2021/9/17 日光白根山ハイク
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
日光白根山ハイク計画書 確定版
作成者:水野
■日程 9月17日(金)
■山域 日光
■在京責任者・助言係 渡邉
■在京本部設置要請日時 2021/9/17/19:00
■捜索活動要請日時 2021/9/18/09:00
■メンバー(計4名)
CL水野 SL加藤 豊永 宰田
■集合
日産レンタカー高田馬場駅前店 6:30
■交通
関越道経由(練馬IC~沼田IC)で日光白根山ロープウェイへ
交通費:関越道片道3600円(一般料金)・ロープウェイ往復2000円(運行時間8:00-16:30)
運転者:加藤、水野、豊永
■行程
展望台-0:35-避難小屋-0:06-七色平-1:45(北側からアプローチ)-白根山-0:43-五色沼避難小屋-0:18-五色沼-0:26-弥陀ヶ池-0:33-七色平-0:07-七色平避難小屋-0:27-展望台 計5:00
※時間に余裕がなければ五色沼まで行かずに南側から下山する(その場合タイムは約4時間)
※北側のルートは岩場なので、濡れていて危険だと判断した場合は南側からのアプローチを検討する
■エスケープルート
白根山まで:山頂駅へ引き返す
白根山以降:山頂駅までそのまま進む
■地図
2.5万分の1:「男体山」,(「丸沼」)
山と高原地図:「13 日光」
■共同装備
救急箱: 加藤私物
■個人装備
□ザック □ザックカバー □雨具 □防寒具 □登山靴 □替え靴紐 □帽子 □水 □行動食 □非常食 □ヘッドランプ □予備電池 □ゴミ袋 (□トイレットペーパー □ライター □新聞紙 □軍手) □地図 □コンパス □エマージェンシーシート □筆記用具 □計画書 □常備薬 □学生証 □健康保険証 □現金 □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む) □日焼け止め □虫除け □マスク(□免許証□スニーカー)
■遭難対策費
メンバー 4人×100円=400円
■備考
雨天時判断:前日13時頃までに判断・連絡
日の入:17:57(9/17)
日の出:5:18 (9/18)
場所:日光白根山頂上
※ [raicho_all:75]記載のコロナ感染症対策を遵守する。
1. 遭難などの緊急時を除き、山小屋の使用を控える。
2. 長期休暇中は平日の活動を中心にする。
3. 山頂付近などの人が多いところでは長時間滞在しない。
4. 最大5人程度のパーティーとする。
5. 常に、パーティー内の連携を損ねない範囲で十分に距離を取る。
6. 三密を回避できない状況ではマスクを着用する。(電車内、混雑した登山道、頂上周辺等)
7. 水や食料は事前に購入しておき、登山山域での買い物を控える。また、下山後の会食も控える。
8.テント内の人数は定員の半分程度とし、余裕をもって使用する。
9. メンバー全員が2週間前から当日朝まで毎日検温して担当者に提出。少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。
10.メンバー全員が 2週間前から行動記録をとって担当者に提出。
(9.10については担当者が管理し、必要があれば提出できるようにしておく)
■登山届提出先
・東大教養学部学生支援課:未提出
・コンパス https://www.mt-compass.com/ :未提出
■東大連絡先
教養学部学生支援課 ※開室9:00~16:50(平日)
Tel: 03-5454-6074 Mail: shien-team.c(at)gs.mail.u-tokyo.ac.jp
駒場正門守衛室 ※常時対応可
Tel: 03-5454-6666
■お茶大連絡先
・学生・キャリア支援課 ※開室9:00~17:00(平日)
03-5978-5147 gakusei(at)cc.ocha.ac.jp
・正門守衛室 ※常時対応可
03-5978-5128
■現地連絡先
栃木県警日光警察署 0288-53-0110
群馬県警沼田警察署 0278-22-0110
東武バス日光営業所 0288-54-1138
日光交通タクシー 0120-81-2552,0288-54-1188
日光白根山ロープウェイ 0278-58-2211
