2019/7/27-30 飯豊連峰縦走

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
飯豊連峰縦走計画書 ver.2.1
作成者:菅沼
■日程 2019/7/27-30(土-火) 3泊4日・予備日なし
■山域 飯豊山
■在京本部設置要請日時 2019/7/30 19:00
■捜索要請日時 2019/7/31 10:00
■メンバー (計4人)
CL菅沼 SL岩瀬 寺垣 平岩

■集合 7/26(金)です!
7/26(金)22:40 バスタ新宿
※翌朝,コンビニ等に寄る時間がないかもしれないため,バス乗車前に朝食も調達しておいてください。
■交通
□行き
バスタ新宿23:00―(夢街道会津号21号・JRバス・4800円)―会津若松駅前翌05:20
※バスはCLが予約済み。
会津若松05:28/06:45―(JR磐越西線・500円)―山都05:54/07:22
山都駅―(タクシー・約40分・約8000円/台)―御沢野営場
※タクシーはCLが予約済み。(山都タクシー 0241-38-2025)
※山都駅―川入は登山バスもあるが,時間帯の関係で使用しない予定。
山都駅8:50/13:40―(飯豊山登山アクセスバス・1000円)―川入9:35/14:25(※金-月のみ運行)
□帰り
大石ダム―(タクシー・約20分・約3000円/台)―越後下関駅
〇新潟方面 基本は14:35発を使用予定。
越後下関14:35/18:16/20:21[終]―(JR米坂線・羽越本線・白新線・坂町乗換・1140円)―新潟16:22/20:09(一部特急使用)/21:25
新潟7/30 20:20―(上越新幹線・Maxとき348号・5380円(トク50))―東京22:28
※CLが2名分予約済み。
新潟21:35[終]―(上越新幹線・10050円(自由席))―東京23:40
〇米沢方面
越後下関13:45/17:24/18:16[終]―(JR米坂線・1490円)―米沢15:35/19:15/20:02
米沢21:17[終]―(山形新幹線・9600円(自由席))―東京23:28

■行程
1日目
川入-1:00-御沢小屋跡-2:50-横峰小屋跡-0:40-地蔵山分岐-1:30-三国岳-1:50-切合小屋
[計7:50]
2日目
切合小屋-2:20-本山小屋-0:20-飯豊山-1:30-御西小屋-2:00-大日岳-1:40-御西小屋
[計7:50]
※御西小屋―大日岳ピストンは,サブザック行動。状況に応じてカットする。
3日目
御西小屋-3:00-烏帽子岳-0:50-梅花皮小屋-0:40-北股岳-1:10-門内小屋-0:40-扇ノ地紙-1:00-地神北峰-0:50-頼母木小屋
[計8:10]
※体力,天候,モチベーション等状況によっては,飯豊山荘へエスケープすることも積極的に検討する。
4日目
頼母木小屋-0:40-大石山西分岐-1:50-朳差小屋-0:45-前朳差岳-1:05-千本峰-1:30-カモス峰-2:00-林道終点-1:00-東俣彫刻公園-0:30-大石ダム
[計9:20]
■エスケープルート
飯豊山付近まで:川入へ引き返す
川入10:30/14:45[終]―(飯豊山登山アクセスバス・1000円)―(いいでのゆ10:50/15:05)―山都駅11:15/15:30(※金-月のみ運行)
飯豊山付近から地神山付近まで:梶川尾根から飯豊山荘へ 扇ノ地紙-0:50-梶川峰-4:00-飯豊山荘 [計4:50]
地神山付近から頼母木小屋付近まで:丸森尾根から飯豊山荘へ 地神北峰-2:10-夫婦清水-2:00-飯豊山荘 [計4:10]
飯豊山荘9:20/13:10/16:50[終]―(小国町営バス南部線・700円)―小国駅10:08/13:58/17:38
頼母木小屋付近から朳差岳付近まで:足の松小屋尾根から奥胎内ヒュッテへ 大石山西分岐-3:40-足の松尾根取付-1:10-奥胎内ヒュッテ [計4:50]
奥胎内ヒュッテ―(タクシー・約50分・約9000円/台)―中条駅
※乗合タクシーは土日のみの運行。
朳差岳付近から:そのまま進む
■小屋
・三国小屋 定員50人 協力金2000円/人 水場あり
・切合小屋 定員100人 素泊まり3000円/人 テン場1000円/人 水場あり
・本山小屋 定員50人 協力金2000円/人 テン場1000円/人 水場なし(2019/7/24現在)
・御西小屋 定員30人 協力金2500円/人 テン場1000円/人 水場あり
・梅花皮小屋 定員50人 清掃協力費2000円/人 テン場1000円/人 水場あり
・門内小屋 定員50人 清掃協力費2000円/人 テン場1000円/人 水場あり
・頼母木小屋 定員50人 清掃協力費2000円/人 テン場1000円/人 水場あり
・朳差小屋 定員50人 無料 水場なし
※基本的に,小屋利用でも寝具は持参,食事は自炊。
■地図
山と高原地図10「飯豊山」
2.5万分の1:「川入」(・「大日岳」)・「飯豊山」(・「二王子岳」)・「えぶり差岳」(・「安角」)
■食当
    朝  夜
1日目 各自 寺垣
2日目 平岩 菅沼
3日目 岩瀬 平岩
4日目 寺垣 なし
※昼食は各自。

