2019/8/6 東沢本流下部遡下降・西沢渓谷下部遡行

山岳愛好会雷鳥・ぶなの会 計画書 (7/31提出)
【東沢本流下部遡下降・西沢渓谷下部遡行】
作成者:丸山
■日程 2019/8/6 日帰り
■山域 奥秩父
■在京本部設置要請日時 当日 20:00
■捜索要請日時 翌日 10:00
■メンバー
CL丸山 SL木口 迫野 橋本
■集合
橋本 ゴルフドゥ横浜町田店前に5:40
木口・迫野 相模湖駅前小ロータリーに6:40
■行程
東沢本流下部をホラの貝ゴルジュ出口まで遡行し、ホラの貝ゴルジュ入り口まで下降してから、旧登山道で西沢渓谷方面へ。
大久保沢出合付近に下降してから魚留滝や三重の滝などを遡行し、適当なところで遊歩道に上がって駐車場に戻る。
※急な雷雨があっても、暫くは撤退せずに安全な場所で様子を見る
■予定時間
西沢渓谷駐車場-40-鶏冠谷出合-120-ホラの貝沢出合-180-ホラの貝ゴルジュ出口-60-大久保沢出合-西沢渓谷下部(180)-60-西沢渓谷駐車場
(計10:40)
■山行中の留意点、危険箇所、安全対策等
・滑落、落石、浮石、岩剥がれ、溺水
・滝を無理に登らない
■エスケープルート
引き返して遊歩道や旧登山道で戻る
■遡行図
東沢本流下部:奥秩父の谷100ルートp.56、関東周辺の沢p.213
西沢渓谷:なし
■共同装備
救急箱(丸山私物):丸山→橋本
30mハーフロープ:丸山→迫野
フローティングロープ:木口
ハーケン:丸山、橋本
ハンマー:丸山、丸山→木口
アブミ4:丸山
■個人装備
□ザック □ヘッドライト □予備電池 □雨具 □防寒具 □飲料 □非常食 
□行動食 □ゴミ袋 (□軍手・手袋) (□トイレットペーパー) □コンパス
□筆記用具 □計画書 □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む)(□学生証)(□運転免許証)
□保険証 □現金 □ライター □常備薬 □ナイフ □笛
□地理院地図 □遡行図
□地理院地図をキャッシュ済の地図アプリが入ったスマートフォン
□沢靴(ラバーソール) □ヘルメット □ハーネス □スリング □カラビナ □環付カラビナ
□確保器・下降器 □登高器 □ゴーグル □お助け紐 □ウェットスーツ
 □エマージェンシーシート 
※荷物の防水化
■遭難対策費(雷鳥)
100円×4人 計400円
■備考
・日の出(8/6) 4:56
・日の入(8/6) 18:46
・日下部警察署 0553-22-0110(計画書提出なし)

東沢本流下部・西沢渓谷下部遡行記録
作成者:丸山
■日程 2019/8/6(火)
■山域 奥秩父
■天候 晴れ時々曇り
■メンバー
CL丸山(35/OB)、SL木口(39/B3)、迫野(35/D1)、橋本(40/B2)
■総評
2年前からの宿題だったホラの貝ゴルジュを完遂できて良かった。抜けてみれば短くてあっけないが、やはり大変美しいゴルジュであった。西沢渓谷下部も美しく、魚止滝の直登は思ったより易しかったものの、直後の淵を泳ぎ切れず、新たな課題となった。
■ヤマレコ記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2054564.html
■時間
8:52 駐車場発
9:27-51 鶏冠谷出合で入渓準備
9:55-10:13 最初の滝
10:55-11:22 ホラノ貝ゴルジュF1
11:57-12:09 遡行終了点で休憩
13:08 二俣吊橋西側
13:22 西沢入渓
13:30-15:23 魚止滝および滝上の淵
15:37-16:07 三重の滝
17:19 駐車場帰着
■ルート概況(敬称略)
※滝の落差等は自作遡行図に基づく。
※絶対ラバーソール推奨。
○東沢本流下部
・最初の6m滝はクラックから登るとIV程度。左壁のスラブからも登れる。
・ホラの貝ゴルジュまでの間に昨年はあったCS滝は、CSが流れて消失し、ホラの貝ゴルジュまでは難所なし。