日光湯元ビジターセンター(8:30~17:30) 0288-62-2461
日光湯元キャンプ場 0288-62-2321,幕営費:1000円/人
五色沼避難小屋 0288-21-1178
■参考
2017年記録
日光白根山山行記録
■作成者:水野(42)
■日程:2021/9/17
■山域:日光
■天気:曇り
■メンバー/隊列 (敬称略)
CL水野(42/B2) 宰田(43/B1)豊永(41/B3)SL加藤(41/B3)
■タイムスタンプ
1024 ロープウェイ山頂駅より登山開始
1052 七色平避難小屋
1106-1112 小休憩
1135 弥陀ヶ池前分岐で小休憩
1234 白根山山頂
1255 山頂発
1400-1403 小休憩
1450 血の池地獄
1519 山頂駅到着
■ルート概況(水野)
□山頂駅~七色平
・たいへんよく整備された道である。ロープウェイでこれる自然遊歩道の一部なので当然と言えば当然である。ただ、地図を見ればわかる通り、血の池地獄への分岐から避難小屋まではきつい登りであった。林床までところどころ日の当たる針葉樹林帯とコケの織りなす美しい景観を堪能することができる。
□七色平~弥陀ヶ池方面との分岐点
・最後の登りまでにここで200mほど高度を上げる。ルート中に大きな岩が出現しはじめ、たまにそれをつかんで体を持ち上げるところがあった。下は土なのでグリップは効いており、歩きやすい。
□分岐点~山頂
・途中までなだらかで、しばらくすると樹林帯が開け、山体が見え始める。それからは傾斜のきつい登りと軽い岩登りのようなルートであった。ここを下山すると膝への大きな負担は避けられないだろう。
・ガスっていたのもあって、山頂の標識を見つけるのに苦労した。僕たちが登ってきたルートからだと、山頂っぽい雰囲気の所に出てからもう一度少し下って登らなければ標識にはたどり着けない。白根山は溶岩ドームなので山頂はとても広いが、山頂でも登り返しがあったりする特殊な地形である。
□山頂~(南側ルート)~山頂駅
・山の南側斜面はひどいザレ場で、下るのにも神経を使った。一歩踏みしめるたびに足がズズっと下へ滑る。とにかく登りでこちらは使いたくはない。そのままダラダラ下れば七色平の避難小屋に合流する。
■記録(宰田)
雷鳥初登山という事で絶対に遅刻しないようにと思い、集合時刻20分前の6:10位に集合場所の日産レンタカー高田馬場店に着きました。朝から工事のおじさんらしき方々が沢山いらっしゃいました。朝食として最寄りのコンビニで買って来たパンを食べていると、最初に水野さんがいらっしゃって、今日は天気が怪しくドライブだけになるかもしれないと告げられました。登れなくてもがっかりしないでねと言われ、来週に天城山もあるしと覚悟は決めておきました。暫くして豊永さんと加藤さんもいらっしゃって出発しました。加藤さんと水野さんが運転して下さいました。合わせて約3時間の長い運転、お疲れ様でした。
レンタカーでそのままロープウェイの麓駅に到着し、ロープウェイで山頂駅に向かいました。ロープウェイというより4人乗りのゴンドラでしたが、ゴンドラに乗ったのは高2の冬に家族でスキーに行った時以来だったので、その時の事を思い出してテンションが上がりました。始めはずっと霧の中を進んでいましたが、途中から日差しを感じ始め、視界が開け出しました。日焼け止めを塗りながら、豊永さんたちが下に見える斜面を登れるか登れないかという話をしていらっしゃいました。今までゴンドラに乗りながらそんな事を考えた事は無かったので、新鮮でした。
山頂駅に着くと大分晴れていて、頂上は少し雲で隠れていたものの、これから登る日光白根山の様子を一望する事が出来ました。溶岩ドームなのだそうです。登山道に入る直前に靴紐を1番上まで縛りました。豊永さんが、踵をトントンとやって足を踵の方に寄せてから締めるよう教えて下さいました。登山道とはいえ一番最初は舗装された道で、少し行った所に、恐らく動物が降りて来ないようにする為の金属の網の扉がありました。暫くシラカバとコケ、下草が両脇に生えている砂利道を進むと、漸く地面が土の登山道っぽい登山道に辿り着きました。