■共同装備
テント(新テント)
本体・フライ:岩瀬
ポール:菅沼
ペグ:岩瀬→菅沼
鍋(雪月):岩瀬→平岩
調理器具セット(ガジャ・マダ):岩瀬→寺垣
コンロ(緑9・チビ):菅沼→寺垣
カート*1:菅沼
カート*1:菅沼→寺垣
カート*1:菅沼→平岩
救急箱(苺):岩瀬
ラジオ・天気図用紙:菅沼
■個人装備
□ザック □ザックカバー (□サブザック □サブザックカバー) □シュラフ □マット □登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備電池
□雨具 □防寒具 □エマージェンシーシート □帽子 □水 □軽アイゼン
□非常食 □行動食 □ゴミ袋 □コッヘル □武器 □軍手・手袋 (□歯ブラシ) □新聞紙 □トイレットペーパー □ライター □地図
□コンパス □筆記用具 □計画書
□遭対マニュアル(緊急連絡カード含む) (□学生証) □保険証 □現金 (□学割証) □常備薬 □着替え □温泉セット □日焼け止め
(□カメラ) (□サンダル) (□耳栓) (□アイマスク)

■遭難対策費
600円/人*4人
計2400円
■悪天時
前日夕方頃までに判断
■備考
日出(7/29 飯豊山)04:32
日没(7/29 飯豊山)19:03
福島県警喜多方警察署 0241-22-5111
新潟県警新発田警察署 0254-21-0110
山形県警小国警察署 0238-62-0110
NHKラジオ第一 1161kHz(会津若松)/837kHz(新潟)/1584kHz(小国)
NHKラジオ第二 1539kHz(会津若松)/1593kHz(新潟)/1359kHz(米沢)
飯豊朝日連峰の登山者情報 http://www.ic-net.or.jp/home/iide/
市町村別飯豊山登山情報 https://www.town.nishiaizu.fukushima.jp/site/kanko/797.html
飯豊連峰山小屋情報 http://www.ogunikankou.jp/03play/tozan/iide/iide5.html
山都タクシー 0241-38-2025
荒川タクシー 0254-64-1042
あきちゃんタクシー 0254-64-2111
飯豊山登山アクセスバス https://www.city.kitakata.fukushima.jp/soshiki/sangyo-y/20128.html
小国町営バス http://www.town.oguni.yamagata.jp/life/life/road/bus/time.html
桂の関温泉ゆ~む 500円/人 http://www.sekikawa.org/yu-mu/yu-mu.html
飯豊山荘 日帰り入浴 500円/人 10:00-19:00 090-5234-5002
http://siroimori.co.jp/iidesansou/index.html
奥胎内ヒュッテ 日帰り入浴 600円/人 11:00-16:00 http://okutainai.com/

飯豊連峰縦走記録
作成者:菅沼
■日程 2019/7/27-30(土-火)
■山域 南アルプス
■メンバー(オーダー順・敬称略)
CL菅沼(38/B4) SL岩瀬(40/B2) 寺垣(36) 平岩(37)
■天候
1日目(7/27) 曇のち晴 夕方一時雨
2日目(7/28) 雨時々霧 一時大雨・暴風を伴う
3日目(7/29) 霧時々暴風雨 夕方一時晴
4日目(7/30) 霧のち晴
■時間
*小休止・休憩は省略している場合がある。
□1日目(7/27)
06:47御沢野営場発
06:56御沢小屋跡
07:30下十五里
07:46中十五里着・休憩
07:59同発
08:18上十五里
08:43笹平着・休憩
08:57同発
09:11横峰小屋跡
09:32水場着・休憩
09:46同発
09:57地蔵山下分岐
10:38剣ヶ峰着・休憩
10:50同発
11:09三国小屋着・休憩
11:30同発
12:54種蒔山
13:12大日杉分岐
13:18切合小屋着

□2日目(7/28)
05:56切合小屋発
06:34草履塚着・休憩
06:42同発
06:54姥権現
06:59御秘所着・休憩
07:08同発
07:27御前坂
08:02本山小屋着・休憩
08:28同発
08:41飯豊山
09:03駒形山
09:14玄山道分岐
09:55御西岳
10:02御西小屋着

