2020/1/11 日和田山クライミング
山岳愛好会雷鳥・ぶなの会
日和田山クライミング計画書(1/7提出)
作成者:丸山
■日程 2020/1/11(土)
■山域 奥武蔵
■在京本部設置要請日時 当日22:00
■捜索要請日時 翌日10:00
■メンバー
CL丸山 SL橋本 河野 豊永
■合流
豊永5:20戸塚モリフルーツ脇
河野6:15北野隆文堂前
橋本6:55飯能駅ロータリー
■注意点等
・結び目や確保の相互確認
・Zクリップや逆クリップに注意
・ギアの確実な受け渡し
・合図の事前確認
・確実なTRセット
■共同装備
60mシングルロープ2本:橋本
50mハーフロープ2本:丸山
救急箱(丸山私物):丸山
■個人装備
□ザック □ヘッドライト □予備電池 (□雨具) □防寒具
□飲料 □非常食 □行動食 □ゴミ袋 (□学生証) □保険証 □現金 □常備薬
□クライミングシューズ (□チョーク) □ヘルメット □ハーネス □ビレイ器
□セルフビレイ用スリング・カラビナまたはPAS □支点構築用スリング・カラビナ □クイックドロー
□トポ (□ビレイグローブ) (□アイゼントレーニング用装備)
■遭難対策費
計400円
■備考
日の入 16:48
飯能警察署 042-972-0110
日和田山クライミング記録
作成者:丸山
■日程 2020/1/11(土)
■山域 奥武蔵
■天候 曇り後晴れ
■メンバー
CL丸山(35/OB)、SL橋本(40/B2)、河野(41/B1)、豊永(41/B1)
■岩質 チャート
■岩場情報
・車は登山口の隣に3台程度無料でとめられるが、そこが一杯の場合はそのすぐ下に300円の駐車場がある。
・トイレは登山口から少し上がったところにある。小さいが綺麗。
・里山的な山なのでハイキングコースや径路、踏み跡があちこちにあってややわかりにくいが、道標や案内板に従って歩けばそんなに迷うことはなく岩場に着ける。
・大昔から近郊のゲレンデとして登られている岩で、日高市により登攀禁止とされているが、公然と登られている。
・各ルートの下地はよい。
・人気ルートの岩は長年のトライによりツルツルに磨かれていて、手も靴もよく滑る。
・男岩(おいわ)と女岩(めいわ)があるが、どちらも岩の上に簡単に回りこめ、TRのセットが可能。しかし、終了点が岩の上のテラスの奥の方にあるため、長めのスリングで延長してTRをセットしないと、ロープが非常に重くなる。
・終了点はカラビナのないボルトまたはラッペルリングで、結び替えまたはカラビナの残置が必要。
・グレード感はばらつきがあるが、やや辛めかも。どちらかというと、関東周辺の岩場よりも100岩場のグレーディングの方が体感に合う。
・5.8以下のルートが多い岩面では、種類の違うボルトやハーケンが岩の全面に不規則な感じで打たれているため、自由なルートで登れるかわりに、トポに掲載されているルートがどこなのかは分かりにくい。
・RCCやリングボルト、その他の怪しいボルトやハーケンしかないルートもあるため、リードには注意が必要。
・岩場にいた人たちが話していた限りでは、この日は比較的空いていたようだが(恐らく寒いから)、それでもガイドパーティを含め20人前後がいて、それなりに混んでいた。トポに書いてある通りいつも混雑する岩場であり、いくつものルートに取り組みたいならできれば平日に行くべきであろう。
・冬の岩場としては、谷間にあるため陽の当たる時間や場所が限られ、やや寒い。
■記録
・アプローチは登り坂主体で、朝一なのもあって割と辛い。アイゼンやシングルロープを持っていた橋本は特に大変そうだった。道標も結構あって、あまり迷うことはない。
・前半は、豊永-丸山と橋本-河野に分かれて普通のフリークライミング。豊永にとっては初の外岩だったが、1本のOSも含めて数本取り組んだ。
・橋本の昼寝を挟み、後半は河野-丸山と橋本-豊永に分かれた。普通のフリークライミングに加え、前者はマルチピッチトレ(松の木ハング5.9を右に逃げて登ったので5.8程度?)、後者はアイゼントレも行った。豊永はなかなかアイゼン登攀が上手かった。
・マルチピッチトレの際、リード者丸山→河野の順でつるべで登ろうとしたが、河野が2ピッチ目をリードできなかったためリード者の交代を行った。その際ガチャ類の受け渡しを忘れたため、丸山はPASをスリング代わりに妙な終了点を構築することになった。普段しないことをするとどこかに抜けが生じやすいので、一層気を付けるべきであった。
