2022/4/16-17 両神山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
両神山山行計画書 メンバー・在京用計画書
作成者: 桐原 近 宰田
■日程 2022/04/16(土)~17(日)
■山域 奥秩父
■山行目的 新歓合宿の下見・予行
■在京責任者 鈴木
■在京本部設置要請日時 2022/4/17 19:00
■捜索要請日時 2022/4/18 8:00

■メンバー(3名)
CL桐原, SL近, 宰田

■集合
西武秩父線 西武秩父駅 10:15

■交通  
[行き](西武秩父より 500円,池袋より1,486円)
池袋(6:13/6:50/8:20/8:30)-[西武池袋線・秩父線 飯能乗換あり]→西武秩父(8:11/8:14/9:51/10:14)
西武秩父駅(8:20/10:20)-[小鹿野町営バス]→薬師の湯(9:13/11:09)-[小鹿野町営バス]→日向大谷口(9:48/11:44)

[帰り](料金は行きに同じ)
日向大谷口(11:44/15:10/17:20)-[小鹿野町営バス]→薬師の湯(12:18/15:45/17:55)-[小鹿野町営バス]→西武秩父駅(14:04/16:34/19:04)
西武秩父(14:24/14:27/16:51/17:07/19:15/19:24)-[西武秩父線・池袋線]→所沢、池袋へ

■行程(計6時間00分 1日目2時間05分+2日目3時間55分)
1日目:日向大谷口-0:35-会所-1:00-700m付近-0:30-清滝小屋(泊)
2日目:清滝小屋-0:50-両神神社-0:30-剣ヶ峰-0:20-両神神社-0:35-清滝小屋-0:20-700m付近-0:50-会所-0:30-日向大谷口

■エスケープルート
エスケープ決定時点で引き返す

■共同装備
救急箱(有紗):桐原
鍋(小竹):宰田
ヘッド:桐原私物
カート(2203):宰田
調理用器具(ガジャ・マダ):桐原
食材(夜):桐原
食材(朝):近
テント:桐原私物
軽アイゼン:近(エーデルリッド),宰田(snow spike6 黄) 

■食当
1日目夜:桐原
2日目朝:近

■個人装備
□ザック □ザックカバー (□サブザック) □シュラフ(□シュラフカバー)□マット □雨具 □防寒具 □登山靴 □替え靴紐 □帽子 □水 □行動食 □非常食 □ブキ □コッヘル □ヘッドランプ □予備電池 □ゴミ袋 □トイレットペーパー  □ライター □新聞紙 □軍手 □地図 □コンパス □エマージェンシーシート □筆記用具 □計画書 □常備薬 □学生証 □健康保険証 □現金 □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む)□日焼け止め  □マスク  □歯ブラシ □充電バッテリー □タオル □消毒液orアルコール除菌シート □軽アイゼン(□サンダル □着替え □サングラス □リップクリーム □熊鈴)

■山小屋等情報
□清滝小屋(TEL:0494-79-1100)
収容80人、水場あり(炊事場および弘法之井戸)、無料
※トイレは両神山荘前および清滝小屋にあり

■地図
二万五千分の一地形図:「両神山」「長又」
山と高原地図:「26雲取山・両神山」

■遭難対策費
200円×3人
計 600円

■悪天等判断
前日正午までに判断



■現地連絡先
埼玉県警察秩父警察署 0494-24-0110
埼玉県警察飯能警察署 042-972-0110

■備考
□日出・日没時刻(@両神山)
4/16 日の出 5:03 日の入り 18:26
4/17 日の出 5:02 日の入り 18:27
4/18 日の出 5:01 日の入り 18:28
(参考: https://alumicase.com/acdc/mountain.html )
□交通機関
小鹿野町営バス 0494-79-1122
https://www.town.ogano.lg.jp/kurashi-tetsuzuki/bus-taxi/
日向大谷口系統時刻表:https://www.town.ogano.lg.jp/cms/wp-content/uploads/2021/04/zikokuhyou-hinata.pdf
西武秩父駅系統時刻表:https://www.town.ogano.lg.jp/cms/wp-content/uploads/2021/03/jikokuhyou-seibutitibu.pdf
路線図・運賃:http://www.town.ogano.lg.jp/cms/wp-content/uploads/2018/06/20171101rosenzu.pdf
□温泉
・道の駅 両神温泉薬師の湯
600円/人,営業時間10:00-20:00 https://kanko-ogano.jp/spot/yakushinoyu/
・両神温泉国民宿舎 両神荘
800円/人,営業時間12:00-20:00 https://www.qkamura-s.com/ryokamiso/onsen
□コロナ対策 ※[raicho_all:342]3/2より一部改訂
1. 遭難などの緊急時を除き、山小屋の使用を控える。
2. 長期休暇中は平日の活動を中心にする。
3. 山頂付近などの人が多いところでは長時間滞在しない。
4. 最大10人以内のパーティーとする。
5. 常に、パーティー内の連携を損ねない範囲で十分に距離を取る。
6. マスクを常用する。
7. 水や食料は事前に購入しておき、登山山域での買い物を控える。また、下山後の会食も控える。
8.テント内の人数は定員の半分程度とし、余裕をもって使用する。
9. メンバー全員が2週間前から当日朝まで毎日検温して担当者に提出。少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。
10.メンバー全員が 2週間前から行動記録をとって担当者に提出。
(9.10については担当者が管理し、必要があれば提出できるようにしておく)
□過去の記録
2003年度記録
2005年度記録
2009年度記録
2012年度記録
2013年度記録
2014年度記録
2015年度記録
2016年度記録
□その他情報
NHKラジオ第1 594kHz
NHKラジオ第2   693kHz