□3日目(7/29)
05:24御西小屋発
06:17天狗ノ庭
06:48休憩
06:58発
07:10御手洗ノ池
07:36亮平ノ池着・休憩
07:52同発
08:31烏帽子岳着・休憩
08:42同発
08:59梅花皮岳
09:15梅花皮小屋着・休憩
09:37同発
10:02北股岳着・休憩
10:11同発
10:57門内岳
11:00門内小屋着

□4日目(7/30)
05:07門内小屋発
05:23胎内山
05:30扇ノ地紙
06:05梶川峰着・休憩
06:15同発
06:53五郎清水着・休憩
07:15同発
07:38滝見場着・休憩
07:48同発
08:19湯沢峰着・休憩
08:33同発
09:09休憩
09:22発
09:52登山口
09:57飯豊山荘着

■記録
□0日目(7/26)
22:40,バスタ新宿集合。CLは夕方まで試験があり,急いで用意をしたが少し間に合わず,10分ほど遅れてしまったが,とにかく無事4人集合する。バスは4列シート。広くはないが,隣が知り合いならそこまで辛くない。欲を言えばフットレストやレッグレストが欲しいところではある。バスは1か月前にしっかり予約しておいたので,並び席を確実に確保できた。途中羽生PAで休憩,小腹が減ったが夜食は思い留まる。寺垣さんの携帯がどこかに行ったらしく探している。早速トラブルか,と思ったが明日探せばいいととにかく眠ることにする。そこから4時間ほどバスに揺られる。大分眠れたようだ。
□1日目(7/27)
・御沢野営場まで
4:30頃,バスが停留所に停まりだしたので目を覚ます。携帯をいじり,天気を確認。1日目は朝に一度雨が降った後は,しばらく雨はなさそう。3日目以降は完全に晴の予報(台風一過!)だったため,登山口までは向かうことにする。寺垣さんの携帯は,座席の横に落ちていた。見つけられて本当に良かった。定刻より10分ほど早く,バスは会津若松駅に到着する。駅付近には,早朝に開いている店はないよう。山都駅はSuica区間外なので,切符を買って磐越西線の始発に乗り込む。車内はガラガラ,各自朝食をとったり,パッキングをしたりして過ごした。外は雨が降り出し,憂鬱な気分。寺垣さんのザックは30Lと小さく,装備を入れるのに苦労していた。結局サブザックをお腹に抱えることになってしまったようだ。30分ほど乗ると,山都駅に到着した。小さな無人駅。雨の中,駅前には予約しておいたタクシーが待っていてくれた。利用したのは山都タクシー,1週間ほど前に予約しておいた。とても親切に質問にも答えていただいた。タクシーに乗ること40分ほど,川入集落からとっても狭い道を走ると,突然広い駐車場に出る。ここが御沢(おさわ)野営場。料金は7000円だった。登山届を提出,準備体操をして出発準備を整える。
・御沢野営場~三国小屋
着いた時には降っていた雨は出発時に丁度止んだが,念のため雨具の下は穿いて出発する。砂利道を10分ほど歩くと分岐に出る。ここからが林の中の登山道。急な箇所もあるが,平均すれば林の中のごく一般的な登山道と言っていいだろう。エアリアで書いてあるポイントは,それぞれ広場になっており休憩しやすい。樹林帯が飽きてきた頃,水場に着く。水の冷たさに癒され,気分も爽快に。地蔵山の西側で稜線に達し,岩場の道に出る。雲も時折開け,稜線が見えてくる。一同テンションが爆上がりする。道と言い景色の雰囲気と言い,谷川岳の西黒尾根と似ている気がした。久々の登山で随分体力が消耗したが,楽しくおしゃべりもしながら合わせて3時間ほど登ると,三国小屋に到着した。三国岳は福島,山形,新潟の3県境(ただし,正確には3県境が交わっている点ではない)。ここで大休止をとる。
・三国小屋~切合小屋
飯豊のなだらかな稜線のイメージとは違って,ここから歩く稜線は岩がちで,切り立っている。急な登りと下りの繰り返し。虫が多い。そして何より,蜻蛉が多いこと多いこと。よっぽど水が豊かなのだろう。虫と比べれば,目や耳に近づいて鬱陶しいこともないから,遥かにましである。途中,暑さと水分不足のせいか,岩瀬くんはふくらはぎや太ももを攣ってしまったよう。ゆっくり,休み休み進む。そしてついに,種蒔山を越えたころになだらかな稜線に出る。雪渓も少し渡る。飯豊の稜線らしいとわくわくしてきた。そこから間もなく歩けば,切合小屋に到着する。到着直前にテント泊にするか,夕方から朝にかけて雨になるから小屋泊にするか悩んでいたが,その時小屋の直前にいたおじさんとの会話,「小屋混んでいるしテント泊が絶対にいいよ!」「でも夕方雨が降るらしいんですよね~」「そんなこと誰が言っているの?」「コンピューターです」「人間が作ったコンピューターでしょ」,そう,コンピューターだってAIだって人間が作っているのだから,外れたって仕方ない。「人間が作ったコンピューター」は流行語となる。さて,切合小屋に到着すると,やっぱり小屋は混みあうらしい。まだ雨は降っていなかったから,テントを設営することとする。幕営費は1000円/人。
・到着後
とりあえずテントを張る。テン場は15張ほどは張れる広さだが,傾いている場所が多く,快適そうな場所は意外と少ない。また,雨風の予報が出ていたため,テントの下が川にならないように,飛ばされないように,と考えると,適地は少なかった。あれこれ吟味しながら張る。テントは新品のDunlop
VS-50。匂いが新品だ。しばらく休憩していると,空が怪しくなり,ザっと一雨が降る。テントの撥水が素晴らしく,面白いように弾く。このテントでよかった。夕立らしきこの雨が過ぎると,西の空に雄大な飯豊山脈が見える。太陽も見え,これから歩くなだらかで爽快な山域に期待で胸を膨らませる。ただ,大日岳周辺だけは終始雲がかかっていた。夕食は寺垣さんによる麻婆高野豆腐とチャプチェ。高野豆腐の取り扱いの難しさを身に染みて感じた。翌日は朝方雨,次第に快方に向かう予報。日暮れ時までには寝る準備を終わらせ,しばらく談笑した後就寝した。
□2日目(7/28)
・出発前
4時起床。朝ご飯は平岩さんによるクリームペンネ。おいしかった。テキパキと準備は終わらせ,4時前には出発。
・切合小屋~本山小屋
