2023/1/8 明神ヶ岳・明星ヶ岳ハイク
山岳愛好会雷鳥(東京大学・お茶の水女子大学公認サークル)
明神ヶ岳・明星ヶ岳ハイク計画書 第2版
作成者: 河野
■日程 2023/1/8(日)、予備日なし
■山域 箱根
■在京責任者・助言役 山口
■在京本部設置要請日時 2023/1/8(日) 19:00
■捜索要請日時 2023/1/9(月) 08:00
■メンバー(6人)
CL河野, SL渡邉, 新居, 猶木, 橋本, 鶴田
■集合・解散
小田原駅東口(4番バス乗り場) 8:20
■交通
箱根登山バス 桃源台行 1,020円
小田原(7:50/8:10/8:30/8:35/8:55/9:05)→仙石(8:32/8:52/9:12/9:17/9:39/9:49)
※仙石から入山地点の金時登山口まで徒歩5分(200m)
<帰り>
バス:宮城野橋→小田原(10~15分間隔、最終21:05) 800円
登山電車:強羅→小田原(15~30分間隔、最終22:11) 770円
※宮城野橋から強羅まで徒歩約20分(600m)
○エスケープルートの場合
金時登山口→箱根湯本 最終19:20
仙石→小田原 最終20:57
■行程(計5時間20分)
金時登山口-(0:40)-矢倉沢峠-(1:10)-火打石岳-(1:05)-明神ヶ岳-(0:40)-宮城野分岐-(0:35)-奥和留沢みはらしコース分岐点-(010)-明星ヶ岳-(0:45)-登山口-(0:15)-宮城野橋
■エスケープルート
金時登山口~火打石岳…引き返す
火打石岳~明神ヶ岳~宮城野分岐周辺…宮城野へ直接下山(宮城野分岐から1時間)
明星ヶ岳周辺…計画通り下山
■登山関連情報
・金時登山口…トイレあり、コンビニ近く(セブンイレブン箱根仙石原北店)
・宮城野…宮城野支所前付近にトイレとコンビニあり
■地図
二万五千分の一地形図: 「関本」(「御殿場」「箱根」)
山と高原地図: 「30 箱根」
■共同装備
救急箱(河野私物):河野
■個人装備
□ザック □ザックカバー □雨具 □防寒具! □登山靴 □替え靴紐 □帽子 □水 □行動食 □非常食 □ヘッドランプ □予備電池 □ゴミ袋 □軍手 □地図 □コンパス □エマージェンシーシート □筆記用具 □計画書 □常備薬 □学生証 □健康保険証 □現金 □遭対マニュアル(緊急連絡カード含む)□日焼け止め □マスク□タオル □着替え □消毒液orアルコール除菌シート□軽アイゼンorチェーンスパイク □スパッツ □救急箱 □温泉セット
(□充電バッテリー □ライター □新聞紙 □サングラス □リップクリーム □熊鈴 □携帯トイレ)
■遭難対策費
100円×6人
計600円
■悪天等判断
前日18時までに判断
■現地連絡先
神奈川県警小田原警察署 0465-32-0110
神奈川県警松田警察署 0465-82-0110
■備考
□日出・日没時刻(箱根神山)
1/8 日の出 6:45
日の入り 16:55
(参照:https://alumicase.com/acdc/mountain.html)
□コロナ対策 ※[raicho_all:75] 10/29より一部改訂
1. 遭難などの緊急時を除き、山小屋の使用を控える。
2. 長期休暇中は平日の活動を中心にする。
3. 山頂付近などの人が多いところでは長時間滞在しない。
4. 最大5人程度のパーティーとする。
5. 常に、パーティー内の連携を損ねない範囲で十分に距離を取る。
6. マスクを常用する。
7. 水や食料は事前に購入しておき、登山山域での買い物を控える。また、下山後の会食も控える。
8.テント内の人数は定員の半分程度とし、余裕をもって使用する。
9. メンバー全員が2週間前から当日朝まで毎日検温して担当者に提出。少しでも風邪の症状がある場合は参加を控える。
10.メンバー全員が 2週間前から行動記録をとって担当者に提出。
(9.10については担当者が管理し、必要があれば提出できるようにしておく)
□過去の記録
2019年度記録
2018年度記録
□その他情報
NHKラジオ第1 594kHz
NHKラジオ第2 693kHz
明神ヶ岳ハイク記録
編集 河野
■日程 2023/1/8
■山域 箱根
■天候 晴れ
■メンバー(6人)
河野, 渡邉, 新居, 鶴田, 猶木, 橋本
■総評
太平洋らしい天候の中新年1発目のゆるハイクをなごやかに楽しむことができた。
■タイムスタンプ
9:40 金時山登山口
9:55 矢倉沢峠分岐
-この間休憩2回計15分-
11:50-12:40 明神ヶ岳
13:05-13:15 宮城野分岐
13:50宮城野バス停
