2018/8/10-11 礼文島・利尻山
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
礼文島ハイク・利尻山山行計画書 ver.1.1
作成者 山本
■日程
□礼文島 8/10(金) 予備日なし
□利尻山 8/11(土) 予備日1日
■山域 利尻島・礼文島
■在京本部設置要請日時 2017/8/11 20:00
■捜索要請日時 2017/8/12 09:00
■メンバー(計1人)
CL山本
■交通・宿泊
(1)11日の利尻山の好天が予想される場合
○8/8(水)
東京から新千歳へ
バニラエア903便 7:35 成田-9:25 新千歳
新千歳から音威子府へ
10:00 新千歳空港-(千歳線 エアポート101号 小樽行)-10:28 新札幌
10:32 新札幌-(千歳線 普通 札幌行)-10:38 白石
10:41 白石-(函館本線 いしかりライナー 岩見沢行)-11:13 岩見沢
11:33 岩見沢-(函館本線 普通 旭川行)-12:55 旭川
13:59 旭川-(宗谷本線 音威子府行)-17:45 音威子府 5860円(18きっぷ使用の場合2300円)
☆青少年宿泊施設(トムテ)に宿泊(音威子府駅より徒歩約15分) 素泊まり4000円(風呂あり)
○8/9(木)
音威子府から稚内へ
5:35 音威子府-(宗谷本線 稚内行)-8:09 稚内
稚内から宗谷岬へ(往復)
8:38 稚内駅前バスターミナル-(宗谷バス)-9:28 宗谷岬
10:17/11:56 宗谷岬- (宗谷バス)- 11:11/12:20 稚内駅前バスターミナル 往復券2500円
※フェリーの待ち時間に装備と食料を購入する。
稚内から礼文島へ
14:45 稚内港-(ハートランドフェリー)-16:35 礼文島香深港 2等2470円
※フェリーは学生割引2割あり(以下同様)
礼文島フェリーターミナルから香深井へ
16:55 フェリーターミナル-(宗谷バス)-17:06 香深井
☆緑ヶ丘公園キャンプ場にテント泊(または桃岩荘ユースホステルに宿泊など)
※稚内市内で当日夜以降の食料を調達する。
○8/10(金)
※礼文島内でバス移動する場合
12:08/14:46/17:08 知床-(宗谷バス)-12:16/14:54/17:16 フェリーターミナル
礼文島から利尻島へ
13:25/14:15/16:25 礼文島香深港-(ハートランドフェリー)- 14:10/15:00/17:10 利尻島鴛泊港 2等900円
☆北麓野営場(鴛泊港より徒歩約1時間)に幕営して宿泊 ※ヘッデンでの幕営
○8/11(土)
利尻島から稚内へ
8:30/14:35/17:35 利尻島香深港-(ハートランドフェリー)-10:10/16:15/19:15 稚内港 2等 2240円
☆稚内市内の民宿に宿泊
(2)11日の利尻山の悪天候が予想される場合
○8/9(木)
稚内から利尻島へ
16:40 稚内港-(ハートランドフェリー)-18:20 利尻島鴛泊港 2等2240円
※フェリーは学生割引2割あり(以下同様)
☆北麓野営場(鴛泊港より徒歩約1時間)に幕営して宿泊 ※ヘッデンでの幕営
○8/10(金)
☆利尻山登山後、北麓野営場(鴛泊港より徒歩約1時間)に宿泊
○8/11(土)
利尻島から礼文島へ
9:20 利尻島鴛泊港-(ハートランドフェリー)-10:05 礼文島香深港 2等900円
※礼文島内でバス移動する場合
11:34/15:57 フェリーターミナル-(宗谷バス)-11:42/16:05 桃岩登山口
12:08/14:46/17:08 知床-(宗谷バス)-12:16/14:54/17:16 フェリーターミナル
礼文島から稚内へ
17:05 礼文島香深港-(ハートランドフェリー)-19:00 稚内港 2等2470円
☆稚内市内の民宿に宿泊
■行程
□1日目(礼文)
