2021/9/8-11 裏銀座縦走

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
裏銀座縦走山行計画書 確定版
作成者:尾高

■日程 9/8-11(水-土)3泊4日 予備日9/12(日)・前夜(9/7(火)夜)発・山中3泊4日
■山域 北アルプス
■在京責任者 鶴田
■助言役 橋本
■在京本部設置要請日時 9/12 19:00
■捜索要請日時 9/13 9:00

■メンバー(3人)
CL山口 SL小西 尾高

■集合 9/7
バスタ新宿 22:30

■交通
□行き
バスタ新宿23:05—(アルピコ交通・6000円)—信濃大町駅翌05:02(予約済み)
信濃大町駅5:15—(タクシー・約45分・約8500円/台)—高瀬ダム6:00(予約済み)
□帰り
新穂高温泉-(濃飛バス・910円)-平湯バスターミナル
新穂高温泉 (6:12/7:56/8:56/9:17/9:56/10:56/11:56/12:56/13:47/14:56/15:56/16:56/17:56/18:36)
-約30分-平湯バスターミナル
平湯バスターミナル18:05-(濃飛バス・6200円)-バスタ新宿22:30 (予約済み)

■行程
※当コースは、長野県登山安全条例上の指定登山道に該当し、登山届けの提出が義務付けられている。
□1日目
高瀬ダム-1:50-権太落シ-2:10-三角点-1:20-烏帽子小屋-0:30-分岐-0:20-2628地点(烏帽子岳山頂)-0:15-分岐-0:30-烏帽子小屋
[計6:55]
※状況に応じて烏帽子岳カットも検討。
□2日目
烏帽子小屋-1:30-三ッ岳-2:00-野口五郎岳-0:30-真砂岳-1:20-東沢乗越-0:40-水晶小屋(-0:40-水晶岳-0:30-)水晶小屋-0:40-ワリモ北分岐-1:10-鷲羽岳-1:00-三俣山荘
[計10:00]
※水晶小屋から水晶岳にかけてはサブザックで往復も可。
※状況に応じて水晶岳カット、鷲羽岳巻道利用も検討。
巻道使用時: 岩苔乗越-0:40-黒部源流-0:45-三俣山荘
□3日目
三俣山荘-0:40-三俣蓮華岳-1:15-双六岳-1:20-樅沢岳-0:50-硫黄乗越-0:50-左俣岳-1:30-千丈乗越-1:30-槍ヶ岳山荘
[計7:55]
※予備日を使っている等、状況に応じて鏡平を経由して新穂高温泉への下山も検討。
□4日目
(槍ヶ岳山荘-0:30-槍ヶ岳山頂-0:30-)槍ヶ岳山荘-1:20-千丈分岐点-1:30-槍平小屋-0:50-滝谷出合-1:10-白出沢出合-1:35-新穂高温泉
[計7:25]
※槍ヶ岳往復はメンバーの余裕、天候次第で3日目に行うことも検討。
※大雨により滝谷出合での増水が想定される際は槍沢からの下山も検討。
槍ヶ岳山荘-1:40-天狗原分岐-1:50-槍沢ロッジ-1:20-横尾山荘-1:10-徳沢-2:00-上高地バスターミナル
上高地-(あかんだな駐車場・平湯温泉〜上高地シャトルバス・1180円)-平湯温泉
7:00-17:30まで30分ごとに運行・所要時間およそ25分

■エスケープルート
水晶小屋より前:引き返し、高瀬ダムへ下山
水晶小屋から左俣岳:双六岳巻道ルート、双六小屋、鏡平を経由し新穂高へ下山
双六小屋-1:40-鏡平山荘-2:10-小池新道登山口(-1:15-新穂高温泉)
※小池新道登山口から新穂高温泉までは林道歩き
左俣岳から先:槍平小屋を経由して白出沢出合へ下山
千丈乗越-0:40-千丈分岐点-1:30-槍平小屋-2:00-白出沢出合(-1:35-新穂高温泉)
※白出沢出合から新穂高温泉までは林道歩き
※大雨により滝谷出合での増水が想定される際は槍沢から下山
槍ヶ岳山荘-1:40-天狗原分岐-1:50-槍沢ロッジ-1:20-横尾山荘-1:10-徳沢-2:00-上高地バスターミナル

■地図
山と高原地図38(旧37)「槍ヶ岳・穂高岳」
2.5万分の1:「笠ヶ岳」・「三俣蓮華岳」・「薬師岳」・「烏帽子岳」

■共同装備
テント ステラ
・本体/フライ: 小西
・ポール: 尾高
・ペグ: 山口
カート(ガスボンベ)×4 : 山口
緑(バーナー 緑1 緑9): 尾高 (当日山口からもらう)
鍋(雪(大)月(中)): 尾高 (同上)
調理用具セット(キャサリン): 山口
救急箱(エーデルワイス): 山口
-------------
ヘルメット(ゾーディアク橙):小西