入って直ぐの所に不動岩があり、先輩方は「登れそうだね」とおっしゃっていました。私にはまだこの岩をどういう風に登るのか想像がつきません。その後、木の根が階段のようになっている所が多い土の道を進みました。先輩方はバイトの話をしていらっしゃいました。暫く進むと開けた所に出て、湿原の中の木道を幾つか歩きました。この辺りから地面が火山灰っぽい白色の小石になって、木がまばらに斜めに生えていたりしました。道が白色、周りが黄緑色の草という所が綺麗で気に入りました。視界が晴れていて、周りの山や当初行く事も検討していた弥陀ヶ池を見る事が出来ました。歩いて行き段々と足元の白い石が大きくなって来た所で、こちらも行くことを検討していた五色沼も見る事が出来ました。青くて綺麗でした。歩きながら豊永さんに、初めてにしては登りが安定していると言って頂けてとても嬉しかったです。
次第に周りに木は無くなって来て、大きい岩の道を登って行く所に差し掛かりました。安定している大きい石を踏むよう水野さんからアドバイスを頂き、三点確保についてと、上から石が落ちて来た時や自分が石を落としてしまった時には落と叫ぶ事を豊永さんから教わり、石を落とさぬ様気を付けながら登って行きました。体重の移し方等、最近飯塚さんとボルダリングに沢山行っていた成果が出ていた様な気がします。頂上に出る最後の所で加藤さんと水野さんが岩壁を登ってショートカットをしていらっしゃって流石だと思いました。と思ったらそこは頂上ではなく、一旦下ってもう一度登った所が頂上でした。
冷たい風が吹いていましたが、上下共に多めに重ね着をして来ていたので丁度良かったです。周りは霧で真っ白でした。明太マヨのおにぎりがとても美味しかったです。下り出しながら、豊永さんたちが今は風速が十数メートル位だねと話していらっしゃって、そんな風に風速を見積もる技術も身に付けたいなと思いました。北側の道から登り、南側の道から下っていたのですが、南側の道はなだらかで砂利に覆われていて、とても滑りやすく何回か転びました。この辺りで視界が突然開けて来て雲海になり、更にはその雲も時々途切れて周りの山々を見渡す事が出来ました。綺麗な景色を見る事が出来て良かったです。写真を沢山撮りました。その後また下っていく途中、白い道に黄色い丸い葉が沢山落ちていて綺麗だったのですが、豊永さんが丹沢ではこの葉っぱと同じ頻度でヒルがいたとおっしゃっていてぞっとしました。
下りは瞬発力が鈍って来て慎重になり、ペースは少しゆっくり目でした。五色沼に行かなかった代わりに最後に血の池地獄を見に行ったのですが、池というより足の生えたおたまじゃくしが沢山いる赤い水たまりでした。面白かったです。登山口まで戻って行き、水野さんが下山連絡をして下さった後、ロープウェイの山頂駅にある足湯に入りました。アイスを売っているお店が丁度閉まってしまったのが少しだけ残念でした。余裕を持ってロープウェイの終電に間に合い、下って、帰りも水野さんと加藤さんが運転して下さいました。豊永さんが音楽をかけて下さって楽しかったです。
人生で初めて森林限界を超えて岩場を歩く事ができ、綺麗な景色も見る事が出来て、雷鳥初登山として最高の思い出になりました。先輩方、ありがとうございました。
■メンバー感想
□水野(CL)
・なんだかんだ初めてのCLであったが、トラブルが起こることなく無事に終わってよかった。車の手配をしてくれた加藤さんには感謝してもしきれない。
・ガスときどき周囲の見える曇天という感じだったので周囲の山をほとんど見ることができなかったが、上州武尊と思われる山が雲海から顔を出していて救われた気分になった。
・植物や地質のことを学べばもっと山での体験が刺激的になるだろうと思った。手始めに植物の名前を覚えるところから始めて見ようと思う。
□加藤
・水野君は初参加の宰田さんを気にかけながら歩いてアドバイスもしてくれていて、CLの役割を良く果たしてくれていたと思う。
・山頂での展望を望むことはできなかったが、適度な岩場や植生の移り変わり、晴れ間に見えた山容などから、百名山の魅力を存分に感じることが出来た。
・二人で運転を分担できたので、とても楽だった。
□豊永
・メンバーの足並みが揃っていて終始安心感があり、山を存分に楽しめたと思う。少しだけ色づいた木々から秋の気配を感じた。
・前回は積雪期に登ったので夏と冬での景色の違いが面白く、懐かしかった。
・晴れると信じれば晴れる説を今後も立証していきたい。
□宰田
・CLの水野さんが初心者の私でもぴったりついていけるくらいのゆっくりなペースで登って下さったのがとても有難かったです。また違ういろんな山の山行にも参加したいと思いました。