天気は,小雨が降ったり,やんだり。小屋を出てすぐ雪渓もある。まだ7月末なので,残雪が多いのだろう。しかしよく踏まれており傾斜もなだらかで,ここの雪渓はアイゼンを使うほどではない。途中雨具を着たり脱いだり。下の雨具も,暑いからいちいち脱ぎ着していたから面倒だった。御秘所のあたりは,昔成人儀礼が行われていたというのも納得な切り立った岩場である。それでもよく整備されており,特に怖い思いはしなかった。ところで,先にも書いた通り,飯豊連峰は山形県,新潟県,福島県にまたがった山域だが,地図をよく見ると県境がおかしいことに気づく。理由は割愛するが,自分の身体が3県にまたがっているのは面白い。この日の行程は福島県が勝ち取った登山道なのである。草履塚から御前坂までは,それぞれ道標があるが,なんだか地図で見るより近い気がした。さて,問題は御前坂から。前には,本山小屋までの急登の道が見える。覚悟を決めて登りだすと,また雨が降ってくる。ここまで散々脱ぎ着しており,どうせ小雨ですぐ止むだろう,と下の雨具を着るために止まることなく登り続けたが,これが大きな誤りであった。雨は弱まることなく強くなり続け,あっという間に,まさにバケツをひっくり返したような雨脚となり,登山道には川のように水が流れ出す。これはまずいと着た時点ではすでに手遅れ。メンバー全員腰から下がずぶ濡れになる。散々な目に遭いようやく本山小屋に到着。雨は一旦止んだが,特に装備が少ない寺垣さんは,かなり寒がっている。この時点で,あまりの強雨でザックにしまう余裕もなかったこともあり,CLのカメラの調子が悪化。これ以降の写真は,レンズが曇っていてうまく撮れていない。液晶の調子もなんだかおかしい。大変申し訳ありません。本山小屋の隣の建物の中にある飯豊山神社に参拝し好天を祈り,小屋の前で態勢を立て直し,手ぬぐいも購入。ここで岩瀬くんへ手ぬぐいの良さを布教。小屋のおばさんにも,こんな予報ではなかったのにねえ,と慰められる。明日こそは晴れるだろう,とも慰められ翌日へ希望を抱く。
・本山小屋~御西小屋
本山小屋で休みすぎても身体が冷えてしまうので,休みもそこそこに御西小屋へ出発することにする。飯豊山まではなだらかな道。また雨が降り出し,苦しめられる。風も強く,稜線上では吹き飛ばされそうなほどだ。飯豊山に着くが,雨と風が強い。荷物を置くことはせず,写真だけ撮ってもらい,山頂滞在1分そこらで進む。早く御西小屋に着こうと,気持ちが逸っていた。10分ほど飯豊山から下ったころ,悩ましい分岐に出会う。どちらかというと道らしい方は,稜線から外れているし,駒形山らしきものも見えない。とはいってそのまま稜線らしき方を下りるのも怖い。ということで地図を確認すると,飯豊山からは,東西にのびる稜線上の登山道だけではなく,北に点線ルートがあることを思い出す。山頂で道標を十分に確認した記憶はなかったため,ひょっとしたら点線ルートを下りてきてしまったのではないかと不安になる。しかし,強風は止むことなく,地図は今にも飛ばされてしまいそうな状況だったため,とりあえず少し登山道から外れ,足場の悪い岩陰で風を避ける。強風時でも,少し場所を変えれば風が止むこともあるので,この判断は正解であった。コンパス・地図・GPSを確認し,道が正しいことが確認でき一安心。道らしき方へ向かったら,無事駒形山の山標があり安心。しっかりとルートを確認せずに進むと,間違えていた時に引き返さねばならず余計に苦労する。辛い時こそ,道の確認は万全に行いたい。ここからは,晴れていればさぞ気持ちいいだろうと想像させるなだらかな稜線。急な傾斜がなく歩きやすいし,高山植物も多いし,素晴らしい道である。景色は見えず,雨風が強く,身体が冷え,足元も水たまりで,靴も浸水してしまったことだけが,問題であった。驚いたのは,ニッコウキスゲの花畑。登山道の両脇に,飽きるほどにニッコウキスゲが咲き誇っている。ここまでの規模のお花畑は初めてだ。天気の悪い登山は嫌いなのに,この雄大な花畑にひどく感動してしまった。他のメンバーも,散々な目に遭っているにもかかわらず,明るく歩き続けられる。精神が強いからだけではなく,また翌日は晴れる,という期待があるからなのだろう。10時過ぎに御西小屋に到着する。天気も悪いし,服も靴も濡れきっているし,これ以上は進まないことにする。この時点で朳差岳まで行く行程は諦め,エスケープルートとしていた飯豊山荘へ降りることを決めたことになる。
・到着後
御西小屋の建物は,新潟県らしい。寄り添い続けてきた新潟に,ようやく到着した。小屋の中では,登山客のおばさん方がカップラーメンを食べている。誰かがカップラーメンの汁をありがたくいただいていた気がする。小屋でしばらく休ませてもらうが,外は雨が降り続いている。しかし,テントを張らなければ,ということで雨止みを見て立てよう,ということになる。今考えれば,小屋に泊まってもよかった気はする。金額的にも大差があるわけではない。しかし,夕方から,遅くとも日付が変わる頃には,晴れる,と信じていたから,テント泊にしようと思ったのである。だから結果論を言っても仕方がない。雨はやまないから,小雨の時に立てる。4人で協力し,びっくりするくらい素早く設営できる。経験者の意地を見せた,といったところだろう。テントに入って,CLと平岩さんは眠いから昼寝する。他の2人は小屋でのんびりしていたらしい。後から聞いたところ,その時ストレッチをしていたら管理人さんに注意されたらしい。帰ってきてひたすらショックを受けていた。夜ご飯はCLの麻婆茄子。そうしたら,岩瀬くんは茄子が苦手らしい。先に聞いておくべきでした,ごめんなさい。外はひたすら雨。翌日の予報を見てみると,また雨予報に変わっている。台風はもう通過した,なぜ晴れない!落ち込んでもしょうがないので,翌日の行程を決める。朝の予報次第で,改善の兆候があるなら大日岳ピストン,望めないようなら大日岳は諦めて門内小屋まで進むことにする。おしゃべりもほどほどに,日が暮れてきたのでシュラフに入って眠ろうとする。こんな雨の日にテント泊している人などいない。考えてみれば,小屋にも管理人さん以外はいない気がする。夜になってしゃべり続けても問題ないこともあったのだろうか,寝転がった状態でおしゃべりが盛り上がる。お互い顔が見えない状態だからこそ,話せる話もあるのだろう。気づけば20時,さすがに眠らなければ,とようやく就寝した。

