2021/10/17 赤城山ハイク

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
赤城山ハイク計画書第二版
作成者:豊永、森、小西

■日程 2021/10/17(日) 予備日なし
■山域 赤城
■在京責任者・助言役 岩瀬
■在京本部設置要請日時 2021/10/17 17:30
■捜索要請日時 2021/10/18 9:00

■メンバー(5人)
CL豊永 SL森 小西 中田 倉本

■集合
JR両毛線前橋駅 北口駅前広場6番乗り場
08:45発のバスに乗れるように集合

■交通
□行き 
関越交通赤城山線
前橋駅(08:45)-赤城山大洞(09:47) 1500円
□帰り 
関越交通赤城山線
赤城少年自然の家-前橋駅: 16:45-17:49/17:22-18:34(最終) 1500円

■行程
赤城大洞-(1:00)-地蔵岳-(0:55)-鳥居峠-(0:50)-駒ヶ岳-(1:05)-黒檜山-(1:30)-沼尻-(0:30)-自然の家
計5時間50分

■エスケープルート
赤城大洞-小沼周辺まで:赤城大洞に戻る
※地蔵岳ピークをすぎていた場合、登り返さずに巻道から戻る
小沼周辺-黒檜山まで:ビジターセンターへ降りる
黒檜山以降:そのまま進む
※湖尻厚生団地入口バス停までで行程を終了しても良い

■共同装備
・救急箱(苺) :豊永

■個人装備
□登山靴 □替え靴紐 □ヘッドランプ □予備電池 □雨具 □!防寒具! □帽子 □水 □行動食 □非常食 □ロールペーパー □ライター □新聞紙 □ゴミ袋 □軍手 □地図 □コンパス □筆記用具 □計画書 □遭難対策マニュアル(緊急連絡カード含む) □学生証 □保険証 □現金 □常備薬 □日焼け止め □タオル □エマージェンシーシート □マスク(□アルコール消毒液)

■地図
山と高原地図:赤城山・皇海山
2万5千分の1地図:赤城山

■遭難対策費
100*5=500円

■悪天時
前日中に判断

■日の出日の入
日の入り(10/17 赤城山):17:04
日の出(10/18 赤城山):05:53

■各種連絡先
前橋警察署 027-252-0110
関越交通株式会社 渋川営業所 0279-24-5115
関越交通株式会社 前橋営業所 027-210-5566

□登山届提出先
・東大教養学部学生支援課
・コンパス https://www.mt-compass.com/ 未提出

□東大連絡先
○教養学部学生支援課 ※開室9:00~16:50(平日)
Tel: 03-5454-6074 Mail: shien-team.c(at)gs.mail.u-tokyo.ac.jp
○駒場正門守衛室 ※常時対応可
Tel: 03-5454-6666
□お茶大連絡先
学生・キャリア支援課 ※開室9:00-17:00(平日)
Tel:03-5978-5147 Mail: gakusei(at)cc.ocha.ac.jp
正門守衛室 ※常時対応可 Tel:03-5978-5128


■コロナ対策 ※[raicho_all:75]より
1. 遭難などの緊急時を除き、山小屋の使用を控える。
2. 長期休暇中は平日の活動を中心にする。
3. 山頂付近などの人が多いところでは長時間滞在しない。
4. 最大5人程度のパーティーとする。
5. 常に、パーティー内の連携を損ねない範囲で十分に距離を取る。
6. 三密を回避できない状況ではマスクを着用する。(電車内、混雑した登山道、頂上周辺等)
7. 水や食料は事前に購入しておき、登山山域での買い物を控える。また、下山後の会食も控える。
8.テント内の人数は定員の半分程度とし、余裕をもって使用する。
9. メンバー全員が2週間前から当日朝まで毎日検温して担当者に提出。少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。
10.メンバー全員が 2週間前から行動記録をとって担当者に提出。
(9.10については担当者が管理し、必要があれば提出できるようにしておく)

赤城山ハイク 記録
■日程 2021/10/17(日)
■山域 赤城
■天候 雨のち晴れ
■メンバー(5名)
CL 豊永(41/B3)
SL 森(42/M2)
倉本(43/B2)
小西(43/B1)
中田(43/B1)

■総評 (豊永)
目立つ難所もなく、雨でぬかるんでさえいなければ終始歩きやすいルート。開始地点の標高が1300m程あるので山頂はもちろん、少し登っただけの地点からも歩きながら遠い山々や下界の町の展望を楽しめた。東京からは少々遠いがバスは主要駅から出ておりわかりやすい上に、周辺施設も充実しているのでもっと雷鳥でメジャーになってもいい山だと思った。

■タイムスタンプ
10:30 覚満淵散策
11:00 鳥居峠発
11:37 休憩
11:42 発
12:02 駒ヶ岳着
12:22 発
12:30 大ダルミ
13:10 黒檜山着
14:00 発
14:03 展望ポイント着
14:10 発
15:09 猫岩
15:25 黒檜山登山口着
16:28 赤城少年自然の家

