2019/12/22 安達太良山
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
安達太良山山行計画書 ver.1.1
作成者:橋本
■日程 2019/12/22(日) 前夜発日帰り 予備日なし
■山域 磐梯・吾妻・安達太良
■在京本部設置要請日時 2019/12/22 19:00
■捜索活動要請日時 2019/12/23 9:00
■メンバー (計3名)
CL橋本 SL鈴木 猶木
■集合・交通
12/21 東京駅丸の内北口天丼てんや前に20時集合。
鈴木車で現地付近へ移動し,適当な所で車中泊。
■行程
あだたら高原スキー場-110-至平40-くろがね小屋-60-峰ノ辻-60-安達太良山-90-薬師岳肩-80-あだたら高原スキー場
計7時間20分
※車に不要な装備はデポ。
※CTは山と渓谷社「雪山登山」を参照した。
■エスケープルート
引き返すorそのまま進む
■ルートガイド
山と渓谷社「雪山登山」p.146-147
■共同装備
救急箱(有紗):鈴木→橋本
ワカン*3:鈴木*3→適宜分配
スコップ*3:橋本*1,鈴木*2→適宜分配
ビーコン*3:橋本*1,鈴木*2→適宜分配
ゾンデ*3:橋本*1,鈴木*2→適宜分配
ピッケル:鈴木→猶木
アイゼン:猶木
■個人装備
□ザック □ヘッドランプ □予備電池 □ハードシェル(or雨具) □防寒具 □着替え (□温泉セット) □地図 □コンパス
□エマージェンシーシート □水筒 □ゴミ袋 □タオル □筆記用具 □計画書 □ロール □ライター □非常食 □行動食 □常備薬 □身分証明書
□保険証の写し □免許証 □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む) □新聞紙 □ナイフ □ピッケル □アイゼン □スパッツ □目出帽
□ゴーグルorサングラス □手袋・オーバー手袋 □重登山靴 (□カメラ)
※以下前泊用。車にデポ。
□シュラフ (□銀マット)
■悪天時
前日正午までに判断。
■遭難対策費
100円/人
計300円
■備考
□日の出日の入(@安達太良山)
12/22 6:50-16:24
□警察署電話番号
二本松警察署 0243-23-1212
安達太良山山行記録
作成:鈴木
■日程 2019/12/22(日)
■山域 磐梯・吾妻・安達太良
■メンバー(計3人)
CL橋本(40/B2), SL鈴木(41/B1), 猶木(40/B2)
■総評
稜線は多少風があったものも、全体的に天気は平穏であり楽しめた。1700m峰とは思えない景色や、営業中の小屋があることから、日帰りの入門に適しているかと思われる。
■時間
7:26 駐車場発
8:14-8:24 休憩
8:36 馬車道・旧道分岐
9:15-9:29 くろがね小屋
9:59-10:17 分岐
10:55-11:44 山頂
12:30-12:50 休憩
13:36 駐車場着
■行動記録
□スキー場までのアプローチ
土曜日の20時に東京駅に集合して東北道の安達太良SAを目指す。23時前にはSAに到着しトイレなどを済ます。車中泊らしき車が結構いる。24時間営業なので朝食は最悪持ってこなくてもここで食べられた。温かいお茶をいただき、車中で3人仮眠。運転席+助手席+荷台で3人寝たものも、じつはもっといい方法があると家に帰ってから知った。朝起きると結露がひどかった。各自朝食を取り出発。安達太良のスキー場はICから近くてよい。駐車場だけ積雪していたものもその手前は何もなく到着。
□馬車道合流まで
スコップ、ピッケル、ビーコンなどの分配を終え出発する。スキー場の脇の道を進みだすが、気づいたら再びスキー場に戻ってきていた。途中で沢を渡渉してないことから道を間違えていることに気づく。結論としては帰りに通るべき道を進んでいたらしい。修正のためにあまり使われてない道を通ることにするが、細い橋や藪の急登を登ることになる。土も見えており、雪が解けて泥のようになってる部分もありテンションが下がる。急登を登り終えると本道にぶつかり、そこで休憩しルートに復帰する。小屋に泊まっていた人なのか数人とすれ違いながらまだ泥混じりの道を登っていく。