□3日目(7/29)
・出発前
3時起床。皆さん寝起きが良い。僕だけが例によって最後までシュラフに立て籠もる。朝ご飯は寺垣さんによるチキンラーメン,手軽で美味しい。具もたくさん持ってきていただいたので,豪華でとても美味しくいただくことができた。さて,予報は昼前まで霧か小雨,昼前から夕方にかけ強い雨が降る予報。台風一過というのはどうやら大嘘らしい。前日があの雨で乗り切れたし,体力面から見て大日岳に行こうと思えば行ける。しかし天気は良くなく展望は全く期待できない。しかし,折角奥地まで来ているし,飯豊連峰の最高点でもあるし,行きたい気持ちはかなりある。メンバーは行かなくてもよいが,行くとなったら行く,という意見だったため,CLが決めざるを得ない。ここはぐっと堪えて,大日岳は次の機会に見送ることにする。結果論的には,これは大正解であった。道迷いをしていたかもしれないし,あの雨にもっと早く降られていたら,どうなっていたかわからない。日が出て,ライトがいらなくなったら撤収して出発することにする。外は,一面濃霧。驚くほど濃い。すぐそばにある小屋が霞むほどである。撤収をちゃっちゃか終わらせ,水場へ行く。雪渓が残っている間は,水場は小屋から数分,数十メートル降りたところ。かなりの急登だったので,サブザックで向かったほうがよいであろう。水を汲み,小屋へ戻り,5時半前に出発する。
・御西小屋~梅花皮小屋
濃霧の中,小屋を出発して3分で雪渓にあたる。濃霧のせいで,雪渓を渡った先に道が続いているのか,少し無理して雪渓を避けて上側(稜線側)を進むべきなのかが分からない。雪渓には踏み跡がある気もするが,そうでない気もする。早速止まってメンバーで相談。無理をせず切合小屋まで引き返そうという話まで出る。しかし,とりあえず慎重に,雪渓を巻いて進むということになる。これが大正解,10mほど歩くと先に夏道が見えた。本当に安心した。雪渓を進んでいたらどうなっていたかわからない。濃霧のために,このように難しい判断をこれ以降多々迫られる。頼るべきはやはり地図,天狗岳付近ではひたすら稜線にくっついて歩くことを意識すればいい。天狗ノ庭まででも,雪渓を3,4度渡ったと記憶している。どの雪渓もアイゼンを履けば安心ではあるのだが,なくとも歩けることには歩ける。7月も終わりで,雪渓は渡るとしても短いため,全てで脱ぎ着するのは面倒くさすぎるだろう。必要なところのみで使えばよいと思う。ただし,北向きの斜面に関しては,滑落したら一巻の終わりという箇所も多く怖かった。また雪渓の末端は滑りやすい。CLはツルッとこけたが,ザックのお陰で怪我は避けられた。また,判断に迷う際は,疲れているとどうしても適当な判断ができないと感じた。悩んだときは,一旦ザックを下ろして水分補給や休憩をすることは効果的であった。このように稜線の北東側の道では雪渓とルートファインディングに四苦八苦していたわけだが,稜線上や南西側の道では,吹き上げる強風に悩まされる。雨具など防寒具を着用し,速く歩いてやり過ごすしかない。山と高原地図上の道が2段になっているというポイントや,間違えやすい踏み跡はよくわからなかった。御手洗(みたらし)ノ池は,静かな池。また,亮平ノ池という何だか聞き覚えのある池でも休憩。湿地のような,こじんまりとした素敵な池でした。それにしても,高山植物が多すぎる。霧で全く景色は見えなかったが,お花畑はひたすら続き,辛さを紛らわせてくれた。烏帽子岳,梅花皮岳とピークを越えていき,やや高度を落とすと,ようやく梅花皮小屋に到着。管理人さんは,石転び沢の方へ見回りに行っているらしい。小屋の中のお手洗いを借りるが,恐ろしいほどきれい。この奥地でまさか水洗トイレに出会うとは思わなかった。大休止をとり,体力と精神力を回復させる。予報をまた確認するが,朝と変わらず,1~2時間後には降雨の予報。できる限りは濡れることは避けたいので,休憩も程々に北股岳への登りへ向かう。
・梅花皮小屋~門内小屋
北股岳までが予想以上の急登。かなり体力的にきつい。歌を歌うだかおしゃべりしながらだか,とにかく気を紛らわせながら登っていたら,いつの間にか北股岳にいた。山頂で休憩していると,いよいよ雨が降り始める。前日の反省を活かし,雨具を早めに着る。北股岳からの下りをしばらく歩くと,一瞬霧が晴れて青空が見える!大勝利,雨予報は外れたと喜ぶ。しかし飯豊では,好天の希望は打ち砕かれるものらしい。晴予報は外れるが,雨予報は驚くほど当たる。喜んだのも束の間,雨がまた降りだす。しぶしぶ再び雨具を着用し,門内岳方向へ,森林限界を超えた草原を歩く。そうすると,雨は驚くほど強くなっていく。いつの間にか,前日に味わった大雨の勢いすら超え,滝のように降り始めた。雨粒が,痛い。CLは今までにこれほどの大雨を経験したことはない。登山道はあっという間に川と化し,登山道は踝くらいの高さまで水が溢れる。しまいには,遠くで雷鳴が一回聞こえる。近くに木はなく,雷からの逃げ場所はない。どうしようもないから,一刻も早く門内小屋に着くことを考える。先ほどまでおしゃべりに興じていたCLが,黙り込んで出来得る限りの速さで歩き出したことで,メンバーは全てを察してくれたらしい。それぞれが全力を出して歩く。幸い,雷の音はそれ以降聞こえなかった。門内岳山頂も通過し,這う這うの体で門内小屋に駆け込む。それにしても静かな山域だった。この日の行程を通して,ほぼ人に会っていない。
・到着後
小屋の中には登山客が2人ほど。管理人さんもおり,受付はしばらく休んで雨が止んだらでよいと言われる。優しい心遣いに心が温まる。小屋と管理人棟は分かれており,歩けばすぐの距離である。テン場もあるが,10張は難しいくらいの広さか。ストーブも付けてくださり,とにかく服や靴を乾かし,休む。しばらく休んだら雨がほぼ止んだため,受付を済まし,小屋の2階に場所を取る。他の登山客は,1人は日帰りで梶川尾根ピストンですぐ下山する,もう1人は北股岳を往復してくるとのこと。すごい体力だ。しばらくの間,先ほどの雨は凄かったという話題で持ちきりだった。夕食の時間まではかなりあったため,昼食を食べ,お昼寝。水場は5分ほど下ったところにある。道はわかりやすくよく整備されているが,大雨の後だからか少し濁ってしまっていた。夕食は平岩さんによるちらし寿司。ちらし寿司といっても,錦糸卵やホタテの貝ひも,余っていた高野豆腐など,具材たっぷりで贅沢なちらし寿司だ。最後の泊りであるし,小屋の管理人さんへの感謝も込めて,ビール2本購入。先輩方ごちそうさまです。この他にも,各々が行動食を大放出し,とても豪華な夕食になる。ビールもとてつもなく美味しい。ここまで楽しい食事があるだろうか。気づけば外の霧は晴れ,青空が見える。日の入りまで時間はあるから門内岳へ登って,感慨に耽る。豪雨の中歩いてきた稜線も美しい。寺垣さんは喜びの余りかサンダルを蹴り飛ばしてしまっていた。風は涼しく心地よく,空は青さが美しく,山々は雲海に覆われている。今までの悲しみを癒してくれる,最高の景色。この爽快な気分は忘れたくない。日の入り前に到着したもう1パーティーが小屋の2階に場所をとり,我々も就寝の準備。もう1つのパーティーは我々が寝てからも話し続け,ヘッドランプの光は瞼に何度も直撃し,何やら不安にさせる翌日の計画を口にしていたが,気にしすぎないようにして就寝した。

