2022/6/18-19 北横・蓼科山

山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
北横・蓼科山山行計画書
作成者:中田
■日程 2022年6月18-19日(土日)(予備日なし)
■山域 八ヶ岳
■山行目的 登頂、山行経験、
■在京責任者・助言役 河野
■在京本部設置要請日時 2022/6/19 21:00
■捜索要請日時 2022/6/20 8:00
■メンバー
CL中田, SL渡邉, 吉田, 榎本, 渡邊
■集合
茅野駅西口 9:10
■交通
□行き
茅野駅西口2番乗り場9:20 → 北八ヶ岳ロープウェイ10:05 1,300円
《参考》
鈍行:高尾6:14→茅野8:48 2,640円(学割適用2,110円) 
□帰り
プール平(9:20/12:15/15:00/16:55/17:15終)→茅野駅(10:00/12:55/15:40/17:29/17:55終)
940円
《参考》茅野(20:39終)→新宿(22:45終)
■行程
1日目
ピラタスロープウェイ-(2:00)-山頂駅-(1:00)-北横岳ヒュッテ-(0:10)-北横岳北峰-(1:00)-亀甲池-(0:40)-双子池
計4:50
*午前の降水がひどければロープウェイを利用する。
2日目
双子池-(0:45)-双子山-(0:15)-大河原峠-(1:30)-赤谷の分岐-(1:00)-蓼科山-(2:00)-蓼科山登山口-(1:15)-プール平
計6:45
参考:ヤマプラ
■注意事項
蓼科山頂のガレ場、北横~亀甲池の残雪
■エスケープルート
北横岳まで:引き返してロープウェイを利用
北横岳から双子山:亀甲池経由でプール平
双子山から蓼科山荘:大河原峠からプール平
蓼科山荘以降:蓼科山登山口に
■地図
山と高原地図「八ヶ岳」
■共同装備
テント(ステラリッジ):中田
テント(ゴアライト):渡邉た
カート×2:渡邊け
ヘッド緑①:榎本
調理器具(ガジャマダ):吉田
鍋(雪):渡邉た
救急箱(エーデルワイス):中田
軽アイゼン:榎本,渡邊け,吉田   渡邉た・中田は私物
■個人装備
□登山服□ザック□ザックカバー □防寒具□シュラフ□ マット□登山靴 □替え靴紐  □水 □行動食 □非常食 □ヘッドランプ □予備電池 □ゴミ袋 □ライター □地図 □コンパス□食器□コッヘル □エマージェンシーシート □筆記用具 □計画書□常備薬 □学生証 □健康保険証 □現金 □遭対マニュアル□日焼け止め □マスク □タオル □消毒液orアルコール除菌シート□着替え□モバイルバッテリー□軽アイゼンorスノースパイク(□着替え□軍手□歯ブラシ□帽子□サングラス )
■食当
1日目夜:中田
2日目朝:吉田
■遭難対策費
1000円
■備考
□日出・日没時刻(6/19蓼科山頂)
日の出 4:19
日の入 19:17
(参照:https://alumicase.com/acdc/mountain.html)
□北八ヶ岳ロープウェイ
8:20-17:00の間で20分間隔の運行(片道1,200円 山頂駅からは現金のみ)
□双子池キャンプ場
受付10:00-16:00 事前連絡済み
■悪天時
前日正午までに判断
■各種連絡先
□茅野警察署
Tel:0266-82-0110
□双子池キャンプ場
Tel:090-4821-5200
□第一交通株式会社茅野営業所 (タクシー)
Tel:0266-72-4161
□諏訪交通株式会社(タクシー)
Tel:0266-52-1190
□北八ヶ岳ロープウェイ
Tel:0266-67-2009
■コロナ対策
1. 遭難などの緊急時を除き、山小屋の使用を控える。
2. 長期休暇中は平日の活動を中心にする。
3. 山頂付近などの人が多いところでは長時間滞在しない。
4. 最大10人以内のパーティーとする。
5. 常に、パーティー内の連携を損ねない範囲で十分に距離を取る。
6. マスクを常用する。
7. 水や食料は事前に購入しておき、登山山域での買い物を控える。また、下山後の会食も控える。
8.テント内の人数は定員の半分程度とし、余裕をもって使用する。
9. メンバー全員が当日朝検温して担当者に提出。山行前の体調管理はしっかりと行い、少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。