2022/04/16-17 両神山山行記録
作成者:桐原
文責:近,宰田

■日程 2022/04/16(土)-17(日)
■山域 奥秩父
■天気 1日目:晴れ 2日目:晴れのち曇り
■メンバー
CL桐原, SL近, 宰田

■タイムスタンプ
1日目
11:55  日向大谷口
12:35/12:45  会所
13:00/13:10  850m地点
14:45  清滝小屋

2日目
05:48  清滝小屋
06:30/06:37  両神神社
07:01/08:19  両神山
08:38  両神神社
09:28/09:53  清滝小屋
10:57/11:05  会所
11:38  日向大谷口

■総評
 日帰りで登られることの多い両神山を泊まりで歩き、その魅力をゆっくり味わうことができた。春山の雰囲気がありつつも本格的なシーズンよりは早かったため、混雑を避けて楽しめた。テント泊山行へ向けてのステップアップとしても適当だったと思う。

■ルート概況
・基本的に整備された登山道だが、狭いところが多く崖側への滑落には注意が必要。登山者とのすれ違いにも気を遣うので時間に余裕をもつこと(公共交通での日帰りを計画する場合時間的余裕がないので特に注意)
・鎖場は比較的簡単で高度感もない。ただしこの時期はまだ凍結のおそれがあるので準備と天候の確認を入念にすること。
・ハイシーズンの清滝小屋は混雑が予想される。テント場は10張あるかないか、まとまった平地は少ない。
・清滝小屋の水場は枯れていた。5分ほど下れば弘法井戸がある。

■山行記
1日目 (文責:近)
 西武秩父駅に着くとさっそく宰田さんと会い、合流した。駅はお土産屋さんが充実していて、観光客で賑わっていた。早くから待機していたバスに乗り込み、バスの中で桐原くんと合流した。
 バスに1時間半ほど乗ったが、道中みな爆睡し、体力のチャージに努めた。そして日向大谷に着くと、トイレ休憩と準備を済ませて出発した。
 登山道に入ってしばらくは、傾斜のあまりない道を歩いた。右手には崖が迫っており、左は絶壁であったため、泊まり用のザックに慣れない最初の方はバランスを崩さないか緊張して歩いた。筆者は大菩薩嶺に行った数日後であったため、日射と照り返しに悩まされた大菩薩と比較して両神の登山道に影をもたらす森林にありがたみを感じた。そのようなことを考えているうちに泊まりのザックを持ってバランスを取ることにも慣れていった。
 会所に着くと休憩は取らずにさっと水分補給をして出発した。その後、すぐに沢を渡った。その後も沢に沿って登る時間が長く、沢や滝の流水音がなんとも爽やかだった。次第に登りの傾斜もきつく、また距離も長くなり、岩場も出てきたが序盤の岩場は比較的登りやすかった。
 途中再度沢を渡った先で休憩した。新緑がきれいだね~などと話しながら、各自お昼ごはんを食べた。休憩を終えたあとの登山道は、コンスタントな登りと岩場が続き、キツくなってきた。とはいえ、先頭の桐原くんのスピードが本当にちょうどよく、体力的に無理のない一定の速さで歩くことができて非常に歩きやすかった。改めて桐原くんのすごさを感じた。
 途中、道が平らになったところで再度休憩した。桐原くんが参加した伊豆ヶ岳の新歓ハイクの様子を聞かせてもらったりした。休憩後の道もコンスタントな登りと岩場が続き、岩場では手を使って登った。前を歩いていた宰田さんが、岩場でなるべく高低差が無いように足を置いていることがわかり、クライミング力を感じた。
 途中「弘法の井戸」を通った。水は冷たくて気持ちよく、手を洗うと疲れが少し飛んですっきりした。そして再々度の登りと岩場を登りきって、山小屋に到着した。登りきったところで複数の登山客の方々にお疲れ様~と言って迎えられ、とても嬉しかった。
 山小屋に着くと荷物を置いて休憩した。ほかの登山客の方から水が枯れていると教えてもらったため、宰田さんと私は水を汲みに弘法の井戸まで下った。その間に桐原くんは夕食を調理するためのセッティングをしてくれていた。食材や器具の準備から調理までそのほとんどをやって下さり、同時に私たちにヘッドの使い方など基本的なところから教えてくださり、感謝の気持ちでいっぱいになった。次に泊まり山行に行く際に生かしたい。夕食は大変おいしく、疲れを癒すことができた。桐原くんがトマトソースパスタにかけるチーズまで持ってきてくれていて感動した。
 片付けが終わると歯磨きと身支度をして、19時くらいには寝た。翌日起床時間の4時まで9時間も寝ることができて、2日目の行程のためのエネルギーチャージが存分にできた。