□4日目(7/30)
・出発前
朝3時。目覚ましの音が小屋の中にけたたましく鳴り響く。我々の起床予定は3:30。目を覚まさざるを得ない。目覚ましの音はなかなか止まらない。どうやら隣のパーティーらしい。はよ止めてくれ,勘弁してくれと朝から嫌な気分になったが,止まったと思ったら普通に音を出しながら朝ご飯を作り出す。本当に勘弁してほしい。3:30までは我慢,起床。朝ご飯は岩瀬くんによる秋刀魚の炊き込みご飯,やっぱりおいしい。ついに,下山日がやってきた。
・門内小屋~飯豊温泉
5時過ぎに出発。再び稜線は霧。扇ノ地紙。しばらく小屋で一緒だったおじさんと歩くが,我々が休憩をしてゆっくり歩いている間に,先に行ってしまった。梶川峰からで飯豊の草原に別れを告げ,樹林帯を下る。太陽も顔を出し,かなり蒸し暑い。途中で道が数メートル崩れており,笹につかまって無理やり越えなければいけない箇所があったが,数日後に飯豊のウェブページを見てみると,既に更新され情報が書き込まれていた。更新が早く素晴らしい。汗だくになって五郎清水。登山道から外れ5分ほど下ったところに,水が湧いている。冷たくて気持ちよいが,薊は痛い。滝見場の手前で,下山中に寺垣さんが華麗なる前転を披露されたらしい。怪我がなく良かったです,見てみたかったです。滝見場からは文字通り滝が見えるし,石転び沢が見える。あれを登ることはあまり想像ができないが,昔はこれがメジャールートだったようだ。点線ルートとなっているが,今も人気ルートのよう。湯沢峰の手前で,少し登り返す。ここまでの下りは,比較的になだらか。湯沢峰で,寺垣さんからゼリードリンクをいただく。ここまで持ってきていただいたのは,とってもありがたい。湯沢峰以降は,かなりの急坂。滑りやすいところもあるので,十分注意をする必要がある。飯豊温泉が見えてもなかなか近づいてこなかったが,我慢して下ること合わせて5時間ほど,飯豊温泉にようやく下山した。
・下山後
13時のバスまでかなり時間があったので,まず飯豊温泉で久々のお風呂。シャワーは1つしかなかったが,温泉は熱いがなかなか特徴的で,おすすめ。休憩室もあり,1時間ほどアイスを食べたり飲み物を飲んだりして時間をつぶす。ここでも皆思い出話に花を咲かせ,静かになることはない。小さめのバスにより,小国駅へ。奥深い,雰囲気ある地方である。観光でまた訪れてみたい。列車を乗り継ぎ,みんなで新潟に出る。まずお蕎麦屋さん,へぎそばとビールを堪能する。めちゃくちゃ美味しい。その後,親切なおばさまに笹団子のおすすめを教えていただき,その後は駅ビル内にある利き酒できるお店へ。日本酒好きには,とってもおすすめです,新潟に行かれたらぜひ。いい気分になったところで,平岩さんは,新幹線を予約していたCLと岩瀬くんより一本早い新幹線で帰京される。翌日からお仕事だそうです。本当にお越しいただきありがとうございました。残りの3人で日本酒などお土産を買いこみ,新潟に泊まっていくという寺垣さんともお別れする。寺垣さんは翌日に日本海側の電車を乗り継いで実家に帰られるよう。発想がとってもおもしろい。CLと岩瀬くんは,新幹線に乗り一杯やった後,爆睡。東北南部がこの日梅雨明けしたというニュースと共に,帰京した。

