2020/1/18-19 赤岳鉱泉アイスキャンディ&赤岳
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
赤岳鉱泉アイスキャンディ&赤岳山行計画書第二版 作成者:杉山
■日程 2020/01/18-19(土日) 1泊2日 予備日なし
■山域 八ヶ岳
■在京本部設置要請日時 01/19 18:00
■捜索活動要請日時 01/20 08:00
■メンバー (計5名)
CL杉山 SL江山 橋本 鈴木 豊永
■集合・交通
1/18 6:00に東京駅集合、鈴木車で八ヶ岳山荘まで向かう。
※新宿-八ヶ岳山荘間(175km)は2時間半~3時間、高速3400円程度
■行程 ※CTは「厳選 雪山登山ルート集」を参考
〈1日目〉
美濃戸口 -1:00- 美濃戸 -2:00- 赤岳鉱泉
計 3:00+α
※鉱泉到着後、アイスキャンディを使う。
〈2日目〉
赤岳鉱泉 -45- 行者小屋 -1:40- 地蔵ノ頭 -50- 赤岳山頂 -1:20- 行者小屋 -35- 赤岳鉱泉 -2:30- 美濃戸
計 7:40
※往復ともに北沢経由。鉱泉に不要な装備はデポ。
■エスケープルート
〈1日目〉
引き返す
〈2日目〉
引き返す or そのまま進む
■共同装備
テント(V6): 鈴木→杉山
救急箱(私物): 杉山
ヘッド*2(緑8): 杉山
カート*3: 鈴木→豊永
調理器具セット(ディド): 杉山→豊永
鍋(竹小竹): 杉山
スコップ*4: (岩瀨→)杉山*1、鈴木*1.5、豊永*0.5、橋本*1
ビーコン*4: 杉山*旧1新1、橋本*新1、鈴木*新1
ゾンデ*2: 杉山*2、橋本*1、鈴木*1
アックス*6: 杉山(私物)*2、江山(私物)*4
アイゼン*1: 豊永
テントマット*2~3: 杉山、豊永
--登攀具他—
ロープ(Φ≧9.5mm)*2: 杉山(私物)、江山(私物)
支点用スリング*4、スクリューゲート環付き*8: 杉山、江山(私物、半分ずつ)
■個人装備
□ザック □ヘッドランプ □予備電池 □ハードシェル(or雨具) □防寒具 □地図 □コンパス □水筒 □ゴミ袋 □タオル □筆記用具
□計画書 □非常食 □行動食 □常備薬 □身分証明書 □保険証の写し □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む)
□マット □シュラフ(冬用or3シーズン2枚重ね) □ロール □ライター □ナイフ □新聞紙 □着替え □温泉セット
□ピッケル □アイゼン (□チェーンスパイク) □スパッツ □目出帽 □ゴーグル(orサングラス) □手袋・オーバー手袋 □冬季登山靴
□ビーコン □ゾンデ □スコップ (□カメラ)
--登攀具—
□ヘルメット □ハーネス □ビレイデバイス □環付き*2
■食当
18夜:橋本
19朝:鈴木
■悪天時
1/17 20:00までに判断。決行します。
■遭難対策費
200円/人*4人 計800円
■備考
□日の出日の入(@赤岳)
01/18 6:56-1658
01/19 6:55-16:59
01/20 6:55-
□警察署電話番号
〇茅野警察署 0266-82-0110
〇佐久警察署 0267-68-0110
アイスキャンディ&赤岳山行記録
■日程 2020/1/18-19(土日)
■山域 八ヶ岳
■天候 雪/晴れ
■メンバー CL杉山(39/B3) SL江山(雷鳥外) 橋本(40/B2) 鈴木(41/B1) 豊永(41/B1)
■タイムスタンプ
〈1日目〉
9:18-54 美濃戸口着-出発
12:45 赤岳鉱泉着
〈2日目〉
7:40 赤岳鉱泉発
8:25 行者小屋
10:54 赤岳山頂
12:44-14:20 赤岳鉱泉
15:45 美濃戸口
■記録
〈1日目〉
