2020/12/6 陣馬山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
陣馬山新歓ハイク計画書確定版
作成者:岩瀬

■日程 2020/12/6 日帰り・予備日なし
■山域 高尾・陣馬
■在京本部設置要請日時 2020/12/6 18:00
■捜索要請日時 2020/12/7 9:00

■メンバー(5名)
【上級生】
CL岩瀬 SL児玉
【新入生】
森 内田 岡田

■集合
JR高尾駅 08:20発中央本線(甲府行き)先頭10号車

■交通
□行き
高尾~藤野 (JR中央線) (242円)  08:20-08:33
□帰り
相模湖~高尾(JR中央線)(199円) 23:22-23:31(終電)
(参考)高尾〜新宿(中央線) 23:53〜00:46(終電)

■行程
藤野駅~0:15~福王寺~0:15~陣馬登山口から一ノ尾尾根~1:40~陣馬山~0:30~奈良子峠~0:10~明王峠~0:40~大平小屋~1:00~大明神山および与瀬神社を経由して相模湖駅(計4:30)

■エスケープルート
陣馬山山頂まで:引き返す
奈良子峠まで:陣谷温泉に降りる(奈良子峠~0:50~陣谷温泉~0:50~藤野駅)
それ以降:そのまま進む

■地図
2.5万分の1:「与瀬」
山と高原地図:「28 高尾・陣馬」

■共同装備
救急箱(苺)

■個人装備(新入生用)
※補足説明を加える。以下は一例。
□動きやすい服(原則として化学繊維の服。乾きにくい綿は避ける。ジーパンNG。怪我や虫刺され対策として,⻑ズボンやタイツを履くなどして肌の露出を少なくすると良い。ジャージなど。) □リュックサック
□スニーカーor 登山靴(履き慣れた歩きやすいもの) □雨具(100均のカッパなどでもよい) □折りたたみ傘 □防寒具!(頂上はそこそこ寒いと思います。手袋や帽子も必要に応じて) □飲み物(水やスポーツドリンクなど。500〜1000ml 程度。天気予報に応じて、やや余裕を持たせる。)
□行動食(おにぎり・パン・チョコやクッキー・カロリーメイトなど短時間でさっと食べられるもの) □ゴミ袋(レジ袋程度の大きさで可) □筆記用具 □計画書(最新版を印刷して持ってくる) □学生証 □保険証(コピーでも良い) □現金 (交通費など、念の為5000 円程度は余分に) □タオル □日焼け止め □地図(上級生がコピーを用意し現地で配布) □常備薬 (□カメラ□帽子)
□マスク(登山中以外は着用)

■遭難対策費
100円/人×2人
計200円

■悪天時
前日12:00までにCLSL・助言役で判断して連絡。

■事前打ち合わせ
11/27夜に実施済み

■備考
※ 下記コロナ対策を遵守する。
※[raicho 14109]より
1. 遭難などの緊急時を除き、山小屋の使用を控える。
2. 長期休暇中は平日の活動を中心にする。
3. 山頂付近などの人が多いところでは長時間滞在しない。
4. 最大5人程度のパーティーとする。
5. 日帰りのみとし、テントを使用しない。
6. 常に、パーティー内の連携を損ねない範囲で十分に距離を取る。
7. メンバー全員が3日前から当日朝まで毎日検温し、その都度チーフリーダーに通達する。チーフリーダーは東大代表加藤にメンバー全員の検温結果と体調を報告。少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。
8. 救急箱以外の会の装備を使用しない。
9. 三密を回避できない状況ではマスクを着用する。(電車内、混雑した登山道、頂上周辺等)
10. 水や食料は事前に購入しておき、登山山域での買い物を控える。また、下山後の会食も控える。