■日程 6/18-19(土日)
■山域 八ヶ岳
■天気 1日目:曇り 2日目:晴れ
■メンバー(5人)
CL中田, SL渡邉, 吉田, 渡邊, 榎本
■総評(中田)
梅雨の時期にしては天候が良く、山行日和であった(特に2日目)。今回のルートは初めて泊まりの荷物を持って歩く初心者にはやや難易度が高かったかもしれない。道間違い、転倒、雷雨の可能性などのトラブル・リスクがあり、ある意味では対応力が試される山行だった。
■コース概況
・〜北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅
双子池テント場の受付時間との兼ね合いで、ロープウェイを使ってしまう方がよい
・山頂駅〜北横岳
目立った危険箇所はないが、坪庭は岩と石で若干歩きにくい
・北横岳〜双子池
北峰から15分ほど大岳方面に下りてしまった。亀甲池方面には目立った危険箇所はないが、今年は6月上旬ぐらいまでこの区間で残雪があった模様。大岳方面の下りは難路。亀甲池-双子池の峠の双子池側は倒木・ぬかるみなどがあり少し荒れている。
・双子池〜大河原峠
双子山山頂までは笹が繁茂していて、ほとんど藪状態。山頂は開けていて歩きやすいが、大河原峠までの下り若干ガレ場になっている。
・大河原峠〜蓼科山荘
危険箇所は特になし。蓼科山荘から人が多くなる。
・蓼科山荘〜蓼科山頂
斜度のあるゴーロ帯を100m近く登る。体力的には全行程で一番の難所。道幅は広めなのですれ違いにはそこまで困らない。山頂では転倒・捻挫などをしないように注意が必要。
・蓼科山荘〜
途中までが急なガレ場の下りで足元には注意が必要。登りに使うのはおすすめしない。

■タイムスタンプ
10:43山頂駅発
11:18 休憩
11:23 発
11:28 ヒュッテ
11:39 南峰着
11:54 南峰発
12:21 南峰戻り
12:30 南峰発
13:25 休憩
13:31 発
13:50 亀甲池
14:28 双子池着
計3:45

5:38 双子池発
6:10 双子山山頂着
6:15 発
7:05 大河原峠着
8:28 発
9:20 赤谷の分岐
9:30 蓼科山荘
9:37 発
10:06 山頂
10:50 発
11:25 休憩
11:30 発
12:12 休憩
12:19 発
13:06 蓼科山登山口
14:10 下山
計8:32

■記録
1日目(榎本)
9:20分ごろに茅野駅で集合したのち出発した。茅野駅から北八ヶ岳ロープウェイの山麓駅までバスで移動した。ロープウェイで山頂駅まで登ったのち山行が開始した。最初は溶岩大地であり高山植物が生えている坪庭を通った。その後森林が生い茂る道を登り北横岳山頂に着いた。その後亀甲池に向けて出発したものの道を誤ってしまいもう一度北横岳山頂に戻りその後改めて亀甲池に向けて出発した。しばらく歩いたのち亀甲池に到着した。その後キャンプ場である双子池に向けて出発した。その後森林が生い茂る道を通過して目的地に到着した。夏にしてはやはり山中であるが故か、涼しかった。そこで我々新入生はテントの立て方等を学んだ。その後、中田先輩が作ってくださったキムチ鍋を食べたのち夜7時ごろ就寝した。