例によって鈴木車で東京駅を出発した。車内では沢の話ばかりしていた気がする。美濃戸から鉱泉までの道は今さら書くこともない…のだが杉山はなんと突然バテた。山は定期的に行かないといけません。荷物が重いことを言い訳にしたいが、なぜか江山さんのザックも同じくらい重量がある。どうもスクリュー含めガチャがいっぱい入っているらしく、今思えばちょっとお借りしてキャンディで打つ練習だけしてもよかった気がする。2時間くらい歩いたところで完全に置いていかれて、おまけに右足が攣ってしまったので、1人で虚無を噛み締めながら鉱泉まで歩いた。それでも何人か追い抜いたが…。
キャンディの凍結具合は思ったよりマシだった。受付の時にロープの径とビナ・スリングを目視で確認されたのは驚いたが、同年3月に行ったときはチェックされなかったので、人によるのかもしれない。この後はキャンディお楽しみタイム。杉山と江山さん以外はそもそもアイスが初体験なので(僕もほぼキャンディしかないけど)、フリーと全く違う動きに戸惑っていたようだ。しかし橋本くんはもともとアイゼン登攀がうまいし、鈴木くんと豊永さんは例によって肝が据わっているのでガンガン登るし、一方で一応経験者の杉山は離陸後2mくらいでパンプして泣きそうになっていた。
晩御飯は橋本くん作成のお鍋。冬山へ行くたびに鍋を食べている。毎度下ごしらえしてくれていて感謝しかない。みんな食べ終えると早々に寝てしまったけれど、江山さん他と鉱泉の中でぐでぐで喋っていたら9時くらいになってしまった。
〈2日目〉
朝ご飯は鈴木くん作成のトマト棒ラーメン。トマトパワーが強すぎてどうなることかと思ったが、チーズを入れたらすべてが丸くおさまった。チーズは偉大だ。鍋を綺麗にするために湯を沸かしたのはいいものの、中途半端に味の付いたくそまずい白湯をどうするか…と全員が誰かに責任を押し付けようとしていたところ、なんと豊永さんがそのままカフェオレの素をぶち込んで飲んだ。これは山では使える能力かもしれない。
荷物の大半をデポして地蔵尾根から赤岳山頂を目指す。先頭が杉山で、ラストを江山さんにお願いした。ここは本当に1月半ばの八ヶ岳か疑問に思うほど風がなく、雪も少なく、気温も高い。幸か不幸かとにかく雷鳥の冬山は好天続きで、もうちょっと悪天候を体験したい気持ちも、正直に言うとあった。森林限界を超えてからも大した風が吹かないので拍子抜けしたが、さすがに主稜線まで出るとちょっと寒いので、赤岳展望荘のあたりで小休止。小屋の脇に高クオリティなトトロの雪像があったので思わずパシャリ。そういえばまだ八ヶ岳で雪を食っていなかったな、ということで例によって練乳を雪面にかけて食べた。ものすごいスピードで体が冷えていく…稜線の雪の方が美味いが(というか樹林帯が不味い)、稜線で食うと行動がしんどくなるというジレンマ。なお、江山さんにはドン引きされた。
展望荘から見る赤岳はやや険しく映るが、歩き出すと存外すぐに山頂へ着く。寒いのでちゃちゃっと写真を撮って下山開始。稜線を歩きがてらバリルートをたくさん教えてもらったが、今はもうどれがどれかわからない気がする。実際に足を運んで覚えたい。文三郎尾根は決して難しくはないが、ちょこちょこワンミスで死ぬ箇所があるので気を付けないといけない。階段を降りたあたりからはシリセードでゴリゴリ降りてさっさと鉱泉へ帰着。みんなでカレーやらパスタやらを食べつつバリルートのトポを眺めて遊んだ。
鉱泉の快適さを十分味わったところで下山開始。もうここから美濃戸まではほとんど記憶がないが…1つ2つショートカットを見落として置いて行かれそうになった。早く道を体で覚えたい。下山後はなんやかんやで温泉には入らず、鈴木くんの車に共装をぶちこみまくっておしまい。
■反省・雑感
〇杉山
・体力と筋肉が雑魚すぎて絶望しかない。今年は夏ももっと幕営するぞ、と意気込んでいたけれど、コロナで家から出ることすら叶わない状況です。
・赤岳は雷鳥のメンバーだけでも行ける範囲だとは思うが、今回はラストの江山さんに頼り切る形になっていた。時々振り返るだけではCLの役目を果たせているとは言えないので、反省。
・半ば強引にお誘いした江山さんと、毎度毎度車を出して共装を運んでくれる鈴木くんには改めて感謝したいです。今の雷鳥は鈴木くんに頼りすぎ…。