■ルート概要
取り立てて難所はなし。
日の当たらない場所は泥濘と低温に注意。
宮城野へのエスケープルートは木、岩が入り混じっていて泥濘もあったので少々歩きにくい。
■記録(新居)
□明神・明星岳の志望動機をご記入ください。(300字以内)
貴山を志望する理由は、自身の能力を活かして箱根地域の観光業界をサポートすることで地域や住民、社会に貢献できるからだ。私には、登山という自身の強みを活かし、社会の発展に貢献したいという目指すキャリア像がある。貴山は都心からのアクセスが容易である上、温泉街や豊富な観光地に囲まれており、下山後の娯楽に事欠かない。また、国内だけでなく国外からの観光客も多い貴山では、登山客との交流を通じて常に自己成長できることも非常に魅力的である。以上のように、自身の力を活かして箱根の観光業界をサポートでき、それを通じて自身の目指すビジョンの達成ができるフィールドであると考えるため、貴山を志望する。
□記録
春の山
ひねもすのたり
のたりかな
今回の山行はまさにこの句がよく表している。与謝蕪村が詠んだ元の句は「山」ではなく「海」で、「のたりのたり」という表現は「のんびりと動く様子を表現した言葉」らしい。波が寄せる情景をイメージした一句とのことだ。「海」を「山」に変えるだけで、新春のうららかな陽気の中ゆったりと山を登る姿が浮かぶのだから大したものだ。久々に41期と登った山は一日中晴れ渡っており、日常の焦燥を忘れさせるような気持ちの良い山行となった。
事の始まりはクリスマス。40期と41期で少人数の忘年会をした際に、橋本がふと山に登りたいと言い出したのが始まりだ。河野さんを半ば強引にCLに据え、半ば強引に行き先を考案させたこの状況で、彼女は浅間嶺と明神明星を行先として捻り出した。事前打ち合わせではどちらに行くか一通り議論した挙句、「温泉」という抗い難い魅力によって明神明星に落ち着くのであった。
小田原駅で集合し桃源台行きのバスに揺られながら、渡邉君は温泉の候補を考えていた。仙石バス停では我々以外にも、ソロの女性や家族連れが明神へ向かっている。登山口に着いた頃、河野さんが口を開き、「40期の記録を見たい」とのこと・・・。40期一同目を伏せ攻撃を躱そうとする中、駆け引きに負けた自分が記録を書くことになった。勝敗は戦う前に決まっているとは良く言ったものだ。CLを引き受けその上計画を考えてくれた本山行一番の功労者である河野さんが、山行記録に関して口を開いた時点で40期の負けは確定していた。敵ながらあっぱれである。せっかく40期理系組が就活中なので、ES風記録を書こうなどという話が出たが、中々の無理難題だ。実際、明神明星の志望動機など書いてはみたが、それ以上書けないので断念した。
尾根を登り始めると、少々の樹林帯を抜けてすぐに笹の道になる。ただし、背が高い笹で2~3mくらいあるので、周りが見えづらい。牛奥に比べると随分背が高い笹である。何故だろうと話していると、渡邉君が「明神明星はベンチャー企業でやる気があるから」。なるほど言われてみればその通りだ。明神明星は心なしかキラキラした名前で今風なのに対して、牛奥ノ雁ヶ腹摺山などは古風この上ない。明神・明星を英語にすれば”Shining God, Shining Star”である。ベンチャー企業と財閥企業の対比を見ているようだ。高度を上げていくと段々背が低くなる笹に関しては「窓際族」とのこと。年次が高くなると擦れてやる気が無くなってしまうのをよく表している。山頂付近では笹の背丈がまた高くなったので、経営層までいく人は相当やる気に満ち溢れているということだろう。
富士山をチラチラと見つつ、笹に囲まれながら歩いていると、すぐに明神山頂に到着した。4年前に40期同期山行で行った際には、極寒の中霧が立ち込めていたので、富士山も見える快晴の山頂はなかなかに新鮮。ポカポカしていてまるでピクニックに来ている気分だ。各々味噌汁、みかん、落花生のお菓子やキャラメルなどを振舞いつつ、次の明星に話が移った。のだが、どうにも皆ポカポカ陽気に当てられてしまったようだ。明星にあまり景観を望めないとか、雲が多くなってきたとか、新年一発目だから緩い登山で良いとかで、結局鞍部から宮城野直通のエスケープルートを通って行く下山でいいのではという話になった。
