2019/8/12 大源太川北沢本谷遡行

山岳愛好会雷鳥・ぶなの会 計画書 (8/9提出)
【大源太川北沢本谷遡行】
作成者:丸山
■日程 2019/8/12
■山域 谷川連峰
■在京本部設置要請日時 8/12 20:00
■捜索要請日時 8/13 10:00
■メンバー
CL丸山 SL山本 梶原 鈴木
■集合
8/11夜21時台に越後湯沢駅
詳細時刻は未定
■予定時間
駐車場-40-入渓-150-三俣-200-登山道-10-大源太山-120-駐車場(計8:40)
■山行中の留意点、危険箇所、安全対策等
・滑落、落石、浮石、岩剥がれ
・滝を無理に登らない
■エスケープルート
引き返すか、そのまま進むか、尾根の登山道に出る。
■遡行図
東京起点120 p.257、銘渓62 p.197
■共同装備
救急箱(丸山私物):丸山→梶原
30mハーフロープ:山本
30mハーフロープ:丸山
ハーケン:丸山、丸山→山本
ハンマー:丸山、山本
■個人装備
□ザック □ヘッドライト □予備電池 □雨具 □防寒具 □飲料 □非常食 
□行動食 □ゴミ袋 (□軍手・手袋) (□トイレットペーパー) □地図 □コンパス
□筆記用具 □計画書 □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む)(□学生証)(□運転免許証)
□保険証 □現金 □ライター □常備薬 □ナイフ □笛
□地理院地図 □遡行図
□地理院地図をキャッシュ済の地図アプリが入ったスマートフォン
□沢靴 □ヘルメット □ハーネス □スリング □カラビナ □環付カラビナ
□確保器・下降器 □登高器 (□ゴーグル)
 □エマージェンシーシート □お助け紐
■遭難対策費(雷鳥)
100円×4人 計400円
■備考
・日の入(8/12) 18:41
・日の出(8/12) 4:58
・南魚沼警察署025-770-0110(計画書提出なし)

大源太川北沢本谷遡行記録
作成者:丸山・鈴木
■日程 2019/8/12
■山域 谷川連峰
■天候 晴れ
■メンバー
CL丸山(35/OB)、SL山本(37/OB)、梶原(40/B2)、鈴木(41/B1)
■総評
好天の下、雪国の沢が初めての2人と共に、谷川連峰の入門的だが美しい沢を遡行でき、充実の1日だった。大源太山も良い山で、下山路も途中までは好展望なのが良い。
■ヤマレコ記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2054549.html
■時間
5:48 出発
6:12-25 第2渡渉点で入渓準備
8:30 三俣
9:26 2段25m滝登攀終了
12:10-12:50 最源頭部の藪に悩まされる
12:58-13:33 大源太山頂
14:47-15:04 第2渡渉点で大休止
15:26帰着
■ルート概況(敬称略)
※滝の落差等は銘渓62選に基づく。
※下部の滝はフェルトの方が良いが、上部のスラブはラバーの方が良い。どちらもそれほど難しくはないので、どちらでもよい。
○林道・登山道
・大源太山登山口までの林道はよく整備されている。
・登山道も普通に整備されている。1つ目の渡渉点は飛び石で渡渉可能。2つ目の渡渉点までの間に湧水があり水を汲める。直後に不安定な梯子の上りがある。2つ目の渡渉点で入渓。
・三俣までは小滝が沢山あり飽きないが、特に難しいものはない。腰程度まで浸かる釜がある。
○北沢本谷
・七ツ小屋沢と見晴台ノ沢が出合う三俣では、七つ小屋沢の水量が圧倒的に多い。見事な滝で、登攀は難しそう。この沢の記録は見当たらない。本谷にある2段25m滝は水量は少ないが、登るとなるとシャワーを浴びる(III)。
・3段15mチムニー滝は、狭く登りにくい。中段が比較的難しい(III+)。
・上部のスラブの傾斜はそれほどきつくないが、いい加減に登ると詰まる可能性があるので、先を見ながらRFをしつつ登る必要がある。
・直接山頂に出ようとはせず、適当なところで登山道に出たほうが楽。
○下山
・途中までは好展望、途中からはただの登山道。普通に整備されている。
■行動記録(鈴木)
※滝の大きさなどは「沢登り名渓62選」p.197の遡行図を参照した。
・入渓まで