■食当
1朝昼・2昼・3昼・4昼→各自
1夜・4朝→尾高
2夜・3朝→山口
2朝・3夜→小西

■個人装備
□ザック □ザックカバー (□サブザック)□登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備電池 □雨具 □防寒具 □帽子 □水□行動食 □非常食
□ブキ □コッヘル □ロールペーパー □ライター □新聞紙 □ゴミ袋 □軍手 □地図 □コンパス □筆記用具
□計画書□遭難対策マニュアル(緊急連絡カード含む) □学生証 □保険証 □現金 □常備薬 □日焼け止め □タオル □歯ブラシ
□エマージェンシーシート □シュラフ □マット □マスク □消毒液□(空の)ペットボトル(1〜2L) □ヘルメット
□予備食(行動食と兼ねる)
□着替え(温泉用とは別に雨に濡れた場合に備えて) □温泉セット

■遭難対策費
600円×3名 計1800円

■悪天時
前日17時までに判断

■備考

□日の出日の入(槍ヶ岳山頂にて)

9/8 日の出 5:16 日の入り 18:18
□連絡先等
岐阜県警高山警察署 0577-32-0110(新穂高温泉-双六岳・双六岳-黒部五郎岳南西側)
長野県警大町警察署 0261-22-0110(双六岳-烏帽子岳東側)
富山県警富山南警察署 076-467-0110(黒部五郎岳-烏帽子岳北西側)
アルピコバス 新宿—安曇野・大町・白馬線 (http://www.alpico.co.jp/access/express/hakuba_shinjuku/)
七倉—高瀬ダム 特定タクシー通行時間 5:30-19:00(7/14-9/2)
アルプス第一交通 0261-22-2121
アルピコタクシー 0261-23-2323
アルピコ交通扇沢線 (http://www.alpico.co.jp/access/hakuba/ogizawa/)
長野県登山安全条例 (https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/tozanjorei/tozanjorei.html)
同指定登山道告示 (https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/tozanjorei/shiteitozando.html)

*烏帽子小屋 090-3149-1198
2000円/人 約20張 天水有料
*三俣山荘 090-4672-8108
1000円/人+1000円/張 水場あり
双六小屋 090-3480-0434
2000円/人 100張 水場あり
*槍ヶ岳山荘 090-2641-1911
2000円/人 39張 天水有料
殺生ヒュッテ 0263-77-2008
2000円/人 約50張
槍平小屋 090-8863-3021
2000円/人 約60張
野口五郎小屋 090-3149-1197 天水有料
水晶小屋 080-1062-9486 ミネラルウォーター有料
鏡平山荘 090-1566-7559
槍沢ロッジ 0263-95-2626 水場あり
横尾山荘 0263-95-2421
---

※ [raicho_all:75]記載のコロナ感染症対策を遵守する。
1. 遭難などの緊急時を除き、山小屋の使用を控える。
2. 長期休暇中は平日の活動を中心にする。
3. 山頂付近などの人が多いところでは長時間滞在しない。
4. 最大5人程度のパーティーとする。
5. 常に、パーティー内の連携を損ねない範囲で十分に距離を取る。
6. 三密を回避できない状況ではマスクを着用する。(電車内、混雑した登山道、頂上周辺等)
7. 水や食料は事前に購入しておき、登山山域での買い物を控える。また、下山後の会食も控える。
8.テント内の人数は定員の半分程度とし、余裕をもって使用する。
9. メンバー全員が2週間前から当日朝まで毎日検温して担当者に提出。少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。
10.メンバー全員が 2週間前から行動記録をとって担当者に提出。
(9,10については担当者が管理し、必要があれば提出できるようにしておく)

□登山届提出先
・東大教養学部学生支援課(提出済)
・コンパス(提出済) https://www.mt-compass.com/ar.php?i=996782&u=100110&c=7d324ac4

□東大連絡先
○教養学部学生支援課 ※開室9:00~16:50(平日)
Tel: 03-5454-6074 Mail: shien-team.c(at)gs.mail.u-tokyo.ac.jp
○駒場正門守衛室 ※常時対応可
Tel: 03-5454-6666

□参考資料
2018年裏銀座・笠ヶ岳

裏銀座縦走 記録
編集:山口
■日程 2021/09/08(水)-2021/09/11(土)
■山域 北アルプス

■天候 
9/08 雨
9/09 雨のち晴れ
9/10 快晴のち曇り
9/11 雨のち晴れ

■メンバー(3名)
CL・装備係 山口(41/B3)
SL・食事係 小西(43/B1)
計画係    尾高(43/B1)

■総評
9月の不安定な天気の中での裏銀座縦走.事前の情報収集と実地での状況判断に基づく柔軟な対応が求められた.その判断に関してメンバー・在京・助言役で随時連絡を取り合いながら,無事に山行を終えることができた.天候に恵まれず双六小屋以降の行程はカットしエスケープしたが,烏帽子小屋から三俣山荘までの行程では快晴のもと北アルプスの雄大な風景を堪能した.メンバーの体力面・生活面で大きな問題は発生しなかった. (山口)

