2020/12/20 浅間嶺

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
浅間嶺新歓ハイク計画書 確定版(2020/12/20)
作成者:山口・河野

■日程 2020/12/20(日)
■山域 奥多摩
■在京本部設置要請日時 2020/12/20 18:00
■捜索要請日時 2020/12/21 9:00

■1隊メンバー(5人)
【上級生】
CL山口 SL梶原
【新入生】
影浦 谷内 鈴木

■2隊メンバー(5人)
【上級生】
CL河野 SL新居
【新入生】
前田 熊谷 鈴木

■集合
JR武蔵五日市駅 8:40

(参考・新宿からの交通のご案内)
1)JR新宿 7:21 =(中央線中央特快・高尾ゆき)= 7:47 JR立川 7:50 =(青梅線・青梅ゆき)= 8:02 JR拝島 8:13 =(五日市線・武蔵五日市ゆき)= 8:34 JR武蔵五日市  (814円)
2)西武新宿 7:17 =(西武新宿線ー拝島線急行・拝島ゆき)= 8:06 西武拝島 / JR拝島 8:13 =(五日市線・武蔵五日市ゆき)= 8:34 JR武蔵五日市  (660円)
3)京王新宿 7:18 =(京王線特急・京王八王子ゆき)= 7:41 京王分倍河原/ JR分倍河原 7:44 =(南武線・立川ゆき)= 7:55 JR立川 7:57 =(青梅線・奥多摩ゆき)= 8:09 JR拝島 8:13 =(五日市線・武蔵五日市ゆき)= 8:34 JR武蔵五日市  (679円)

■バス
□行き
武蔵五日市駅 9:00発(1番のりば・五10系統・数馬ゆき・430円) 9:21吉祥滝下車
次)9:35発
□帰り
・浅間尾根登山口14:55,16:10,17:34,19:16最終,武蔵五日市駅ゆき・所要約50分・912円) 武蔵五日市駅下車・解散
・数馬(14:51,16:06(順調におまけの滝めぐりまで終えるとこの時間),17:30,19:12最終,武蔵五日市駅ゆき・所要約55分・954円) 武蔵五日市駅下車・解散

■行程
吉祥滝バス停―(0:20)吉祥寺滝鑑賞・周辺散策―(0:10)―払沢の滝入口―(0:15)―払沢の滝―(0:15)―払沢の滝入口―(2:30)―浅間嶺―(0:20)―人里峠―(1:10)―数馬分岐―(0:40)―浅間尾根登山口バス停
計5:25

(余裕があればおまけ:滝めぐり)
・龍神の滝
・九頭龍の滝
この場合帰りは数馬バス停になります.

■エスケープルート
浅間嶺付近→上川乗バス停(1:00)
人里峠付近→人里バス停(0:40)
これら以外→引き返す,orそのまま進む
* おまけ含め,15:30には行動を終えられるよう余裕を持って判断

■地図
二万五千分の一地形図: 猪丸、五日市
山と高原地図: 奥多摩

■共同装備
救急箱
・アゲハ
・苺

■個人装備

□動きやすい服(化繊が望ましい.怪我や虫刺され対策として,長ズボンやタイツを履くなどして肌の露出を少なくし,暖かくしましょう) □リュックサック □スニーカー(はきなれた歩きやすいもの.底がぺったんこの靴はやめてください.特に登山靴を履いてくる必要はありません.) □雨具(100均のカッパなどでよい) □折りたたみ傘 □防寒具(めちゃくちゃ寒いです.十分に防寒してください) □飲み物(水やスポーツドリンクなど / 500~1500ml程度、体質に応じて各自で調節) □行動食(おにぎり・パン・キャラメル・チョコレートなど少しずつ手早く食べられるもの) □ゴミ袋 □筆記用具 □計画書(確定版を印刷して持ってくる) □学生証 □保険証 □現金(交通費+α) □タオル □地図(CLが当日配布します) (□常備薬□カメラ□帽子)

■遭難対策費(上級生のみ) 4人×100円=400円

■備考

日の入: 16:33(檜原村 12/20)
日の出: 6:49(檜原村 12/21) 

