし号(新宿行)17:40-18:55新宿 1317円
○三つ峠-山梨富士4号(富士急行線内のみの乗車不可)(新宿行)-17:51-19:51新宿 2,027円+指定席720円-新宿
■行程
三ツ峠登山口-0:55-ベンチ-0:50-開運山-0:10-四季楽園-0:15-木無山-0:45-八十八大師-0:35-馬返し-0:35-達磨石-0:10-いこいの森-0:40-山祇神社-0:05-三ツ峠グリーンセンター0:15-三つ峠駅 計5:15
*余裕があれば、開運山-御巣鷹山往復35分
■エスケープルート
開運山まで:三ツ峠登山口へ引き返す[河口湖駅行バス10:10/11:05。三ツ峠入口バス停まで徒歩45分かければ毎時1本富士山駅行あり。]
木無山付近:基本的に三ツ峠登山口へ引き返すが、早急に舗装道へ出たい場合は木無山-1:55-河口局
三つ峠山荘から:そのまま進む
■地図
2.5万分の1「河口湖東部」/山と高原地図「32富士山 御坂・愛鷹」
■遭難対策費
メンバー3人×100円=300円
■備考
日の出6:10/日の入16:49(三ツ峠)
大月警察署 0554-22-0110
富士吉田警察署 0555-22-0110
富士急山梨バス本社営業所 0555-72-6877
*入浴施設 三ツ峠グリーンセンター10:00~23:00/610円
三ツ峠山山行記録
作成者:平岩
■日程 2017/11/12
■山域 御坂
■天気 快晴のち晴れのちくもり
■メンバー(オーダー順・敬称略)
SL石田 鈴木 CL平岩
■タイムスタンプ
1025三ツ峠登山口
1120一本
1125発
1152木無山
1205展望地
1226三ツ峠山荘
1240開運山
1250発
1256四季楽園
1300発
1327八十八大師
1353馬返し
1403股のぞき
1423達磨石ゲート
1430いこいの森 駐車場
*以下、ほぼ車道
1445神鈴の滝遊歩道入り口
1519三ツ峠グリーンセンター
1550三ツ峠駅
■総括
のんびり歩き、景色や食事や紅葉を楽しむにはうってつけのコース。登山口から1時間30分で、かなり眺望の良い地点に出られる。しかし、山自体が遠いので、どうせ遠くへ行くならもう少し達成感のあるコースの方がよいかもしれない。
■記録
○~三ツ峠登山口
6時20分頃石田くんから、最寄駅までのバスの運転間隔が想像以上にあいており、予定の電車に間に合わないとの連絡が届く。有料特急に乗ってもらうほど急がない行程なので、河口湖駅9:40発のバスで行くことに変更する。鈴木さんには既視感のある展開かもしれない。在京の小沢くんにはバスの変更を連絡した。
鈴木さんと私は、先に河口湖駅に着いたので、河口湖畔まで歩き(駅から13分程)、溶岩が突出している岩畳やそばの八王子神社を見て遊んでいた。
湖畔のバス停から、石田くんが乗っているバスに乗車し合流。バスは「天下茶屋」行きだったので、富嶽百景についての話題が出るも、何も考えずに三ツ峠登山口で下りてしまう…。下りてから、バスで天下茶屋(9:00OPEN)まで行き、歩いて登山口へ来れば良かったとCLは急に後悔しだす。話題が出た時点で何故その発想がなかったのか。後悔先に立たず。
○三ツ峠登山口~三ツ峠山荘
往復45分かけるほど大宰治や井伏鱒二への愛もないので、大人しく登山口から登ることにする。登山道は、幅広で道の中央がえぐれ気味。落ち葉があるのでふかふかしていて歩きやすかった。「ベンチ」を過ぎた後の展望がいい場所からは、富士山が間近に見えた。山の中腹に雲がかかっていたので、この先までもつか微妙だなと思っていたら……。
2人とも疲れがあるように見えなかったが、少し展望が良い地点で一本。その後もおしゃべりしながら登っていたらすぐに開運山と木無山の分岐にたどりつく。雲が出る前に開運山に着いて眺望を堪能したかったので、計画書では先に開運山へ行くことにしていたが、「木無山脇の展望地が良いから!」とすれ違ったパーティーに言われ、先に木無山へ行くことにした。
○木無山~三ツ峠山荘~開運山
木無山はピークを確認するだけで済むので、脇の「展望地」から富士山を眺める。突出した岩の上から三方の景色を見られるのは、九鬼山付近の御殿山に雰囲気が似ている。12時の時点で雲が富士山にかかっており、山頂周辺が見えたり見えなかったり。電車から朝見た時は快晴だったのに…。
