2018/12/9 星穴岳

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
星穴岳山行計画書 ver. 1.0
作成者:丸山

■日程 2018/12/9(日)日帰り
■山域 妙義
■在京責任者 朝倉
■在京本部設置要請日時 当日 20:00
■捜索要請日時 翌日 10:00
■メンバー(計4名)
CL丸山 SL吉田 山本 谷口

■集合・アプローチ
男衾(おぶすま)駅西口ロータリーに7:05集合、約1時間で県立妙義公園駐車場へ(高速代1010円)

■行程(予定時間)
8:30 駐車場出発
10:00 東岳
10:40 主稜のコル
(この間懸垂下降あり)
12:40 星穴岳
(この間懸垂下降あり)
14:40 星穴
15:30 轟岩
16:00 駐車場帰着
(計7:30)
※余裕がなければ、轟岩はカット
(https://www.yamareco.com/modules/yr_plan/detail-685909.html)

■エスケープルート
主稜のコルまで:登山道で下山
星穴岳まで:引き返すして登山道で下山するか、そのまま進む
星穴岳から:そのまま進む

■共同装備
救急箱(苺)
8.6mm×45mロープ
8.3mm×60mロープ

■遭難対策費
100円×4人
計400円

■備考
悪天の場合中止、前日までに判断。
日の入(12/9)16:31
安中警察署 027-381-0110

星穴岳山行記録
作成者:丸山

■日程 2018/12/9 (日)
■山域 妙義
■天候 曇り後晴れ
■メンバー(4人)
CL丸山(35/M2)、SL吉田(38/B3)、山本(37/B4)、谷口(37/B4)

■総評
初の岩稜ハイクだったが、素晴らしい眺望と高度感を楽しめ、無数にある奇岩にも感心し、妙義の山の面白さを実感することができ、非常に良かった。想像以上に人が入っているルートで、バリエーション感に欠けていたのは残念だったが、初回としてはこれくらいでちょうど良かったかもしれない。

■ヤマレコ記録
(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1675289.html)

■時間(括弧内は予定時間)
8:39 (8:30) 駐車場出発
10:10 (10:00) 東岳
10:49 (10:40) 主稜のコル
12:23-30 (12:40) 星穴岳
13:11-26 (14:40) 星穴
14:24-28 (15:30) 轟岩
14:40 (16:00) 駐車場帰着

