2020/11/8 棒ノ折山ハイク

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
棒ノ折山ハイク計画書確定版(11/2)
作成者:牛、木口

■日程 2020/11/8(日) 日帰り・予備日なし
■山域 奥多摩・奥武蔵
■在京本部設置要請日時 2020/11/8 18:00
■捜索要請日時 2020/11/9 09:00

■メンバー 計4名
CL木口 SL杉山 牛 村田

■集合
07:15 西武池袋線池袋駅 準急飯能行き1号車(7:20発)

■交通
【行き】
西武池袋線準急飯能行
  池袋(07:20)-飯能(08:17) 471円IC可
国際興業バス飯03-2名郷行
  飯能(08:30)-ノーラ名栗・さわらびの湯(09:11) 629円IC可

《遅れた場合》
西武池袋線急行飯能行
  池袋(08:05)-飯能(08:52)
国際興業バス飯01-2名郷行
  飯能(09:04)- ノーラ名栗・さわらびの湯(09:45)

【帰り】
さわらびの湯(.../14:16/46/15:13/38/16:06/.../最終18:04)-飯能
河又名栗湖(.../18:35/最終19:41)-飯能

■行程
河又名栗湖入口バス停-35-白谷橋-85-岩茸石-25-権次入峠-15-棒ノ折山-10-権次入峠-15-岩茸石-85(滝ノ平尾根)-さわらびの湯バス停(計4時間30分)

■エスケープルート
白谷沢の鎖場まで 引き返す
それ以降 岩茸石から滝ノ平尾根でさわらびの湯へ下山

■地図
25000分の1「原市場」
山と高原地図「23奥多摩・奥秩父総図」

■共同装備
救急箱(苺):木口

■個人装備
□ザック □ザックカバー □登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備電池 □雨具 □防寒具 □エマージェンシーシート □帽子 □水
□非常食 □行動食 □ゴミ袋 □軍手 □地図 □コンパス □筆記用具 □計画書 □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む) □学生証 □保険証
□現金 □常備薬

■遭難対策費
100円/人 計400円

■雨天時
前日12:00までに判断

■備考
□日の入 16:40(11/8 棒ノ折山)
□日の出 06:10(11/9 棒ノ折山)
□登山届提出先
・コンパス:提出済み https://www.mt-compass.com/
・各大学(お茶大:提出済み、東大:提出済み)

■下記コロナ対策を遵守する。※[raicho 14109]より
1. 遭難などの緊急時を除き、山小屋の使用を控える。
2. 長期休暇中は平日の活動を中心にする。
3. 山頂付近などの人が多いところでは長時間滞在しない。
4. 最大5人程度のパーティーとする。
5. 日帰りのみとし、テントを使用しない。
6. 常に、パーティー内の連携を損ねない範囲で十分に距離を取る。
7. メンバー全員が3日前から当日朝まで毎日検温し、その都度チーフリーダーに通達する。チーフリーダーは東大代表加藤にメンバー全員の検温結果と体調を報告。少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。
8. 救急箱以外の会の装備を使用しない。
9. 三密を回避できない状況ではマスクを着用する。(電車内、混雑した登山道、頂上周辺等)
10. 水や食料は事前に購入しておき、登山山域での買い物を控える。また、下山後の会食も控える。

■各種連絡先
□東大
○教養学部学生支援課 ※開室9:00〜16:50(平日)
Tel: 03-5454-6074 Mail: shien-team.c@gs.mail.u-tokyo.ac.jp
○駒場正門守衛室 ※常時対応可
Tel: 03-5454-6666
□お茶大
○学生・キャリア支援課 ※開室9:00~17:00(平日)
Tel:03-5978-5147 Mail:gakusei@cc.ocha.ac.jp
○正門守衛室 ※常時対応可
Tel:03-5978-5128
□飯能警察署 042-972-0110

棒ノ折山ハイク記録
作成:杉山
■日程 2020/11/8 (日) 日帰り
■山域 奥多摩
■天候 くもりのちはれ
■メンバー
CL木口 SL杉山 牛 村田
■行程
9:30 さわらびの湯 発
11:00-11:10 林道で小休止
12:00-13:30 山頂
15:18 さわらびの湯 着

■記録(杉山)
 電車は空いていた。飯能へ着くまで,同じような話題をくり返していた。
 39期山行というのが今まで一度でもあったか,ぼくはよくわからないが,ともかく今日はめずらしく同期4人のパーティを組んでいる。みな口を開けば卒研だの就職だのの話ばかりで,細かな差はあれどアイデンティティ形成の問題におびえているのは全員共通なようだった。これが学部4年というものか。