悪天時: 前日昼頃に判断

※ [raicho 14109]記載のコロナ感染症対策を遵守する。特に3日前からの検温は代表(SL加藤)に報告する。
1. 遭難などの緊急時を除き、山小屋の使用を控える。
2. 長期休暇中は平日の活動を中心にする。
3. 山頂付近などの人が多いところでは長時間滞在しない。
4. 最大5人程度のパーティーとする。
5. 日帰りのみとし、テントを使用しない。
6. 常に、パーティー内の連携を損ねない範囲で十分に距離を取る。
7. メンバー全員が3日前から当日朝まで毎日検温し、その都度チーフリーダーに通達する。チーフリーダーは東大代表加藤にメンバー全員の検温結果と体調を報告。少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。
8. 救急箱以外の会の装備を使用しない。
9. 三密を回避できない状況ではマスクを着用する。(電車内、混雑した登山道、頂上周辺等)
10. 水や食料は事前に購入しておき、登山山域での買い物を控える。また、下山後の会食も控える。

□登山届提出先
・コンパス https://www.mt-compass.com/    12/10提出
・東大   12/11提出
・お茶大    12/11提出

□東大連絡先
  ○教養学部学生支援課 ※開室9:00~16:50(平日)
  Tel: 03-5454-6074 Mail: shien-team.c@gs.mail.u-tokyo.ac.jp
  ○駒場正門守衛室 ※常時対応可
  Tel: 03-5454-6666

□お茶大連絡先
  ○学生・キャリア支援課 ※開室9:00~17:00(平日)
  Tel:03-5978-5147 Mail:gakusei@cc.ocha.ac.jp
  ○正門守衛室 ※常時対応可
  Tel:03-5978-5128

□その他連絡先
五日市警察署:042–595-0110
西東京バス(五日市):042-596-1611

浅間嶺新歓ハイク記録
作成:山口、河野

■日程 2020/12/20(日)
■山域 奥多摩
■天候 快晴
■メンバー(7名)
【1隊】
CL 山口 梶原 新入生:影浦、鈴木、谷内
【2隊】
SL 河野(途中合流) 新居 新入生:前田、熊谷、鈴木

■タイムスタンプ(滝見学含め6時間35分、見学を除き4時間25分)
9:20 吉祥寺滝バス停
9:55 払沢の滝
10:15 駐車場
10:30-34 小休憩
10:48-10:51 時坂峠
11:06-11:15 峠の茶屋
11:30-35 小休憩
12:00-13:15 浅間嶺
13:30 人里峠
13:48-51 休憩
14:09 猿石
14:15 数馬分岐
14:40-45 登山口
15:00-03 龍神の滝
15:30-40 九頭龍の滝
15:55 数馬バス停

■浅間嶺記録1(文責:山口)
[アプローチ・集合]
朝からいい天気.しかし寒さは厳しい.新入生は問題なく全員時間通りに集合.ところが河野さんだけが来ない.連絡すると今起きたというので先に出発.数馬方面に向かう登山客は多く,臨時バスが1台でた.

[滝めぐり① 吉祥寺滝]
浅間尾根登山口,あるいは数馬まで行く人がほとんどなのだろうか,他の登山客より一足先に吉祥滝バス停で下車.支度をして歩き始める.激流の吉祥寺滝を鑑賞する.流れに近づきすぎないよう気をつけながら,それぞれ思い思いに楽しむ.

[滝めぐり② 払沢の滝]
外せない目玉の滝.比較的朝早い時間帯なのと,寒いのとで観光客はあまりいない.流れの縁の部分が凍っているのが見られ,喜ぶ.

