2021/10/30-31 雲取山
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
雲取山山行計画書 第三版
作成者:鈴木・渡邉
■日程 2021/10/30(土)-10/31(日)予備日なし
■山域 奥秩父
■在京責任者・助言役 加藤
■在京本部設置要請日時 2021/10/31/18:00
■捜索要請日時 2021/11/1/8:00
■メンバー(5人)
CL渡邉 SL鈴木 桐原 大澤 呉
■集合
西武秩父駅改札 8:20
■交通
□行き 950円
西武バス三峯神社線 三峯神社行き
西武秩父 8:30(次発9:10)ー三峯神社 9:45(次発10:25)
□帰り 640円
西東京バス 奥09 奥多摩行き
鴨沢(9:48/10:00/10:52/12:20/14:18/…/18:40終)ー奥多摩駅(10:25/10:36/11:28/12:56/14:54/…/19:16終)
■行程
<1日目>
三峯神社ー0:25ー妙法ヶ岳分岐ー0:30ー1308m地点ー0:40ー地蔵峠ー0:20ーお清平ー1:20ー白岩小屋ー1:10ー大ダワー0:30ー雲取山荘ー0:30ー雲取山ー0:20ー雲取山荘
計5:45 10.4km
※雲取山までは,時間・モチベーション次第でカット。この場合計4:55
<2日目>
雲取山荘ー0:30ー雲取山ー0:20ー小雲取山ー0:20ー1770m地点ー0:20ーブナ坂ー0:30ー1508m地点ー0:25ー堂所ー1:20ー小袖乗越ー0:20ー鴨沢
計4:05 11.9km
総計9:50 22.3km
■エスケープルート
雲取山まで:三峯神社まで引き返す
最終バス:三峯神社(16:30)ー西武秩父(17:45)
雲取山から:鴨沢まで進む
■テント場、山小屋情報
□雲取山荘
テント泊…500円/人、予約不可、人数制限なし、山荘にて直接申し込み、水場・トイレ利用可
小屋泊…素泊まり5800円/人、予約制、人数制限をして営業中
10月30日(土)個室終了・男性用相部屋残り少・女性用相部屋終了
10月31日(日)個室残り少・男女別相部屋空き有り (10月12日現在)
携帯電話の電波状況:docomo〇、au〇、softbank×
日本山岳救助機構(jRO)会員は会員証を持参した本人のみ受付時に提示で500円引き
電話:0494-23-3338(午前9時~8時ごろまで) http://kumotorisansou.com/
□七ツ石小屋
テント泊…500円/人、20名限定、予約必須、水場アリ
小屋泊…素泊まり4000円/人、6名限定、予約必須、水場アリ
電話:090-8815-1597 https://nanatsuishigoya.com/
□白岩小屋:現在閉業中 https://tektek-tozan.com/koya-tento/4715/
□三条の湯
テント泊…1000円/人、幕営数:15張
小屋泊…素泊まり6300円/人、定員80名
電話:0428-88-0616 https://www.taba-kan.co.jp/blank-9
■地図
二万五千分の一地形図:「奥多摩湖」「武蔵日原」「丹波」「雲取山」「三峰」
山と高原地図:「26 雲取山・両神山」
■共同装備
・テント(ゴアライト)
本体・フライ:渡邉
ポール・ペグ:渡邉→大澤
・テント(ステラリッジ)
本体・フライ:鈴木
ポール・ペグ:桐原
・救急箱(有紗):渡邉
・鍋(竹子竹):桐原
・調理器具セット(ガジャマダ):渡邉→大澤
・ヘッド(緑1・4):鈴木→呉
・カート×3:呉・鈴木
■食当
1日目夜:鈴木・渡邉
2日目朝:桐原
■個人装備
□ザック □ザックカバー □シュラフ(□シュラフカバー) □マット □雨具 □防寒具!!! □登山靴 □替え靴紐 □帽子 □水 □行動食
□非常食 □ブキ □コッヘル □ヘッドランプ □予備電池 □ゴミ袋 □トイレットペーパー □ライター □新聞紙 □軍手 □地図 □コンパス
□エマージェンシーシート □筆記用具 □計画書 □常備薬 □学生証 □健康保険証 □現金 □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む)□日焼け止め
□マスク □歯ブラシ □充電バッテリー □タオル □消毒液orアルコール除菌シート(□サンダル□着替え □サングラス □リップクリーム
□熊鈴)
■遭難対策費
200円×5人=1000円
■悪天時
前日18時までに中止・転進判断
■注意点
・富田新道は尾根取り付き急登かつ不明瞭。