 さわらびの湯周辺は知らぬ間に開発がすすんでいたらしく,ベンチもトイレも売店もみな小綺麗に生まれ変わり,かつてぼくたちが寝転がってアイスを食べた草っぱらにはテントやらサウナやらなんやらが並び,ノーラ名栗などという洒落た名前さえついている。ノーラってなんだ。
 若干一名はしきりに「自分は初めてここに来たときから成長していないのにさわらびの湯はすごいスピードで進化している」と嘆いていたが,いち個人の成長スピードなどたかが知れているので,あまり気に病む必要はないと思う。これはぼく自身へのなぐさめでもある。

 未だに紅葉がいつ始まっていつ終わるのかよくわからない。半分くらいは色づいているだろうと思っていたが,かすかに赤や黄色が差す程度で,山はまだまだ青かった。
 ゆっくりと,しかしコースタイムよりは速いペースで,大きな休憩はとらずに登っていく。かれこれ5回くらいはこの山に来ているから,今さらなにを書く気にもならない。さわらびの湯が急速に発展しているのと対照的に,登山道の一部に崩壊と再建のあとがあったり,木造階段が根本の土からえぐれて階段の体をなしていなかったり,むしろ傷跡の方が目立った。といって登るに差し支えるほどのものでもない。

 なんだか登山中もずっと同じような話をしていた気がする。
 岩茸石を登ったのは牛ちゃんだけだった。村田と木口さんは下から牛ちゃんを見ていた。ハーケンは記憶より上に打たれていたし,記憶より錆びていた。ボルダーごっこでもしようかと思ったが,面白くないのでやめた。

 はじめは木口さんが先頭だったが,山頂が近づくと例によって牛ちゃんが加速をはじめ,自然とトップを交代した。放し飼いである。ぼくと村田は後を追うようにしてすこしスピードを上げ,一方木口さんはペースを変えずにしんがりへ移動した。性格が見えるようだ。

 天気はよくも悪くもなかった。山座同定をする気は起こらない。この日はいやに登山者が多く,大学よりよほど人がいるのだった。
 四阿も,標識も,標識のそばに生えた木も,とくに昔と変わらないようだ。ぼくらが老いたのと同じ時間だけ建築も木も年をとっているはずだが,傍目にはわからない。適当な一角で休んだ。お天気にやや不服そうな牛ちゃんを見て,木口さんが「いつも展望みるために登ってるの?」とたずねる。牛ちゃんは「わりとそう,天気がよくないとちょっとさみしい」と返す。村田は黙っていた。ぼくはあまり景色に興味がないが,といって花や生き物がすきなわけではなく,山の歴史にもまるで関心がない。みんな何をもとめているのかしら。
 標識の下,最近置かれたと思しき小さなふたつの陶器の狛犬は片方がすでに割れていて,触った拍子に崩れてしまった。木口さんの割れたスマホは数回に一回しか写真が撮れなかった。

 下山中はずっとトイレを我慢していたせいで精神的にくたびれた。
 ちびっこが両手にすすきの穂を一本ずつ持って,ふわふわと羽ばたくように歩いていくのがかわいらしかった。人はむかしむかし鳥だったのかもしれないね。

 さわらびの湯には寄らなかった。残っていた炭酸を飲みほして,すこし話して,あとはバスが来るのを待った。待つ場所がわるくて列を抜かされたが,結局混んでいて座れないので関係なかった。バスの中で,なんとなくぼくが記録を書くことに決まった。ご覧のとおり書くことはあまりないのだが。

 帰りも電車は空いていた。村田と牛ちゃんはよく寝ていた。ぼくも眠かったが,目だけが冴えていて寝られなかった。本の話などをした。
 ぼくは秋津駅を飛ばして池袋まで行き,ブックオフで本を3冊買って帰った。たぶん積ん読になるだろう。

■コメント
・良い気晴らしになりました。杉山くん記録ありがとう(木口)
・久しぶりに集まれてよかったです。またどこかのんびりした山へ行きたいですね(杉山)
・久しぶりに同期と会えて話せて楽しかったです。声を掛けてくださった木口さんありがとうございました(牛)
・2年ぶりの山&同期でしたが感覚を思い出しながら登れて良い山行でした(村田)