■摘要
□9/08 [高瀬ダムから烏帽子小屋へ,裏銀座の稜線に上がる]
・七倉ダムゲート開門は9月は6:00
・ブナ立尾根は急登も歩きやすい
・テント場は風は防げるが,雨によるテント内の水濡れが辛かった
※ 6:22高瀬ダム ― 7:40権太落とし ― 8:30中休み ― 9:20三角点 ― 10:49烏帽子小屋

□9/09 [雨のため烏帽子小屋テント場に滞在,午後に烏帽子岳ピストン]
・晴れてから濡れた物の乾燥
・烏帽子岳頂上手前は岩場,高度感のあるトラバースも
・小屋で購入できる飲料水は,消毒剤のせいで味がそれほど良くない.調理向け
※ 12:52烏帽子小屋 ― 13:28烏帽子岳 ― 15:00烏帽子小屋 (休憩時間長い)

□9/10 [烏帽子小屋から三俣山荘へ,水晶岳にも寄る]
・行動中は終始快晴で,景色を楽しみながら気持ち良く縦走
・野口から水晶は骨の折れる岩稜帯をゆく
・三俣山荘では美味しい水が豊富に手に入る
※ 2:55烏帽子小屋 ― 6:00野口五郎岳 ― 8:46水晶小屋 ― 9:54水晶岳 ― 11:02水晶小屋 ― 12:58鷲羽岳 ― 14:30三俣山荘

□9/11 [三俣山荘から双六小屋,鏡平をへて新穂高温泉にエスケープ]
・三俣蓮華岳~双六岳は稜線ルートを歩行
・風雨の状況を鑑みて双六小屋から新穂高温泉へエスケープ
・ルート通して危険箇所はない
※ 3:47三俣山荘 ― 4:45三俣蓮華岳 ― 5:50双六岳 ― 6:29双六小屋
※ 8:48双六小屋 ― 10:13鏡平 ― 13:29わさび平小屋 ― 14:30新穂高温泉

(山口)

■タイムスタンプ
□9/08
06:22 高瀬ダム発
06:42 #12(登山口) 休憩 (※)
06:50 発
07:06 #11付近で立ち休憩
07:11 発
07:26 #10 通過
07:29 #10と#9の間で立ち休憩
07:30 発
07:40 #9権太落しで立ち休憩
07:43 発
07:53 #8 休憩
08:00 発
08:08 #7 通過
08:17 #6と#7の間で立ち休憩
08:19 発
08:30 #6(中休み) 休憩
08:37 発
08:54 #6と#5の間で立ち休憩
08:57 発
08:58 #5 通過
09:06 雨具着用を兼ねた休憩
09:09 発
09:20 #4(三角点 2209m)着 休憩
09:26 発
09:47 #3 立ち休み 
09:53 発
10:07 #2 休憩
10:17 発
10:31 休憩
10:35 発
10:36 #1 通過
10:49 烏帽子小屋到着
[総行程 4:27 (歩行時間 3:22)]

※ブナ立尾根には登山口から烏帽子小屋までNo.12からNo.0までの標識がある.

□9/09
05:40 起床
― (荷物の乾燥・整理)
12:52 烏帽子小屋発
13:03 ニセ烏帽子岳着
13:07 発
13:28 烏帽子岳着
14:00 発
14:23 ニセ烏帽子岳着
14:50 発
15:00 烏帽子小屋着
[総行程 2:08 (歩行時間 1:05)]

□9/10
01:50 起床
02:55 烏帽子小屋発
03:48 休憩(三ツ岳山頂手前のピーク)
03:58 発
04:10 三ツ岳山頂
04:16 分岐(お花畑ルートへ)
04:44 休憩
04:50 発
05:12 休憩(日の出前につき)
05:31 発
05:47 野口五郎小屋
06:00 野口五郎岳着
06:10 発
06:40 分岐
07:01 休憩
07:12 発
07:49 東沢乗越 休憩
08:00 発
08:17 ピークで軽く休憩
08:22 発
08:46 水晶小屋
09:22 発
09:54 水晶岳着
10:31 発
11:02 水晶小屋
11:31 発
11:58 ワリモ北分岐
12:16 ワリモ岳
12:20 発
12:30 休憩(登りの前)
12:40 発
12:58 鷲羽岳着
13:45 発
14:30 三俣山荘
[総行程 11:35 (歩行時間 7:40)]

