2020/2/8-9 城山・城ヶ崎クライミング
山岳愛好会雷鳥・ぶなの会
城山・城ヶ崎クライミング計画書(2/4提出)
作成者:丸山
■日程 2020/2/8,9
■山域 伊豆半島
■在京本部設置要請日時 各日22:00
■捜索要請日時 翌日10:00
■メンバー
CL丸山 SL橋本 梶原 鈴木
■集合
小田原駅東口ファミリーマート脇に7:20
■内容
2/8 城山南壁マルチピッチ(時間が余ればシングルピッチ)
(丸山-梶原、橋本-鈴木に分かれる)
2/9 城ケ崎あぶなね、しりいだし トラッドクライミング
■注意点等
・結び目や確保の相互確認
・Zクリップや逆クリップに注意
・ギアの確実な受け渡し
・合図の事前確認
・確実なTRセット
■共同装備
60mシングルロープ2本:丸山(青)、梶原(橙)
50mハーフロープ2本:橋本
救急箱(丸山私物):丸山
カム、ナッツ、ナッツキー:丸山
フェザーライト:鈴木
■個人装備
□ザック □ヘッドライト □予備電池 (□雨具) □防寒具
□飲料 □非常食 □行動食 □ゴミ袋 (□学生証) □保険証 □現金 □常備薬
□クライミングシューズ (□チョーク) □ヘルメット □ハーネス □ビレイ器
□セルフビレイ用スリング・カラビナまたはPAS □支点構築用スリング・カラビナ □クイックドロー
□トポ (□ビレイグローブ) (□テーピング用テープ)
□シュラフ □マット □洗面用具 □温泉セット
■遭難対策費
計800円
■備考
日の出 6:37頃
日の入 17:20頃
大仁警察署 0558-76-0110
伊東警察署 0557-38-0110
城山南壁クライミング記録
作成者:丸山ほかメンバー全員
■日程 2020/2/8(土)
■山域 伊豆半島
■天候 晴れ
■メンバー
CL丸山(35/OB)、SL橋本(40/B2)、梶原(40/B2)、鈴木(41/B1)
■岩質 凝灰岩(関東周辺の岩場には安山岩とあるが、誤り)
■岩場情報(丸山)
・駐車場無料。トイレなし。
・南壁へのアプローチは道標もあり分かりやすい。
・城山西壁には100岩場では3本のルートが掲載されているが、いずれも殆ど登られていないようで、ボルトも古く、終了点も怪しそうで、再整備が必要と思われる。
・東南壁の100岩場のトポは非常に分かりにくく、どこがどのルートだか殆どわからない。人は殆どいない。ケミカルアンカーが打ってあり、よく整備されたルートも多いのに、勿体ない状況である。
・西南カンテの各ピッチ終了点はよく整備されている。中間支点も多すぎるほどある。やはり人気のあるルートのようで、後続が2パーティいたらしい。最近はオリジナルの3p目から登るのが一般的。
・左ルートの整備状況は微妙で、錆びたRCCボルトの中間支点や、リングボルト1+ハンガーボルト1の終了点などがある。
・南壁のグレード感は普通。100岩よりも関東周辺の岩場のほうが体感に近い。
・南壁各ルートの下地はよい。
・終了点はラッペルリングが多い。結び替えの技術が必要。
・冬の岩場としては、南面なので陽当たりが良く暖かい。ただし風の直撃を受けるので、強風には弱い。
■記録
・前半は、丸山-梶原(左ルート)と橋本-鈴木(西南カンテ)に分かれてマルチピッチ。
・後半は南壁でショートルートに取り組んだ。丸山・梶原は東南壁にも足を伸ばしてみたが、どこがどのルートだかわからず、試しに登った1本が妙に難しかったので早々に撤退。
■トライしたルート
※概ねトライした順に記載。
※ルート名・グレードは関東周辺の岩場に拠る。掲載されていないルートは100岩場に拠る。
※略語説明
TR:トップロープ(終了点で折り返したロープが垂れている状態)
OS:オンサイト(初見・無情報でリードでノーテンションで登る)
FL:フラッシュ(他人が登るのを見た後に初回リードでノーテンションで登る)
RP:レッドポイント(リードでノーテンションで登る)
WP:ホワイトポイント(TRでノーテンションで登る)
TO:トップアウト(何してもいいので終了点まで登る)
m:マスター(クイックドローをかけながら登る)
【南壁マルチ】