■ルート概況等 (豊永)
□アプローチ
・両毛線前橋駅からバスで約1時間。バス停は駅前で非常にわかりやすい。suica使用可能。赤城山周辺には停留所が多く好きなところで降りられるので需要によってさまざまな行程が組めそう。
・今回我々は赤城大洞バス停で降りる予定だったのだが、メンバー全員がアナウンスに気づかなかったのか、それとも何かの事情で停車しなかったのか、意識して見ていたはずなのに気づいたら乗り過ごしていたので慌てて下車した。と言ってもバス停とバス停の間はせいぜい徒歩5~10分程度であること、また今回は降りた瞬間のあまりの気温の低さと強風、吹き付ける雨によってすぐに雨宿りに向かうことになったので大きな問題にはならなかったが、謎が残る。
・時間潰しを兼ねて鳥居峠に向かう道中覚満淵を少し観光したが、曇りでも湖沼の景観が楽しめるいいスポットだった。「小さな尾瀬」と呼ばれているらしい。
□鳥居峠~駒ヶ岳
・鳥居峠からの登山口はなんの標識もなく非常にわかりにくい。駐車場の隅の、おそらくここは道なのではないか?といった程度の踏み跡にピンクテープが巻いてあるのみ。歩き始め10分ほどはその不明瞭な踏み跡らしきものを辿る必要があり、何度もこれは違うのではないか、と思ったが前方からすれ違いの登山客が現れたので信じて進むことができた。しばらくすればかなり歩きやすい道らしい道に出る。鳥居峠から反対方向の小地蔵岳・長七郎山方面には立派な標識があったので、そちらの方がメジャーなのかもしれない。
・駒ヶ岳までの登りは特筆すべき点もなく、傾斜も緩やかで非常に歩きやすい道。途中で視界が開け後方の小地蔵岳や小沼、そのさらに奥に広がる下界を一望できる。
・駒ヶ岳山頂は非常に風が強かった。(地面に置いたザックが飛んでしまうのでは?と心配になる程) 他パーティの年配の方が風に煽られ転倒していた。特に問題はなさそうだったので良かったものの強風時の登山のリスクを再確認させられた。
□駒ヶ岳〜黒檜山
・またも歩きやすい道が続く。尾根は広く視界はずっと開けている。が、雨のせいか登山道がかなりぬかるんでいた。ぬかるみを避けるように巻いた踏み跡が多くできていたのを見るに、普段からあまり水はけがよくないらしい。雨あがりに登りにくる際はスパッツ(ゲイター)の着用を推奨する。
・黒檜山山頂直前に絶景スポット 60歩→ という道標があったので60歩なら、と向かってみたが、この時はちょうどガスが濃かったので虚無しか見えなかった。
・黒檜山山頂の前の開けた場所に鳥居があり、山頂と勘違いしそうだった。
・山頂は広く、少々木が視界に入るものの関東平野を見渡せる。また山頂標識には別の絶景スポットへの案内がある。つられて下山前に向かってみたところ、邪魔するものが何もない絶景を楽しめた。個人的にはこの行程で一番のおすすめスポットでした。
□黒檜山〜黒檜山登山口
・終始岩の上を進むような形で今までと比べれば少々歩きづらかった。また途中落ち葉のせいもあってか道が不明瞭になり、一瞬見失ってしまった。危険箇所があるわけではないが道迷いのリスクは十分にあると思う。赤城最高峰ということもあり、黒檜山周辺はよく整備されているのかと思っていたが標識などはなく、やはりボロボロのピンクテープだけが頼りだった。
・黒檜山登山口は大沼のほとりであるため、下山路にこの道を使うと降りながら視界には常に大沼が見えだんだんと距離感が近づいてくることから高度が下がっていることを実感できて良い。またそれを意識していれば、下山方向を間違えたらすぐに気が付けるはず。
□黒檜山登山口〜自然の家
・沼の周りの道を歩けば沼を眺めながら歩けるのでは、と思っていたが実際はこれ以降の行程はずっと車道であり、沼とも微妙に離れているのであまり楽しめる要素はなかった。途中で沼のそばまで降りられるところがあったので、寄り道をして遊んだ。
・自然の家にはお化けが出るそうです。バスには乗り遅れないようにしましょう。