・白岩小屋は荒れている。
・特に午後、稜線上において天候の急変に注意。
■備考
□日出・日没時刻
10月30日 日出5:56 日没16:59
10月31日 日出5:57 日没16:58
(参考:https://alumicase.com/acdc/mountain.html)
□登山届提出先
コンパス https://www.mt-compass.com/:近日提出
大学(東大) :近日提出
■各種連絡先
□東大連絡先
教養学部学生支援課 ※開室9:00-16:50(平日)
Tel: 03-5454-6074 Mail: shien-team.c(at)gs.mail.u-tokyo.ac.jp
駒場正門守衛室 ※常時対応可 Tel: 03-5454-6666
□お茶大連絡先
学生・キャリア支援課 ※開室9:00-17:00(平日)
Tel:03-5978-5147 Mail: gakusei(at)cc.ocha.ac.jp
正門守衛室 ※常時対応可 Tel:03-5978-5128
□現地連絡先
警視庁青梅警察署 0428-22-0110
山梨県警察上野原警察署 0554-63-0110
埼玉県警察秩父警察署 0494-24-0110
□交通機関
・西東京バス
氷川車庫 0428-83-2126
https://www.nisitokyobus.co.jp/rosen.html
奥多摩駅時刻表
http://transfer.navitime.biz/bus-navi/pc/diagram/BusDiagram?orvCode=00042103&course=0000430102&stopNo=1
鴨沢時刻表
http://transfer.navitime.biz/bus-navi/pc/diagram/BusDiagram?orvCode=00042172&course=0000430501&stopNo=3
お祭時刻表
http://transfer.navitime.biz/bus-navi/pc/diagram/BusDiagram?orvCode=00042120&course=0000430401&stopNo=10
・西武バス
西武観光バス秩父営業所 0494-22-1635
https://www.seibubus.co.jp/rosen/
路線バス時刻表
https://www.seibubus.co.jp/rosen/mitsumine/
□温泉
・奥多摩温泉もえぎの湯
3時間850円/人、営業時間10:00-20:00(奥多摩駅より徒歩10分)
https://www.okutamas.co.jp/moegi/
□コロナ対策 ※[raicho_all:75]より
1. 遭難などの緊急時を除き、山小屋の使用を控える。
2. 長期休暇中は平日の活動を中心にする。
3. 山頂付近などの人が多いところでは長時間滞在しない。
4. 最大5人程度のパーティーとする。
5. 常に、パーティー内の連携を損ねない範囲で十分に距離を取る。
6. 三密を回避できない状況ではマスクを着用する。(電車内、混雑した登山道、頂上周辺等)
7. 水や食料は事前に購入しておき、登山山域での買い物を控える。また、下山後の会食も控える。
8.テント内の人数は定員の半分程度とし、余裕をもって使用する。
9. メンバー全員が2週間前から当日朝まで毎日検温して担当者に提出。少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。
10.メンバー全員が 2週間前から行動記録をとって担当者に提出。
(9.10については担当者が管理し、必要があれば提出できるようにしておく)
□参照
・過去記録
2019年6月
2019年10月
2018年(新歓合宿)
・埼玉県警察 小屋情報・通行止め情報
https://www.police.pref.saitama.lg.jp/d0010/kurashi/tozanjouhou.html
・東京都奥多摩ビジターセンター 奥多摩 登山道・道路状況一覧
https://www.ces-net.jp/okutamavc/info/52
・丹波山村観光ガイド
http://www.vill.tabayama.yamanashi.jp/kanko/
丹波山村役場 電話:0428-88-0411
□その他情報
NHKラジオ第一(東京)594kHz
NHKラジオ第二(東京)693kHz
2021/10/30-31 雲取山山行記録
■総評