□日の出日の入
12/6日の入り(陣馬山)16:30
12/7日の出(陣馬山)6:40

□登山届提出先
コンパス https://www.mt-compass.com/ 提出済
大学(東大) 提出済
□東大連絡先
・教養学部学生支援課 ※開室9:00~16:50(平日)
03‐5454‐6074
shien-team.c@gs.mail.u-tokyo.ac.jp
・駒場正門守衛室  ※常時対応可
03-5454-6666
□その他連絡先
・津久井警察署 042-780-0110
□過去の記録
2015年新歓ハイク記録
2018年新歓ハイク記録
今回は2015年版のルートを参考にした。車道が少ないルートを選んだが、特に最後の下りには注意を払いたい。

陣馬山新歓ハイク記録
作成:岩瀬
■日程 2020/12/6(日) 日帰り
■山域 高尾・陣馬
■天候 晴れ
■メンバー(敬称略)
CL 岩瀬(40) SL 児玉(38) 新入生 岡田 内田 森
■行程
8:50 藤野駅 発
9:17 登山口 通過
10:15-10:30 小休止
11:10-12:40 山頂
13:28:13:38 明王峠
14:20-14:30 子孫山ノ頭前の分岐で小休止
15:05 与瀬神社 通過
15:15 相模湖駅 着

■記録
前日の午前中は雨天であったが、当日は快晴。朝の集合時は非常に寒かったが、日中は日差しのおかげかポカポカで山頂でも寒い思いをすることはなかった。新歓ながら非常にいいペースで歩くことができ、ハイキング日和を楽しんだ。新入生ともたくさんお話し、楽しかったと言ってもらえた、いいハイクとなった。