・ホラの貝ゴルジュF1(3m)は右壁トラバースでV+程度。残置支点が多いのでアブミをかければクライミングが得意でない人も通過可能。
・F1直後の泳ぎがこの沢で最も厳しい。とはいえ今回の水量なら普通に泳いで越えられた。
・以降は難所なく、ホラの貝ゴルジュ出口に達する。
※泳ぎは随所にある。ウェットスーツ推奨。
○西沢渓谷下部
・遊歩道が西沢沿いになり、堰堤を越えたところで斜面を下って入渓する。
・ゴーロを経て魚止滝4mは、水線右側を直登可能(IV)。
・その10m程度先の淵は激流で、増水していると突破できない。右岸から小尾根に出て大高巻すると、懸垂下降10m程度で三つ釜の滝の上に出られる。
■行動記録
○東沢
・最初の6m滝は、定石通りクラックから登った。橋本、迫野にはお助け紐使用。
・ホラの貝ゴルジュF1は、木口が空荷フリーで突破後、丸山がアブミをかけながらフリーで突破。橋本・迫野はアブミでA0して通過し、そのまま迫野が回収。メインロープ使用してボディビレイ。
・泳ぎの苦手な迫野はF1の先の淵を突破できず、お助け紐使用。
・トイ状の流れを通過していくと、次第に沢は平凡になるが、ホラノ貝ゴルジュを巻く準登山道が沢に降りてくる場所まで遡行し、休憩。
・ホラノ貝ゴルジュは水線を滑りながら下降。ゴルジュを出てからは準登山道を歩き、適当なところで沢に戻って、最初の滝を飛び込んで下降。
・ほか3人はこれだけで満足したようだが、CLは満足していないので西沢渓谷へ。
○西沢
・魚止滝はメインロープを出して丸山がリード。挟まった倒木で終了点とし、ハーケンを一枚打って落ちても振られないようにしてから後続が登攀。
・三つ釜の滝の下の淵は全員での本気泳ぎやハンマー投げ等を試したが突破できる気配すらない。魚止滝も下るのは怖いという結論になり、右岸からロープ使用での高巻きに入る。悪い斜面を丸山がリードし、立木でピッチを切り、そこからはノーロープで小尾根に上がって、多少の藪を漕ぎながら下ると三重の滝の右岸に出た。ここから懸垂下降で沢に戻る。
・三重の滝で水遊びした後、下山。三重の滝の上段は直登容易であまり面白くない。
■備考
・長梅雨の影響が残っていたのか、多少増水していた。
・西沢渓谷の魚止滝の上の淵の突破の記録もある(http://ricky3211.web.fc2.com/article20120616nisizawa.html)が、今回は可能性を全く感じられなかった。減水時にリベンジしたい。
・人気のルートだが、平日だったこともあって、沢中での遭遇は1パーティ2名のみだった。
・ヤマビルなし。
■CL感想
・2年前からの課題を完遂できて良かった。
・西沢渓谷もそのうち遡行してみたい。
■CLコメント
・出発前から決まっている計画に対し、出発後に文句を言うのはやめて下さい。
■反省
特になし
■木口感想・コメント
・ゴルジュF1はよく見たら手も足もあった。
・計画を見た時はまあ行けるだろうと思っていたが、自分の体力を過信していた。西沢渓谷はひたすらしんどかったし、やる気も0だったので本気トライはしてない。
・とはいえCLさんには当日のパーティーの体力や気力をみて柔軟に対応してほしい。
■迫野感想・コメント
・最初の6m滝は面白いけどフリーだと怖い。お助けあって良かった。
・F1も二人がフリーで行ってるのを見てすごいなと思った。
・F1後の泳ぎはマジで溺れる寸前だった。
・別パーティーがF1で宙返り飛び込みしててかっこ良かった。
・CLコメントの意見ももっともだけど、他メンバーの意見を汲み取る柔軟性があってもよかったのではなかろうか
■橋本感想・コメント
・ 外から見るとおどろおどろしいホラの貝ゴルジュだが、F1でアブミトラバースをさせてもらったおかげで楽に遡行できた。
・泳ぐのが楽しかった。来年は泳ぎの沢にたくさん行きたい。
・F1を登れる登攀力をつけたいとは思うが、現状のクライミングモチベだといつになるのやら……。
・計画云々は木口さんや迫野さんと同じ意見です。