気持ちの良い晴れ間が広がった1日目はともかく,2日目も天候はそこまで崩れず,紅葉も見頃であり,気持ちの良い山行となった。メンバーも健脚揃いであり,山行中は終始なかなか頼もしかった。
■日程 2021/10/30-31(土日)
■山域 奥秩父
■メンバー(オーダーは適宜変更・敬称略)
CL渡邉(41/B3) SL鈴木(43/B2) 桐原(43/B1) 呉(43/B1) 大澤(43/B1)
■天候
1日目 晴れ のち 曇り 2日目 曇り/濃霧 時々 小雨
■タイムスタンプ
以下適宜休憩を挟む。
<1日目>
10:10 三峯神社
10:31 妙法ヶ岳分岐
10:53 1308m地点
11:41 お清平
13:05 白岩小屋
14:20 大ダワ
14:45 雲取山荘着
15:31 雲取山荘発
16:01 雲取山頂着
16:15 雲取山頂発
16:32 雲取山荘
<2日目>
7:10 雲取山荘発
7:36 雲取山頂
7:51 小雲取山
8:35 ブナ坂
9:23 堂所
10:25 小袖乗越
10:45 鴨沢
■記録
□1日目 文責:大澤
8時20分に西武秩父駅に集合し,バスで三峯神社へ向かった。バス停は非常に混んでいたが,本当にぎりぎり乗ることができた。
三峯神社に到着してトイレなどの準備を済ませた後,登り始めた。天気は良く,紅葉は綺麗で素晴らしかったが,荷物は重かった。
霧藻ヶ峰から少し進んだところまでは道が比較的緩やかで歩きやすかった。しかし,そこから白岩山までは急な登りが続き,運動不足の私には少々きつかった。白岩山までの道中で昼食を取った。歩いているときは気にならないが,立ち止まって休憩すると寒かった。
昼食後,雲取山荘へ向かって歩き出した。道は緩やかできつくはなかったが,先ほど滑落した人がでたという情報を聞き,気を引き締めた。
その後無事に雲取山荘に到着した。テント場は非常に混んでいたが,ぎりぎりテントを立てることができた。テントを立てている際中に野生の鹿が現れた。
その後,雲取山頂を目指した。山頂に着く少し前からガスり始め,山頂に着いたときには見事に真っ白だった。道は少しぬかるんでいたところもあったが危険なところはなかったように思われる。
雲取山荘に戻っている際中に天気が回復し始めた。もう少し世俗で徳を積んでいれば山頂でも晴れたかも,と悔やまれた。その後,無事に雲取山荘に着き,夕食となった。
夕食は,鈴木さんが鍋,渡邉さんが炊き込みご飯を作ってくれた。調理中に食材の保存方法などためになる話をしてくれた。食材は重たく,食当の方々に罪悪感を覚えたが,ご飯はおいしくいただいた。鍋は,白菜,肉,ネギがあった。ヘッドの調子が悪く,時間はかかったが,味は最高だった。渡邉さんが,技術は時間で補う,という米炊きの極意を教えてくださった。今回は時間が足りなく,2回失敗してしまったが,3度目の正直で炊いた炊き込みご飯は最高に美味しく,鍋と合わせて最高の夕飯となった。
夕食後,8時に消灯したがあまり寝られなかった。
□2日目 文責:桐原
翌朝4:30に起床。寒さを覚悟していたが,曇天のためか風はあるものの極端な冷え込みではない。ある程度片付けをしてから朝食づくりに取りかかる。今回の朝食は私が食当でスープパスタを作った。事前に家で作っていたし問題ないだろうと思っていたのだが,想定外だったのは時間だった。5人分をまかなう量の水(と牛乳)を沸かすのに思ったより時間がかかり,当初予定していた6:00出発は絶望的になってしまった。今回は余裕のある日程だったからよかったものの,長時間行動の日には使えないメニューのようだ。食事を終え,初めての雷鳥テント泊となる2人への説明をしながらテントを畳み,雲取山荘を出発したのは7:00過ぎになった。
昨日と同じ道をたどって山頂に至るが,天候はあいにくで濃いガスに覆われ寒いだけなので,小休止ののちすぐに下山を開始した。程よい傾斜で歩きやすい石尾根を渡邉さん先頭に快調に下っていく。途中名物とされている「ダンスをする木」に出会った。当然のように真似をして写真を撮る。そこから先も心配のいらない道が続き,七ッ石山手前のブナ坂まで距離の割に短く感じる区間だった。
ブナ坂から先七ッ石山を登るか登らずに巻くかという選択肢があったが,特に登りたいというモチベーションを持つメンバーはいなかった。出会ったおじさんからの,「若者なのだから登っておきなよ」というお言葉もありがたく受け流し,巻き道へと進む。この巻き道の区間は比較的地形が険しく,注意が必要な場所や心もとない桟道があった一方で,趣深い紅葉も見られる区間だった。七ッ石小屋からの道を合わせた先で小休止をとる。この時点で時間は午前9時頃で,コースタイムを2割弱ほど巻けば想定より1本前のバスに間に合う可能性が出てきた。テント泊装備の登山としてはやや攻めた時間計算にも思われたが,ここまでも比較的早めの歩調で全員着いて来られていたこともあり,1本前を目指すことになった。