事前打ち合わせで場所を視覚的にも確認したため、非常にスムーズに集合することができた。ハイク集合にしては遅い時間だったため、電車内はさほど混んでおらず、ボックス席を使うことができた。藤野駅ではそこそこの登山客が降りた。駅構内には多目的トイレがあるが、改札を出て右手の「観光案内所ふじのね」併設のお手洗いが利用できる。藤野駅は装飾や電飾など力を入れているのか、カラフルな雰囲気。植え込みにもお花が植えられている。新入生のうち一人は登山靴だったが、他二人はスニーカー。新入生のために印刷しルートも書き込んだ地図を渡す。皆熱心にルートを確認してくれた。
藤野駅から陣馬山を背にすると向かいの山の中腹に見ることのできる、「緑のラブレター」は新入生にとっては初めて見るものであった。地元の作家、高橋政行さんによる「ふるさと芸術村構想」の作品のひとつであり、1989年に自然から人間へのメッセージをテーマに作成されたものらしい。あのラブレターが開くこともあるそうだ、、。藤野駅から歩き始めてすぐの長いトンネルを抜けた先には、開いてある別のラブレターの中にこの地域の地図が入っているのを見つけた。これを見て自然を楽しんでくださいというメッセージなのだろうか。
登山口に行くまでの道で、人間の腰くらいまで高さのある、白と茶の毛が混じったようなウマを散歩させているおじさんに遭遇した。ウマはまさに’道草を食っていて’僕らに興味はなかったようだ。なぜウマを飼っているのか、詳しくお話を聞けばよかった。
登山口には登山届けを投函するポストがある。印刷してきた計画書を投函した。一の尾尾根を選択し、しばらくは車道を登っていく。かなりの急勾配で話しながらゆっくり歩いたが、体は十分に温まった。日陰になっているところは少し土が湿っていたが、日が当たっているところはもう乾いていた。新歓ゆえゆっくり歩き始めたが、みな歩けそうであったのでコースタイムより少し早いペースで登ることができた。
途中の小休止の際に、一組の夫婦に声をかけられた。何でも、旦那さんの方はラグビーを前にやっていたり、自衛隊にいたりと、とてもがたいがいい方で、数年前から山登りを始めたそうだ。山登りには山登り用の体力が必要で、自分より年配の人がどんどん登っているのにショックを受けたが、山で見た景色と山登りの素晴らしさに気付いたという。今年は白馬に登ったそうで、来年は北岳と間ノ岳を目標にしているらしい。山の素晴らしさを噛みしめているようにいきいきとお話しされていたのが印象的であった。新入生は少し話に置いていかれていたが、僕自身はとても元気をもらった。ご夫婦の後を追うように再度出発。
知らず知らずのうちにペースを上げてしまっていたが、新入生のみんなはついてこられていた。山頂手前の長く続く階段は足にくるが、それ以外の道は歩きやすく、あっという間に着いたという印象だった。
山頂は登山客がたくさんいて、馬のモニュメントと写真を撮ったり、各ご飯を食べたりして賑わっていた。茶屋が管理している机のところでお昼ご飯を食べることにした。お湯を沸かすぐらいの火の使用であれば、茶屋での食べ物の購入を前提に、木の板を貸してくれてその上で火を使っていいですと書いてある。茶屋の利用として、児玉さんが味噌田楽を買ってくれた。4個乗っかっていたので、一つを半分に切って5人それぞれの箸でいただいた。柚の風味が効いていて美味しかった。机の上に板を載せて、児玉さんの私物の鍋でお湯を沸かして、小さいカップ麺とコーヒーとココアなどを口にした。山頂が寒かったらお湯を沸かすのに体が冷えてしまう、と懸念していたが、太陽のおかげで心配は無用であった。食べ始める前は、富士山は雲に隠れていたが、ご飯を終える頃には姿を現してくれた。こんなに天気の良い日に新入生と山に登れて、富士山も望めた。なんて幸せなことか。後は怪我なく下るだけ。山頂のトイレに寄った後、記念写真を撮って、各自景色を眺める時間を設けて、出発。
下りも歩きやすい尾根で、やや滑りやすい箇所もあったが、サクサク降りてきてしまった。尾根上の樹林帯の鞍部で、地形がわかりやすいと思ったので、地図を見て新入生と場所を確認してみることに。みんな熱心に地図を見てくれていた。なかなか入ってから雷鳥で地図を見る機会がないかなと思い、新歓ながら確認してみた。明王峠についた時にも、何も言っていないのに地図を取り出して見ていて、感動した。明王峠すぎの階段はすこし長くて嫌だが、その後も淡々と降りていく。子孫山ノ頭の手前でその先の急な下りに備えて休憩。しばらく歩くと相模湖に反射した太陽光が木々の合間から差し込んできて、次第に中央自動車道の音も大きくなってくる。九十九折の急な道もあっという間に、与瀬神社に到着。少し疲れた様子はあったが、新入生はまだまだ歩けそうに見えた。相模湖駅に移動して、在京に下山連絡後、新入生の要望で相模湖湖畔まで降りてみることに。湖畔のレジャー施設はひと昔前の雰囲気で、廃れているような物悲しさがあった。湖に映る夕日を眺めてから、駅に戻った。駅に戻るまでの道は急だったので今日の行程の中で一番疲れたかもしれない。中央快速は席がほとんど埋まっていたが、高尾駅では座席に座れた。各自の駅で下車して解散。
もちろん新入生とたくさんいろいろな話をしたが、内容については割愛した。

■所感
・新入生の参加申し込みが30人以上もいるそうで、一人一回ずつしか一緒に登れないのが悲しいが、例年の大所帯のハイクよりも、5人くらいの方が新入生にとってはやりやすいのかもしれない。
・事前打ち合わせでは、zoomの共有機能でルートや計画書を確認でき、集合場所をgoogle mapのストリートビュー機能を使って一緒に確認できるため、新歓特有の集合の怖さがほとんど無かったように感じる。
・新入生にも寒さ対策を相当促した。今回はほとんど無用だったが、これからもっと寒くなると思うので各CLにも注意願いたい。
・新歓だとついつい新入生に話しかけなきゃ、と思ってしまうが、山頂ぐらいは一人の時間を少しとったほうが窮屈ではないだろうな、と感じた。
・先にも述べたが、地図を確認する機会を設けたが、みな地図を見てどこにいるのか、どれくらい歩くのかなど気にしてくれたみたいで、効果的だったと感じる。ちなみに今回はエアリアと1/25000の地図を両面に印刷して、1/25000の地図に赤線でルートを引いた。