2019/2/24 高松山
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
高松山行 確定計画書 (2月22日)
作成者 木下
□日程 2019年2月24日(日) 日帰り
□山域 西丹沢
□在京本部設置要請日時 2019/2/24 1800
□捜索要請日時 2019/2/25 0900
□メンバ(計4名)
CL木下 SL飯田 福田 寺垣
□地図
■2万5千図 「秦野」「山北」
■山と高原地図 「28/29丹沢」
□行程(通過目安時刻)
松田駅0800
→松田山ハーブガーデン0850・0910
→最明寺史跡公園1010・1020
→高松分校跡1100
→尺里峠1140・1150
→高松山1235・1305
→高松山入口1445
→山北駅1510
[歩行計6時間00分]
□エスケープ
・分校跡あたりまで:ハーブガーデン・松田駅へ
・高松山あたりまで:尺里峠周辺の林道で高松山入口へ
・山北駅まで:山北駅へ
□集合
新松田駅0750・松田駅0755
□交通
■行き
・小田急小田原線
特急ふじさん1号 新宿0640→JR松田0746 運賃780円 特急料金690円
急行小田原行き 新宿0621→新松田0748
■帰り
・JR御殿場線
山北→松田 IC不可
山北発1408/1446/1515/1547/1613/1645/1714/1734/1807/1846
この前後は毎時1本 7-8分 190円
・小田急小田原線
新松田→新宿
概ね毎時05/19/27/39/45/56分に急行/快速急行が新松田を発車 80分前後
上りの特急ふじさんは1315/1714/1914にJR松田駅を発車 IC可
□共同装備
■救急箱(私物)
※雷鳥装備に準じたものを用意
□風呂
さくらの湯(人工温泉)
山北駅すぐ 1030-2100 400円
□第21回まつだ桜まつり
2月9日から3月10日まで ハーブガーデン周辺 協力金200円
□遭難対策費
100円/人*4人
計400円
□日没日出
2/24日没(横浜):1732
2/25日出(甲府):0622
□ラジオ周波数
■NHKラジオ第一:東京594kHz
■NHKラジオ第二:東京693kHz
■NHK FM:東京82.5MHz
□警察署電話番号
神奈川県警松田警察署 0465-82-0110
高松山行 記録
3月31日 木下 作成
□日程 2月24日(日)
□天候 晴
□メンバ
木下 飯田 福田 寺垣
□計画(通過目安時刻)
松田駅0800
→松田山ハーブガーデン0850・0910
→最明寺史跡公園1010・1020
→高松分校跡1100
→尺里峠1140・1150
→高松山1235・1305
→高松山入口1445
→山北駅1510
[歩行計6時間00分]
□実行程
新松田駅0800?
→ハーブガーデン0826・0836
→最明寺史跡公園0938・0953
→富士見台(尺里峠ヨリ5分上)1100・1111
→高松山1148・1236
→290mピーク?(新東名高速道路建設中ノ休憩所)1329・1345
→山北駅1443
□ルートと行動の概況
・まつだ桜まつり
今年から協力金が徴収され、代わりに絵葉書がもらえる。駅から北へ、坂を上って行くと会場への入口がある。住宅街の入り組んだ路地で分かりづらいが、東名高速を目指して歩いて、高速道路の高架をくぐれば行きつける。
色の濃い河津桜と菜の花とに囲まれて楽しい気分だが、朝から人が多い。主な会場はハーブガーデンから下で、ここまでは駅から有料シャトルバスも出るので、登りはこれに乗る人も多く、ぎゅうぎゅうづめの車から大量の人が吐き出される。上には出店もいくつかあり、昼間は釣るし雛の展示もある。
ハーブガーデンより更に少し上がっていくとみかん農家の私有地か、有料(300円?)で別に河津さくらと菜の花が咲いている敷地にも入れる。今回はスキップしたが、ハーブガーデン下よりも人が少なく、広く、見晴らしのいい傾斜地にあるので、花見ならこちらの方がおすすめ。またこのあたりには遊園地にあるようなミニ列車の線路があって、運賃数百円で小田急ロマンスカー(たぶん10000形HiSE車)に跨がれるらしい。
・山頂まで
ハーブガーデンより上は人が少ないが、尺里峠までは大半が舗装道で、しかもきつい上り坂が多い。最明寺史跡公園は日陰で寒いが、広い平地にベンチがあって休憩適地。ただし山へ行かずに花見のついでに足を延ばすほどの所ではなさそう。我々はここから池を回り込んで山へ上がる取り付きを間違えて急傾斜の危うい踏み跡を無理に進んでしまった。
分校跡の周辺、高松の集落は寂れてはいるが(廃屋も含めて)家が多い。どれが分校跡かはよくわからなかった。農家よりも犬を連れた猟師や牛小屋の印象が強い。集落の間の道だが迷うことはない。
尺里峠には道がいくつか集まっているが、尾根へ上がる道を取れば問題ない。少し行くと富士見台になっていて、あまり広くはないが峠よりは日当たりがよく、休憩によい。しかしここから山頂まではすぐで、最後は直登の男坂と背後へ回り込む女坂に別れて山頂へ達する。