■メンバーコメント
メンバーの皆さまより一言コメントをいただきました。ありがとうございます。
□岩瀬くん
先輩御三方が心強かったのもあってか、かつてないほどにはしゃぎました。声も聞こえないほどの豪雨の後の束の間の絶景には心も体も文字通り飛び踊ったように感じます。
雪渓歩きに高山植物の群生、飯豊連峰縦走は僕の東北デビューにはこれ以上なく充実した山行となりました。飯豊の思い出はここには到底書ききれません。
計画を立てていただいた菅沼さんはじめ先輩方には、僕の無礼な態度にも明るく接してくださってとても感謝しています(寺垣さん、2日目の朝に目覚ましを止めようと間違えて顔を殴ってしまいごめんなさい)。
振り返ってこの縦走を一言で表すなら、
「飯豊はいいで」
□寺垣さん
まずはじめに、計画を立てて、判断をせまられることの多かった山行を引っ張ってくれた菅沼くんに感謝の意を表します。
個人的には、30リットルで3泊4日の縦走に臨む暴挙にでて、また久しぶりの山でもろもろ装備に不備があったことを反省してます。雨は強く冷たかったですが、メンバーの優しさに心が温かくなりました。なお、お腹が弱い人は防寒具に腹巻を入れることをお勧めしたいです。
期をまたいだ交流ができ、天候的にきつい山行だったにも拘らず楽しい山行でありました。大日岳には、また今度行きましょう!飯豊はいいで!
□平岩さん
山行大満喫しました!
計画段階から、どうせなら朳差も行きたいとかわがまま言ってすみません。朳差まで行かなくても、道にバリエーションあり、高山植物多し、避難小屋の管理者はあたたかいし、で十分でした。
山に関しては菅沼くんの記録通りかと思います。個人的には、昨年の磐梯山に続き、磐梯朝日国立公園シリーズで、少しずつ東北の山も行けていて嬉しい限りです。
メンバーの皆さん、ありがとうございました。
飯豊はいいで~

