2019/1/14 石老山・嵐山
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
石老山・嵐山ハイク 確定計画書 (1月13日)
作成者 木下
□日程 2019年1月14日(月祝) 日帰り
□山域 相模湖
□在京本部設置要請日時 2019/1/14 1700
□捜索要請日時 2019/1/15 0900
□メンバ(計3名)
CL木下 SL川瀬 児玉
□地図
■2万5千図 「与瀬」
■山と高原地図 「27/28高尾・陣馬」
□行程(通過目安時刻)
石老山入口バス停0830
→顕鏡寺0905・0910
→石老山1020・1030
→大明神展望台1115・1120
→プレジャーフォレスト前バス停1210・1220
→嵐山1350・1400
→相模湖駅1450
[歩行計5時間50分]
※プレジャーフォレスト前から嵐山をカットしてバス利用も可、412号線を駅まで歩くと1時間
□エスケープ
・石老山まで:石老山入口バス停に引返す
・プレジャーフォレスト前バス停まで:同バス停に進む
・嵐山前後:最寄りの舗装道から国道412号線及びJR中央線方面へ下りる
□集合
相模湖駅0800
□交通
■行き
・JR中央線
新宿0646→相模湖0755 970円
高尾まで京王線利用で新宿0657発 560円
・神奈川中央交通西バス
相模湖駅0805→石老山入口0812 200円IC可
そのあと0835/0900/0935/0945に発車
■帰り
・神奈川中央交通西バス
プレジャーフォレスト前から相模湖駅へ、11-13時台は10分/40分に発車、次は1420
・JR中央線
相模湖駅発時刻1236/1304/1340/1412/1442/1514/1559/1621/1648/1700
□共同装備
■救急箱(私物)
(雷鳥装備にほぼ準じた内容を用意しています)
□遭難対策費
100円/人*3人
計300円
□日没日出
1/14日没(東京):1650
1/15日出(甲府):0655
□ラジオ周波数
■NHKラジオ第一:東京594kHz
■NHKラジオ第二:東京693kHz
■NHK FM:東京82.5MHz
□警察署電話番号
神奈川県警津久井警察署 042-780-0110
石老山ハイク 記録
木下 1月16日作成 2月3日修正
□日程 1月14日(月祝)
□天候 快晴
□メンバ及オーダ
CL木下(36/M1)―SL川瀬(38/B3)―児玉(38/B3)
□計画
石老山入口バス停0830
→顕鏡寺0905・0910
→石老山1020・1030
→大明神展望台1115・1120
→プレジャーフォレスト前バス停1210・1220
→嵐山1350・1400
→相模湖駅1450
[歩行計5時間50分]
※プレジャーフォレスト前から嵐山をカットしてバス利用も可、412号線を駅まで歩くと1時間
□実行程
石老山入口バス停0814
→相模湖病院0830・0836
→顕鏡寺0850頃
→桜山展望台0900・0910
→融合平見晴台0927・0935
→石老山0958・1040?
→大明神山1110・1113
→大明神展望台1117・1140
→渡し船第一桟橋(みの石滝キャンプ場)1224・?
→渡し船第二桟橋(相模湖駅)1244
→相模湖駅1255?
□行程変更について
計画の後半、嵐山の部分は、石老山が簡単に行き過ぎた場合の保険としてつけてあったもので、あまり積極的に足を延ばす気はもとよりなかった。これはこの山行が小さな山を気楽に歩くということを第一目的としていたからで、2002年5月の倉岳山の記録に倣えば「テーマが『癒し』だった」ということになる。ただしこういう場合、やる気のない山へ足を延ばすのは危険だから、決心点(今回なら国道のバス停)でどこまで「気分」を考慮に入れた判断が出来るかは問題になり得ると思う。
実際に山ではのんびりと歩きたっぷりと休憩し、トータルでは計画と同じくらいの時間で進んでいたから、下山が15時近くになるよりは嵐山をカットしようかという気分が強かった。嵐山へ行くか、国道を歩いて帰るか、バスに乗るか、最終的な判断はバス停到着時の時刻も見て考えようというつもりで石老山から下山した。ところが舗装道を歩いていると、相模湖を駅の近くまで渡す船があるらしい看板が出ていた。住宅地に差し掛かった時、この船着場へ誘導する看板がまたあったので、興味本位で、道を外れてそちらへ行って様子を見てみることにした。しかしこれが意外と急な下り坂で、しかも長かった。地形図を見ると70m程の標高差が明らかで、当日その場で道を外す前に地図を見ていれば状況をきちんと把握できたはずである。