緑ヶ丘公園キャンプ場-(0:20)-宇遠内分岐点-(1:20)-宇遠内漁港-(1:20)-宇遠内分岐点-(0:50)-礼文滝分岐点-(0:30)-レンジャーハウス-(0:40)-桃岩展望台登山口-(0:30)-駐車場-(1:50)-元地灯台-(0:40)-知床-(0:15)-北のカナリアパーク-(0:10)-差閉-(0:30?)-フェリーターミナル
計8:55
※フェリーターミナルにコインロッカーあり。コインロッカーに入らない荷物はチケット発券所で預かってもらえる(1個500円)。
※適宜コースをカットまたは知床からバス(12:08/14:46/17:08発)を利用する。
※11日に順延する場合、後半の桃岩展望台コースのみ歩く。
□2日目(利尻)
鴛泊登山口-(0:15)-分岐点-(1:40)-6合目(第1見晴台)-(1:10)-第2見晴台-(0:15)-8合目-(0:15)-利尻山避難小屋-(0:30)-9合目-(0:30)-沓形分岐-(0:30)-利尻山頂(大山神社)-(0:25)-沓形分岐-(0:20)-9合目-(0:20)-利尻山避難小屋-(0:15)-8合目-(0:10)-第2見晴台-(0:50)-6合目(第1見晴台)-(1:10)-分岐点-(0:15)-鴛泊登山口
計8:30
※フェリーターミナルにコインロッカーあり。
※北麓野営場に幕営したテントの中に不要な荷物を置いてサブザック行動
※簡易トイレブース設置場所 6.5合目、利尻山避難小屋、9合目
※携帯トイレ回収箱設置場所 利尻北麓野営場
※早めに出発して山中で日の出を見ることも検討する。
■エスケープルート
礼文 バス路線の走る車道に入る
利尻山 引き返す(利尻山避難小屋の利用も検討)
■地図
2万5千分の1地形図 「礼文岳」「香深」「鴛泊」
山と高原地図 1「利尻・羅臼 知床・斜里・阿寒」
■共同装備
テント(エアライズ2:岩崎私物)
鍋(雪月)
調理器具(キャサリン)
ヘッド(緑4)
救急箱(山本私物)
※ガス缶は稚内でのフェリー待ち時間にハセガワスポーツまたはノーザンノースで購入する。ともに稚内駅より徒歩3分。
※利尻島に上陸したヒグマの続報を確認すること。
■遭難対策費
200円
■備考
□日の出・日没
(利尻山 8/11) 日の出 4:22 日没 18:58
□警察
・稚内警察署香深駐在所(礼文) 0163-86-1110
・稚内警察署鴛泊駐在所(利尻山) 0163-82-2110
□雨天の場合 現地入り後判断。当日朝まで待つ。
□野営場
・礼文島緑ヶ丘公園キャンプ場
(http://hokkaicamp.com/navi/data/rebun.htm)
・利尻北麓野営場 テント60張(一人500円)
トイレ、水場、炊事場あり 0163-82-2394(管理棟)
(http://www.town.rishirifuji.hokkaido.jp/rishirifuji/1133.htm)
□交通機関
・ハートランドフェリー 0162-23-3780
・宗谷バス(礼文) 0163-86-1020
※バス運行時刻表
(http://www.soyabus.co.jp/app-wp/wp-content/themes/Souyabus-child/images/routebus/rebun_h30summer.pdf)
・礼文ハイヤー 0163-86-1320
□温泉
・利尻富士温泉 10:00-21:00 400円
□参考
・礼文島トレッキングコース紹介
(http://www.rebun.info/course.htm)
・ヤマレコ礼文島(2017年8月8日)
(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1218601.html)
・ヤマレコ利尻山(2017年8月16日)
(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1228513.html)
礼文島ハイク・利尻山山行記録
作成: 山本
■日程: 2018/8/10(金)、8/11(土)
■山域: 利尻島・礼文島
