2019/8/17-18 八ヶ岳
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
八ヶ岳山行計画書 第4版(2019/8/13時点)
作成:山崎
■日程:2019/8/17-18(土-日)予備日なし
■在京本部設置要請日時:2019/8/18 19:00
■捜索要請日時:2019/8/19 9:00
■山域:南八ヶ岳
■メンバー:(現在8名)
CL山崎 SL竹村 佐藤 相羽 新井 寺垣 平岩 橋本
※中村氏(ケニアさん雷鳥1期)は別隊として行者小屋で合流
■集合・アプローチ
2019/8/17 赤岳山荘に13:00ごろ集合
●竹村車(6人程度乗れる車):
久我山駅南口(佐藤、平岩、橋本)9:00、
千歳烏山駅付近(寺垣)9:15 それぞれピックアップ
○渉車(4名程度乗れる車):
上野駅(ファミリーマート上野駅入谷口店前付近) AM9:00集合
■行程 (合計 7時間)
1日目:赤岳山荘ー(2:10)ー行者小屋
計 2時間10分
2日目:行者小屋ー(1:30)ー赤岳ー(1:05)ー阿弥陀岳ー(0:55)ー行者小屋ー(1:20)ー赤岳山荘
計 4時間50分
※2日目の予定:6:00起床、8:00出発、13:00赤岳山荘、15:00までに温泉出発、18:00都内
※温泉候補:道の駅こぶちざわ延命の湯、広原温泉鹿の湯、もみの湯
■エスケープルート
赤岳まで:引き返す
赤岳以降:そのまま進む(阿弥陀岳ピストンカット)
■食当
17日夜:竹村(ハヤシライス10人分、米5号)、具材担当(佐藤、寺垣、平岩、橋本)
18日朝:渉(ラーメン10人分)、具材担当(相羽、新井)
※具材はお任せしますが被らないようにがんばってください
■共同装備
テント(DUNLOPv6、フェザーライト:共装):渉2
鍋*4:渉 中1小1、竹村 大1、新井 中1
ヘッド*3:渉1、相羽1、春菜1、竹村1
カート*4:渉2、竹村1、春菜1
お玉*1:渉
まな板*1:渉
■個人装備
□ザック (□ザックカバー) (□サブザック)
□登山靴 (□替え靴紐) □ヘッドランプ □予備電池 □救急箱
□雨具 □防寒具 (□帽子) □水筒 □行動食 □非常食 □心意気
□ブキ □コッヘル □ロールペーパー □ライター
□新聞紙 □ゴミ袋 □軍手 □地図 □コンパス □筆記用具 □計画書
□遭難対策マニュアル(緊急連絡カード含む)
(□学生証) (□学割証明書) (□免許証) (□ETCカード) □保険証
□現金 □常備薬 □日焼け止め □タオル □歯ブラシ
(□エマージェンシーシート) □シュラフ/シュラカバ □マット/銀マ
(□カメラ) (□サングラス) □温泉セット □着替え
*靴が崩壊しそうな人はガムテープ
■地図
2.5万分の1「八ヶ岳西部」
山と高原地図「八ヶ岳」
■遭難対策費
200円/人
■備考
天候判断:前日13時ごろまでに判断(大雨でない限り決行予定)
8/18日の出 5:07
8/18日の入り 18:32
赤岳鉱泉0266-62-8100 テン場代1000円/人 素泊まり6000円
http://userweb.alles.or.jp/akadake/
赤岳展望荘0266-58-7220 素泊まり6500円
硫黄岳山荘0266-73-6673
八ヶ岳山荘0266-74-2728 素泊まり6000円 入浴料500円
http://www.yatsugatake.gr.jp/yatugatake.html
アルピコタクシー茅野営業所tel.0266-71-1181
アルピコ交通茅野駅前案内所 0266-72-2151
https://www.alpico.co.jp/access/suwa/
山梨県北杜警察署0551-32-0111
長野県茅野警察署0266-82-0110
八ヶ岳山行記録
■日程:2019/8/17-18(土-日)予備日なし
■山域:南八ヶ岳(赤岳・阿弥陀岳)
■メンバー:(8名)+2名
CL山崎 SL竹村 佐藤 相羽 新井 寺垣 平岩 橋本
※中村氏(ケニアさん)@1期は別隊として1日目に赤岳山荘で合流
※中山氏@18期は別隊として2日目朝に行者小屋で合流
■時間:
●一日目:赤岳山荘1330-1700行者小屋-2100就寝
●二日目:起床515-行者小屋700-800分岐-820赤岳山頂900-1050阿弥陀岳1115-1200行者小屋1230-1430赤岳山荘
■記録
●一日目:
初日の行程は2時間である(はず)という余裕(思い込み)からか、上野発の渉チームは首都高を避けて下道を走り、13時半頃山荘着。渋滞を危惧したケニアさんは早く出発したらしく、12時半には赤岳山荘に着き、一番乗り。早く着きそうな竹村チームは八ヶ岳アウトレットでパスタを食し、最後に到着。実は今回の山行の核心は、美濃戸口から赤岳山荘までの車道で、何度か衝撃もあったが、何とか辿り着いた。都内は気温37度と言われていたが、八ヶ岳の麓は外気温25度で既に涼しい。一堂に会し、挨拶もそこそこに、集合写真を撮って出発。