2日目 (文責:宰田)
 私たちが起きる前、まだ日が昇っていない頃から、他の登山者の方々がヘッドライトを付けて準備して小屋から出て行く気配を感じていました。明け方は想像以上に寒かったです。私たちが起きて準備し始めた時にはもうヘッドライトが要らないくらい明るくなっていて(つまり今回の山行ではヘッドライトを一度も使いませんでした)、小屋には他に誰も残っていませんでした。私と近さんは一度水汲み場まで往復し(今回は近さんが先頭)、サブザックの準備を終え、登り始めた頃には、すでに太陽も高くなってきていました。
 初めは土の斜面でした。道は確かに少し狭めで大人数で登るには向かないかもしれません。昨日のような重いザックではないのですが、脚の疲れが抜け切っていなかったようで、すぐに脚が重くなりました。両神神社は、狛犬が印象的でした。両神神社を出ると、最初少しの間下りになります。その後岩場の登りになり、鎖場もいくつかありました。泊まり用のザックを背負っているわけではないし、上りならまだ大丈夫かな、という感じです。鉄製の階段もありました。時々後ろを振り返ると、絶景が広がっている箇所が何箇所もありました。朝は雲が綺麗です。上りでは、もっと早くに登り始めていらっしゃった登山者の方々複数組とのすれ違いがありました。
 山頂に着くと、身長くらいの高さの岩と、周りの山の方角を表すテーブル状の地図の台がありました。他に登山者の方は誰もいらっしゃらなかったので、岩と地図の台の間の地面でお湯を沸かしてインスタントのスープを作り、地図の台をテーブル代わりにしてホットドッグを作りました。食当の近さんがすでに焼いてあるソーセージとちぎって洗ったレタスを持ってきてくれていたので、ホットドッグはパンに切れ込みを入れてレタスとソーセージを挟んでケチャップとマスタードをかけるだけでした。どちらもとても美味しかったです。近さん、準備ありがとうございました。
 下りは、鎖場で上りよりも危険を感じました。絶対に後ろ向きで降りた方がいいのですが、慣れていないと難しいかもしれません。小屋に着く直前に、岩が突き出した大きな滝がありましたが、涸れていました。小屋でマットとサンダルを片付け、大きいザックに荷物を入れ替え、バスについて11:44のを目指すか15:10のにするか話した結果11:44を目指すことにし、小屋を出るところで靴紐を結んでいると、桐原君のズボンにハチがとまってしまいました。弱っているのか一向に飛び立つ気配を見せないので、そっと靴紐を結びきり、そのまま下り始めることにしましたが、下り始めてすぐにハチを退けることに成功しました。泊まりのザックを背負っての下りは慣れておらず所々ぐらついてかなり慎重になりました。下りでも多くの登山者の方とのすれ違いがありました。後ろから来た方に先に行っていただくために道を譲ることも数回ありました。道が狭く多少苦労しました。無事11:44のバスに間に合い、薬師の湯のバス乗り換え1時間の間に温泉に入り、またバスに乗って西武秩父駅まで帰り、駅でお土産を買って帰りました。お疲れ様でした。

■感想
〇桐原(CL/43)
・下見兼泊まり登山トレーニングとして計画した山行で、その目的をしっかり果たせたと思います。現地へ行ってすることの重要性を感じました。
・2回目の両神山で季節も同じでしたが泊まりだった事もあって全く違う雰囲気を感じました。
〇近(SL/43)
・崖沿い、沢、岩場など色々な種類の道が出てきて、登っていて面白かった。登り甲斐があり頂上からの景色もきれいだったが、登山道の幅に比して登山者が多く、また道を譲るためによけられる場所も少なく、新歓合宿先としての難しさを感じ、その点は残念に思った。
・重い泊まり用のザックを背負って体のバランスを取る、ということをクリアできてよかった。
〇宰田(43)
・私が大学に入って初めて登った山が埼玉県の奥武蔵の山だったので、それに近い雰囲気があって、山に登るのが初めてに近い新入生にとって新鮮でちょうどいいと思ったのですが、大人数での山行に向かないということで新歓合宿には使われないことになり残念です。
・日和田山、大菩薩嶺と花粉症が結構つらかったのですが、今回はほぼ花粉を感じずに済んで良かったです。
・今回は食当をやっていないのですが、夕食も朝食もとてもおいしく2人に感謝しています。今度私が食当をやる機会があれば頑張ろうと思います。
・泊まりのザックを背負って登るのが初めてでペースをゆっくり目にしていただいたので、これからもっと慣れていきたいです。