■天候: 1日目: 曇り 2日目: 曇り時々晴れ
■メンバー: 山本
■行動記録
□1日目
5:22 緑ヶ丘公園キャンプ場
5:44 宇遠内分岐点
6:30-8:00 宇遠内漁港
8:40宇遠内分岐点
9:20 礼文滝分岐点
9:40-10:00 レブンウスユキソウ群生地
10:40-10:55 桃岩展望台
11:30 元地灯台
11:52 知床
12:35 フェリーターミナル
□2日目
6:45 鴛泊登山口
7:42-7:47 6合目
8:22-8:50 第2見晴台
9:07-9:18 利尻山避難小屋
9:42 9合目
10:17-10:46 山頂
11:23 利尻山避難小屋
11:48 第2見晴台
12:25 5合目
13:10 鴛泊登山口
■記録(礼文島)
□0日目
フェリーターミナルから香深井までバスで移動。バス停からキャンプ場までは少し離れているため、運転手さんが路線内の最寄まで乗せてくれた。受付で600円支払い、緑ヶ丘公園キャンプ場に幕営した。テント用のウッドデッキが整備されており、雨でも快適にテントで寝られる。トイレ、照明、炊事場、管理棟のシャワーととても利用しやすいキャンプ場である。特に炊事場はフライパンなどの調理器具、ガス缶、充電用のコンセントまで揃っていて長期滞在もできる穴場だった。最近名古屋から札幌に転勤してきたおじさん(以下Mさん)、利尻島2週間目の自転車乗りのおじいさん、卒論調査で礼文に来ている阪大探検部の学部生と4人で楽しく礼文島や北海道について語らいながら、炊事場で夕食を食べた。Mさんとは利尻登山と稚内に戻るフェリーの予定が同じことが判明し、今後ご一緒させてもらうことになる。22時に就寝。
□1日目
・~宇遠内漁港
小雨の中4時に起床。宇遠内まではしばらく林道が続く。朝露と雨で足から下が濡れてつらい。礼文島は最高峰の礼文岳でも490mと隣の利尻島に比べて平らな島だが、低い標高でも高山風の植生を楽しめる。香深井林道の下りの後半、高山風の景観に突然宇遠内の海が現れる瞬間はとても美しく感動的である。海が近づくにつれ岩場が目立つようになり、落石注意の看板もあった。
・宇遠内漁港
宇遠内漁港は車道が通じておらず、林道からの徒歩あるいは船でしかアクセスできない秘境の漁港である。春から秋にかけて住み込みの漁師が昆布、ウニ、ナマコを獲っている。今は数も減ってしまい3世帯しか残っていない。さびれた廃屋や現役の昆布小屋を見ると、特段の廃墟好きでもない筆者でもえもいわれぬ郷愁と旅情を感じられた。なお、現在はハイキングの8時間コースの後半に位置するので、バイオトイレや休憩所(シーズン中は飲み物や、運が良ければ朝獲れたばかりのウニやたこ刺を出してくれる)がある。休憩所に入ると化粧中の漁師の奥さんが出迎えてくれた。何でも午後に旭川から息子が宇遠内に来るらしい。島内では話好きで有名な方で、海や家族について1時間以上話し込んでしまった。「面白い人間、肩書きではなく楽しく生きられる人間になりなさい」というありがたいお言葉をいただいた。ご厚意に甘えて昆布小屋の中での出荷準備作業も見学させていただいた。小屋一杯に昆布が積まれている様子は圧巻。身体が資本でしんどい仕事だが、その分自然への向き合い方と頑張り次第で相当稼ぎも大きくなるとおっしゃっていた。ちなみに利尻昆布(稚内、利尻、礼文で獲れた昆布を総称して利尻昆布という)は高級食材で、主に京都の料亭などに出荷されているらしい。長く仕事の邪魔は出来ないので、お礼を伝えて先を急いだ。
・宇遠内漁港~レブンウスユキソウ群生地
旅の荷物を全て詰めた大ザックを背負っていたこともあり、宇遠内分岐点までの登りは少ししんどい。しかしコースタイムは大幅に巻けているので、フェリーの前にうに丼を食べることは出来るだろう。礼文林道コースは平坦な道が続く。礼文滝分岐点では礼文滝まで往復するか相当悩んだが、礼文滝に行くと相当急いでもフェリーまでにうに丼を食べることは出来ないので、礼文滝とうに丼を天秤にかけてうに丼を選んだ。このあたりから高山植物の花が目立ち始める。「花の礼文島」のハイシーズンの6月からは少し外れているが、それでも花々が美しい。なお、積雪や地形の影響で、礼文島の海岸部の植生が東西の斜面でハイマツと高山植物にはっきりと分かれることも確認できた。レブンウスユキソウ群生地は花が本当に素晴らしい(しかし曇っていたのが残念)。肝心の白いレブンウスユキソウは6月が見頃で、今回は確認できなかった。群生地のレンジャーハウスにはバイオトイレが併設されていた。
