2019/5/25-26 瑞牆山・金峰山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
瑞牆山・金峰山山行計画書ver1.0
作成者:橋本

■日程 2019/5/25,26(土・日)1泊2日・予備日なし
■山域 奥秩父
■在京本部設置要請日時 2019/5/26 19:00
■捜索要請日時 2019/5/27 9:00
■メンバー(4人)
CL橋本 SL新居 岩瀬 金原

■集合
06:35八王子駅発 中央本線・松本行 先頭車両
■交通
□行き
八王子06:35―(中央本線・松本行)―韮崎08:28 (1663円)
韮崎駅08:50―(山梨峡北交通・韮崎瑞牆線)―10:02みずがき山荘 (2,060円)
※遅れた場合
新宿07:00―(特急あずさ1号・松本行)―八王子07:29(乗り換えなし)―韮崎08:36
※豊田以東の場合(JRの利用区間が100kmを超える場合)学割使用可

□帰り
みずがき山荘10:20/11:25/12:55/14:20/15:20/16:30(終)―(山梨峡北交通・韮崎瑞牆線
820円)―日帰り入浴増富の湯10:42/11:47/13:17/14:42/15:42/16:52―(山梨峡北交通・韮崎瑞牆線
1340円)―韮崎駅11:35/12:40/14:10/15:35/16:35/17:45

韮崎16:37―(快速ビューやまなし)―新宿18:55
韮崎14:32/15:21/17:48/18:05―(中央本線・普通・高尾行き)―高尾16:33/17:14/19:44/20:07
韮崎21:19(終電)―(中央線・甲府と高尾で乗り換え)―新宿00:09

■行程
1日目
瑞牆山荘-0:50-富士見平-0:30-天鳥川-1:30-瑞牆山頂-1:00-天鳥川-0:30-富士見平
[計4:20]
2日目
富士見平-1:00-大日小屋-0:30-大日岩-1:50-金峰山頂-1:20-大日岩-0:20-大日小屋-0:45-富士見平-0:40-瑞牆山荘
[計6:25]
※富士見平でテントを張り,瑞牆山と金峰山へはサブザック行動となります
■エスケープルート
金峰山,瑞牆山ともに瑞牆山荘へ引き返す
場合によっては,富士見平小屋・大日小屋・金峰山小屋に避難することも検討
■共同装備
テント(エスパース)
救急箱(苺)
鍋(竹・子竹)
ヘッド*2(緑1・緑2)
カート*2
調理器具セット(ディド)
■個人装備
□ザック □ザックカバー □サブザック □サブザックカバー □登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備電池 □雨具 □防寒具 □帽子 □水
□行動食 □非常食 □ブキ □コッヘル □ロールペーパー □ライター □新聞紙 □ゴミ袋 □軍手 □地図 □コンパス □筆記用具 □計画書
□遭難対策マニュアル(緊急連絡カード含む) □学生証 □保険証 □現金 □常備薬 □日焼け止め □タオル □歯ブラシ
□エマージェンシーシート □寝袋 □マット
(□カメラ □サングラス □温泉セット □着替え)

■地図
山と高原地図:「27金峰山・甲武信」
2万5千分の1地図:「瑞牆山」
■遭難対策費
200円/人*4名
計800円
■悪天時
前日昼ごろまでに判断
■日の出日の入(金峰山)
5/25:日の入り18:51
5/26:日の出04:33 日の入り18:52
5/27:日の出04:33
■各種連絡先
・瑞牆山荘 0551-45-0521
水場有り
宿泊者以外入浴不可
・富士見平小屋 090-7254-5698
テン場代 1000円/人・約100張
素泊まり 4500円/人
水場有り
・大日小屋 0551-45-0600
テン場代 500円/人
素泊まり 2500円/人
水場有り
・金峰山小屋 090-4931-1998
素泊まり 5500円/人
・山梨峡北交通 0551-42-2343
・山梨県北杜警察署 0551-32-0110

瑞牆山・金峰山山行記録
作成者:橋本拓

■総評
両日ともに天候に恵まれ,素晴らしい景色を堪能できた。また,ところどころで岩場があっていいアクセントになっており,楽しかった。
■日程 2019/5/25,26(土日)
■山域 奥秩父
■天候 晴れ
■メンバー・オーダー(計4人、敬称略)
SL新居(40/B2) 金原(41/B1) 岩瀬(40/B2) CL橋本(40/B2)