鴨沢への下りは勾配が一定で非常に歩きやすい道ではあるが,それにしてもかなりのハイペースで下っていく。堂所から先の長い下りで一気に標高を落として時間を稼ぐが,このあたりから少し隊の間隔が開き始め,加えて雨が降り出してきた。雨具着用も兼ねて休憩をとったところで,鈴木さんから速すぎると進言があり,そこからは先頭を交代し少しペースを抑えて下った。雨は一時本降りになったあと落ち着いて,まもなく小袖乗越手前で車道に合流した。ガードレール沿いにいくつも掲げられた幟を見て,初めて雲取山が鬼滅の刃ゆかりの地なのだと知った。バス停までコースタイム20分の村営駐車場を通過したのが,バス発車の約20分前。延々の下りで足は疲れてきていたが,気力で進んだ。久しぶりの山行にも関わらず最後まで遅れることなく歩く大澤君と呉君には驚かされる。最後の区間では丹波川対岸の紅葉にも慰められ,無事下山しバスに間に合うことができた。
■感想・雑感
□渡邉
・特に2日目はCTを結構捲く早足で進みましたが,健脚ばかりのメンバーで大変頼もしかったです。むしろ私がバテ気味だったような……。テン泊初の2人もとても頼もしい脚ぶりでした。
・奥多摩は丁度紅葉が見頃のようで,特に三峰から白岩山辺りまでの道中が中々綺麗でした。
・鈍っているし,久々に炊かなきゃなと炊き込みご飯として米を炊きましたが,普通に芯がやや残ってしまい,失敗しました(泣)。再度火を加えるなり,塩ちゃんこ鍋雑炊にするなりして,何とか美味しく食べられる状態に持ち込めましたが,鈴木くんのちゃんこ鍋・桐原くんのスープパスタが激ウマだっただけにとても悔しいです。今回は食当,全員気合入っていましたね。
・初めてヤマレコでGPSログを取っていたら,この星で言う所の1秒当たり2分,行動時間の計測が増えていて,合計では気付いたら24時間近く計測されていました。単純に使い物にならない上に,このまま使い続けては私だけ歳を取ってしまうので,使用を中断しました。なぜだろう……。
□鈴木
・1日目も2日目もきれいな紅葉を見ながら楽しい山行をすることができた。特に1日目は晴れていたので,青空と紅葉の組み合わせが非常に美しかった。また,瑞牆山や浅間山,北アルプスを見ることができて嬉しかった(桐原君に教えてもらった)。2日目は曇っていて眺望はなかったが,木々の切れ間から見える山々の紅葉を見るのも楽しめた。今回の唯一の残念だったところは,1日目,2日目ともに雲取山頂上での眺望が全くなかったことであった。
・体力不足が著しかったので,山行前にしっかり運動をして準備していきたい。特に大ザックに荷物を入れての歩荷をやる回数をもう少し増やした方がいいと思った。
・山行中に滑落した人を救助するヘリコプターを見かけた。自分が歩いていた道で実際に滑落が起きたことを知ると,いつにもましてしっかり登山道に注意を払いながら登ろうという気持ちになった。これからも事故を起こさないように気を付けながら,無事に下山できるような登山を行いたいと思った。
□桐原
・紅葉が想像以上に美しく,特に初日は印象的な景色をたくさん見ることができました。一眼レフを忘れたのが心から悔やまれます。
・衰え続けている体力が心配でしたが,支障が出るほどの疲れは無く歩き切ることができたので安心しました。
・食当がみんな本気を出していて美味しい山行になりました。炊き込みご飯への執念には感服しました。朝食も(計画性はともかく)味は自分でも満足しています。
□大澤
・初めてのテント泊で緊張していたが,メンバーが頼もしく,安心して登ることができた。
・運動不足気味なので無事に生還できるか心配だったが,結果的に楽しい山行になって良かった。
・荷物が非常に重く感じたので,鍛えてもう少し重い荷物も持てるようにしたい。
□呉
・1日目2日目共に,初めての泊まり山行であったが楽しめた。1日目の中盤や雲取山テン場から山頂までの急な登りはきつかったが,それ以外は快活に足が動いた。足を止めたときの北アルプスの景色が印象的だった。
・1日目夜食2日目朝食が渡邉さん鈴木くん桐原くんの素晴らしい発想と技術のおかげでとても美味しかった。
・今回は3人に引っ張ってもらった形となったため山行を大いに楽しめたが,次回以降は自分もグループの1メンバーとして主体的に計画し楽しむことができたら良いと思う。そしてもっと体力をつけよう。