□9/11
02:30 起床
03:47 三俣山荘発 
04:18 休憩
04:22 発
04:29 三俣蓮華岳と双六小屋巻道の分岐
04:45 三俣蓮華岳着
04:49 発
05:30 中道ルート・稜線ルート分岐
05:50 双六岳
06:18 巻道分岐
06:29 双六小屋着
― (軽食・天候判断)
08:48 双六小屋発
09:40 弓折分岐着
09:56 発
10:13 鏡平着
10:32 鏡平発
11:10 シシウドヶ原着
11:25 発
11:37 上涸れ沢
12:20 休憩(小池新道の途中) 
13:02 発
13:14 小池新道登山口
13:29 わさび平小屋着
13:40 発
13:55 笠新道登山口
14:04 中崎橋
14:30 新穂高温泉
[総行程 10:43 (歩行時間 6:33)]

(記録:小西)

■ルート概況
□高瀬ダム~烏帽子小屋
・タクシーはトンネルの手前まで連れていってくれる
・ブナ立尾根は北アルプス三大急登の一つで,終始急坂が続くが,道はよく整備されておりかなり歩きやすい
・登山口を#12,烏帽子小屋を#0として,100m高度を上げるごとに道標がある.あった方が精神的に楽になるし,休憩場所の指標にもなる.#6とか#4は開けているので休憩に向いている
[参考所要時間]
#12-#11 15分
#11-#10 15分
#10-#9   13分
#9-#8   10分
#8-#7   8分
#7-#6   20分
#6-#5   18分
#5-#4   19分
#4-#3   21分
#3-#2   14分
#2-#1   15分
#1-#0   13分
※ #6以降若干勾配が緩やかになる

□烏帽子小屋~烏帽子岳
・片道2km,歩きやすいが最後300mくらいは岩場,注意が必要
・ヘルメットがあっても良いかも
・最後の幅10cm程の狭い岩棚に足をかけながらトラバースする場所は,やや高度感あり
・山頂は鋭角な岩の上で,狭く危険なので十分注意すべき
・帰りに誤って禁止地帯に入ってしまったので気を抜いてはならない
・烏帽子小屋トイレは宿泊者(テント泊含む)無料,通過者200円.水は1Lあたり200円.薬剤の味がしてあまり美味しくないので飲用には向かないのでは
・売店.コーラとかCCレモン(500円)とか,あとはアルファ米のカレー,ラーメン
・小屋からテント場までは3分ほどで行ける
・テント場は風が穏やかで過ごしやすい
・稜線上に出ると強い電波がつながる(回線関係なく)

□烏帽子小屋~三ツ岳
・テント場を出た直後のあたりは,日の出前だと順路がわかりにくい.前日にある程度下見しておくのがよいだろう
・300mほどの登りは,朝一番には堪えるのでゆっくり歩くのが良い
・細かな砂礫地帯

□三ツ岳~野口五郎岳
・危険箇所なし/特筆事項なし
・基本どこでも電波がつながる
・野口五郎岳はとても展望が良い

□野口五郎岳~水晶小屋
・烏帽子小屋からこの区間まで他の登山者とはすれ違う機会がなかった.この時期の裏銀座は登山者が比較的少なく,奥深い北アルプスの自然を満喫することができる(ただし必ずしも天候が良いとは限らない)
・岩稜帯が続き,骨が折れる
・小屋の直前は急登
・水晶小屋にはトイレあり(200円)
・水も使える
・行動食や炭酸飲料が売っている

□水晶小屋~水晶岳
・手前は岩場のヤセ尾根となる
・水晶岳山頂は切り立った岩の双耳峰となっている
・景観は山行中で一番良かったかも
・東側は川(おそらく黒部川の支流)が流れ,カール地形もある
・西側はざっくりと切れ落ちている
・この区間は回線関係なく電波が入る

□水晶小屋~鷲羽岳
・分岐からは,岩の多い道が続いている
・山頂からは槍ヶ岳がよく見える

□鷲羽岳~三俣山荘
・九十九折の急坂が続くので慎重さが必要
・電波はSoftBankしかつながらない
・三俣山荘は,水が豊富でかつ美味しい.ラーメンなど水を多く使う料理はここですべし
・テント場(山荘から1~2分)の近くに水あり

□三俣山荘~三俣蓮華岳
・最初はガレ場,最後はきつい登り
・順路が明示されており暗い中でも道に迷うことはなさそう

□三俣蓮華岳~双六岳
・稜線上の道.途中で双六岳ピークを巻く道と分かれる
・双六岳山頂は広い尾根

□双六岳~双六小屋
・双六岳からそのまままっすぐ稜線を進むと双六南峰に行ってしまう.こちらには行かない
・直角に東側に曲がり,双六小屋のある鞍部に降る.尾根が広いので視界不良時はルート取りに注意
・双六小屋は,双六岳と樅沢岳の間の広い鞍部に立ち,周囲にはお花畑が広がっている

□双六小屋~鏡平
・アップダウンを繰り返す
・鏡平山荘は弓折岳直下の箱庭のような場所に建つ
・鏡池は,晴天時は山々を映しだすそうだがこの日は見られなかった
・テラスは槍ヶ岳や穂高連峰の絶好の展望台となるらしい