[山歩き:遅刻者合流まで]
(河野補足:便宜上分隊の形を取ったが、現地では隊分けをせず行動した。)
時坂峠にいたる上り坂は,時折開ける東側の雄大な展望を楽しみつつ,登る.さらに歩いて,瀬戸沢の一軒家に着く.長い歴史を誇る古民家で,現在はお休み処として営業.行列のできる秘境の名店として人気.前週のぴったんこカンカンで取り上げられており,事前打ち合わせで皆で見たので,盛り上がる.冬季は休業.いつか,おいしい蕎麦・自家製こんにゃく・山菜の天ぷらを楽しみたい.浅間嶺に向かう尾根の途中で,ようやく河野さんが追いつく.お疲れ様でした.

■浅間嶺記録2 遅刻Ver.&後半(文筆:河野)
8:40 起床
9:08 最寄り駅出発
10:03 武蔵五日市駅
前日、衝動的に購入したマンガを読んで、現世における地獄と救済について考えていた。作品は残酷な大長編ストーリーとして知られているが、どこまでもおめでたいハッピーエンドよりは、よっぽど現実に寄り添っていてむしろ優しいのではないろうか。そんなことをぼんやりと考えていたら、結局4時ごろまで眠れなかった。
アラームが鳴らず新居さんからの電話で起床。ちょうど武蔵五日市駅に到着する時間だった。いっそのこと休んでしまおうかと一瞬思ったが、仮にも上級生の身で、あまりにもそれは無責任だろう。2隊の分の地図と救急箱を持っていく必要があることもあり、メンバーが滝巡りをしている時間を使っての途中合流を試みに、急いで準備をし家を出る。電車内で2隊用の地図のルートをメモしていたが、焦っていてペンケースを置いて行ってしまったらしい。ちなみにひと月前の高水三山でも全く同じことをやらかした。下山後JRに問い合わせたがペンケースは見つからなかった。

10:30 払沢の滝入口
「払沢の滝見学が終わりぼちぼち歩いたところにいる」と連絡を頂いたので、登山道に戻ってくる最中であると勘違いし、合流点近くの駐車場で10分程無駄に待機した。その後電話で行程が始まっていることを知り、追いかける。
以下、山口くんに「後から追っている人、単独行その他もろもろの立場の人間の心理的状況を知りたい」と不名誉なリクエストを頂いたので乱雑に記していく。本当に反省ばかりである。
・来た道を憶えていない
11月23日に山口くんと下見に行ったので、コースは一度通ったはずだが、よっぽどインパクトのある建造物や見ない限りは、どこを通ったのか基本的に憶えていない。あと印象に残っている場所に行きつくまでの道の様相も大抵忘れている。現在地が明らかにわかったら地図にメモしておくべき。
・車道と登山道の境目が分からない
 下見の時にも山口くんに訝しがられたが、車道の脇の登山道に基本的に気づかない。もしくは看板がないと本当に登山道なのか不安に思う。
時坂辺りでは登山道が車道になる箇所は二カ所ある。一カ所目は下見の際に「え、これですか」みたいなことを言って山口くんに何言っとるんこいつみたいな目で見られた記憶があったので正しく登山道に入ることができた。車道のつづら折りで現在地同定していたつもりだったが、何回曲がったか忘れて2カ所目脇道の登山道を発見できず結果時坂峠の神社を通過することなく車道を歩き続けた。途中いつまでも登山道に出られないことを不思議に思いジオグラフィカで検索をかけるも、年季の入りすぎたスマホだからかなぜか現在地が出ない。レーサーに声をかけて(迷惑)現在地を確認しつつ、登山道と車道が分岐するところまで車道を歩き続けて結局専攻パーティとの距離が開いてしまったらしい。同行者がいないのでなおの事不安である。
・谷まで
 車道が終わって山口くんとの読図の練習が印象に残っていた谷に到達し少し安堵した。谷筋の向きを確認し現在地を把握しながら、一本だけ休憩してあとはサクサク進む。立川で購入したちょっと良いパンで心を奮い立たせる。高低差がないので良いスペースで進めた。途中夫婦か親子と思しき男女パーティに学生パーティが先行していないかと尋ねたところ、5~10分前に見たと教えていただき、ペースを上げて進んでいく。谷から上がって10分程度で最後尾の新居さんを発見し、無事合流した。