■タイムスタンプ
□1日目
10:13 瑞牆山荘発
10:55 富士見平着
11:42 同発
12:05 天鳥川渡渉
13:10 瑞牆山山頂着
13:43 同発
15:02 富士見平着
□2日目
4:10 富士見平発
4:52 大日小屋着
5:01 同発
5:25 大日岩着
5:30 同発
6:58 金峰山山頂着
7:37 同発
8:36 休憩
8:50 出発
9:38 富士見平着
10:05 同発
10:30 瑞牆山荘着
※5分以下の小休憩は省略している

■記録
□1日目
・瑞牆山荘まで
電車はそこそこ混んでいる。眠い眠いいいながらダラダラしていた。金原くんは集合場所を微妙に間違えて,同じ電車の他の車両に乗っていたようだが,韮崎駅で無事合流。瑞牆山荘行きのバスは長い待機列ができていた。急遽増便される模様で,我々は1台目の最後になるか2台目の最初になるかというところ。前者なら1時間立ちっぱなし,後者なら座ってぐっすり1時間眠ることができる。まさに天国と地獄である。1台目に押し込まれそうになったらタクシーにしようか,などど話していたが,ちょうど我々から2台目に乗ることになり,無事に座ることができた。
・瑞牆山荘〜富士見平
1時間ひたすら寝たらあっという間に瑞牆山荘に到着。結構暑い!靴紐を締め,準備を整えていざ出発。富士見平までの登りは,一瞬だけちょっと急なところもあるが,全体を通して見るとなだらか歩きやすい。瑞牆山荘近くの岩でボルダリングしている人もいた。そういえば,去年の夏に瑞牆山の麓でボルダリングしたなあ…などと思い出す。今夏も一,二回外岩に行きたいなあ。急登を終えたところで,巨岩の陰に祠があり,CLは安全祈願をした。この辺りからは今日登る予定の瑞牆山がよく見える。岩がゴツゴツしていてとてもカッコよく,今後の行程に期待が高まる。
・富士見平〜瑞牆山山頂
そこから先はあっという間に富士見平小屋に到着。テン場はものすごく広い。女性専用スペースや子連れ専用スペースまである。既にたくさんの登山客がテントを張っていたが,小屋から少し離れてしまうものの良質なテントサイトを確保できた。テントを立てて,ここからはサブザック行動。足取りは軽く,沢山の登山客を追い抜かしながら,ぐんぐん登っていく。そうはいうものの,いかんせん人が多すぎて渋滞気味でそれほどペースは上がらず,代わりに会話が弾む。数学の中間試験の話をしていた時だろうか,「写像であそぼ」という番組を作ったら面白いんじゃね,という話になった。会話の内容が如何にも東大生らしい。天鳥川を渡渉するころから,岩場の急な登りになり,鎖もちらほら出てくるが,使わなくても登れる場面がほとんどであった。
富士見平から1時間半ほどで瑞牆山山頂に到着。山頂にはたくさんの人がいた。富士山,南アルプス,八ヶ岳,そして明日登る金峰山が綺麗に見える。至福のひとときだ。山頂のすぐ下の大きな岩で,クライミングをしている人たちが見える。こんなにいい景色の中でクライミングをしたら楽しいだろうなあ。しばし景色を楽しんだ後,日陰に入って休憩していたら,小さくてかわいいネズミが現れた。4人でネズミを囲って撮影タイム。だが,ネズミはCLが写真を撮ろうとすると木の根っこに隠れてしまう。金原くんがカメラを向けても逃げないのに。なぜだ……。
・瑞牆山山頂〜テン場にて
富士見平までの下りは特に何も覚えていないから何もなかったのだろう。テン場に戻るとまずは米を水につける。新居は銀マを敷いて眠り始め,残り3人は岩瀬が持ってきてくれたトランプでしばらく遊ぶ。1時間くらい米をつけたら料理開始。食当は岩瀬で,メニューはイワシの炊き込みご飯。イワシの缶詰の汁と顆粒のダシを入れて米と一緒に炊き,炊き上がったらイワシを混ぜ込んで完成という簡単なメニューなのだが,これがどうしてなかなか美味しい。男4人で4合をペロリと平らげた。その後,歯磨きをしに行った後,暗くなるまで再びトランプで遊ぶ。金原くんが七並べの面白さを教えてくれた。19時くらいにテントに入って就寝。テン場の民度が,自分が今まで使ったテン場の中では最も低く,夜になっても話し声(うるさい!)がそこかしこから聞こえ,さらにはヘッデンで何度もテントを照らされたのが,少々鬱陶しかった。