□くろがね小屋まで
馬車道に出た後は幅員の広い道をまっすぐ進む。途中の勢至平で安達太良山山頂がよく見え、一時的に晴れ間が見えた。歩きやすい道を歩いていくと小屋まで到着する。このあたりで練乳を忘れたことを橋本さんに指摘されるが、この時はまだ食べられそうな雪はなかったので忘れたことを正当化していた。小屋は人が出て行って静かな様子だった。外で少し休憩する。
□山頂まで
小屋の先は植物もどんどん少なくなっていく。少し登ってコルに出る手前でアイゼンを付けた。猶木さんは岩瀬さんから回収したアイゼンのサイズが合わなかったらしく少し苦戦していた。その後は岩と雪の混ざった道を進む。稜線に出ると風が冷たかった。元の予定とは道が違ったらしいが、景色が楽しめたので満足。凍った池らしきものやエビの尻尾など景色を楽しみながらピークを目指す。岩が少しだけ雪を被ってるのは見た目がよろしい。頂上までは直下の広場から少し岩場を登る。僕と橋本さんは直登を試みたが、グローブかつロープ無しは怖いということで敗退。手や足をかけてみると簡単に登れそうなのでグレードは5.6ぐらいじゃないかと思う。素直に上に上がり写真撮影と山座同定をした。上でのんびりするには風が寒いので広場に下りて休憩。この広場には常時数名の人がいる程度の賑わいがあった。
□下山後まで
すでに複数回道間違いをしていたので下山時は沢筋に下りないようにすることを確認して出発。アイゼンは下り始めてすぐで必要なくなり外した。足が軽くなり薬師岳の手前まで下って休憩する。その少し先から再び土が露出してきて悲しくなる。靴とピッケルの手入れが面倒である。最後の方に下ってたのはスキー場のコースだった。行きの間違えた道を振り返りながら駐車場に戻る。雪訓をやるのに適した場所も雪もないので14時前だが帰ることにした。スキー場が開いてないせいでトイレすらないのは少々不便だった。帰りは前泊したSAまで橋本さんに運転していただいた。この時期にあまり行先もない東北道は日曜の午後でも混まず、18時前に東京駅周辺に到着した。停める場所が見つけられずに18時を越えてしまったのは少々悔しい。
■コメント等
□橋本コメント
・低い雲が出るという予報だったが、幸いにもちょうど我々が登っている時間は晴れてくれた。
・標高1700mに満たない山ながら、稜線からの景色は一級品だった。流石は百名山だ。
・やさしい山だろうとなめてかかったら、自分が先頭を歩いていて登りで二度も道を間違えてしまった。いずれも予定のルートに合流できることを確認した上でそのまま進むことができたが、どんな山でも気を抜かずにルートファインディングを行うよう心がけたい。
□鈴木コメント
・前回パンツに穴をあけたせいで、またシェルに穴が開いたらどうしようと思い藪はストレスだった。
・眼鏡が曇るのは不便なのでコンタクトを持っていくのもありかと思ってきた。
・ストックを一本だけ持って行ってみたが、ピッケルと片方ずつでは使いにくく荷物になっただけだった。
□猶木コメント
・雪の積もってる山にかなり久しぶりに行くことができ、満足。定期的にこういう景色も見に行きたい。連れて行ってくれた二人に感謝。
・適切な場所がなく、訓練らしいことがあまりできなかったことが残念
・共装のアイゼンを借りたが、行く前に合わせていなかったので取り付けるときに時間がかかってしまったので反省。アイゼン買いたい。
・最初でそこまで大変な雪山ではないだろうし、車中泊なので駄目そうなら置いていけばいいのでせっかくだからと思い試験的に普通のカメラを持って行った。写真は良かったが、手袋をつけての操作が難しいのと、(前日に充電し忘れたせいもあるが)バッテリーの消費が早かったのでこれぐらいの山行に限るか対策考えるかした方が良さそう。