■行動記録(敬称略)
・出発まで
男衾駅前は何もないが、ロータリーだけは立派。待ち合わせ場所としては良い。計画書の確認不足により谷口が15分遅刻したが、それ以外は特にトラブルもなく、駐車場に着く。駐車場からでも分かる、ギザギザした異様な稜線に、初めて妙義に来るメンバーは慄く。外に出ると寒くて帰りたくなってくるが、ここまで来ておいてそれはないので、トイレに行くなどして準備する。
・大砲岩まで
車道を少し下って山に入ると、すぐに石門群が見えてくる。第1石門は想像以上に大きく立派で壮観。第2石門は小さいが前後に鎖場があって面白い。第3石門はしょぼい。第4石門は広場状で景色も良く、東屋もあって落ち着くところ。第4石門をくぐって進むと、大砲岩分岐があり、近そうなので見に行ってみる。岩に岩名を示すプレートが貼り付けられているのがちょっと無粋だが、高度感と眺望を楽しめる場所で、非常に良い。大砲岩の先にはゆるぎ岩なる岩があるが、岩名プレートはあるものの、そこまで行くのは厳しそうであった。胎内くぐりもくぐって十分満喫してから、引き返して主稜線を目指す。
・主稜線まで
主稜線への分岐には立入禁止テープが張ってあるが、これは登山者ではない観光客が入らないためのものであるので、無視して通過。等高線の混み方から想定していたように急登であり、すぐに疲れてくるが、距離は短いので許せる。最後に少しだけ岩場をクライミングすると(III)、稜線に立つ。振り返れば、岩々の屹立する絶景。
・主稜のコルまで
主稜線は山と高原地図で破線路だが、絶壁の上なので危険ではあるものの、整備状況は頗る良い。稜線の両側に広がる景色を楽しみながら、鎖場を含んで登り降りしていると、吉田が財布を落とす。危うく紛失するところだったが、幸い崖下には落ちず、数枚の硬貨を紛失するのみで済んだ。幸運。主稜のコルに着くと、「この先は危険、入るな!」と書いてある札があるが、危険なことは百も承知なので無視して入る。
・星穴岳まで
さて、いよいよバリエーションルートの始まりかと思うが、相変わらず踏み跡は非常に濃く、一般路のよう。残置ロープも豊富で、難なく西岳に着く。西岳から進むと噂に聞いていた最初の懸垂下降点があるが、先行パーティがだらだら下っていて、待つ。風が強くて寒い。先行パーティは50mロープ2本連結で懸垂下降していたが、それほどの長さは必要なさそうに見えたので、我々は60m1本で下降。その結果最後に4m程度残置ロープをゴボウで下ることになったが、問題はなかった。以降は特にポイントとなるような箇所はなく、先行パーティも抜いて、星穴岳直下に到達。星穴岳直下から山頂までは比較的急な岩壁になっていて、高度感のあるクライミング(III)を楽しむ。山頂には山名板もあり、記念撮影もしてから、風が強く狭くて落ち着かないので、さっさと下りにかかる。
・星穴まで
先ほどの岩場はクライムダウンしたくない人が多かったので、45mロープで懸垂下降。すると、もう1段下(稜線の北側)の残置支点まで降りられそうだったので、そこまで下降。そこからは西へトラバースする残置ロープがあり、これにカラビナを通して通過したが、この日一番悪い場所だった。さらに西へ向かうと星穴岳山頂の僅かに西にあるコルに出て、ここにも残置支点があるので、これを利用して南側へ懸垂下降。ロープ連結で下降したが、実際の下降距離は20mほどであり、その必要はなかった。降下地点は星穴の僅かに西で、少し東へ歩くと星穴。山の上にこんなでかい穴が開いているのは神秘的であって、いかにしてこのような奇観が生まれたのかは興味の尽きないところである。穴通しに見る裏妙義も、額縁に収められた絵画のようで、絵になる。
・下山
星穴からの下山路は、山と高原地図の破線路である。特に難所はなく、カラーテープに導かれながら、落葉が多く歩きにくい径を適当に下っていくと、轟岩のたもとまで降りてくる。轟岩の取りつきは分かりにくく、少し下りすぎてしまったため、吉田と谷口は登り返す気がなくなって、丸山と山本だけで轟岩を探訪。下から見るとパッとしない轟岩ではあったが、登ってみれば非常に景色が良く、高度感もあって良いところ。しばし楽しんでから降りると、もう中之嶽神社はすぐであった。一応神社にお参りして、参道の階段を下り、巨大な大黒天の脇を素通りして、駐車場に戻った。
・下山後
まだ時間が早いので、こんにゃくパークに行くことにする。工場見学後、こんにゃく料理バイキング(無料)を楽しむことができ、美味しいし面白いし安くお土産も買える素晴らしい場所。谷口が馬鹿みたいに大量にとって、その馬鹿らしさに皆で爆笑した。こんにゃくを食べたくなくなるほど食べるのはやめましょう。こんにゃくパークを楽しんだ後は、明日只見線沿線観光をするという山本を吉井駅で下ろし(18:30頃)、給油を経て飯能駅で吉田・谷口と別れ(19:40頃)、自宅へ帰還(21:30頃)。

■備考
・ヤマビルなし。多い山域だが、流石にもう活動していなかった。
・懸垂下降用の残置支点が沢山あり、どれを使うか悩ましい。使う支点によって必要なロープの長さや見られる景色も異なってくる。
・ルートをうまくとれば50mロープ1本でも足りそうだが、念のためロープを2本持参するべきである。
・求められるクライミングはIII程度。
・主稜のコル~星穴岳間は、山と高原地図では線が無いが、かなり多くの登山者が入っているようで、踏み跡は非常に濃く、残置も多くて迷いようがない。ただし星穴岳からの下山に懸垂下降は必須。
・西岳から星穴岳方面への懸垂下降ポイントで渋滞発生。山と高原地図で無線なのでマイナールートかと思っていたが、超メジャーなVルートらしい。

■丸山感想
・射抜穴が見られず残念。どこにあったのだろうか。
・沢経験豊富な今回のメンバーでは、余力をもって終えられる山行であった。初岩稜としてはちょうど良かったと思う。次回はもっと踏み跡の無いところへ行きたい。
・妙義からの下山後にこんにゃくパークに寄るのはとても良い。超お薦め。来年もやりたい。
・想像以上にバリエーション山行者が多く、驚いた。

■山本感想・反省
・星穴岳の看板が工夫されていて面白かった。(星という漢字の上部が□の中に★になっていた)
・こんにゃくを食べ過ぎて腹が痛くなった。(吉田もなった。丸山と谷口はならず)

■CLコメント
・計画書は共有された時点でしっかり読むこと。
・物を落とさないように。

■反省
+起床時にメンバーがLINEすることにしておくことで、重大な寝坊を防ぎやすくなり、良い。