前日までは一泊で万太郎谷ノゾキ沢と南トッサカ谷に行ってたという丸山さんと山本さんと岩原スキー場駅で合流。そこから梶原さんの運転で大源太湖の脇にある駐車スペースへと向かい前泊。立派なトイレもあり前泊には良い場所であった。今日も沢に行っていた2人は車体をフル活用して服やロープを乾かしていた。フライなしでも暑かったし、沢で使った後のテントは沢臭い。朝は起きたらさっさと片付けて登山道脇の駐車スペースへ向かう。朝の時点で他の車はない。ここから入渓点に向かうがコースタイムが東京起点で1時間、名渓62で20分とさすがにブレ過ぎである。距離がよくわからぬまま歩いていたら入渓点の第二渡渉点に到着。
・三俣まで
序盤の滝は特に困るところもなく、斜度も緩かったのであまり覚えていない。山本さんが4条滝の4条目を見落としていたことは覚えている。七ツ小屋裏沢との出合以降は三俣まで崖と崖に挟まれた谷を進んだ。3mCSは左岸側からへつって登った。途中で滝かもわからないようなところでお助け紐を出して丸岩を直登して遊んだ。ソールのフリクション任せに登ったら簡単であった。7mのナメ滝はロープを出して左側を丸山さんのリードで登る。中間支点は取らなかったみたいである。15mナメ滝は滑ったら下まで滑り落ちてドボンしそうだなと思いつつ、左側のクラック沿いに簡単に登れた。
・スラブ帯まで
三俣で現在地を確認した後、北沢本谷側の25m滝を登る。1段目は特に問題がないので全員でまず登り、2段目以降を山本さんがリードで登る。ハーケンが決まらないようでハンマーの音が長時間響いていた。2段目下部はスタンスが少なく、フリクションに頼らざるを得なかった。中腹で上部を登るためにシャワーで右にトラバースする。ラストの鈴木は途中で残置ハーケンを回収しようとしたが、全然抜けないので挫折。上部の方がホールドが多く登りやすい。三俣以降は水量が減り、狭くなる。15mのチムニー滝下段は狭く、確かにチムニーのようであった。下部のホールドは少ないが、突っ張るなり体をねじ込むなりすると登れた。中段はハングしていて登りにくい。大きいザックで来た山本さんはここで荷揚げを選択したものも、1点でのみ固定したザックは安定せず水線に突っ込んでいき悲しそうだった。お助け紐を出してもらったが鈴木はフォールしました。
・山頂まで
水がほとんどなくなると、草がそこそこ生えたスラブが現れた。滑ると止まらなそうである。滝のようになっているところもあり面白い。ルートがいけなかったのかツメでは藪漕ぎや剥がれる岩を登ることになり疲れた。結果的に登山道の山頂より10m程先に出た。山頂で休憩と装備解除。
・下山と解散まで
山頂の眺めは良かった。上越の山々を眺めた後下山する。沢から上がってきた直後に見ると、登山道には存在意義がわからない鎖が多い。駐車スペースまで急な下りを歩く。スニーカー下山はソールのグリップが悪く、いまだに慣れない。稜線は眺めがよいが昼過ぎの樹林帯はとにかく暑い。下山中に登山者に会ったがあの人はどこへ向かっていったのだろうか。休憩をはさんだものも2時間で駐車スペースについた。帰りは梶原さんと山本さんの運転で東京に帰った。疲れた梶原さんの運転には恐怖を感じました。
■備考
・東京起点120には2級下とあるが、途中の滝や上部のスラブはそれなりに難しく、2級くらいはある印象。
・山中での人との遭遇なし。
・ヤマビルなし。
■CL感想
・想像よりは難しめな沢だったが、問題なく遡行でき良かった。
・やはりスラブは好き。
■CLコメント
・連続3日目の山本は特にお疲れさまでした。
■反省
?沢筋を詰めすぎてやや面倒になった。
■梶原感想・コメント
・スラブは割と怖かったが、草付きのおかげでなんとかなった。
・日焼け対策をしていなかった腕と顔が盛大に焼けてしまい、自分の準備不足を呪った。
・帰りの高速で一瞬眠さに負けて皆様を天国に連れて行きかけた。ごめんなさい。
■山本感想・コメント
・スラブ帯は景観もスリルも満足。
・荷揚げで荷物を濡らしたのは反省。そもそも荷揚げする必要があったのか。
・チムニー滝ではお助け紐で鈴木くんをボディービレイしたが、フォールの際に体重差からかなり引っ張られた。セルフは取れなかったと記憶しているが、止まらなかったらと考えるとぞっとする。
・メインロープが入る日帰り沢用のザックがそろそろ欲しくなった。
■鈴木感想
・上越の沢は後方が開けていて景色がよかった。
・将来的には自分が後輩を連れてこれるようになりたい。