■総括
・予想に反してかなりタフな山行になったが,メンバー4人楽しくおしゃべりもでき,3日目夕方には天気も一時回復し報われた気分になったし,小屋の管理人さんたちもみんな親切であった。是非ともまた再訪したい山域である。
・体力的に辛いときにも,皆笑顔でいたので,精神的には辛くならなかった。雰囲気が明るく楽しいパーティーだったと思う。
・雷鳥の記録を読んでいて,テントトラブルを懸念していたが,特に問題は起きず安心した。
・御西小屋(大日岳)以西は,登山者が圧倒的に少ない。静かな山,美しいお花畑を存分に楽しむことができた。docomoの電波は,稜線上であればほぼどこでも入るようだ。
・飯豊は,いいで。

■反省
・飯豊の小屋は安く,快適である。混雑が予想されるときはともかく,基本は小屋泊のつもりでよかったのかもしれない。
・雨具は,面倒くさくても必ず着る。すぐ止むだろうと高をくくってはいけない。暑くなった時に脱げばいい話である。
・結果的には問題がなかったが,道迷いを避けるため,山頂からの下りは十分に気を付けたい。
・GPSによる現在地確認が有用だということを,身に染みて感じた。地図の事前ダウンロードを忘れないようにだけ気を付けたい。
・雷の危険はもう少し考慮するべきだったように思える。
・予報は当たることもあれば,外れることもある。どうなったとしてもできる限り柔軟に対応できるようにしておきたい。
・食事のすり合わせは事前に十分行っておきたい。
・この山域では,「飯豊朝日連峰の登山者情報」のウェブページが極めて有用である。山小屋の管理人の方々も随時更新してくれているようで,残雪状況・登山道の注意点などを把握できる。計画段階,山行前ともにチェックするべきだろう。年季を感じるウェブページだが,それだけ昔から発信され,大切にされている山域だということだろう。特に残雪の状況は十分に収集しておくべきである。

■雑感
・へぎそばはおいしい。利き酒は楽しい。
・今のところ,山形県(周辺)の百名山(月山・鳥海山・大朝日岳・飯豊山)は全てガス。縁がない。そのうち行くだろう蔵王山ドライブくらいは,晴れてほしいものです。