・高松山頂
山頂は広く、見晴らしがよい。そして意外にも、その広い山頂全体を使うくらいには人が多かった。駅から駅へ歩ける山とはいえ小田急線と御殿場線だし、コースタイムも短くないし、ネットで調べた様子では人の少ない山だと思ったのだが、我々同様花見ついでに歩く人が多いのだろか。35期位高さんも高校山岳部で毎年この山を歩いていたようなことを仰っていた。アクセスとコースタイムがやや難だが、山頂の大きさと開放感は新歓ハイクや鍋山行に向いている。今回はシェラカップで湯を沸かして小さなカップ麺を作った。
・山北駅へ
やや急な道をどんどん降って行くと、樹が刈り払われた広場に出て、場違いな建設用足場で組まれた展望台が建っている。東名高速を見下ろすこの位置に新東名が走るらしく、その工事の進んでいる土地に休憩所として展望台が組まれているということのようだ。山を壊して道を引く現場に居合わせてしまったのは悲しい気分。なお展望台から見下ろす山北の街、向かいの小さな丸山の上に立つ工場は、トヤマという実験装置メーカらしい、東大とも関わりのある企業だそうだ。
山道が終るとみかん畑の間を走る綺麗な舗装道を下りて、それから小川沿いの美しい村を歩く。東名をくぐるあたりに公衆便所があり、このあたりから家も多くなる。県道に出てから駅までは少し距離があり、まっすぐな道が却って辛い。東山北駅の方が距離は若干短いかもしれない。
・さくらの湯
山北駅を跨線橋で越えるとさくらの湯がある。温水プールを真ん中に挟んで左右に男女の風呂場があり、脱衣所はプールと風呂で共用になっている変な構造。風呂は広くない割にお客が多く、あまり快適でない。刺青不可でないらしく、小さなタトゥーのある人は多かったし、全身彫り物の人もいた。港町の銭湯ではよくあることだが、このあたりには静岡の港から遠洋に出る(出ていた)人が住んでいるのか、あるいは工場で働く若い外国人が多いのか。狭い施設内が暑苦しかったこともあり、また付近の山でのトレイルランニングとここの入浴とでポイントをためて無料券になるというトレランを推奨するような貼紙もあり、なんだか居心地よくなく、気分が悪かった。
跨線橋で駅の表へ戻り、改札を入ってからまた構内の跨線橋でホームへ行くのもどうも億劫だ……。
・松田での食事
松田には小さな商店街があるが、夜の営業のついでにランチもやっているような店が多く、風呂上りの中途半端な時間にはほとんど閉まっていた。もしかしたら日曜休みの店(!)も多いのかもしれない。新松田駅ロータリィの向かいにある中華屋へ入ったが、花見客や登山客が多かったのか、「ご飯が無いがいいか」ということだった。ラーメンでもよし、餃子とビールでもよし、と思ったが、少ないメニューはどれもやる気の割に渋い価格設定、しかもジョッキ生はあるが瓶ビールは売切れたと言われて、仕方なく一人一皿ずつおかずを食べてそそくさと店を出た。チューハイと漬物で酔っ払って延々と喋っている老人連中、迷惑に気付いてほしい。
新松田駅には箱根そばがあるので大人しくここにしておけば外れはないし、実は山北にも駅前に喫茶店のようなものがあったから、松田の街に過度に期待しない方がよかった。なお駅前の「マニラ食堂」は看板ばかり有名だろう(?)が、もう閉店して長いこと経つらしい、入ったことはない。
□雑感
どこへ行っても人が多くやや興醒めな感はあったが、汗ばむ日なたと肌寒い日かげと、美しい花とむずがゆい花粉と、そして明るい愉しさと過ぎ行く寂しさと、様々な春の気持ちが目一杯詰まった山行になった。これもメンバの皆様のおかげ。
ご卒業、ご就職、おめでとうございます。明日からも頑張ってね。また山へ行きましょう。
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余談
先日、東北を列車で旅していたところ、新庄駅の東に立派な山が見えました。山の名は分らず、また標高もさまで高くなさそうでしたが、街を守るような美しい山であると思いました。翌日、肘折温泉から駅へ降る大蔵村営バスの車窓は、朝の雪雲が晴れて正面にあの山が大きく見え、運転手さんは独り言かお客のお婆さんへ語ったのか「あらあ、今日は杢蔵山がよく見える」と。この山が昨年計画倒れに終わった杢蔵山だったか、新庄のシンボルに違いない素晴らしい山だ、近いうちに必ず歩かねばならぬと思いました。続けて運転手さんが雲に隠れた山々について「鳥海山と月山は恥ずかしがっているんだろうねえ」と言った言葉に、これが山里に暮らす人の心であると涙の出る思いでした。
また翌日、只見線に乗って小出に向う時、車窓に大きく見えたのは下権現堂山、上権現堂山、唐松山の連山でした。愛すべき魚沼の山々、次に歩くべきはここだろうと思いました。小出に近づき更に六日町まで向かうあたりからは、真白に雪をまとった八海山、魚沼駒、そして遠くに巻機山も見え、列車から夢中でシャッタを切っていました。
という訳で、山形の杢蔵山や新潟の権現堂山など、低山遠征に興味のある方はお声かけください。現役生(学部生)がご一緒して下さるなら雷鳥で計画しますし、そうでなくても山へは行きましょう。