□鏡平~わさび平小屋
・わさび平小屋は,トイレ(100円)がとても綺麗
・ラムネをはじめとする炭酸飲料が売っている
・きゅうりなどの野菜が水で冷やされて売っている

□わさび平小屋~新穂高温泉
・林道

(小西)

■行動記録
□9/07 [アプローチ]
22:30にコンビニで翌日の朝食を買い込みバスタ新宿4Fに集合,夜行バスで信濃大町へ向かう.小西と山口先輩は既についていたようだ.バスに乗り込む前に天気予報を確認したが,特に行程の長い2日目の天気がやはり悪そうな一方で3日目以降は天気が回復するようであることから,2日目は烏帽子小屋のテント場で停滞し,その後予備日を使った3日間で全行程を歩く事を決める.判断を在京と共有.バスの中では僕はあまり寝られなかったが小西と山口先輩はよく寝られたようだ.
予定時刻より少し早く4:50頃バスの案内放送が流れ信濃大町駅へ到着,5:15で予約していたタクシーは既に待機していた.高瀬ダムへ入れるタクシーは制限されているから前もって予約していくのが望ましい. 
七倉ダムのゲートは9月の頭から6:00に開くということで時間調整の為コンビニに寄って頂き,七倉ダムゲート前で朝食を食べる.やはり空模様は宜しくない.鈍い色の雲が空を覆っている.トンネルを通った後荒々しい幕岩が少し見え,九十九折の急坂で堤体を上がると見事なロックフィル式の高瀬ダムのてっぺんだ. (尾高)
 

□9/08 [高瀬ダム~烏帽子小屋]
6:20頃高瀬ダムへ降り立ったのち,荷物を少し整え出発する.荷物は20kgぐらいはあるだろうか,重く肩に伸し掛かる.花崗岩から成ると思われる砂浜状の河原や不動沢の吊橋を歩いていくと6:42に登山口到着,少し休憩した後歩き出す.
ブナ立尾根は恐らく標高差に基づき,烏帽子小屋を#0として#0~#12までの番号が振られていて,ペース調整の目印となる.大体2つずつで荷物を下ろして休憩を取る.#12~#7は番号ひとつあたり10分程度で歩けるが,#6からは30分程度かかった.ガスに包まれ視界の無い樹林帯をひたすらに黙々と登る.北アルプス三大急登と聞いて身構えていたが,道自体はよく整備されていて歩きやすい.#5を通過した後,9:10頃雨脚が強まり雨具を着用する.#4の三角点で休憩した後9:47に#3で立ち休み,#3の直前から高木が少なくなり道が開ける.その後も黙々と歩き#1を過ぎればあっという間に10:49,予定より早く烏帽子小屋に到着,大雨に加えて風が強く吹きつけ,かなり天気は荒れている.止まっているとたまらなく寒い為,手続きを済ませた後,小屋の軒下に荷物を置いて,すぐにテントの設営に取り掛かる.テント場は小屋から三ツ岳側に歩いて3分ほどで,他に登山者がほとんど居なかった事もあり,風が当たらず水も溜まらなそうな場所へ設営できた.テントの中へ入るとひとまず風雨は防げたが底部から水が染み出してきて閉口する.ひとまずエマージェンシーシートを銀マット代わりに底に敷いて対策するが,フライが垂れテント内部にも水が滴ってくる.結局その後1日はあらゆるものがびしょ濡れの状態で過ごす事になった.昼は各自行動食と小西の買ってきてくれたインスタントのカフェオレで一息つく.テントで休んでいる間にもどんどん雨がフライを叩く音は激しくなり色々なものが濡れる.僕は肝心のダウンの寝袋が濡れないよう抱きかかえて過ごした.午後は少しのんびりした後に昼寝して17:00に起きる.トイレへ行く際にこれから歩く三ツ岳が霞みながらも大きく見えた.これからの旅の予感に胸は弾む.
夕飯はカレーライス.小西がフレーク状のカレールウを持ってきてくれ,調理しやすい.米も大変美味しく炊き上がり大満足の夕食だった.夕食の後は地図とラジオを囲み20:00頃就寝. (尾高)
 