明神からの下りは河野さんからバトンタッチして自分が務めた。明神から下山ルート入り口の鞍部までは泥濘がちらほら見えたが、これも懐かしい。4年前の同期山行でもこの辺りでぴょんぴょん跳ねていた記憶がある。今回は山行前に晴天が続いていたこともあって、泥濘は可愛いものだった。鞍部からの下りは単調に下るのみ。遠足に例えれば帰りのバス車内のようなものである。スイスイ降っていくと直ぐに車道に到達した。しかしこの下山ルートの良くないところは、車道に出た後登山道なのか何なのか良くわからない道を進まなければいけない点だ。この道が結構長く、と言っても20分くらいだったと思うが、スイスイ下山していった。この間、在京の山口君に明星ヶ岳の内定辞退連絡ならぬエスケープ連絡をしようと考えていたが、バス停に到着するなりそのままバスがやって来たので、連絡する間も無く乗車し温泉に向かった。山口君の困惑した苦笑を聞けなかったのが残念である。
温泉は塔ノ沢一の湯本館という所に向かった。正面の雰囲気はなかなかの老舗と言った雰囲気だ。迎えてくれた方に混んでいるが大丈夫かと聞かれたが、実際は男湯に1人いたのみで後で聞くと女湯は誰もいなかったようだ。彼には幽霊でも見えていたのだろう。男湯の方は4つ洗い場があり、洗い場は江戸時代からの「源泉かけ流し流れる上がり湯」らしい。何を言っているかわからないと思うので解説しておくと、要するにシャワーではなく目の前に貯めてある源泉掛け流しのお湯を桶ですくって体を洗えということである。この方式は人生で初めてで新鮮だった。洗い場正面には窓がついており、目の前を流れる早川を眺めることができる。隙間から入ってくる冷たい風も温まった体に当たって気持ちが良い。湯船に入ると疲れが一気に出てうとうとしてしまった。電車のような感覚である。隣の話し声を聞きながら自分は寝て頭を石に打ち付けないように必死で意識を保っていた。橋本が湯船から上がる間際に、寝るなよと忠告してくれた時には不安だったので直ぐ自分も上がった。待合室で女性陣を待っている間美味しそうな料理を見て豪遊してぇなどと言っていると、後ろからやって来た河野さんが奢って欲しそうな目でこちらを見ていた。来年は君の方が稼いでるよ()。
温泉に入った後まだ16時を過ぎた辺りだったが、とりあえずご飯を食べたいとなり皆で小田原駅に向かった。小田原駅を出て渡邉君と橋本は酒を買いたいと店に入るも、お目当てのものは見つからなかったらしい。海鮮を食べたかったのでとりあえず近くのフードコートへ向かって各々注文する中、渡邉君は何故か混ぜそばを購入していた。6月の伊吹山の記録を思い出す。彼はご当地麺を食べるのが趣味なのだろうか。満腹になった後はそれぞれのルートで帰宅し、一人だけ東海道線で帰宅した自分は温泉で取れなかった睡眠の続きを存分に味わった。
■メンバーコメント
□河野
・神奈川はプライベート含め丹沢以外のエリアに降り立ったことがなかったので新規開拓できて良かった。金時のアシンメトリーな山容が印象的。下界では箱根の温泉街らしい雰囲気も楽しめた。
・先輩方とご一緒できて嬉しかったです。ありがとうございました。今後も誘いますので感慨に浸らずとも大丈夫です。新居さんにもまた記録書いていただきます。
□渡邉
・途中撤退で新歓ハイク並のよちよちハイクになりましたが、それも一興ですね。現役生で登る山行は、これを最後にしようと思います。矢倉岳で始まり、明神ヶ岳で終わった箱根エンド。
・先輩方、楽しい時間をありがとうございました~。
□新居
2019年以来4年ぶりの明神明星で振り返ってみると感慨深いです。当時のメンバーはどれだけこの記録を見ているでしょうか。もしかしたら雷鳥で書く最後の記録かもしれないですねこれ。書かせてくれてありがとう。
□鶴田
・計画を主導してくださった河野さんはじめ、皆さんありがとうございました。色々とお話できて楽しかったです。在京の山口くんにもお世話になりました。前回と今回の明神ヶ岳、新歓のため複数回訪れた矢倉岳など、この近辺には雷鳥での思い出が多くて愛着がわいています。
・毎度ながら、新居くんの記録は愉快ですてきですね。作成ありがとうございます。
□猶木
・久々の箱根エリアに登りましたが、温泉も美味しいものもあって、やっぱりいいところですね。
前回と比べると気温がちょうどよかったので山頂でのんびりしてしまいました…
・企画・計画・準備をしてくれた皆さんありがとうございました。(おそらく年度内最後だと思うので) 41期の皆さんはひとまず現役お疲れ様でした。これからもぜひご一緒しましょう。
・一の湯はこのエリアでは比較的リーズナブルながらも源泉掛け流しでちゃんとしていておススメです。
□橋本
・言い出しっぺなのに計画から温泉探しまで丸投げしてすみませんでした。おかげさまで気持ちのいいハイクと温泉が楽しめました。
・こんなぐうたらな私ですが、これからも同期や後輩とちょくちょく山に行けると嬉しいなと思っていますので、また付き合ってもらえると嬉しいです。