2日目(吉田)
起床は4時。僕は前日も同じくらいの時間に起きたためか、ここ数日で最高の目覚めだった。
僕がこの日の朝食当番で、アラビアータを作った。茹で水を捨てずにやったため味が薄かったが、持ってきたマキシマム(肉用調味料)が活躍して食べてもらえる程度のものはできた。よかった…。
荷物をまとめ5時半に双子池を出発し、双子山を登り始める。予報では朝は雨だったはずだが、木々の隙間からは日差しが溢れ出しており、昨日は感じなかった暖かさを感じた。双子山山頂は薄い霧が張っていてなんとなく幻想的な雰囲気だった。
山頂を越えたあたりで渡邊君が足首を捻挫する怪我を負った。処置と荷物の分配をし、ペースを落として進むも再び同じ部位を負傷し、大河原峠でタクシーを呼び渡邊君は下山した。詳しい報告は別文書に。
渡邊君を見送った後、残る4人で蓼科山山頂を目指す。このときには完全に晴れておりいい感じのコンディションになっていた。大河原峠での遅れを取り戻すべくペースを上げての登りだった(らしい)のだが、榎本君と僕も遅れずについていけた。山頂付近の急なゴーロ帯には、最初は面食らったが登ってみるとなかなか楽しく、振り返ると自分達がさっきまで歩いていた場所がはるか下に見えてわくわくした。山頂には予定通りの時間につき、360度パノラマの絶景を堪能した。
下山道は登りよりもさらに急勾配のゴーロ帯で、僕たち2人はここで一番苦労した。体力もそうだが、特に技術不足を感じた。下山手前で渡邉先輩が軽く捻挫したが、処置をしそのままプール平に到着。温泉に入った後バスで茅野へ向かい、そのまま各自帰京した。

■感想
中田(CL)
・八ヶ岳は二度目だったがやはり良い。樹林帯の香りがとても馨しい。
・朝夕の食事が楽しい山行でもあった、個人的には鍋に厚揚げは必須であるとの思いを強めた。
・今後の山行では寝過ごさないように早めに合流します。
渡邉(SL)
・6月にしては気持ちの良い晴れ間が広がり,夏だな〜と感じる山行だった。天気的には去年の北八に負けず劣らずという塩梅です。黄金色の水が美味しい。
・新入生に対して,事前に個装の購入全てを求め,事前打ち合わせで装備全ての点検・地図の印刷・食料等の分量にかかるかなり綿密な打ち合わせを行なった為,そういった箇所については当日一切問題にならなかった。また歩行方法の確認や読図を随時行いつつ,幕営を新入生のみで行わせるなど,宿泊山行の基本知識はほぼ全て叩き込めたと思っている。とにかく,山は最初が肝心である。
・軽い傷病対応もあり,上級生も学びのある山行となった。渡邊君がこれからもトレーニングを積んで,山に来てくれる事を期待している。お守り,大切にします。
・吉田君の食当,神。
◯吉田
・先輩のサポートもあり、個人的には大きな問題は発生せず登山を堪能できた。
・体力的には、負荷がかかりつつも楽しめるくらいだった
・朝にアラビアータは重かった気が
・よく見たらイオンウォーターは一本900mlなので、二日間で約3L飲んだ計算になる。もっとセーブするべきなのか…?
・今回の山行とは直接の関係はないが、帰りの電車内で、先輩に教えてもらった2年前の事故の報告書を見てみた。小さな不備や意識不足が事故に繋がり得るということ、先輩方が会のあり方を入念に議論したことなどを感じて気を引き締められた思いだった。
◯榎本
・自分の登山歴から見て若干ハードルの高い山行ではあったが、先輩の助けもあり無事楽しむことができた。
・前回の日帰り山行の反省を活かし水を多めに持ってきたが、かえって負担になってしまった。
・北横岳登頂直前に転んでしまった。大事にはならなかったが、完全に油断によるものであり気を引き締めることの重要性を痛感した。
・食事当番が自分に回ってきた時に備えて料理を練習したい。
・危機対応について自分も学ぶべきだと思った。
◯渡邊
・梅雨時だったが晴れている中で歩けたのでよかったと思う。
・双子池が綺麗だった。
・食事が美味しかった。中田さん、吉田君に感謝したい。
・二日目に怪我をしてしまったことについては反省したい。