■行動記録 
文責:倉本
今回は私にとって雷鳥初山行となるので楽しみにしていた。8:45前橋駅集合であったが埼玉県北住みの私は登山する者としては割と遅い時刻に起床した。メンバー皆、初対面かつ登山未経験は私だけであったので多少の不安を残しつつ、そして天気が芳しくなかったので晴れてくれることを祈りながら向かった。メンバーが集まり、前橋駅から赤城山大洞までバスに乗り1時間程で着いた。バスを降りると、弱雨と風が吹き抜け、一気に寒さを感じた。屋根のある場所で雨具と防寒着を身に纏い、CLの豊永さんを中心に天候を考慮して行程を考え直した。当初行く予定だった地蔵岳をカットして、鳥居峠に向かうことにした。車道に沿って歩いている途中で赤城公園ビジターセンターの向かいに覚満淵の周遊道を見つけ入ってみることにした。木道のある湿原で誰でも気軽に自然を味わえるスポットであった。葉が黄色に色付いて秋を感じさせられ、沼の水色とも相俟って、晴れた日だったらもっと綺麗に映えるのだろうなと思わせた。そこからオーダーを豊永さん、私、中田君、小西君、森さんに設定して鳥居峠に向かった。あっという間に鳥居峠に着いてしまい、そんなに労力を使ってないが下界を一望できた。そこで豊永さんに登山靴の締め方などを教えてもらった。この頃には風は吹いていたが雨は止み、駒ヶ岳に向かった。雨が降った後だったので泥濘んでいたり小さな水溜りがあったり、滑りやすくなっていたので注意を払いながら進んだ。先頭の豊永さんのペース配分が上手く非常に有難かった。豊永さんと大学や学科のこと、高校時代の部活動や出身地のことなど色々お話しできて楽しかった。また、中田君は貫禄があったので登山上級者だと思い込んでいたが大学から始めたと聞いて驚いた。そんなこんなで駒ヶ岳に着き、年齢層高めの登山グループと互いに写真を撮り合った。風が強く吹き寄せ、そのグループのおばあさんが転倒し帽子が飛ばされそうになったが小西君がナイスキャッチ、素晴らしかった。軽くチョコレートを頬張って再出発。日が出てきても寒いので防寒対策は大切だと実感した。途中で首輪無しに登山道を歩いている小型犬とその飼い主の夫婦らしき人とすれ違い、その可愛さに癒された。日曜日かつ紅葉シーズンということもあり登山客と時折すれ違ったが天気のせいか、そこまで多くは感じなかった。上りは日々の運動不足を感じさせられたので体力作りに励んでいこうと思う。黒檜山頂1828m登頂。普段は見ることのできない景色、雲との距離が近く感じられ、視界に入る全てが新鮮であった。山頂での休憩中、小西君と豊永さんが用意して下さったおかげでお湯を沸かすことができ、各自スープや紅茶ラテなどで体を温める。ここでのお湯は何物にも代え難いくらい嬉しい。30分程のはずがゆったりと50分休憩をとって下山の準備をする。
そこから数分歩くと展望ポイントに辿り着き、陽が差し込んでいたので近隣から遠くの方の山まで稜線が浮かび上がっていたり、下界の町を見下ろせたりしてとても気持ち良かった。各々写真を撮り、オーダーは変えずに下山する。経路を間違えそうになったがすぐに気付き、所定の登山道に戻る。私は常について行っているだけであったのでもっと山の知識や判断力など養っていきたいと思った。私の後ろでは過去の山行に関する話が聞こえてくる。誤って石を落としてしまった時には「ラク」と叫ぶと豊永さんに教えてもらっていると、すかさず小西君がなんでその掛け声なのか、発音が同じで英語圏の人にも伝わるからだと補足してくれた。下り途中のカルデラ湖(大沼)と山々とのコントラストが非常に美しかった。15:25黒檜山登山口に着いた。お疲れ様でした。車道に沿って歩き、大沼のあたりで散策しながら約1時間後のバスを待つ。帰りのバスは森さんと隣で、森さんがこれまでに登った山の写真を見せてくれてオススメを教えてくれたり、大学院の研究室の話などをして下さり興味深く、楽しかった。今後私も多くの山にチャレンジしたい。あっという間に終点前橋駅に着き、解散した。


■感想
□ 豊永
・朝はどうなることかと思ったが、予報を信じたら午後にはしっかり晴れてくれたので良かった。地蔵岳にはまたリベンジしたい。
・絶対に違うだろうな、と思いながらも正しい道を見つけられずしばらく彷徨ってしまったので反省。
・初対面のメンバーが多かったですが、終始話題に欠かず賑やかで楽しい山行になりました。とても楽しかったです、ありがとうございました。またご一緒してくだい。

□森
・風の冷たさに冬の訪れを感じつつ、木々の間から見える景色を楽しんだ。
・初対面の方がほとんどでしたが、とても楽しくよい山行でした。

□ 小西
・気温が低いうえ風も強かったが、時折の晴れ間が心地よかった。
・素晴らしいメンバーのもと、まるで泊まりのような充実感をありがとうございました。
・今後もより良い山行を目指して精進したい。

□倉本
・気さくなメンバー達との雷鳥初山行は終始楽しく、記憶に残る思い出となった。非常に感謝しています。
・個人的に勉強になることも多かったので次の機会に活かしたい。

□中田
・駒ヶ岳、黒檜山はどちらも穏やかな親しみやすい山だった。山頂からの展望に加え、高い青空や緩やかにうねる大沼も楽しめ、満足度の高い山行になった。
・日が傾いていくなかで、あれこれ会話しながら大沼の周りを歩いている時が、秋の季節感も感じられて気持ち良かった。