2021/8/12 日向山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)日向山山行計画書確定版
作成者:加藤慶太

■日程 2021/8/12(木) 日帰り・予備日なし
■山域 南アルプス北部
■在京責任者・助言者 橋本
■在京本部設置要請日時 2021/8/12 19:00
■捜索要請日時 2021/8/13 9:00
■メンバー(4名)
CL加藤 SL山口 飯塚 榛澤

■集合
トヨタレンタカー八王子駅前店8:00

■交通
トヨタレンタカー八王子駅前店~(中央道経由:片道約2時間)~尾白川渓谷駐車場
交通費:往復約3000円/人
運転者:加藤,山口,榛澤

■行程
竹宇駒ヶ岳神社-0:60-矢立石-0:90-日向山-0:60-矢立石-0:40-駒ヶ根神社(計4:10)

※駒ヶ岳神社に戻ってから余裕があれば、千ヶ淵もしくは神蛇滝までを往復
・神蛇滝までの往復
駒ヶ岳神社-0:15-千ヶ淵-1:00(神蛇滝経由)-分岐-1:00-駒ヶ岳神社(計6:35)
・千ヶ淵までの往復
駒ヶ岳神社-0:15-千ヶ淵-0:15-駒ヶ岳神社(計4:40)

■エスケープルート
竹宇駒ヶ岳神社まで引き返す
■地図
2.5万分の1:「長坂上条」
山と高原地図:「42 北岳・甲斐駒ヶ岳」

■共同装備
救急箱(有紗):加藤

■個人装備
□ザック □ザックカバー □雨具 □防寒具 □登山靴 □替え靴紐 □帽子 □水 □行動食 □非常食 □ヘッドランプ □予備電池 □ゴミ袋 □トイレットペーパー  (□ライター □新聞紙) □軍手 □地図 □コンパス □エマージェンシーシート □筆記用具 □計画書 □常備薬 □学生証 □健康保険証 □現金 □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む) □日焼け止め □マスク (□消毒用品)

■遭難対策費
100円/人×4人
計400円

■悪天時
前日12:00までにメンバー&在京・助言役で判断して連絡。

■備考
※ 下記コロナ対策を遵守する。
※ [raicho_all:75]記載のコロナ感染症対策を遵守する。
1. 遭難などの緊急時を除き、山小屋の使用を控える。
2. 長期休暇中は平日の活動を中心にする。
3. 山頂付近などの人が多いところでは長時間滞在しない。
4. 最大5人程度のパーティーとする。
5. 常に、パーティー内の連携を損ねない範囲で十分に距離を取る。
6. 三密を回避できない状況ではマスクを着用する。(電車内、混雑した登山道、頂上周辺等)
7. 水や食料は事前に購入しておき、登山山域での買い物を控える。また、下山後の会食も控える。
8.テント内の人数は定員の半分程度とし、余裕をもって使用する。
9. メンバー全員が2週間前から当日朝まで毎日検温して担当者に提出。少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。
10.メンバー全員が 2週間前から行動記録をとって担当者に提出。
(9,10については担当者が管理し、必要があれば提出できるようにしておく)

□日の出日の入
8/12日の入り(日向山)18:40
8/13日の出(日向山)5:04

□登山届提出先
コンパス https://www.mt-compass.com/ :
大学(東大) :

□東大連絡先
・教養学部学生支援課 ※開室9:00~16:50(平日)
03‐5454‐6074
shien-team.c(at)gs.mail.u-tokyo.ac.jp
・駒場正門守衛室  ※常時対応可
03-5454-6666

□その他連絡先
・北杜警察署 0551-32-0110

□周辺施設
・尾白の湯 https://www.verga.info/%E5%B0%BE%E7%99%BD%E3%81%AE%E6%B9%AF

日向山山行記録
作成:飯塚・加藤 

■日程 2021/08/12(木)
■メンバー
CL加藤(41/B3) SL山口(41/B3) 榛沢(43/B2) 飯塚(43/B1)
■オーダー
加藤、飯塚、榛沢、山口
■天候
曇りのち雨

■タイムスタンプ
10:30 駐車場
10:35 登山口
11:02 車道手前
11:12 発
11:27 矢立石
11:30 発
12:00 休憩
12:07 発
12:29 休憩
12:33 発
12:46 休憩
12:50 発
13:00 日向山頂
13:30 発
14:45 矢立石
14:50 発
15:34 登山口 