□9/09 [烏帽子小屋滞在・烏帽子岳ピストン]
朝6:00ごろに起床.未だ雨は元気にザアザアと降り続けている.小西は既に起きていた.なんでも夜通し降り続いた雨で寝袋とエアマットが濡れてしまい3:00から全く寝られなかったそうだ.何度も熟睡する僕と山口先輩を起こそうか,と思ったらしい.彼の寝ている位置が若干低くなっていて水が溜まりやすかったのも原因の一つだろう.朝飯は棒ラーメンを食べる.腹を満たした後は快適な我が寝床を睡眠不足の小西に譲り,持ってきた本を読む.少しは寝られたようで良かった.そうして過ごしていると徐々に雨が弱まり8:00ごろに上がった.9:00ごろにはテントに日が差し込む.慌てて外に出て空を見上げると白の切れ間に青が見える.稜線に上がると風が吹きつけ,随分と早く雲が流れる.
久しぶりの青空に一同喜び,早速外で,濡れた服や寝袋を乾かす事にする.他にテン場を使っている登山者もいなかったのでスペースを贅沢に使え,僕はエアマットの上に寝転ぶ.段々その姿を表してきた三ツ岳に見守られながら呑気な時間が流れる.山中で停滞するのは初めてだったが,こんな日もいいなあと思った.ゴロゴロしていると他大(同志社と立命館の個人的グループ)のパーティが到着し軽く挨拶をする.昼は各自で行動食を食べ,荷物が大体乾いた13:00前にテント場を出発.すっかり晴れた青空にテンションが上がり意気揚々と飛び出したはいいが,ちょっとした上りに息があがる.空気が薄いように感じた.他のメンバーも同じことを思っていたようだったからまだ高山に体が慣れていなかったのだろう.少しペースを落として歩く.小屋から10分ほどでニセ烏帽子岳へ到着.記念撮影をして少し息を整える.烏帽子岳が綺麗に見えた.ニセ烏帽子岳を出発して20分ほどで烏帽子岳へ着く.山頂直下では岩場を登るがどれも怖いというほどのことはなかった.眺望はすこぶる良い.針ノ木がなんとも端正な美しさを見せ,立山はどっしりと構えている.赤牛岳はまさしく牛のようなのっそりとした佇まいで,三ツ岳はカールを大事そうに抱える.青黒い空を眺めながら岩の上で横になり,蜥蜴の様に陽光を浴びて空の近さを感じる.とても贅沢な時間だった.
14:00に烏帽子岳を去る.14:20にニセ烏帽子で休憩.電波がよく繋がったので下との連絡を取る.30分ほど滞在し15:00に烏帽子小屋へ帰る.小屋でペプシコーラを買う.冷えていて体に染み渡るようだった.16:00ごろには夕飯を作り始める.献立は僕が余分に持ってきていたアルファ化米と小西の棒ラーメン.アルファ化米に鮭フレークをかけて食べた.翌日は朝早いから荷物を整理して18:00ごろ就寝. (尾高)

□9/10 [烏帽子小屋~三俣山荘]
まだ山々が静かに眠る2:00前に目を覚ます.素早く準備をして2:45には出発すべく急いで寝袋をたたみ,荷物を全て外に出し,テントをたたむ.テントをたたみ終わったところで朝食を取る.3人分の棒ラーメンを1人分そこそこの湯量で作ったため,油そばのような見た目になってしまった.味も少ししょっぱい.とはいえ,起床後真っ先に寒いテント外に飛び出し,テント撤収の間に手早く作ってくれた山口氏には感謝である.
朝食後,パッキングやトイレ(テント場から若干の距離があった)に手間取っているとあっという間に2:45になってしまった.稿者の準備が最も遅かったので申し訳なさを感じる.結局,満天の星の中2:55に烏帽子小屋を発った.これほど早い時間に出発するのは初めてかもしれない.1日目,2日目朝とは打って変わった快晴に,心まで晴れやかになりながら歩いていく.南東の空にオリオン座がはっきりと見えた.とはいえ,若干ガレている足元に注意を払わなければならず,星に目配りをする余裕はあまりない.風は強すぎず弱すぎずといった感じで,谷底から吹いてきているであろう冷たい風と,暖かい風が交互に吹きつけてくることに,尾高氏から気付かされた.
50分強歩いた後,三ツ岳山頂の手前のピークにたどり着いたので最初の休憩を取る.稿者は少し暑かったのでミドルレイヤーとして着ていたフリースを脱いだが,他の2人は防寒着を着っぱなしである.まだまだ周囲は真っ暗で何も見えない.3人とも前日はあまり眠れなかったのだが,前日はさして歩いていないし,朝焼けの映える山々を拝めると胸を躍らせており,まだまだ元気である.
4:00ごろに再出発して,三ツ岳の山頂を西側から巻いて,お花畑ルートを通過したのち2回目の休憩を取った.3度目の休憩は,日の出を見るために少し間隔を短めに挟んだ.段々と地平線のあたりから明かりが差し込み,東雲色の空と映える雲海に一同は感嘆の声をあげる.朝焼けに映える山々も美しかった.槍ヶ岳がまだ見えないのが少し歯痒かった(野口五郎をを過ぎたのちはずっと見えた).日の出は5:16で,5:30くらいまで写真を撮っていた.
野口五郎岳についたのは6:00ちょうどだった.山頂付近には大石が堆積していて,灰色で広々とした山容が魅力的な山であるが,好みが分かれそうな山でもある.日本に秀峰多しといえども,これほど芒洋とした山はあまりないのではないか.名前の「野口」は、この山が属する長野県大町市の集落「野口」に由来し,「五郎」とは大きな石が(ゴロゴロ)転がっている場所を表す「ゴーロ」の当て字であるそうだ.西側斜面には稿者のような素人でもわかるほど明瞭なカール(圏谷)が見られた.
ここからは水晶小屋に向かっていく.岩稜帯が続き,なかなか前に進まない.また,水晶小屋を目指す最後の急登が結構きつく,体に堪える.2度の休憩を挟み,野口五郎岳の山頂から出発後2時間30分ほどかけたところで水晶小屋に到着した.
水晶小屋で一息ついたのちにサブザックで水晶岳に向かう.水晶岳は,別名黒岳ともいうらしいが,やはり水晶岳という名の方がしっくりくる.というのも,水晶小屋から山頂へ向かう道中で,岩の中に鈍く光る水晶を見出すことができるからだ.持ち帰りたくなったが,採取禁止と書いてあったので写真をとるくらいで我慢する.山頂からの景色は他の山とは一線を画すように思えた.これは,文字通り北アルプスのど真ん中に位置しており,山頂から見た景色の中に人間の営みを感じられるものがほとんどないからである.ここからは平野すら見えない.北側にはその名前に忠実な赤牛岳,東に目を移すとこの日登ってきた裏銀座の山々,その向こうにはこの山行の始まりである高瀬ダムがはっきりと見える.西側には高天原,雲ノ平が見えるが,稿者が特に気に入ったのは北西方向への展望で,特色あるカールの上で少し遠慮がちに頭をもたげている黒部五郎岳,その奥の小さいながらもはっきりそれとわかる笠ヶ岳の姿がとても印象に残っている.30分ほど,他の登山者と歓談したり写真をとったりして,我々は山頂での幸福に酔った.
水晶小屋に戻ってから,ワリモ岳を経て鷲羽岳に歩いていくのだった.急坂を登り下りするのだが,眺望と直前に開示された成績の話に夢中で疲労感を抱くことはあまりない.鷲羽岳には13:00くらいに到着した.鷲羽岳という名前の由来は何なのか.槍ヶ岳などの超有名どころを除くと,北アルプスの山々は近代,つまり明治初期に山岳スポーツのパイオニアたちによって名付けられたものが多いらしい.鷲羽岳もこの類型だろうか.確かに三俣山荘から見ると,両翼の山肌と中心のピークが合わさって鷲のように見えないこともない(他の2人はあまり納得してくれなかったが…).45分ほどゆっくりと休んで三俣山荘に出発する.
注意が必要な急な下りを経て,三俣山荘には14:30ごろに到着した.後ろを振り向けば鷲羽岳があり,前には三俣蓮華岳が聳え立っている.テント場で茄子の肉味噌炒めを食べた.米は稿者が炊いたのだが,少し芯が残ってしまって他のメンバーに申し訳なかった.やはり高山での炊飯は非常に難しい.この日も翌日に備え,18:30過ぎには寝袋に体をうずめた. (小西)

