2019/12/14 日光白根山
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
日光白根山山行計画書ver.1.1
作成者:橋本
■日程 2019/12/14(土) 前夜発日帰り 予備日なし
■山域 奥日光
■在京本部設置要請日時 2019/12/14 19:00
■捜索活動要請日時 2019/12/15 9:00
■メンバー (計5名)
CL橋本 SL杉山 岩瀬 鈴木 豊永
■集合・交通
11/13 22:30 東京駅丸の内北口天丼てんや前に集合
鈴木車で適当なところまで移動し,テントを張って前泊
翌朝菅沼駐車場へ移動
※茶屋の裏にトイレあり
■行程
菅沼駐車場-2:30-弥陀ヶ池-2:00-日光白根山山頂-1:00-弥陀ヶ池-1:30-菅沼駐車場
計7:00
※13時をタイムリミットとして引き返す。
※状況次第で五色沼へ寄る。弥陀ヶ池から五色沼まで片道20分くらい。
※車に不要な装備はデポ。
※CTはヤマプラの夏道CTといくつかのヤマレコ記録をもとに大雑把に算出した。
■エスケープルート
引き返すorそのまま進む
■共同装備
テント(V6 No.1):鈴木→デポ
救急箱(有紗):豊永→橋本
ワカン*5:杉山*1,鈴木*4→適宜分配
スコップ*5:杉山*1,鈴木*4→適宜分配
ビーコン*5:杉山*2,岩瀬*1,鈴木*1,豊永*1→適宜分配
ゾンデ*5:杉山*2,岩瀬*1,鈴木*1,豊永*1→適宜分配
ピッケル*1:鈴木→岩瀬
アイゼン*2:岩瀬,豊永
■個人装備
□ザック □ヘッドランプ □予備電池 □ハードシェル(or雨具) □防寒具 □着替え □温泉セット □地図 □コンパス □水筒 □ゴミ袋
□タオル □筆記用具 □計画書 □ロール □ライター □非常食 □行動食 □常備薬 □身分証明書 □保険証の写し
□遭対マニュアル(緊急連絡カード含む) □新聞紙 □ナイフ □ピッケル □アイゼン □スパッツ □目出帽 □ゴーグル(orサングラス)
□手袋・オーバー手袋 □重登山靴
□ビーコン □ゾンデ (□カメラ)
※以下前泊用。車にデポ。
□銀マット □シュラフ
■悪天時
前日正午までに判断。
■備考
□日の出日の入(@日光)
12/14 6:47-16:27
□警察署電話番号
沼田警察署 0278-22-0110
日光白根山山行記録
作成者:橋本
■日程 2019/12/14(土)
■山域 奥日光
■天候 晴れのち曇り
■メンバー(計5人,敬称略)
CL橋本(40期/B2) SL杉山(39/B3) 岩瀬(40/B2) 鈴木(41/B1) 豊永(41/B1)
■総評
雪が少なく,無風快晴という好条件だったため,それほど苦労することなく登頂を果たせた。今の我々のレベルではちょうど良いコースだったように思う。
■タイムスタンプ
0815 菅沼駐車スペース出発
0850-0900 休憩
0950-1015 弥陀ヶ池
1125-1205 山頂
1305-1355 弥陀ヶ池の手前
1400-1410 弥陀ヶ池
1515 駐車スペース帰着
■行動記録
□アプローチ
22時40分頃,東京駅を出発。関越を飛ばして日光白根山近くの某公園へ。ポケモンの話で盛り上がっていた。鈴木くん曰く,遊具も何もないだだっ広い芝生だから「クソ公園」らしい。公園の芝生に赤ダンを張って2時前に就寝。
翌朝は5時半に起床し,眠い眠いと言いながらも6時半に公園を出発した。放射冷却の影響でかなり冷え込んだので,快眠できた人とそうでない人で分かれたようだ。菅沼までの道は,オールシーズンタイヤであればスリップすることはなかった。駐車スペースに着くと,意外にも既に10台くらいの車が先着していた。奥の方に止めようとしたら,雪に嵌ってしまい,チェーンを巻くのに時間がかかった。さらに出発準備にも時間がかかり,前泊した割にだいぶ遅い時間の出発になってしまった。
□出発〜弥陀ヶ池
常念の時と違って,最初から雪があることにCLは感動。先行者がたくさんいるのでトレースはバッチリで,景気良く歩いていたら,岩瀬に速いと怒られた。ちょっとだけ反省したが,その後もそこそこ速いペースで登り,あっという間に弥陀ヶ池に着く。ここまでは危険箇所なし。弥陀ヶ池からは日光白根山の雄姿が拝める。まだ天気が崩れる気配は全くなく,これは景色の期待が持てそうだと感じた。ここでアイゼンを装着。
□弥陀ヶ池〜山頂
間も無く樹林帯を抜けると,徐々に斜度が急になってくる。岩がちだが,雪があまりついておらず,またほぼ無風であったために,特に苦労することなく登頂。これからあと30cmくらい雪がついたら,大きく印象がかわるのかもしれない。それとも風にさらされる山頂付近は,常にこれくらいしか雪が付かないのだろうか。