■記録(飯塚)
雷鳥初山行ということで少し緊張しつつ、曇り空の下午前8時に八王子駅前のトヨタレンタカーでメンバーと合流した。早朝であるにも関わらず既に先客が数組おり、ほとんど大学生のようであった。開店と同時に車を借りる人はほとんどが若者なのだろう。車を借りて加藤さんの運転で日向山登山の出発点である尾白川渓谷駐車場へ。予報では日向山周辺で2時過ぎから降雨が予想されていたものの、中央道の途中、僕が新歓ハイクで登った陣馬山周辺では晴れ間が見えていた。その際は山行中に降られずに済むのではないかと思ったが結局雨にあったので、主観的な天候判断の危険性を実感した。10時半に駐車場到着。車はかなり埋まっていたものの、ほとんどが日向山ではなく麓での沢遊びやキャンプを目的とした客のように見えた。本来日向山登山には今回の山行でも通過した矢立石まで車で上るルートが存在するのだが、崩落によって車道が通行止めとなっており追加で100分ほど歩く今回のルートでのみ登山できるようになっている。登山客の少なさはこの要因とも関係があるのだろうか。それはともかく、先述したように午後から雨が予想されていたので、現天皇陛下甲斐駒ヶ岳登頂碑を横目に見つつ、加藤さん、僕、榛澤さん、山口さんの順で早速登山を開始した。登山口から中継地点の矢立石までは50分ほどの行程だが、思ったよりは急な勾配が続いていた。曇り空と蝉の大合唱のもと、ここいらの山域にはセミはいてもミンミンゼミはいないようだと鳴き声から推理しつつ登っていくと、早くも汗だくになってきた。気温こそそこまで高くなかったものの、極度の湿度が災いしたのだろう。綿製品を着ていたら大変だっただろうなと思いながら小休止を挟んで歩みを進めていくと、11時20分ごろ通行止めとなっている車道に合流。道沿いを歩いて数分で矢立石に到着した。ここで休憩した後に山行再開。しばらく歩くと1/10の看板が。どうやら矢立石から日向山山頂までを一合目ごとに教えてくれるらしい。山行経験があまりないこともあり、富士山以外でこのような標識を見たことがなかったので少し新鮮だった。引き続き登山を続けるが、この頃から下山客とすれ違うようになる。ほとんどの登山客は天候に気をつけて早めに登山を開始していたようで、結局僕たちよりも晩く登頂したグループは一組だけだった。この後三合目、六合目付近で休憩しつつ登っていく。この頃天気予報を確認したところ、予想より早く雨が降り出しそうということで多少急ぎつつ登っていたのだが、七合目付近から少しまた勾配が急になったこともあり僕のふくらはぎが少し攣ってしまった。少し休憩した後は治ったので良かったものの少し焦った。思えば7月下旬以降ろくな運動をしていなかったこともあり、体力不足が顕著に出てしまったなと反省する出来事であった。幸い八合目以降は時折下りもあるなど勾配が落ち着き、ほぼ13時ちょうどに日向山山頂到着。晴れていれば山頂から八ヶ岳や富士山が見れるようなのだが、九合目付近から霧がかかっていたこともあり案の定眺望はゼロ。最も、日向山山頂は急に展望が開けているのみならず地面には白砂が広がっており、これと一面の霧・雲が合わさって白一色となった景色は却って幻想的な趣を感じさせた。実際、少し突き出た岩の上に立つとまるで仙人の世界のようで、気温も20度以下、山頂にいた登山客は我々だけということもあってそこそこ気分は良かった。加藤さんは森林限界以上の景色が好きなようで、この山頂は疑似森林限界に接することができて良いと話してくれた。結局30分程度山頂で時間を過ごしたのだが、個人的にはもう少しいても良かったように思う。とはいえ天気は予断を許さなかったため、13時半に行きと同じルートで下山開始。当初順調に下山していたのだがとうとう14時ごろに雨が降り出してしまった。かなりの雨音がしだしたこともありレインウェアが必要かなと思っていたが、幸いなことに頭上に広がる木々の葉っぱが雨を防いでくれほとんど濡れることはなかった。葉っぱが多かったことで雨粒が沢山当たり、雨音も下界に比べて大きく聞こえたのだろう。そうこうしている内に雨が止んだのでレインウェアの出番消滅。ここでは図らずも自然に助けられる格好となった。その後は14時50分ごろ矢立石を通過。各自の今後の予定などを話しつつ行きとほぼ同じペースで下山を継続。榛澤さんはコロナで家庭教師が無くなったりと影響を受けていたようだが、山口さんは却って仕事が増えたという。コロナ禍一つとっても人々に与える影響は千差万別だなと思いながらも、僕も今後のバイト先探さなきゃななどと考えつつ下っていった。帰りは2回ほど休憩を挟んで15時34分に出発地の駒ヶ岳神社に到着。予定としてはこれで終了するプランもあったのだが、天候も持ち直しており、メンバー的にも余力があるということで徒歩10分ほどの沢の奥にある千ヶ淵へ。道中かなり揺れる定員4名(5名だったか記憶が定かでない)の吊り橋を4人で通過し、水辺に降りた。水遊びをしている子供の横で清流に触れたところ思った以上の冷たさ。下山してまた汗をかいていたこともあり、かなりのリフレッシュになった。千ヶ淵自体はそれほどの名所ではないように感じたが、沢の存在だけで十分満足できた。メンバーそれぞれでのんびり沢辺を満喫していたところ千ヶ淵の下で水浴びをしている上裸の大人を発見。少し羨ましく見えかけたが、流石に寒そうだったので真似しようとは思わなかった。16時過ぎに沢から撤収して車へ。その後はお盆の帰省客に混じってべらぼうに高い温泉を堪能し、ようやく本降りになった雨を尻目に帰路についた。帰りの中央道が渋滞しており、レンタカー返却に間に合わないのではと全員が心配したものの、トンネルを抜けたところで解消された。免許を持っている榛澤さんにトンネルでは渋滞が起きやすくなると解説してもらったものの、一瞬適当なことをしゃべっているのだろうと思ってしまった自分に免許が取れるのだろうか。最終的に閉店2分前の19時58分に八王子到着。またもや先客は大学生、お互い一日満喫できたのなら良かった。総括として、体力不足を実感したものの、ほとんど雨に降られずに過ごせた点で事前の予想よりは遥かに気持ち良い山行を体感できて良かったと思う。


■感想・コメント
□加藤(CL)
・前線が停滞していて午後は雨予報だったが、それほど降られることなく下山することができて良かった。
・コースタイムは短いが、砂浜のような山頂ではアルプスの雰囲気を感じられて登山口の尾白川渓谷も魅力的なので、ゆるいハイクや初心者向けの山行として、もっと雷鳥でも行ってよい山だと思う。 

□山口(SL)
道中はけっこうだらだらした山道だが、その分山頂の特異な風景を驚きをもってみられるので、一度行ってみる価値がある山だと思いました。 

□榛沢
雷鳥として初めての登山であったが、滞りなく終えることができ、よかった。特に、山頂の森林限界をこえたかのような景色が印象に残っている。