○左ルート
1p目 丸山リード 体感9+
(丸山)ラーニング・トゥ・クロールかスタート・マイ・アップを登るピッチだが、前者は以前登ったことがあるので後者を登った。多少前者よりも難しいような気がした。
2p目 梶原リード 体感10a
(梶原)ハング越えが思ったよりしんどくて、何度かトライしたけど登れなかったのでA0した。終了点を間違ったのかトポに書いてあるよりもルートが短く感じた。
3p目 丸山リード 体感10b
(丸山)本ルートの核心ピッチとされる。大したハングでもないのに、確かにそれなりに難しかった。
4p目 梶原リード 体感8
(梶原)終了点を見落としたせいで、8mぐらいランナウトして意味のわからないスラブを登ることになってしまった。ばか重いロープに引っ張られながらカチ&カチ+豆のような足場に乗り込まなきゃいけなくてめちゃめちゃ怖かった…。
結局終了点は適当な木でとった。
○西南カンテ
1p目 橋本リード 体感7
(橋本)眺めが良くて、一番楽しいピッチだった。
2p目 鈴木リード 体感5
(鈴木)クライミングは前半だけで後半は歩き。終了点選びをミスしてロープがとても重かった。
3p目 橋本リード 体感7
(橋本)短いトラバースのピッチ。2回目だからか、今回はリードしたのに、フォローで登った前回ほど怖くなかった。
4p目 橋本リード 体感8
(橋本)前回と異なり、最後に右へ行って小ハングを越えるルートをとった。左へ行くよりもこちらの方が楽しく、おすすめ。鈴木くんはムーブをミスってワンテン。
【南壁ショートルート】
○ホームボーイ 7
鈴木 OSしたが、落ちたくないと思いながら登ったら辛かった。アミーゴスよりも先にこっちからやるべきだった。
○アミーゴス 9
橋本 また2テンした。成長がない…。
鈴木 スタンスへの立ち方とフリクションの使い方がわからず何回もテンションをかけてTO。終盤はスラブに慣れてきた気がするので、次回はRPしたい。
○ジプシーマリー 10a
橋本 1回目は間違って右隣の11cのルートを登ってしまい、途中からこっちを登った。2回目は最初からこのルートを登ったが、核心のムーブで苦戦して相当回数落ちた。でもコツは掴めたので次回こそRPしたい。
鈴木 3ピン目の手前のガバが取れずに敗退。右足に体重を移せなかった。
○ボルサリーノ 11b
丸山 上部でホールドが全然なく、トップアウトすらできず。
○フレンチカンカン 10b
丸山 OSしたが、10bにしては難しい。フレンチカンカンダイレクト(10c)との違いはよく分からなかった。
○ハートルート 11a
丸山 大人気ルートも、夕方には空いたので触ってみた。3テンくらいでTO。確かに面白い。
○鎌形ハング1p目 10a
梶原 マルチで疲れ果てており、やる気はなかったが一応挑戦してみた。が、すぐ日が暮れたので丸山さんに回収を任せて降りた。
【東南壁】
○冬のアミーゴ? 10c
丸山 東南壁のルートは、トポと岩を見比べてもよく分からないので、登ったラインがこのルートなのかも微妙。岩が汚れていて登りにくいのもあったが、かなり難しく、A0を交えてTO。
■丸山→梶原コメント
・マルチピッチはシングルピッチと違ってボルト間隔が広いことが多く、ルートを見失いやすいので、視野を広くもって登りましょう。
■丸山感想
・懸垂下降で降りるマルチは初めてだったが、50mを一気に快適に懸垂下降するのが爽快で楽しかった。
・また南壁マルチを登りに来たい。
■橋本雑感
・スラブ楽しい。
■梶原雑感
・過去一怖い思いをしたが、やはりマルチは楽しい。次は終了点を見落とさないように気をつける。
■鈴木雑感
・西南カンテ4p目で泥塊を下に落としてしまい、人に当てそうになった。その人はヘルメットをしていなかったので大事になった可能性もあった。
・ジムと違って目の前のホールドが全部使えて楽しい。
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城ヶ崎あぶなね・しりいだしクライミング記録
作成者:丸山ほかメンバー全員
■日程 2020/2/9(日)
■山域 伊豆半島