□9/11 [三俣山荘~新穂高温泉]
2:30起床.朝食担当は再び山口.昨日よりもう1枚多く着込んで外に出る.朝食はアルファ化米を用いたお茶漬けと温めた焼き鳥缶.熱湯さえ用意すれば簡単にできる食事だが,何にせよ湯を沸かすのに15分少々,アルファ化米を戻すのに20分と,時間はそれなりにかかる.米の待ち時間はスティックのカフェオレで寒さを和らげる.片付けと荷造りをして3:47にテント場を後にする.
雨は降っていないが,前日のように満点の星は見えない.テント場を抜けてガレ場を三俣蓮華岳方面に進む.マーキングが充実しており,ルート取りに困ることはない.途中で三俣蓮華岳と双六岳を巻く巻道ルートと分かれる.三俣蓮華岳山頂に上がる道は三俣蓮華カールバント(圏谷壁)を登る道で,きつい登りである.まだ辺りは暗い.
山頂で少し休憩をとって双六岳を目指す.このあたりの尾根は広く平坦だ.標高2800mにこんな地形があるのは自然の神秘である.ハイマツの稜線上の道で,尾根の西面に出ると強い風に当たる.止まっていると寒いので,休憩もそこそこに歩き進める.日の出の時刻を迎え,明るくなってくるが,太陽そのものは雲で見えない.やがてポツポツと雨が降り始める.丸山を越えると双六岳を巻く中道との分岐.予定通り山頂経由の稜線ルートを引き続き選択した.風・雨が次第に強まる中,双六岳山頂に着く.雨風で,休憩をとるのに止まっているのも辛い.
山頂の道標の写真だけ撮って,とにかく双六小屋を目指す.道は東側(左)に直角に曲がり,広い尾根を歩く.看板やマーキングで指示があるので従って歩けば問題ない.ただ,視界不良時は広い尾根上でルートを外れないように注意が必要である.いよいよ風雨が強まり,視界が悪くなる.体温も奪われてくる.態勢を立て直すためひたすら双六小屋へと急ぐ.先に別れた巻道ルートと合流したら,程なく赤い屋根の双六小屋.小屋の横が広いテント場で,上から見ると立ち並ぶテントがかわいい.風雨で心が荒んでいる中で,すこしの癒し.
小屋に着いて,軒先を借りて雨宿りする.風雨にやられて一同瀕死状態.事前の予報に反して思いのほか天気が悪く,今後の対応を協議する.天気予報を見ると,昼過ぎから天気はやや回復するらしい.それまで待ってから再出発するにしても,ここからのコースには槍ヶ岳への西鎌尾根が控えている.降雨・強風によるコンディション不良や,時間的余裕,槍ヶ岳山荘まで小屋がないことを考えると,天気の回復を待ってからの出発はやめるべきだ.さらに,当日と次の日の槍ヶ岳の登山指数はD(悪い)と出ている.今回は槍は諦めるのが良さそうだ.ここで選択肢は,双六小屋で1泊・明日下山か,今から下山するかに絞られた.テント泊する気力もないほど,メンバーは雨風でやられていたので,楽しく小屋に泊まれないかを尾高が小屋に確認する.満室.本日中の,鏡平から新穂高温泉への下山を決める.7:00前に在京にメッセージを入れる.
とにかく暖を取りたい.尾高が小屋に空き状況を確認した際に買ってきてくれたコーヒーが温かい.軽食でラーメンやうどんなどがあるが,提供は8:00からとのこと.それまで軒先で待つ.途中,ピンバッジやTシャツを買うのに小屋に入った.山口はピンバッジ,尾高・小西は双六のTシャツを買った.ゆっくり色やサイズを選んで,20分ほど買い物を楽しむ(という口実で暖をとる).これ以上小屋にいる理由も無くなったので再び外に出る.寒い.8:00まであと15分ほどか.堪らなく長かった.
8:00に軽食を注文する.小屋の中では食べられないから小雨の降る外のテーブルで食べる.それでも温かいうどんがとてもありがたく思えた.食事を済ませ,荷物を整理して態勢を整えて9:00前に小屋を後にする.
エスケープによって,山口にとっては,奇しくも前日のワリモ北分岐以降,高1の夏山合宿と同じルートを辿る形となった.懐かしい記憶が時折よみがえる.双六小屋から弓折分岐まではアップダウンを繰り返しながら進む.10:00前にエスケープの連絡に対して在京から返信が来た.そこからは下りが始まり,20分ほどで鏡平に到着.鏡平山荘前では多くの登山客が休憩をとっていた.ここでは雨はほとんど止んでいた.一方,山は雲で隠れていて,晴れていれば槍の姿を映す鏡池には,特に何も映らなかった.小西が少し右膝のあたりの違和感を訴える.山荘を出発し,気を配りながら標高を下げていく.
道中は非常に多くの登り登山客とすれ違った.土曜日朝ということもあるだろう.合わせて優に100人以上はいただろうか.双六小屋が満室なのも頷ける.大きな岩がゴロゴロ転がる道を下る.のんびり長い休憩も挟みながら3時間ほどでわさび平小屋に着く.きれいな小屋で,小屋前の,水で冷やした果蔬・飲料は名物.
最後は林道歩き.小西の膝はいつの間にか治った.新穂高温泉に到着.結局前日に続いて最終日も長時間行動となった.4日間の健闘を皆でたたえあう. (山口)

