2019/5/2 床鍋谷遡行

ぶなの会・山岳愛好会雷鳥
床鍋谷遡行計画書(4/29提出)
作成者:丸山

■日程 2019/5/2(木)日帰り(荒天時中止)
■山域 赤石山系
■在京本部設置要請日時 当日 20:00
■捜索要請日時 翌日 10:00
■メンバー(3名)
CL丸山 SL朝倉 迫野

■集合・アプローチ
省略
■車輌:丸山車/マツダ スクラム/横浜480つ5277/黒
■行程
駐車スペース-15-入渓地点-70-18m滝-50-二俣-50-2段40m滝-40-遡行終了点-90-駐車スペース
(計5:15)
https://www.yamareco.com/modules/yr_plan/detail-751411.html
■山行中の留意点、危険箇所、安全対策等
・滑落、落石、浮石、岩剥がれに注意
・滝を無理に登らない
■エスケープルート
並行する登山道に出て下山
■遡行図
関西起点沢登りルート100 p.233

■共同装備
救急箱(丸山私物)
8.6mm×30mロープ
8.6mm×45mロープ
ハーケン
ハンマー(ロカ)
ハンマー(チコ)
■個人装備
□ザック □ヘッドライト □予備電池 □雨具 □防寒具 □飲料 □非常食 
□行動食 □ゴミ袋 □軍手・手袋 □トイレットペーパー □地図 □コンパス
□筆記用具 □計画書 □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む)(□学生証)
(□運転免許証)
□保険証 □現金 □ライター □常備薬 □ナイフ □笛
□地理院地図 □遡行図(□山と高原地図「石鎚・四国剣山」)
□地理院地図をキャッシュ済の地図アプリが入ったスマートフォン
□沢靴 □ヘルメット □ハーネス □スリング □カラビナ □環付カラビナ
□確保器・下降器 □登高器(□ゴーグル)
□お助け紐 □エマージェンシーシート
※荷物の防水化(一応)

■遭難対策費(雷鳥)
100円×3人 計300円
■備考
・日の出(5/2)5:18
・日の入(5/2) 18:51
・新居浜警察署0897-35-0110(計画書提出なし)

床鍋谷遡行記録
作成者:丸山

■日程 2019/5/2(土)
■山域 赤石山系
■天候 晴れ
■メンバー(3人)
L丸山(35/OB)、迫野(35/D1)、朝倉(36/M2)
■総評
床鍋谷はコンパクトにまとまって詰めもない沢で、短時間で気楽に登れて良かった。翌日以降の大変さも考慮して早々に下山して観光し、充実した1日となった。
■ヤマレコ記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1839786.html
■時間
6:22 入山
6:29 堰堤を越えて入渓
7:37-7:46 14m滝
8:37 鉄橋
9:02 3段18m滝下
9:48-10:05 遡行終了点
11:01 帰着
■行動記録(敬称略)
※滝の落差等は自作遡行図に基づく。
・駐車スペースまで
新居浜市街から45分程度で床鍋に着き、テントを立てて前泊。5時ごろ起床し準備を済ませて出発。関西100の遡行図には左岸の径路からの入渓が書かれていたが、右岸側で前泊していたので東赤石山方面への登山道に少し入ってからトラバースして入渓。トラバースを始めるのが早すぎて堰堤の下に出た。堰堤は容易に左から巻き、巻いたところで入渓。
・鉄橋まで
入渓して程なくして、取水堰。なお、関西100の遡行図ではここからの入渓になっているが、地点標高は誤っている。すぐに滝が連続し始め、快適に巻いたり登ったりできる。美しい小滝群を越えると14m滝が現れ、これは右から巻くが、狭いバンドを通るので高度感がある。左に湧水を見てナメを歩き、さらに小滝を越えていくと両側に滝のあるインゼルとなるが、どこでも登れる。程なくして鉄塔巡視路の鉄橋が沢を横切る。
・3段18m滝まで
鉄橋の少し上には花が供えてあるケルンがあり、かつて事故でもあったのかもしれない。傾斜の緩い滝をいくつか快適に越えていくと沢が開け、振り返れば展望が楽しめるようになる。楽しみつつ進んでいくと、この3段18mの大滝が現れる。乾いている左は明らかに易しそうだが、あえて水線沿いを登ることにして、ロープは出さずに丸山、朝倉、迫野の順で登る。ぬめっているがホールドはあり、クライミング自体は厳しくない。しかし朝倉が途中で詰まり、丸山がお助け紐を出そうとしたがつける前に滑り落ちかけ、下にいた迫野が止めた。その後お助け紐を使用し朝倉は無事登攀。
・遡行終了点まで
その後も「四国の赤木沢」と呼ぶ人もいるような、開放的で優れた渓相を楽しみつつ小滝を登る。しばらくすると多少藪っぽくなるが、飽きた頃には遡行終了点につく。その先も藪っぽい渓相であり、さらに遡行を続ける気は起きない。休憩しつつ沢装備解除。
・下山
登山道はよく整備されており頗る歩きやすく、登り返しも殆どなくて楽々と下山した。
・下山後
別子銅山跡の東平地区を観光し、清滝を観瀑後、讃岐うどんを食べてから別子銅山記念館を見学した。
東平:東洋のマチュピチュを標榜しているが、あまりに残存物が少なくしょぼい。殆どの建物を綺麗に片づけて植林までしたことが裏目に出たという印象。
清滝:マイナーだが大きく立派な滝で、滝行が行われていた中段まで登ることもでき、期待以上に良かった。
別子銅山記念館:別子銅山と共に発展した住友グループによる博物館。展示物も解説も充実していて建物も洒落ているのに無料であり、かなりお薦め。さすが大企業。
■備考
・床鍋谷はコンパクトにまとまって詰めもない沢で、短時間で気楽に登れて良い。反面、ここにしかないような素晴らしさには出会えない。
・ヤマビルなし。四国では、徳島県において少数が確認されているのみ。
・床鍋谷は14m滝の巻きが核心。明瞭だが狭いバンドのトラバースで、慣れない人には怖いだろう。
・フェルトソールが適すると思われる。
・遡行終了点において、東赤石山へ登ると思われる2人パーティに出会い、不意だったので互いに驚いた。
・関西100の遡行図は複数の誤りがあるようなので注意。12+18=40とか。
■コメント
・遡行図も印刷して持ってきましょう。
・自信がなければわざわざ難しいルートで滝を登るのはやめましょう。
■反省
+ペースよく遡行できて良かった。
-3段18m滝では、水線を全員が登るならロープを出した方が良かった。
■朝倉感想
・GW 前半の天気が悪く,遠征した割に沢は1本しか登れなかったのはやや残念だった.とはいえ,美しい沢に登れたので良い思い出として,またいつか沢のために四国を再訪したい.
■迫野感想・コメント
・ツツジが綺麗
・うどんバトルは熾烈
・「東洋のマチュピチュ」に連れて来られたペルー大使の心中お察しします