■天候 晴れ
■メンバー
CL丸山(35/OB)、SL橋本(40/B2)、梶原(40/B2)、鈴木(41/B1)
■岩質 安山岩
■岩場情報(丸山)
・城ヶ崎のうち、この2エリアは5.7〜5.9程度のクラックが多数あり、初心者にお薦め。
・この2エリアへ行く場合、いがいが根の無料駐車場を利用。トイレあり。
・岩場へのアプローチは、遊歩道から逸れる踏み跡を辿る。気にして歩いていれば、それほど見つけるのは難しくない。しりいだしは、壊れかけた梯子を1m程度下る部分があり少し怖い。
・両エリアともに、一部のルートには残置終了点&カラビナがあるが、ないルートも多いので、ないつもりで登攀すべき。
・あぶなねは風の通り道らしく風が強かったが、しりいだしはそうでもなく快適だった。
・あぶなねでは他に3パーティ12人程度がいて、本にも載っていないのに意外な多さだった。しりいだしでは1パーティ2人と出会った。
・各ルートの下地はよい。
■時間
7:50頃〜12:20頃 あぶなね
13:00頃〜16:40頃 しりいだし
■トライしたルート
※概ねトライした順に記載。
※ルート名・グレードは魅惑のトラッドに拠る。
※略語説明
TR:トップロープ(終了点で折り返したロープが垂れている状態)
OS:オンサイト(初見・無情報でリードでノーテンションで登る)
FL:フラッシュ(他人が登るのを見た後に初回リードでノーテンションで登る)
RP:レッドポイント(リードでカムをセットしながらノーテンションで登る)
WP:ホワイトポイント(TRでノーテンションで登る)
TO:トップアウト(何してもいいので終了点まで登る)
【あぶなね】
下記6ルートの他、ボルトルートの悪夢(13c)があって、それをずっとトライしている人もいた。他にも何箇所かボルトが打たれているが、ルートはよく分からない。
○電光クラック 7
丸山OS 橋本? 梶原 鈴木WP
(鈴木)体が入るぐらいワイドなクラック。朝は日が当たらず濡れてた。
○くちばし 9
丸山OS 橋本TRでTO 梶原
(丸山)城ヶ崎らしい立体的なクラックでなかなか面白かった。
○対岸ハンド 7
丸山OS 橋本? 鈴木WP 梶原
(鈴木)ハンドジャムが決まるところが楽しくて2回登った。
○トロピカルフィッシュ 10b
丸山A0でTO
(丸山)下部の薄かぶりフェースが核心で、失敗してテンションしたら甘効きだったカムが抜けてグラウンドフォール一歩手前に。何度かトライしたが結局解決できずA0。
○うなじ 9
丸山OS 橋本WP 鈴木TRでTO
(丸山)易しめで、体感8。
○対岸フィスト 9
丸山OS
(丸山)フィストジャムを使いそうなルート名だが殆ど使わずに登れてしまった。
【しりいだし】
下記5ルートの他、5.7のクラックが3本と、いくつかのTR課題が設定されている。
○はったりクラック 7
丸山OS 鈴木WP 橋本WP
(丸山)ロケーションの良いクラックで、見栄えがする。内容もそれなりに面白い。
○ミーちゃんチムニー 8
丸山OS 橋本TO
(丸山)体感8+。中間部のフレアしたクラックが、登攀もカムセットも難しく、ビビるが、面白い。
○プチワイド 8
丸山OS 梶原 鈴木WP 橋本WP
(鈴木)短くて怖くない。
○きょうりゅうクラック 9
丸山A0でTO
(丸山)城ヶ崎には数少ないワイドクラック。ワイドムーブがわからず非常に難しく感じた。発表時5.6だったとされるが信じられない。
○れいちゃんクラック 8
丸山1テンTO 橋本TRでTO 鈴木TRでTO
(丸山)綺麗なクラックで、ハンドジャムがとてもよく効く。核心部はシンハンドで意外と難しく、不意落ちしてしまったが、カムでちゃんと止まった。
■丸山感想
・城ヶ崎はグレードの低いルートでも面白くて良い。
・たくさん登れて楽しかった。
■橋本雑感
・全てトップロープで登ったが、いくつかの課題でカムを決めながら登る練習ができ楽しかった。
・もうちょっと強くなってからリードをしに再訪したい。
■梶原雑感
・お昼寝しに行ったのに寒くて全然眠れなかった。
・シュラフ必須。
■鈴木雑感
・下でカムで遊べて楽しかった。