□2日目
・大日岩まで
3時に起床。朝食の食当はCLで,メニューはカレーうどん。茹でるだけなので失敗することもなく,普通に美味しかった。テントは張ったまま,水汲みとトイレだけ済ませてサブザックで出発。4時過ぎでもヘッデンなしで行動できるくらいに明るかった。歩きやすい樹林帯の尾根を登っていき,大日小屋を過ぎたあたりから景色がひらけてくる。大日岩の手前には鎖付きの岩場があるが,使わなくても大丈夫。大日岩からは朝焼けの南アルプスと八ヶ岳が見える。なんと綺麗なことか……。
・金峰山山頂まで
大日岩から先は再びしばらく樹林帯歩き。陰になっているところに雪が残っているのを見かけるようになり,また,ところどころ地面が凍結しているところが現れる。登る分には問題ないが,帰りはこの凍結箇所が少々厄介だった。もう少し早い時期に登るなら,軽アイゼンかチェーンスパイクが必要になるだろう。
2300mを過ぎたくらいから,眺望のいいハイマツ帯歩きとなる。東に金峰山,西に南アルプス,南に富士山が見える。最高の気分だ。大きめの残雪があるところで小休止し,雪を投げつけあったり,頭に乗せたりして遊んだ。雪を頭に乗せた新居の写真は結構かわいいので,新居ファンの方はGoogleフォトで探してみてください。
小休止したところから,5分とかからずに山頂に到着(今思えば,なぜそんなところで小休止したのだろうか……)。山頂からは,360度の大展望が望める。(かっこ)いい感じの写真を撮りあったり,大きな岩に登ったりして40分も近くもまったりした。
・下山〜解散まで
このままずっとここにいたいと思ったが,そういうわけにも行かないので,しぶしぶ下山し始める。下山中に出来事は特に何も覚えていないが,標高は下がっていくのに太陽はどんどん登っていくので,かなり暑かった。きっとあと数日で,あの残雪も全てなくなってしまうのだろう。
瑞牆山荘まで降りたあとは,バスに乗って韮崎駅へ戻り,安くてボリューミーで美味しい蕎麦を食べたあと,中央線に乗って高尾のあたりで流れ解散。すっかり七並べに嵌った我々は,帰りの電車でもボックス席で銀マを広げて七並べをしていた。

■メンバー感想
□橋本(CL)
・初の泊まりCLだったが,無事に山行を終えることができてよかった。しかし,信頼のおける同期と,登山経験豊富な新入生に甘えて,グダグタしてしまった場面もあったので,今後はメリハリをつけて,他のメンバーの気配りができるようにしたい。
・足の揃った少人数パーティーだったので,過去の雷鳥の記録よりも随分早いペースで行程を進められた。今回のように行程に余裕があるとテン場で暇になるので,トランプのような遊び道具を持っていくと良いと思った。
・行程が緩めで,樹林帯,岩場,稜線歩き……と手軽に山登りの楽しさを味わえるので,新入生を連れていくのに適した山だと感じた。今回参加できなかった41期の皆さんにも,また来年計画を立ててもらえればと思う。ただし,ちょっと人が多過ぎるきらいがあるので,静かな山歩きを好む人にはウケが悪いかもしれない。
・個人的には雪が被った時期に再訪したい。
・金原くん,参加してくれてありがとう。また一緒に山に行きましょう!
□新居(SL)
金峰瑞牆は2回目だったが相変わらず良い山だった。新入生にとってもそんなに難しい山ではないと思うのでこの時期とてもオススメの山。あと、トランプ楽しかったです。
□岩瀬
東京からのアクセスと行程の手ごろさがとても秀逸。瑞牆山荘はとても車で混雑していてこの時期なら公共交通機関を使った方が安全だと思う。木の花の紫色が綺麗だった。読図講習のために写真を撮ってみたが分かりづらく結局使わなかった。八ヶ岳とアルプスの山々を一望できて夏への期待が高まった。
□金原
久しぶりの泊登山でしたが、バテなかったので良かったです。二日とも晴れ、頂上からの景色は素晴らしかったです(ネズミ>瑞牆>金峰)。