2019/8/26 ホラの貝ゴルジュ遡行

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
ホラの貝ゴルジュ遡行計画書二版
作成者:木口

■日程 2019/8/26(月) 日帰り・予備日なし
■山域  奥秩父
■在京本部設置要請日時 2019/8/26 20:00
■捜索要請日時  2019/8/27 08:00

■メンバー(計3人)
CL木口 SL福田 梶原

■集合・交通
相模湖駅前ロータリーに7:00
丸山さんに借りた車でに西沢渓谷駐車場へ(約1時間15分)

■行程
西沢渓谷入口-(50)-鶏冠谷出合(入渓点)-(1:30)-ゴルジュ入口-(2:00)-出口(下降開始)-(20)-ゴル
ジュ入口(下降終了)-(30)-鶏冠谷出合-(50)-西沢渓谷入口
(計6時間00分)
※滝は全てフリー突破を目指します。
※コースタイムは長めに設定しています。
■エスケープルート
引き返す

■遡行図
  東京周辺の沢 p.213

■共同装備
ゴージュバッグ25m(木口私物):木口
アブミ*4:木口
■個人装備
□ザック □ヘッドライト □予備電池 □雨具 □防寒具 □飲料 □非常食 □行動食 □ゴミ袋 □地図
□コンパス  □レスキューシート  □救急セット □筆記用具 □計画書 □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む) □学生証 □保険証 □現金 □ライター
□常備薬 □笛 □遡行図 □沢足袋(ラバー)(あるいは濡らしても良いクライミングシューズ ) □ヘルメット □ハーネス □スリング・カラビナ
 □ウェットスーツ (□ゴーグル) (□ライフジャケット) (□カメラ) (□温泉セット)
※荷物の軽量化・防水化

■遭難対策費
100円/人
計300円
■備考
悪天候の場合は前日12時頃までに判断
日没 18:23 (甲府市)
日出 05:13 (甲府市)
日下部警察署 0553-22-0110

ホラの貝ゴルジュ遡行記録
作成:木口

■日程 2019/8/26
■山域 奥秩父
■天気 晴れのち雨
■メンバー・オーダー
SL福田(41/B2)、梶原(40/B2)、CL木口(39/B3)

■タイムスタンプ
08:28 駐車場発
08:42-09:06 トイレ
09:30-50  鶏冠谷出合
09:56-10:22 本流F1
10:44 ゴルジュ入口
10:50-11:56  ゴルジュF1
12:34-50  ゴルジュ出口
13:06 ゴルジュ入口
13:35 鶏冠谷出合
14:15 駐車場着

■行動記録
・入渓まで
相模湖駅で集合し、中央道に乗って西沢渓谷駐車場へ。平日なので人はいないだろうという予想は外れて、既に数台の車が停まっていた。さすが観光地。この後しばらくは普通の道歩きなので、適当に荷物をまとめて出発。鶏冠谷出合の川原で入渓準備。途中に『ホラ貝付近死亡事故多発2019/7-8』という看板があった。3週間前に遡行した際には見かけた記憶がない。
・本流F1まで
何度か渡渉を交えゴーロを歩くこと数分でひとつめの核心、本流F1のクラック滝に到着。釜に落ちて自力脱出不能になる可能性を案じてフローティングロープをつけてもらい、福田さんが最初にトライ。あっさり完登。続けて梶原さんがトライ。最初のガバまでが遠くかつ水流が強いので厳しいようだ。何度か取り付きに失敗して流されたのち、木口が先に登って上からお助け紐を出した。先に福田さんにお助け紐を預けておけば良かった。
・ゴルジュ入口まで
F1の後にあったCS滝はCSが流されて容易な泳ぎに変貌、そのほかも特筆するような難所はなくサクサク進む。梶原さんは慣れないラバーソールを信頼できない様子で、ところどころ苦戦していた。ゴルジュ入口で先行パーティーに追いついたが、ゴルジュは巻いて釜ノ沢に行くということだった。
・ゴルジュF1
何回見ても綺麗で登りたくなる滝。先程と同様にフローティングロープをつけて福田さんからトライ。粘りに粘ってオンサイトを決めた。すぐに落ちたり諦めて残置スリングを掴むこともなく何度も引き返して慎重にムーブを探り丁寧に登る姿に感嘆。梶原さん「アルパインクライマーだとああなるんでしょうか」。とにかく雷鳥の沢屋にはあまり見られないスタイルで、滝で腕をシェイクして休む人を初めて見た気がする。その後、梶原さんはフリーでトライする気も起きないというので木口がアブミをかけながら登り、ラストで梶原さんに登ってもらった。梶原さんが回収できなかったスリングを福田さんがクライムダウンで回収してくれる。ありがとうございます。トラバースを引き返すときもクライムダウンと言うのでしょうか。
・ゴルジュ出口まで
登攀が難しい滝があるわけではないが水流との勝負。泳いだり突っ張ったりしながら進む。以前沢で溺れかけてから水が怖いという梶原さんに適宜スリングやお助けを福田さんが出した。ゴルジュ出口のゴーロで少し休憩して下降開始。
・駐車場まで
ウォータースライダーと飛び込みであっという間にゴルジュを抜けた。この辺りで雨が降り出してきた。左岸の旧登山道に入って本流のF1上流で沢に戻る。事前の説明が不十分だったため、先頭を歩いていた福田さんはそのまま登山道を進んでしまい引き返してもらった。申し訳ないです。F1を飛び込みたいがために登山道から外れたが、そこそこ高さのある滝なのに二人とも黙々と飛び込んでくれて、楽しんでくれたかは不明(後から聞いたところでは楽しかったということでした。良かった)。鶏冠谷出合に到着した頃には雨も本降りになっていて、ウェットのまま駐車場に戻った。
・解散まで
駐車場で人目を気にしながら着替えて温泉「みとみ笛吹きの湯」へ。沢のあとの温泉は道理だと思う。のんびりしたのち、雨の中の運転を梶原さんに代わってもらって(ありがとうございます)相模湖駅で解散した。

■感想
・三年間で4回目のホラの貝ゴルジュだったが、今回も楽しかった。最近、未知の沢に入って冒険するより既知の沢でその日ならではの渓相や自分の成長を感じることに価値を見出すようになったと思う。
・昨年の丸山先輩のコメント「登攀力を高めましょう。ゴルジュ最初の滝くらいはフリーで突破したいところ。」をようやく達成しました。車とアブミとウェットスーツを貸してもらってありがとうございました。