リーダーの責任感から初め渉がトップで歩いたが、休憩時に「速い!」との顰蹙を浴びてトップを引きずり降ろされ、次は高校山岳部だったという1年生の橋本くん、途中の沢での休憩以降(2日目に掛けて)寺垣さんにトップをしてもらう。ランチを食べていない渉チームの相羽はエネルギー不足と久々の登山でかバテ気味。ゆっくり歩く、疲れたら休憩を取る、栄養補給するなど、バテてしまう前に対応を取る必要があった。渉は八ヶ岳には冬に来る機会が多かったため夏の八ヶ岳は記憶になかったが、樹林帯の苔生した景観は木漏れ日で映え、夏もイイですね。
沢筋のゴーロ歩きを経て行者小屋に到着。最後尾の渉が到着したときには、小屋でケニアさんが缶ビール何本か買って、既に缶を開けていた。お疲れ乾杯。八ヶ岳は日帰りで行けるからテントは少ないんでは?と思っていたが甘かった。小屋の脇の通路にまでテントが張られており、赤ダンを張るための広いスペースかつ2張り分を見つけるのは難しかった。沢の対岸に辛うじて何とか張れそうなところを見つけて張る。ちゃんとした平なところに張れば、赤ダンのテント内のスペースも広くなっていたか。
下界からロング缶12本持ってきていたので、沢の水で冷やす。売るという選択肢もあったが、消費することに。夕食前に既にビールでお腹が膨れてしまう。夕食は具材を自由に持ってくるという闇ハヤシライス。トマト、キノコ、既に炒めている玉ねぎ、トッピングとしての温泉卵。優秀すぎ。あり得ない具材を持ってきそうな人にハヤシのルーと米を割り振ったので、そもそもギャンブル性はなかったか。お腹一杯になってしまい、食後まだ明るかったが寝られる自信があった。テントでの宴会ではお腹一杯のためツマミにすらなかなか手が伸びず、濃い酒には届かなかった。
●二日目:
お腹が空いていないのでラーメンはとりあえず5食分を作る。具材は乾燥野菜、乾燥ワカメ、乾燥海苔、瓶詰メンマ…こちらも昨晩同様の優秀な具材選択。準備を整え小屋前で中山さんを待っていると、7時になる前に中山さんが行者小屋にひょっこりはん。さすが速い。中山さんの温泉セットをテントにデポして、竹村さん以外(サブ)ザックを背負って出発。
文三郎尾根の高度を上げるに従って、赤岳主稜、大同心、硫黄への稜線、阿弥陀岳の景色、振り返って樹林帯に佇む行者小屋の景色が広がる。マムートが提供したのだろう、マムートロゴ入りの金属が打ち込まれた木の階段が、いい宣伝になっていた。赤岳に上る人たちにはヘルメットを着けている人が多い。数年前からわざわざロープを出す隊(ガイド?)まであると聞く。赤岳の岩場までは青空が見えていたが、山頂では大方ガスってしまっていた。それでも涼しく(寒くなく)快適。山頂ではスマホの電波がビンビン入っており、竹村さんは証拠写真を奥さんに送っていた。ケニアさんのサブザックには余っていた缶ビール3本が入っており、山頂で空ける。昨晩の秀逸なツマミである巨大昆布(高橋君の心意気)をここぞとばかりに。フンドシに見立てて竹村さんの股間に当てられた昆布は、渉と杏子さんとで食した。相羽はソールが剥がれていたので靴をテープでぐるぐる。テレビ局か何かの撮影隊がいた。景色も晴れない様子だし、山頂小屋には用はないので、記念撮影して下山開始。
相羽はソールがべろべろ、ケニアさんはお酒でべろべろ。中岳手前のコルでも相羽は靴をテープで補修。阿弥陀岳への分岐で相羽は待機し、残りは阿弥陀岳へ。登ってすぐの梯子でロープを出して下ってくるパーティーがいた。ガイド山行だろう、確保というよりデモンストレーションだ。阿弥陀岳を見上げた時には青空が背景にあったが、登頂してみればガスっていて、トンボが大量に飛んでいた。こちらも展望はなかったが涼しく快適だ。寺垣さんと平岩さんは前回の写真を再現する写真を撮影。後は下るだけであるが、下界に近づくに従ってこの快適さもなくなるのだろう。行者小屋と赤岳山荘間のコースタイムは辛めだが、行きの心意気がなくなっている分、速く進む。
温泉は、こぶちざわ道の駅の延命の湯。延命したかどうかは評価の仕様がない。今回41期の現役生が参加するということで、共装のテントを橋本くんに返却してもらえる!と喜んでいた渉だったが、橋本君は理科大所属で駒場の部室に行ったことがないとのことで、渉が返却することになり涙。そして、終わってみれば、渉は三岳(焼酎)をボッカしていた。
■最後に:
40周年を機に連絡を取り合ったことがきっかけで竹村さんと久しぶりに会うことになり、そこで竹村さんの「山でテント泊したいYO!」から始まった本企画は、幅広い雷鳥メンバーの参加、美味しいハヤシライス、斜めのテント、ハイマツの香り、高山病による軽い頭痛・睡魔、そして竹村さんの変わらぬ変態性…学生当時の山行を思い出すと共に新しい出会い・思い出に、各自、山をそして雷鳥を満喫できた山行だったろう。ただ心残りがあるとすれば、溢れんばかりの心意気で
ツマミ・濃いお酒は余りまくり、渉は三岳をボッカしたことである。