合流後
浅間嶺周辺には東西に2本、南北に1本道が走っている。下見の時は南側のルートを選んだ。登りがあった分ススキが風に優しくなびく情景が印象的だった。今回は「登る必要がないから」と山口くんは北側の道からトラバース気味に標高を上げ、少し戻ってポイントまで行くルートを選択した。分岐前に私に下見時点とのルート変更を確認してくれたが、ピークと異なる休憩場所の位置(南側ルートの途中にある890m付近のピーク)をはっきり分かっていなかったため曖昧に承諾。下見の時点で右カーブの先に見えた休憩ポイントが当日には左折した先に見えたことにひどく当惑した。理解の差が顕在化している例であり、すり合わせの必要と不明点の解消の努力がさらにあると痛感した。新歓ということもあり、事前打ち合わせは新入生にこれから行く山の魅力を知ってもらうことに主眼が置かれていたが、それとは別に個人レベルで理解度を底上げする本来の目的を、議論の進行を担った本人が忘れているのは大きな問題である。わからないものを分からないと言い教えを乞う機会は打ち合わせ以外にもたくさんあったはずで、それを怠ったのはただの怠慢でしかない。新入生を山に連れていく以上、なおその責任は重い。もはや連れていってもらう身ではないということを自覚する必要がある。
確保できたテーブルで上級生差し入れの味噌汁など暖かいものをすする。天気は良いが気温は低かったので、体に染み渡る美味しさだった。高水三山のときはなかなかお湯が沸かず凍える思いをしたため、やはり魔法瓶であらかじめお湯を作ってくのが正解である。行動食を腹に入れ、適当に自己紹介をしてもらった後、記念撮影をした。谷で雷鳥のことを教えてくださったパーティの方々に再会した。「合流できて良かったね」と笑いかけてくださり、少しだけ救われた気持ちになった。

13:15出発
先頭を任されるが山頂までの左折の意味が本当に分からなかったので来た道を引き返そうとする愚行に出て上級生に指摘される。正しく人里峠に向かう小屋の付近の道も、下見で一度通ったことがあるのにこれ本当に道なの?と不安になり先頭を変わってほしいと申し出るが、大丈夫と押し切られて先頭を継続。新入生のみなさまには見苦しいところをお見せしました。以降はほぼ一本道で分岐も明瞭なので迷うことはないが、尾根を歩いていること、小ピークを左側にかわしてトラバースしていることなど、周囲の地形を意識しつつ進んだ。基本的には尾根周辺を通ったので展望が常にあり、心理的余裕さえあれば気持ちの良い山だ。人里峠から20分新入生とお話を交わしながらサクサク進み、つづら折りを下って車道に出て終了。猿石の猿はあいかわらずどこにいるのか分からなかった。
下山後は山口くん先頭で龍神の滝、九頭龍の滝を見に行く。個人的にはそこそこ焦燥していたため車道歩きは結構つかれたが、先輩方と久々に会ってお話したり、滝の様相が下見のときと一味違った趣を醸し出していたりと、今思えば言ってよかったなと思う。沢山行でここらへんに一度来たことのある梶原さんとのお話が特に楽しかった。
数馬でバスに乗った。隣に座った新入生(どなただったか忘れました申し訳ありません)コンビニスイーツがおいしいと嬉々として語ってくれたのが可愛かった。コロナ禍で不遇を押し付けられている中、少しでも今回のハイクが気休めになってくれたのなら幸いに思う。

■コメント
(山口感想)
檜原村は,自然が豊かで,個人的に,四季折々に何度でも訪れたくなる場所の一つ.新歓ハイクとして,滝めぐりと組み合わせて浅間嶺を歩いたが,正解だった.奥多摩の山々の開けた展望を存分に楽しめる登山道は新入生にも喜ばれた.滝めぐりでは,厳寒の中の山行ということもあり,部分的に凍っているのが見られたのがまたよかった.滝の鑑賞では,新入生は思い思いに水辺で遊び,童心に帰ったようだった.新歓ハイクとしては比較的しっかり歩くスケジュールではあったが,見どころが多く,参加者には満足していただけたようだった.