去年の12月に登った時と比べてあまりにも楽で,あっけない感じもしたが,快晴で,360度の展望を楽しめたので良しとする。
□山頂〜弥陀ヶ池
まだ当分天気が崩れそうにはなかったので,頂上に長居。12時過ぎにようやく下山を開始した。下りも,それほど緊張する場所はなかった。弥陀ヶ池の手前で,時間も余っていたのでその辺の斜面で遊び始める。一応滑落停止の練習をするために,新雪を固めたのだが,結局殆どただの滑り台になっていた。そのあと,恒例の(?)練乳かき氷を食べた。1時間近く遊んだ後,ようやく弥陀ヶ池へ移動したが,ここでも,氷を削ったり,謎の氷上レースをしたりして遊んでいた。全く,遊び過ぎである。雪山に来るとみな知能レベルが下がって,馬鹿みたいにはしゃいでしまうのはなぜだろうか……。
□弥陀ヶ池〜解散
弥陀ヶ池から先は樹林帯をサクサク降って,1時間ちょっとで下山。帰路に着いた頃から,ちょうど雪が降り始めた。雪が降らないうちに下山できて良かった。
僕が爆睡しているうちに,沼田の金重というトンカツ屋さんに寄ることになっていた。温泉入らなかった分お金が浮いたし,と自分に言い訳をして二千円近いトンカツを頼む。肉厚でありながら非常に柔らかく,人生で食べたトンカツの中で間違いなく一番美味しかった。もう並のトンカツでは満足できない気がする。
帰りの車では「まーちゃい」「エアプ」という言葉が流行っていた。前者は,鈴木くんの「もうちょい」が訛って中国語っぽく聞こえることから流行っていたらしいが,後者は,実は筆者は未だに何の略なのか知らない。
■天気について
□事前の天気予報(燧ケ岳)
午前中は晴れるが,午後になると日本海から本州付近へ南下してくる前線の影響で急速に風が強まり,夕方以降天候が急変,風雪の荒れた天気になる。翌日曜日の午前まで冬型の気圧配置となり荒れた天気に。
□実際の天気
〜14時頃 晴れ(風上側も殆ど雲なし) 無風
14時〜15時 曇り 無風
15時頃〜 山麓でも雪
□コメント
見事に天気予報通りとなった。日光白根山は,燧ケ岳から南に一山越えたところにあり,南下する前線に伴う天気の悪化は燧ケ岳より遅れるので,日光白根山では14時頃まで天気がもったのだろう。
■メンバーコメント
□橋本(CL)
・雪山初CLだったが無事に終わって良かった。
・同じ山に再びチャレンジしたことで,トレースの有無によって大きく難易度が変わること,天気の変化は風上側から起きていくことなどを改めて実感できた。
・昨シーズンは杉山さんと僕だけしか現役生がいなかったので,5人でワイワイ雪山に行けるなんて夢のようだ。なんとか雪山登山の文化を復活させたい。
□杉山(SL)
・菅沼ルートはお手軽冬山だった。人が多いのも納得。
・ラッセルがやりたすぎて斜面を荒らした。
・発達途中のヤバい低気圧がいたので山頂は荒れるだろうと思っていたが,ヤマテンの予報地点とのズレを考慮し忘れており、実際は超ピーカンだった。遥か西方にかすかな雨雲の影が望めるくらいで,実際に天気が荒れたのは16時。今後はもっと予報の時間を丁寧に考えるべきということ,またあれだけ遠くに控える影も4時間あれば山麓を覆ってしまうこと、これらはいい勉強になった。
・エアプは「エアプレイ」「エアプレイヤー」の略です。それを知らずに使ってたなんて,エアプエアプだな。
□岩瀬
・360°の展望を見られたのと弥陀ヶ池付近で雪と氷と戯れたので充実していた。
・谷川よりかは雪山装備に慣れたがもっと早く行動できるようになりたいし,慣れたい。下りで靴の裏に雪がついて固まり何度も転んだ。ピッケルでちゃんとガリガリしていれば肘に擦り傷を作らなかった。
・前回今回と、次の日まで頰が疲れるほど笑うのは何故なのだろうか?
・全部、雪のせいだ、みたいな。
□鈴木
・前回果たせなかった登頂ができてよかったし、弥陀ヶ池からの景色が素晴らしかった。
・ハードシェルパンツにアイゼンで穴を開けてしまった。その後枝が刺さって別のところも穴が開いたのは許していない。
・靴紐のベストな締め具合がわからなくて手間取ってしまった。
・雪の食感は表面が多少固まっていたので谷川岳に劣る。
□豊永
・谷川岳にボコボコにされたので、登頂は難しいものだと半ば諦めて雪を触りに行ったつもりだったが、山頂で絶景を拝めた上に雪遊びまでできて最高だった。
・登坂体力が相変わらず貧弱すぎるのでなんとかしたい。
・スプーンを持って行けばいいのだが、山を直喰いすることに意義があるようにも思う。