三ツ峠山荘へ行く途中の開けた場所へ戻り、お昼ごはんタイム。石田くんがみたらし団子を持ってきてくれたので、みんなで頬張る。富士には月見草よりみたらし団子、登山の時はカロリーが欲しい。ゆきみちゃんの持ってきたゼリーを食べたり、私が持ってきた熱湯でインスタントスープを飲んだりとピクニック状態。たまにはまったりハイクもあっていいでしょう。五島さんはこういうハイク好きそうなので、来れたらよかったのになぁ。
食後、三ツ峠山荘と四季楽園の間の、土が露出した平坦な尾根を歩く。道の端では多くの人がお昼ごはんを取っていた。電波塔群脇の道はかなり崩れており滑るが、途中から階段になる。その階段を登りきると開運山山頂。
微妙! 富士山見えない!! 上昇気流…。山頂で写真を撮っていると、山梨県設置の山頂道標を設置したというおじさん2人組に会う。設置後1年経った状態を確認しにきたとのこと。「テプラが無事だ!」と喜んでいらしたので、山頂で雨ざらしになってもテプラは耐えられるみたいです。さすがテプラ。
○開運山~屏風岩~八十八大師
三ツ峠山荘の裏手に、山荘内のトイレとは別に公衆トイレがあった。メンバーが利用している間に、山荘の中を覗いていたら、小屋の優しそうなおじさんが出てきてくださったので、少しお話しした。ここから屏風岩の方へ向かう際は鈴木さんに先頭を歩いてもらった。屏風岩は真下にくるとかなり迫力がある。クライミングをしているのは2組。雷鳥の沢部隊だったら登り方で盛り上がりそう、といいつつ私達は道を歩く。鈴木さんも石田くんも、落ち葉で覆われた下り道をどんどん歩いていく。ヤマノススメで「こんなところ歩くの〜」と言われていたガレ場は、杭は漫画よりも斜めに曲がっており落石が多そうだったが、きちんとロープが貼ってあり、道幅もあるので大きな問題はない。
○八十八大師~達磨石ゲート〜いこいの森
次第に黄葉した木が増え、秋山のあたたかい雰囲気が出てくる一方で空はくもる。そんな中、八十八大師へ着く。面倒なので石仏数を数えなかったが、下山後に調べたところによると、81体保存されているようだ。弘法大師が定めた四国の霊地が88カ所なのに代え、88体の弘法大師像をお参りするのが江戸で流行った頃のものらしい。このまま一気に下りられそうだったが、一応休む。まつぼっくりを並べて文字を表そうとしてみたが、あまり上手くいかず、飽きた頃に歩き出す。
股のぞきでは、股に見立てた木の幹のすきまから覗いたが、心の目でしか富士山が見えない。もう曇ってるので、諦めてさっさと降りるとすぐに達磨石に着く。達磨石に描かれた梵字は大日如来を表す「アーク」と書いてあった。同音の”Ark"なら聖遺物の聖杯ではとか適当なことを言いましたが、冷静になると聖櫃のことでした。
*おまけ
○神鈴の滝遊歩道〜三つ峠駅
この後は柄杓流川沿いの舗装道を行く。少し歩くと右手に神鈴の滝遊歩道への入口があるので、色づいた紅葉の下を神鈴の滝を眺めながら下る。川の水は透明で、1枚岩の上に並ぶ滝は結構きれいだった。岩は400mも続くようだが、人は全然いない。紅葉も真っ盛りの日曜日なのに。と思ってると、三ツ峠を模した不思議な形の公衆トイレが目に入り、元気も時間も有り余ってるので、そばのターザンロープや遊具で遊ぶ。
山祇神社や三ツ峠グリーンセンターも立ち寄ったが、グリーンセンターでお風呂に入るほど疲労感も無いので、とりあえず三ツ峠駅へ。だらだら歩いたのにも関わらず、電車が来るまで40分余ったので、唐揚げやらお菓子やらを待合室で食べて時間を潰す。雷鳥Tシャツは何色がいいか3人で検討していたらホリデー快速富士山がやって来る。主な乗客は登山者よりも普通の観光客で、自由席は7割方埋まっていた。一気に中央線まで出られるので楽でした。三鷹で解散。
■反省
・早朝のバスは、運転間隔が空くこともあるので時間をきちんと調べよう。
・「天下茶屋」行きのバスを、三ツ峠登山口で下りた後に、天下茶屋まで行けばよかったと気付いた点。時間に余裕がありそうだったので、片道20分下りてくるだけなら本当に茶屋を見に行けばよかった…。
・メンバーの力量に対して、コースが簡単すぎたかもしれない。提出課題を皆抱えていたので、早く帰るぐらいでよかったのだろうが、往復の移動に5時間かけた割には山行がさくっと終わってしまった。
■雑感
・(初心者ではなく)初級者という雰囲気の登山者が多い山。
・山中での行動時間が4時間でおさまってしまうと、無駄にエネルギーが余る。全然疲れなかった上に、汗もひいてしまい、お風呂に寄る気にならなかった。
・三ツ峠グリーンセンターの食堂は、13:30まで昼,17:00から夜と絶妙に登山客が使えない時間帯にしか開いていない。また、ヤマノススメ関連グッズはない。在京へのお土産用にSLが探していたが、無かった。