・帰り道は下り主体なので、比較的楽だった。
■トライしたルート
※概ねトライした順に記載。
※ルート名は関東周辺の岩場に、グレードは100岩場に拠る。
※略語説明
TR:トップロープ(終了点で折り返したロープが垂れている状態)
OS:オンサイト(初見・無情報でリードでノーテンションで登る)
FL:フラッシュ(他人が登るのを見た後に初回リードでノーテンションで登る)
RP:レッドポイント(リードでノーテンションで登る)
WP:ホワイトポイント(TRでノーテンションで登る)
TO:トップアウト(何してもいいので終了点まで登る)
m:マスター(クイックドローをかけながら登る)
【男岩】
○重箱ルート 10b
(丸山)OS。100岩には、カンテを使わないと11aとある。TRでその登り方もしてみたが、体感10c程度。
○バルジ 8
(豊永)TO。下部が核心。
○松の木ハング~ハンドクラック 9だが逃げて体感8
(河野)
松の木ハング...TO。ハングは上のホールドを取るのに勇気がいる。嫌がって右に行きすぎヌンチャクの回収に難儀した。
ハンドクラック...TO。スタートで肩を開いた状態から上体を上げられず、怖くなって敗退。下部核心とのこと。
○南西カンテ 7
(丸山)OS。核心は最下部で、上部はただ階段を登っていくだけのようなものだが、まずまず快適。
○左ルート または クラックルート 周辺 5~6程度
(河野)記憶にないです。
○右ルート 6
(豊永)OS。中間支点が怪しい。
○出稼ぎルート10d~前傾フェース9
(丸山)リードで4テンくらい。難しかったがムーブは分かったので面白かった。
【女岩】
○北面フェース 9
(丸山)WP。短いが特徴的なルートで、悪くない。100岩に下部直上は11aとあり、その登り方もしてみたが、体感10b程度。左側の岩を使わないという限定をつけても面白い。
(河野)TO。楽しいけど岩が砂まみれ。
○鼻ハング 10d
(丸山)ルーフの苦手系課題のためトップアウトできず。宿題。
○鼻ハングとチムニーの間 体感6
(豊永)確かWP?取り付きに苦戦したが上部は階段状。
○チムニー 6
(丸山)ワイドクラック的な感じの、短いが特徴的で面白いルート。
○ニューレフト 10a
(橋本)TRで2テンTO。下部ハングで苦戦してしまった。
○大ハング左ルート 10b
(丸山)1テンTO。この日1番面白かったルート。ハングでパンプしてオンサイトを逃した。マスターでなければオンサイトできたかもしれないが…。日本のフリークライミング発祥のルートともいわれ、このルートのために日和田に来る価値がある。岩はつるつる。
○西面リッジ下部ハング 10a
(橋本)TRで1テンTO。ホールドが分かれば10台にしてはだいぶ簡単。
○コーナークラックルート 7
(丸山)短いしあまりすっきりしていない微妙なルート。
(河野)WP。クラックの使い方がわからない。
○南面の左の方(橋本による仮称,100岩場の11番) 5
(橋本)素手+アイゼンでWP。最初は手袋もしていたが,ホールドが思ったよりガバじゃなくて掴みきれず,途中から手袋を外して登った。素手+アイゼンだと丁度良い難易度だった。
■丸山感想
・混みやすい岩場と聞いていたのであえて寒い日に行ったが、目論見通りにそんなに混んでなくてよかった。しかし、橋本には寒すぎたらしい。
・面白そうな課題が少ない岩場なので今回1回限りで全部登ろうと意気込んで行ったが、結構宿題が残ってしまった。そのうちまた行こうかな。
■河野雑感
・遅刻してごめんなさい。
・足をどこに置くか明確に決めないまま登っちゃう傾向にあるので直したい。
・ハンドクラックはスタートすらまともに出来ず、丸山さんにご迷惑をおかけした上完全に萎縮してA0ゴボウ這々の体で登ったので3日間くらいメンタルが死んでいた。(部会でみんなに会って元気になった)
■橋本雑感
・午前中は寒すぎた。次はもう少し暖かい時期に行きたい。
・ハング2本とアイゼントレ2本に取り組めて充実していた。ハングにちょっと慣れてきた気がする。
■豊永雑感
・岩が冷たくて手を息で温めながら登った。
・ジムより精神的に疲れるが登り切った時の満足感もその分大きい。ロープが岩にゴリゴリ削られてる感じがして破断が怖かった。
・アイゼンで登ろうとすると足の置き方がかなり変わるのが面白かった。