2019/10/26 源次郎沢遡行

源次郎沢遡行計画書 ver1.1
作成者:鈴木

■日程 2019/10/26(土) 日帰り
■山域 丹沢
■在京本部設置要請日時 10/26(土) 20:00
■捜索要請日時 10/27(日) 9:00
■メンバー(計3人)
CL鈴木 SL杉山 河野

■集合
河野:東京駅丸の内北口駐車スペース 5:50
杉山:国道246号金王坂中腹 6:15

■交通
□往路
鈴木車で東名高速道路を経由し、秦野戸川公園内の駐車場へ(1時間半程度)
□復路
一般道で都内へ

■行程
秦野戸川公園-(1:30)-源次郎沢出合-(1:30)-二俣-(2:30)-花立山荘-(2:00)-大倉バス
停
計7:30

■エスケープルート
二俣まで:引き返すか右岸側の天神尾根に上がる
二俣以降:左岸側の源次郎尾根に上がる

■地図・遡行図
2万5千分1地形図「大山」
山と高原地図「丹沢」
東京起点沢登りルート120 p.90,91
丹沢の谷200 p.26,27

■共同装備
救急箱(杉山私物):杉山→河野
8.5mm×30mロープ:鈴木
ハンマー(チコ):鈴木
ナッツ:杉山

■個人装備
□ザック □ヘッドライト □予備電池 □雨具 □防寒具 □飲料 □非常食 □
行動食 □ゴミ袋 □軍手・手袋 □トイレットペーパー □地図
□コンパス  □レスキューシート  □筆記用具 □計画書 □遭対マニュアル(緊急
連絡カード含む) □学生証 □保険証 □現金 □ライター
□常備薬 (□ナイフ) □笛 □遡行図 □沢足袋 □ヘルメット □ハーネス □
スリング □カラビナ □環付カラビナ □確保器・下降器 □お助け紐 □登高器
□アプローチ・下山用シューズ
□ヤマビル対策 (□カメラ) (□温泉セット)

■遭難対策費
100円/人×3人
計300円

■参考
2016年の記録

■備考
□日の入 (10/26)
大倉 16:56
□日の出 (10/27)
大倉 5:59
□警察
秦野警察署 0463-83-0110

源次郎沢遡行記録
作成:鈴木

■日程 2019/10/26(土)
■山域 丹沢
■天候 晴れのち曇り
■メンバー(計3人)
CL鈴木(41/B1), SL杉山(39/B3), 河野(41/B1)

■総評
豪雨の翌日でも濡れることなく登れる滝が大半であり、涼しい季節には快適に登攀を
楽しめる。看板もあり残置支点も豊富だが、強度に不安が残るものが多い。

■時間
8:15 駐車場発
9:46 入渓点着 入渓準備
9:57 入渓
10:53-11:28 F5
11:35 二俣
12:51-13:19 F10
14:10-14:27 大倉尾根着 休憩
15:40 大倉バス停着