・レブンウスユキソウ群生地~桃岩展望台
礼文林道の終点から桃岩までの登りは少々しんどい。ここの登りも花が見事。桃岩展望台は桃の形をした桃岩の展望ポイントだが、曇りがひどく全く見えず。10分以上粘ったが改善の兆しがなかったので諦めて進んだ。晴れの時の写真を見るとこの展望台から望む海岸の岩場は本当に美しい。
・桃岩展望台~知床
眼下に海岸を望みながら高山植物の中を歩く。本来は利尻島に添えられる枕詞だが、「洋上のアルプス」と呼ぶにふさわしい道である。元地灯台が近づくにつれ天気も多少ましになってきたので、海の青と植物の緑のコントラストが映えてきた。灯台から知床までは緩やかな下りが続く。
・知床~フェリーターミナル
バスの時間よりも大分早めに着き、せっかくなので香深まで歩くことにした。北のカナリアパークは利尻山の展望が素晴らしいと聞いていたが、この天候では何も見えないのでドラマを知らない筆者はスルーすることにした。離島らしく潮風が強く、車や建造物は錆が大変な様子が見て取られた。
・フェリーターミナル~
宇遠内漁港で聞いたお店「海鮮処かふか」でお待ちかねのうに丼をいただいた。これを食べるために礼文島に来たと言っても過言ではない。生うには獲れてから2日以内のものしか出さないらしく、とろけるように甘かった。このお店は内装も新しく、中国を中心に外国人のお客が半数近くいた気がする。疲れたので郷土資料館のソファで仮眠し、まちの海峡まつりに少し顔を出してから、利尻島行きのフェリーに乗った。
■記録(利尻島)
□0日目
フェリーターミナルから北麓野営場までの1時間の歩きは、同じようなカーブが続く後半の車道が気分的にしんどい。野営場に着くと前述の仲良くなったMさんと再会し、先に話しながら夕食を食べた。夜から朝にかけての雨予報は分かっていたが、早くも19時頃から強い雨が降り出した。この天気の中で幕営する気にならなかったので、雨風をしのげる管理棟の軒下で野宿することにした(もちろん幕営料は支払った)。また、iPhoneの充電ケーブルを音威子府の宿に忘れてきたことに気付いたので、カレーを調理中の心優しい方にお願いして充電ケーブルを借りた。21時ごろに就寝。
□1日目
・~出発
利尻島は涼しいので快適に寝られた。多少雨風も降りかかるが、シュラフに顔を埋めるとNo problemだった。4時30分頃にこの雨の中登山口に来た20人ほどの団体客の物音で起床。下山後のスケジュールに少し余裕があり、利尻島は朝早く出発しなくても昼間も涼しい。雨の中歩きたくなかったので、天候が少し回復する7時ごろまで出発を遅らせることにした。6時30分ごろから雨がましになり、Mさんと合流して一緒に出発。
・出発~6合目
サブザック行動なのでサクサク登る。出発すぐの甘露泉水は帰りのお楽しみにとっておいた。Mさんも山とマラソンで鍛えている方で(フルマラソンの自己ベストは筆者よりも速い)、軽やかに登っていた。朝露と雨でまたしても濡れてつらい。後半はMさんが少し遅れ始めたが、少々休止を除いてほぼノンストップで6合目まで登った。曇りでここまで展望は一切ない。
・6合目~利尻山避難小屋
6.5合目に携帯トイレ専用ブースがある。座椅子にネットがかかっていて携帯トイレを設置できる。悪い臭いはなし。これまで歩いてきた山と同じような登りが続き、第2見晴台に到着した。この直前は急登気味だった。見晴台だが引き続き展望は望めない。ここで三重から来ている老夫婦と山について話した。この先少しずつ雲が晴れる瞬間があり、美しい緑の尾根が垣間見えた。1500mにも至っていないのにハイマツ帯に突入できたのは、流石「洋上のアルプス」といったところ。8合目から先は少しずつ赤土の崩壊地が目立ち始める。避難小屋に着くと少し中を見物した。一晩泊まる分には十分な設備で、雪山用の備えもあった。そういえば昨日礼文で話した大阪の学生は、昨年ここに泊まって山頂で日の出を見たらしい(本当は緊急時用の小屋)。