■感想
□CL山口
・高校の山岳部時代からの経験はあるとはいえ,大学に入ってから本格的なアルプスの縦走は初めてで,その上リーダーを務めることもあり,相当身構えて山に入った.メンバーは全員実力十分で,とても助かった.無事に山行を終えられたのが何よりである.
・直前は尾瀬のCLなどで忙しく時間が取れなかったので,尾高を計画係,小西を食事係として,準備作業はほとんど2人にお任せして自分は総括にあたった.交通の予約・テント場/小屋情報の収集,食事計画,どれも素晴らしい準備をしてくれた.山は準備が9割.安全に山行を遂行できたのは2人の準備のおかげだ.計画のブラッシュアップのための助言・山行中の対応に関して,在京の鶴田さん,助言役の橋本さん,OB木下さんに感謝申し上げる.

□SL小西
・裏銀座は高校時代からの憧れだった.計画を主導してくれた尾高と,手のかかる後輩に嫌な顔一つせずCLを受けてくれた山口さんには感謝してもしきれない.一緒に山に登る仲間がいて幸せだなと思う.
・槍ヶ岳に登れなかったのは本当に残念だったが,来年リベンジしたい.
・楽しかったのと同時に,反省が多い山行でもあった.改善して今後の山行の糧にしたい.

□尾高
・夏休み前から暖めていた念願の山行だったので行けてよかった.なかなか天気は思い通りにいかなかったが,雨天での停滞など様々な経験が積めて良かった.悪天候下での判断等学べたことは多かったと思う.特に在京責任者,助言係,OBの方には色々お世話になりました.ありがとうございました.メンバーのみんなもありがとう!また今度槍ヶ岳リベンジしましょう!