渡し船がどんなものか、いくらほどかかるのか、怪しく思いながら船着場に着くと、一人600円と安く、しかもすぐ前に山帰りの先客が一人いた。お客が一人では値が上がることもあり、我々も同乗させてもらうことにした。渡し船に乗る楽しみと同時に、いま来た道を引返す億劫さもあったことは確かだ。この時点で計画書に記した当初ルートへは復帰しないことを決定したのだから、船が来るまでの数分の間に、何らかの方法で、在京責任者の菅沼くんに連絡しなければならなかった。小さな船で湖を渡るのは、トラックの走る国道の端を一時間歩くよりは安全かもしれないけれど、もし万が一、湖上で何かあった時に、連絡をしないままでは在京メンバに余計な迷惑をかけることになってしまうから。
いかに「癒し」のハイクであろうとも、意思決定と在京責任者への連絡に関して態度が甘かったことは、よく反省しなければいけない。
□ルート概況
・顕鏡寺
顕鏡寺は人の気が全くなかったがなかなか厳かな雰囲気、ちょっと不気味でもある。
・桜山展望台
顕鏡寺のすぐ上で道は二手に分かれる。右手は桜道とあり、2012年に整備されたらしい。斜面の雑木林が伐採された桜山展望台からは津久井湖方面、おそらくは橋本、町田、彼方には横浜か東京か、下界の街並みが見える。二つの道はまた合流し、相模湖を見下ろす融合見晴台へ至る。
・山頂展望
山頂はやや広く、大きなベンチがいくつかある。杉が多く展望はあまり良くないが、富士山の方が少し開かれている。富士の左肩には大きな大室山(と控えめな加入道山)、そして檜洞丸へ至る犬越路の深い峠がよく見える。石老山からは黍殻山や袖平山を縦に見込む格好で、しかも南向き逆光なのでよく分からないが、左へ大きく外れて一際美しい山が蛭ヶ岳であるらしい。
・南アルプス
石老山のコース前半は杉の植林が主だが、後半は雑木林も多く、冬枯れの樹間から雪白き甲斐の白峰の見えるところもあった。
・大明神
大明神の祠のある小ピークには「大明神山」の道標があり、そのすぐ先にコンクリート造りの「大明神展望台」がある。木の枝が伸びてあまり展望は効かないが、陽が当たるので暖かい。小仏峠を挟む城山と景信山はよく見える。
・渡し船
舗装道に乗ってキャンプ場を過ぎ、畑や住宅のあるところまで下りてくると、住宅の隙間に「渡し船ここを下へ」という看板がある。これに従って細い山道をグングンと下って行くと相模湖畔に出る。置いてあるドラム缶を木の棒で叩くと近くの「みの石滝キャンプ場」から連絡が行って、駅の側の船着場からモーターボートが走ってくるようだ。3人以上なら一人600円で駅の下まで渡してもらえる。乗船時間は約10分間ということになっているので、両側の船着き場までの徒歩を含めても、413号線(恐らく歩道は狭く交通量も多い)をぐるりと歩くのに比べて半分くらいの時間で行けるのだろう。船頭のオジサンは湖から見える周辺の山について色々と喋ってくれる。船を下りると相模湖の観光地らしい店の前を左へ抜けて、後は道なりに真直ぐ進むと駅へ上がれる。
・相模湖駅の喫茶店
蕎麦屋は月曜定休で祝日でも休み、バスロータリィ目の前二階の喫茶店は地元の駅伝大会の打ち上げか何かで団体が入っていたのでパスし、「coffee&lunch相模」という喫茶店に入った。老夫婦がやっているのんびりしたお店で、二階は同じ看板の美容室になっている。コーヒーは300円、ゆで卵と小さな天ぷらがいろいろ入ったうどんが500円で、ドリンクセットは600円。ナポリタンセットも600円、焼きカレーセットは800円、チョコレートパフェやフルーツクリームあんみつが500円など、いづれも安くてヴォリュームがある。少人数で時間に余裕があるならば、「癒し系ハイク」の帰りにはもってこい。
□雑感
・快晴の冬の日、4時間のハイクなら、カッパやヘッドランプや大きな救急箱は大仰で、一人でぷらっと出掛けるならそれらの装備は思い切って削ってしまうかもしれない。もちろん今回は在京メンバに安全を見守ってもらっている身なのでそういうわけにはいかない。
・顕微鏡学会員としては正月に顕鏡寺を訊ねることが出来て良かった。
・川瀬さんと児玉さんは、中央東線を走る「211系」「E233系」「E257系」「E353系」の区別を習得した。
・晴れた日に小さな山を歩くのは楽しいものだ。山はたくさんたくさんある。四季それぞれに我々を待ち受けている。
Was zieht mir das Herz so?
Was zieht mich hinaus?
試験前でも一日くらい、出掛ければいいのに!