・利尻山避難小屋~山頂
ここからは花が綺麗。登山道も斜面も色とりどりの花が咲いていた。礼文島が花の島であることに異論はないが、利尻島も高山植物の宝庫である(高山植物の種類は礼文島の方が多いらしい)。山頂は相変わらず曇っているが、少しずつ晴れた稜線を楽しめるようになってきた。9合目にはまた簡易トイレブースがある。9合目から山頂までは急登で、山と高原地図にある通りまさに「ここからが正念場」である。火山性の赤い土と岩、崩壊地がさらに目立ってくる。途中で沓形コースからの合流地点がある。この近くで開花前の可憐なリシリヒナゲシが見られた。ここからは切り通しのような特徴的な登りを超え、意外にすぐ山頂に着いた。山頂は完全に雨が上がって時折晴れ間がのぞくほどで、運よく良い時間帯に来られた。この8月11日は山の日であるのもあって、北海道警察が山岳パトロールに来ていた。Mさんと道警のみなさんと山頂の祠の前で記念撮影した。また、山の日ということで利尻山登山イベントに来ていた団体も記念撮影していた。北峰は少し雲がかかっていたが、垂直にそそり立つローソク岩は迫力があった。山頂から青い海が見られなかったことだけが心残りだが、地元の人によると海が見られるのは相当天気がいいときだけと聞いてホッとした。
・山頂~5合目
9合目までの赤土の下りはかなり滑りやすく歩きにくかった。第二見晴台で二家族ほどのフランス人が休んでおり、利尻島のインバウンド振興に期待を持った。今日13時からは鴛泊で「うにうにフェスティバル」なるお祭りが開かれるので、少し早めに下山してお祭りに行こうという話になってノンストップで下りる。晴れ間から雲海も見えて気分がいい。5合目では登ってきた大きな体の人が休んでおり、時間的に少しあやしいががんばってくださいとお声掛けした。
・5合目~
ここから雲の下に入り、小雨と風が目立ってきた。風で草木の梅雨や雨が吹いてきてかなり濡れた。昨夜の遅い時間の下山者を見ても思ったが、この時間からでも登ってくる登山者が散見されて少し不安になる。帰りはお楽しみにとっておいた登山口近くの甘露泉水を飲んだ。甘くておいしい。
・鴛泊登山口~
北麓野営場の職員はフリーライダーが許せないらしく幕営料の回収にご執心だった。Mさんのテント撤収を待って、帰路にある利尻富士温泉に向かった。数種類の風呂と露天風呂もあっていい温泉だった。下界でホタテフライカレーか利尻ラーメンを食べるつもりだったが売り切れで食べられず、うにうにフェスティバルでジンギスカン(サービスで2人前)を食べた。観光客向きかと思いきや、子供向けの地元のお祭りだった。
■感想
□礼文島
・花も海ももちろん綺麗だったが、礼文島で一番印象深かったのは宇遠内漁港だった。秘境の生活や産業が息づいていて、また訪れたいし、また漁師さんとお話ししたい。
・晴れの礼文島、花の季節の礼文島、8時間コース等他のルートから見た礼文島など、今回は見られなかった楽しみが多く残っている。礼文島はまた再訪したい。
□利尻山
・昨年のキリマンジャロに続き、8月11日山の日に利尻山という素晴らしい山に登ることができた幸運に感謝したい。
・道北の滞在を通じて綺麗な三角錐の利尻山の山体を拝むことはできなかったのは残念だが、山頂付近で晴れたのは幸運だった。風格のある稜線だった。
・利尻山は獲得標高の大きさ、コースタイムの長さ、トイレがないこと等から簡単ではないとされている。しかし、登山口に大きな荷物をデポできる都合上、高低差はそれほど感じず、(若者からすると)コースタイムも長めに設定されていると感じた。景色を楽しみながらでも登り4時間、下り2時間30分で十分歩けるはず。早く歩けるとトイレの不安も小さくなる。