■行動記録
※Fナンバーなどは丹沢の谷200を基準とした。(看板と同じ)
※東京起点120と看板は数字がずれているので注意
□入渓点まで
6時前に河野さんを東京駅で拾い、そのまま渋谷に向かい杉山さんを拾う。杉山さん
は現在地をGeographicaのスクリーンショットで送ってきた。都会での使い勝手は
googlemapの圧勝である。東名が渋滞していたのは残念だが愉快な話をしながら大倉
のバス停の横にある駐車場に向かうが、ここは8時開場だった。山のふもとの駐車場
としてはありえねえと思いながら対岸の駐車場の方がアプローチ道に近そうなのでそ
ちらに移動して駐車。杉山さんが非常においしそうな行動食を見せてくださった。荷
物の準備をして出発。アプローチの林道は緩やかな登り。台風の影響で車両通行止め
だがやる気次第では通れるレベル。歩行者は何も問題なく通れた。作治小屋で小屋の
人と話した。こっちに下りてくるならどんなもんだったか教えてほしいと言われた
が、大倉尾根を下りるのでお力になれず申し訳ない。その後はすぐ入渓点についた。
奥まで車で入れれば非常に楽ちん。書策新道の階段がもはや滝だったのでその手前で
入渓準備とした。
□F5手前まで
書策新道の通行止めテープと連なる堰堤のせいで入渓に手間取る。結局丹沢の谷200
の遡行図の点線をたどる。写真は少ないが有能な本です。皆さん買いましょう。適当
に歩いているとF1の看板が出てきた。たぶん左側を登った。その後F2。今見ると2条
と書いてあるがどう見ても1条だったので増水していたんだろう。水線沿いの方が登
りやすそうだが濡れたくなかったので適当なクラック沿いに登ることにした。そこそ
こ面白い。F4は残置のカラビナとロープスリングがあった。河野さんが嬉しそうに
持って行った。滝としては特に面白くない。
F4後の二俣でどちら側に行くか意見が割れたので現在地同定をする。Fナンバーのず
れと、集水域からは想像できない水量比が原因で全員間違えた。GPSに助けられた。
□F5
左からくる水流の勢いがすごい。左岸の壁に新しいハーケンと洗濯ばさみがくっつい
たものが複数ぶら下がっていたので、ハーケンを抜くためだけに持ってきたハンマー
を使い抜いた。家に帰ってから調べたがこの洗濯ばさみの使い方はわからなかった。
巻き道を探したものも蜘蛛の巣が張っているところしか見つからなかったのでリード
すると名乗り出てくれた河野さんにリードをお願いする。中間支点用に杉山さんが残
置ハーケンに1ピン目用のヌンチャクをかける。水流が強かったためかフォールした
ところ、残置のハーケンが抜けてグラウンドフォール。無事でよかったです。その後
は寒いし嫌な感じがしたので蜘蛛の巣を払いながら巻くことにした。
□F10の上まで
F6は左側から登った。しっくりこない登り方だったがまあよし。上部には新しいハン
ガーボルトがあったのでロープを出してもよさそうであった。ぶつけた痛みが残る河
野さんには念のためお助け紐を出した。F7までの途中で水は枯れた。F7,8は看板が
あっただけでよくわからない。この辺りは本当にこの上に面白い滝があるのか心配な
程なだらかに岩があるだけである。F9は今までの沢筋から90°横に入ってくる。突っ
張りながら登るが、まっすぐ上がるとCSにぶつかるのでどこかで抜けないとならな
い。その先にF10。記録によると右からも左からも登れるらしいが、右のが簡単らし
い。右の方が見た目もよい壁なので右から鈴木リードで登る。リングボルトと残置
ハーケンで中間支点を取り、終了点はハーケンとリングボルトで固定分散支点を取っ
た。どちらもあまり使いたい支点ではなかったが適度な距離に立木などもないので仕
方がない。低い位置にできてしまったので操作も面倒だった。杉山さんには98点をい
ただいた。バックアップを取るとなおよしということだそうだ。左側は終了点のため
にハンガーボルトがあったのでこちら側から登ることが想定されているのかもしれな
い。
□ツメから下山まで
F10の後もまっすぐ沢筋に登ると花立山荘の直下に出てくるはずだが、台風のせいか
倒木で進めなくなっていた。仕方がないので右岸尾根に上がって登り、谷を越えたあ
たりで大倉尾根を目指して等高線に平行に移動した。登山道に出るといいスペースが
あったので装備解除。登山客は多い。休憩した後は下山。いつも通り文句を言いなが
らではあるが、山岳漫画の話などをしながらさっさと下りることができた。
□下山後
大倉バス停の水道で装備をさっと濯ぐ。混雑しているバス停を見ながら優越感に浸っ
た。つり橋を渡って対岸の駐車場に向かうが、バス停の奥の景色が新鮮ではしゃい
だ。帰りは急ぐ理由もないので246でひたすら東京を目指す。車内でのワンゲルのブ
ログ解読がアツかった。新宿で解散。

■コメント・反省等
□鈴木
・杉山さんはかなり早い段階から計画を手伝ってくださり、また当日もサポートして
くださりありがとうございました。
・河野さんもまた平水時にでも行きましょう。
・車で奥まで入れれば文句なし。
・記録を書きながらほかの記録を見たところ、やはりとても増水していた。
・ロープとアプローチシューズを20Lに詰めるのは難易度が高かった。
・クラック沿いに登るのが楽しかったので今度クラッククライミングをしてみたい。
・狙っていたわけではないが紅葉が始まっていた。
・河野さんの笛の音、小さすぎませんか......。
・アプローチで2匹のヒルに食われた。まだお前ら元気なのかよと思った。
□杉山
・総じてめっちゃ楽しかった。
・車最高だし鈴木くん運転うまい。車も鈴木くんも共装にしてほしい。
・河野さんは大きな怪我がなくて一安心。
・鈴木くんは初CLお疲れさまでした。とても良かったです。
・F6でマップケース踏んで滑って死ぬかと思った。しかもケースは壊れた。
・東京起点と看板のナンバリングとがズレていたこともあり、読図でちょっと迷っ
た。
・数少ないズボンのお尻が破れた。
・おいしい行動食とは、チョコパンと揚げ餅とあたりめを1つのジップロックに詰め
込んだものです。ザック内でチョコパンに揚げ餅の粉がこびりついて、道端の泥みた
いになってました。しかもあたりめ臭い。おすすめです。
□河野
(反省)
F5のリード中にグラウンドフォールしました。F5は普段から水量の多い滝らしいので
すが、先日の台風の影響もあって激シャワーになっており、視界不良好でホールドを
見つけられないままバランスを保てずテンションをかけたところ、中間支点を取って
いた残置ハーケンが抜けて下まで落ちました。幸い大事には至りませんでした。故意
にテンションをかけたわけではありませんが、止まるだろうという甘えがあったのも
確かです。結果論にはなってしまいますが、登攀力不足と残置に対する過信を大いに
反省するとともに、沢の危険を再認識するいい機会になったのではと思います。
(雑感)
・毎回悩むザックへのヘルメット装着を上手に出来て、幸せな気持ちになった。
・鈴木くん運転ありがとう、それとCLお疲れ様でした。
・杉山さん、F5以降最後まで気遣ってくださってありがとうございます。あとシケシ
ケで咀嚼音がまったくしない揚げ煎餅、ごちそうさまでした。
・綺麗な色の岩、それにはりつく紅葉が散見されて、視覚的にも幸せな沢だった。
・新しめの残置(カラビナ、スリング)をゲットした。菅沼さん曰く占有離脱物なん
ちゃら法に抵触するらしい。
・落ちちゃったけどめっちゃ楽しい沢でした。来年もう一回行きたい。F5リードして
抜いたハーケンを打ち直してくる。